御坂山地十二ヶ岳〜竜ヶ岳《山梨百名山》
- GPS
- 15:24
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 3,130m
- 下り
- 3,138m
コースタイム
- 山行
- 6:45
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 7:30
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 7:51
天候 | 1日目:晴れ、2日目:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
下山は本栖湖バス停 |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1,400m辺りから上北斜面に残雪あり最大8 十二ヶ岳、鬼ヶ岳、雨ヶ岳北尾根は難路 |
写真
感想
1日目(12/21)
京都からの夜行バスは甲府に4時に着いてしまい時間潰しに真っ暗な甲府城を散策に行った。この時間でも稲荷櫓だけはライトアップされ美しい。天守台、鉄門を通り1時間の散歩で5:50発の富士山駅行の富士急バスに乗り込んだ。河口湖駅ですぐ乗りたかったがタクシーがない。電話で呼び出し20分余り待って西湖東口に
向かった。
十二ヶ岳登山口には駐車場があり、2台止められていた。此処からだと毛無山経由でも登れるので日帰りの周回登山をする人には都合がよさそうだ。薬明神社に参拝して少し西に行くと登山口に到った。旧根場(ねんば)通学路と表示があり、湖畔に車道ができるまで小学生は此の2.6劼了各擦鯤發い督務悗靴討い燭里世蹐Α次の谷を越える処で旧通学路と分かれ登山道は徐々に高度を増して行った。
地形図では1本目の尾根を登って行く筈だったがそのまま巻いて桑留尾(くわるび)からの登山道と標高1,090m付近で合流した。予定より遠回りとなったが昭文社地図にはこのルートが描かれていた。暫く登ると4等三角点「大久保山」(1,216m)があり、心持ち傾斜が緩んだ。顕著な谷の源頭を横断し十二ヶ岳南尾根に取り付いた。標高1,500mを超えると所々に雪が残っていた。十二ヶ岳から毛無山迄の尾根は険しい岩稜で特に十二ヶ岳と十一ヶ岳の間が特に厳しい。平成13年冬に歩いたときは鎖かロープが凍り付き通過に苦労した記憶がある。今日は反対方向に行くので通らない。
南尾根からの道も山頂に近づくにつれ険しさが増してきた。岩場にロープが掛かり這い上がって行った。十一ヶ岳からの道に合流し山頂に到った。十二ヶ岳(1,683m)山頂には祠があり富士山方向が開けていた。西湖越しの富士山は素晴らしいが此の時間は完全に逆光で写り映えは今一だった。
西の稜線も険しいピークが連続し長いロープや梯子で越えて行った。特に北側斜面は深いところで8僂曚廟磴残りロープも埋もれて危険度は増していた。5つ程ピークを越えると険しさが落ち着き北側の大石ペンション村への下山路が分岐した。登り返して金山(1686m)に到ると節刀ヶ岳からの登山道が合流した。富士山方向が開けて展望を楽しむことができた。
鬼ヶ岳(1738m)は今日の最高峰、金山と鬼ヶ岳の間は途切れていた部分で今回の山行の目的の一つだ。鬼ヶ岳は南東側に岩場があり名前の通り険しい山だが360°の展望があり南アルプス、北アルプス、八ヶ岳、奥秩父の山々すべてを見渡すことができた。すぐ南には雪頭ヶ岳(1,720m’)があり根場からの登山道を平成15年に歩いた。
西の鞍部からの60m程の登り返しで王岳(1,623m)に到った。2等三角点「王岳」があり、此処も富士山の展望が良い。西側は激下りで雪の斜面を慎重に下った。傾斜が落ち着くと深い笹原のエリアとなった。登り返すと横沢頭(1,465m)でテープにマジックで書かれただけの山頂で展望も得られなかった。縦走路は南西に方向を変え五湖山を目指すが途中に名のある山はなくP1330だけが途中の目標点となった。五湖山(1340m)は図根点が置かれているだけで標識もなく拍子抜けだった。
縦走路を暫く進むと南尾根への分岐があり、標識も何もないがしっかりした踏み跡が続いていた。3等三角点「土合」に達すると「西精山」と表示があり此処でも1座儲けた。東西に尾根が派生するが西に向けて下山した。長い下りで精進湖が見え出した頃両側から巻き道が現れ、地形図に書かれた直進方向の道はなく下って行きそうな北側への道を進んだ。徐々に道路が近づき精進トンネルに入る国道358号線を潜る道路に下り立った。湖畔の道を歩き今日の宿、精進マウントHに到着した。部屋からは精進湖越しに富士山が美しく夕陽の時間を楽しみにしていたが普通の夕日に照らされただけで暗くなってしまった。
鬼ヶ岳西の稜線は険しい処があり、P1594の手前には雪の斜面を長いロープで下り、同じ高さまでロープと梯子で登り返しとなる難所があった。下り切った処は鍵掛峠だが南の根場集落に下る道が鞍部の少し手前で分岐した。その場所に鍵掛峠の標識が設置されていたが本来の峠は鞍部で芦川、鶯宿への道が分岐していたが峠名の表示はなかった。
峠から500m程行くと鍵掛(1,589m)山頂で此処も富士山方向が開かれていた。西への縦走路はなだらかで富士河口湖町と笛吹市の境界尾根を進んでいたが北側が笛吹市から甲府市となった。王岳手前の比較的大きなピークに乗り上がると吉沢山の表示があり、予期せぬ1座を儲けた。標高は約1,600mで富士山方向の展望が得られた。
2日目(12/22)
精進湖の宿は目の前が湖で明るくなると歩き出した。天気が良ければ湖越しに富士山が望め絶好の日の出スポットでカメラマンが湖畔に集まってきているが今日の富士山は雲の中で皆がっかりしたことだろう。宿から西に少し歩くとパノラマ台下のバス停ですぐ後ろがパノラマ台への登山口となっている。大きく折り返すように登山道が付けられ、谷の源頭をしっかりした木橋で渡った。尾根登りを避けてトラバース道が付けられパノラマ台北の鞍部で稜線に出た。明瞭な縦走路で100m程登るとパノラマ台(1328m)山頂に達した。山頂を示すものは何もなく一般的にパノラマ台は南東200m程の処にある展望台のことを云うので仕方がない。山頂付近では「←下部町へ」と云う指導標と「←身延町中之倉」の指導標があったが下部町は今では身延町に吸収されている。パノラマ台展望台に行くと天気が良ければ富士山や湖の美しい眺めが得られることだろうが今日は富士山は輪郭も現さなかった。
本栖湖の北に連なる稜線には名のある山はなく、昭文社の登山地図にルートは書かれていない。身延町と富士河口湖町の境界尾根を西へと踏み出すと比較的明瞭な道があり問題はないようだ。折角稼いだ標高を吐き出すように中之倉峠へ向けて下った。歩き易い道で行程が捗り知らぬ間にP1178は通り過ぎていた。登山道はP1145の南側を巻いているが顕著なピークなのでピークに立ち寄った。登り応えのあるピークだったが山頂には何もなかった。
中之倉峠に到ると展望台があり本栖湖越しの富士山が絶景で1984年の5000円札と2004年の1000円札 の逆さ富士山がこの地で撮影されたと案内板に書かれていた。中之倉峠の南西にあるP1125は地形図では登山道は西側を巻いて描かれているが巻き道はなくピークを通っていた。西の鞍部から中之倉山への登りとなり緩やかに登って行った。地形図はピーク付近をS字形に登山道が通っているが実態は直線的に道があった。中之倉山(1,247m)山頂には3等三角点「中ノ倉」が設置されているが展望は得られなかった。
南に下り出すと登山道整備のボランティアの男性5人が倒木や枯枝を取り除きながらやって来た。労いの言葉を掛け佛峠へと下って行った。佛峠からは本栖湖への下山路が分岐し、雨ヶ岳への長い登りが始まった。アップダウンを繰返し標高を650m上げなければならない。P1333を越えると御飯峠で本栖と栃代方向に道が下りて行った。この先地形図には登山道の表示はないが薄い踏み跡は続いている。比較的大きなピークが続きP1393が最大のものだった。雨ヶ岳直下の鞍部は1,320mで此の後は一貫した登りとなった。急斜面は傾斜が強く直登が難しくジグザグに這い上がって行った。北斜面なので残雪を覚悟していたが殆どなく助かった。しかし落ち葉の積もった斜面は滑って疲れた。
山頂部に近づくと岩場もあり、大木が途中からポッキっと折れていた。疲れもあり随分時間が掛かって雨ヶ岳(1,772m)山頂に到着し昼食休憩とした。山頂には3等三角点「雨ヶ岳」があり山梨百名山の標識の先には富士山が聳えていた。朝方はその姿をすべて隠していたが、その裾野を現し何とかその存在に触れることができた。タカデッキの方から高校生の団体が登ってきた。引率の男性教師が2人話を聞くと毛無山から縦走し端足(はした)峠から下山するそうだ。
10分前に出発した高校生達の後を追い身延町と富士宮市の境界の東尾根を端足峠へと下った。案に相違して雪の斜面で高校生20数人に踏み締められており、幾つもスリップした跡もあった。わーわーと声が聞こえてくると彼らに追い付いた。先生の指導が良く気持ちよく道を譲ってくれた。丁度12時頃持ち堪えていた雲からパラパラと雨が落ちてきた。直ぐに止んだがその後も時々パラついた。眼下に見えていた竜ヶ岳が目前に聳え出すと端足峠で本栖湖と根原方面の東海自然歩道の道が分岐した。
竜ヶ岳はガスに取り付かれ山頂部が隠れてしまった。笹原をジグザグに登り出して振り返ると雨ヶ岳にもガスが掛かり出した。220mの登り返しだが雨ヶ岳と違い一般道でジグザグに道が付き歩き易い。急登が落ちつき再び笹原となると下りに通る予定の県境尾根の取付きを探すがそれらしい分岐がないまま竜ヶ岳(1485m)山頂に着いてしまった。
笹原が拡がり刈り払われているが雲の中で何も見えず幸いベンチが設置されているが地面は泥濘み4分の滞在で山頂を後にした。背丈程ある笹を分けて下る県境尾根を下る気力はなく、諦めて本栖湖に下りることにした。以前は石仏コースを歩いているので今回は途中で分かれる湖畔コースを歩いた。標高差550mを一気に下るのでジグザグに道が付けられている。泥濘みの悪路で滑らないように慎重に下った。湖面が見えてからも長く中々近づかない湖畔に下り立ったのは青少年スポーツセンターの処で本栖湖周遊道路は冬季閉鎖で止められていた。何台か車が止められていたが何れもワカサギ釣りの人達のものだった。
バスの時刻を確認すると14:31に河口湖行ブルーラインバスがある。バス停までは2卍で後26分、何とかなりそうだ。靴が泥んこになってしまったので湖で泥を落としたが澄んだ水が濁ってしまったので一寸気が咎めた。いいタイミングでバスに乗ることができ河口湖駅に着くと雨が降りだした。雨を覚悟していた一日だったが雨具を使わずに済んだ事に感謝しホリデー快速富士山号に乗り込んだ。
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