吹雪と快晴の西穂高
- GPS
- 10:51
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 961m
- 下り
- 967m
コースタイム
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 5:59
天候 | 3日:霧一時風のち曇り(日中 気温 約-15℃、風速 約20m/s) 4日:快晴(午前 気温 約-13℃、風速 約15m/s) |
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過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高ロープウェイ 新穂高温泉駅から西穂高口駅で下車し西穂山荘へ <交通費> 新穂高温泉駅〜西穂高口駅往復 2,900円(JTB 割引チケット利用で2,300円) 荷物券は片道300円(新穂高温泉駅の販売窓口で往復分を購入可能) |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪期なので基本バリエーションルート 厳冬期の雪山フル装備の装着が必須です。 稜線上は晴れていても強風になる事が多いです。 天候悪化で吹雪いている時は、西穂独標から先は厳しく遭難リスク有り。 |
その他周辺情報 | 下山後は、ひらゆの森で入浴(大人500円、モンベルカード提示でタオル無料) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
厚手ウール靴下
予備靴下
薄手ウール手袋
厚手ウール手袋
アウター手袋
予備手袋一式
防寒着
ゲイター
バラクラバ
積雪期用登山靴
予備靴ひも
ザック(サブザック)
12本爪アイゼン
ピッケル
雪崩ビーコン
スコップ
ゾンデ
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
食器
ライター
地図(磁北線有の地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
シェラフ
シュラフカバー
シュラフマット
ヘルメット
カラビナ
スリング
簡易ハーネスもしくはハーネス
アマチュア無線機
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共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ツェルト
ポール
テント
積雪期用外張り
竹ペグ
テントマット
たわし
バイル
補助ロープ
目印用赤布(竹棒取付)
|
感想
新年明けましておめでとうございます。
年明け最初の山行は、1/3-4の日程で北アルプス 西穂独標への3人パーティでのテント泊。今回は山岳会での大先輩方が計画した山行に参加させて頂くこととなりました。私の山の師匠がチーフリーダーです。
元々の計画では1/3-5 2泊3日の日程で、西穂高岳山頂へ登る予定でしたが、初日 3日は吹雪きの中で山頂手前の西穂独標まで登った影響もあり、私ともう一人のメンバーの体調が今ひとつ。就寝時にアクシデントもありました。翌日 4日は北アルプスとしては珍しく終日雲一つ無い晴天で登山日和でしたが安全をみて西穂独標までの登りとし1日早い下山となりました。
北アルプス厳冬期の厳しさと素晴らしさ両方を経験できた良い山行でした。
<詳細>
今回、反省点や気づきが多かったので自身の今後の為に詳細を記します。長文御容赦下さい。
1月3日
新穂高温泉駅〜西穂高口駅
登山者より観光客の方が多かったです。観光客は外国人観光客が半分以上の感覚。こんな所まで来るようになったんですね。
西穂高口駅〜西穂山荘
トイレと行動食を摂った後、登山口外でアイゼンとピッケル等の雪山装備を装着し出発。はっきりしたトレースがある登山道ですがアップダウンは多いです。1時間半程で西穂山荘に到着。巨大な雪ダルマ?スノーマンがお出迎えしていました(^^)
西穂山荘〜西穂独標
テント設営の際、色々なノウハウを先輩方に改めて教えてもらいました。雪山では無積雪期とはテントの建て方が違います。以前も雪山テント泊をご一緒させてもらってますが、久しぶりだったので忘れている事が多々ありました(^^;;
テント設営直後、リーダーから今日行ける所まで行こうと準備して出発。水分やエネルギー補給してない状況だったので、すぐ戻って来ると思ってましたが…
時折20m/sあるぐらい強風が吹く中、ガスはさほど濃くなく景色は見えませんが視界はある程度確保できていました。念のたアンザイレンし時折赤布竹棒で目印を付けながら慎重に登って行きました。
その内の喉が渇いてお腹が空いてきたので休憩しましょうと何度か声を掛けましたが吹雪で聞こえず。結局は西穂独標まで登って独標でやっと少し休憩できました。その先は天候や時間的に厳しかったので下山する事に。
自身ダメだったのは下山の途中で内転筋が攣ってしまった事。水分補給をこまめにできなかった事もありますが雪山へ向けたこれまでのトレーニングが不十分だったよう。今後のトレーニングメニュー再構築しなきゃ(>_<)
装備の気付き
今回、モンベルの新モデルゴーグルを新調しましたがイマイチ。途中でレンズ内側が凍ってほとんど見えなくなりました。スキー用ではこんな事なかったです。以前、木曽駒ケ岳で同じぐらいかそれ以上の吹雪の時にスキー用ゴーグル使ってましたが凍る事はなかったです。モンベルのゴーグルは、ベンチレーション機能がスキー用に比べて弱く北アルプスの厳しい環境では使えないようです。
雪山テント泊
お酒を軽く飲んで先輩方と談笑しながら皆で手際よく晩御飯を用意して美味しく頂きました。脚が攣るのは私だけでは無く、もう一人の先輩もテントで足が攣ってしまったそう。やっぱり吹雪の中で少し無理してしまいましたかね。
就寝時にハプニング発生!
スポーツ飲料を入れた1Lのペットポトル(プラティパス)が凍らないようシュラフの中に一緒に入れて寝ようとしていたら蓋が開いてほぼ全てシュラフの中にお漏らし。雪山テント泊で一番やったらダメなダウンシュラフを濡らすという大失態をやらかしてしまいました(T-T)
幸いシュラフの1/3くらいの濡れで、ウエアは濡れに強いファイントラックの防寒着ファインポリゴン3を上下着ていた事、カイロを多数持ってきており脇下等の身体のキーとなる箇所を保温したので寒さで震え上がる事は少なく、なんとか睡眠を取る事ができました。
1月4日
朝起きたらシュラフがバリバリに凍っていて、2泊目は無理な状況になってしまいました(ーー;)
足が攣った先輩も足だけでなく体調が優れないよう。また朝ご飯を皆で用意しましたが、朝食食材の半ナマうどんに時間がかかり出発が遅れる事に。アクシデントはは続きますね(^^;
天候は一日中晴天で登山日和の予報なので西穂高岳山頂まで時間的にもなんとか行けそうな状況でしたが、メンバーの体調をみてどこまで行くか判断する事となりました。
西穂山荘〜西穂独標
西穂山荘で御来光を見た後に出発。雲ひとつない晴天で登山日和。
一方の私は、昨日攣った内転筋の調子よく無く腰も重くペースがあがらず。先輩方のペースについていけず差が開く一方。でも眺望が素晴らしかったので、ちゃっかり写真は撮りました(笑)
独標に到着した所、体調悪い先輩が独標から先は体調面から難しいとの事。私もこの先の登りで内転筋がまた攣るリスクがあったのでリーダーへ報告した結果、先には行かず下山する事に。昨日立てた赤布竹棒を回収しながら下山でした。
一番体力あって元気な山の師匠のリーダーが、今日の天候では西穂高山頂へ行けたし、ピラミッドピークでも行けたかも。昨日独標行っても今日行けるぐらいの体力をつけておかないとねと話してました。独標から先のルートを目視確認した限り特にロープを出さなくても行けた感じでしたし、まさにそうですね。反省です。
西穂山荘〜西穂高口駅
西穂山荘でテントを撤収して西穂高口駅へ下山しました。登ってくる登山者が多くスレ違い待ちが多かったです。赤布竹棒を持っている事で西穂山荘のスタッフさんに間違えられました(笑)
西穂高口駅〜新穂高温泉駅
西穂高口駅に着くともの凄い多さの観光客にビックリ!観光客がこんな寒い所によく来るなぁ〜って感じ。お前が言うなと突っ込まれそう(笑)またロープウェイからも雪景色が見られて良かったです。
指先が凍傷?
1日目のテント泊中、一部の指先が少し痛いと思ってましたが、下山後に指先が凍傷の一歩手前になっている事に気付きました。
ウール薄手、厚手の2枚履きとゴアのアウター手袋でしたが、北アルプスの吹雪いている稜線上ではそれでも厳しい状況なのだと思いました。手袋を濡らさないように気を付け血行を促すように手を動かしていましたが不十分な所があったかもしれません。
2日経過した現段階で、少し痛みは残ってますが回復方向なので大丈夫だと思います。
今回アクシデントが多々あったものの、大事に至らなかったのは先輩方の各所判断のお陰ですし次の雪山に生かしたいと思います。
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