佐伯天神山・和気美しい森 〜山城跡から森林浴の森へ〜
- GPS
- 03:54
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 544m
- 下り
- 537m
コースタイム
- 山行
- 2:53
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 3:54
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
下山地点(田原井堰前)に自転車をデポし、車を登山口の天石門別神社下手の路側ガードポール外の退避スペース(駐車禁止標識は無かったのでOKだと思います)に停めて歩き始めました。下山後は自転車道(旧片上鉄道線路跡)を約2.5km走りましたが勾配はあまりなく、旧駅舎やトンネルも楽しめ、軽快でした。 登山口、下山地点ともに国道374号線上のバス停付近( 川本バス停、田原井堰前バス停)なので、バスを使って移動するのも良いでしょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口〜天神山城(下の段) 国道沿いの「岡山県史跡天神山城跡」看板のすぐ上手にある鳥居をくぐり、天石門別神社本堂正面を左に折れると「天神山城址登山口」の標柱が立っています。そこから歩き始めます。急勾配の登山道が500mほど続きます。崩れた岩の道に落ち葉が積もっています。高い方に向かって進めば道を間違えることは無いでしょう。 ◆天神山城(天神山城下の段〜天神山三角点) 稜線は山城跡の遺構となっており、城のどの部分だったかが記された札も立てられています。若干のアップダウンはありますが南東〜東方向へ稜線を進みます。 ◆和気美しい森周回コース 天神山三角点から200mほど進むと分岐点があり、直進すると「美しい森ビジターセンター」になります。左折方向には「昆虫の森・野鳥の森」と標識に記されています。整備された森林浴コースで、ため池へつながります。ため池の下の沢筋を少し下りると無線電話塔が見えてきます。塔の下手で右の道に折れて、100mほど歩くと「和気美しい森(ビジターセンター)」の標識がありそこから再びやまみちへ入ります。しばらく森の中の上り坂の道を歩くと舗装道路に突き当たります。右に折れて道路を進むと、駐車場、キャンプサイト、バンガローなどのある「和気美しい森」です。要所に標識があるので、それに従って進めば問題ないでしょう。 ◆龍徳谷コース ビジターセンターから車道をあるいて500mほど下ると右手に森林伐採のための作業道があるので、そこから山へ入ります。ちょうど雑木を伐採しているところだったようで、切り倒された木がまだ枝打ちなどされまいまま道に倒れ込んでいて道を塞いでいました。それを乗り越えて谷筋に入り、下って行きました。谷から少し上がった右または左側に元作業道だったと思われる、幅1.5m程度の道のような構造がありますが、荒れていて岩が転がっていたり、谷側が崩れていたり、灌木が生えていたりで、あまり人が歩いている様子はありません。標識も無く、ただ地形を見ながら下っていくしかありません。砂防堰堤までくると、軽トラが入れるぐらいの道になっており、ほどなく「龍徳温泉」の看板の掲げられた施設の裏に出ます。 |
その他周辺情報 | 「和気美しい森」は森の中でキャンプやバーベキュー、フィールドアスレチックなどが楽しめる自然体験施設です。( http://www.town.wake.okayama.jp/famous/detail_19.php )トイレも綺麗で管理が行き届いています。ここまで車で乗り入れて天神山城へハイキングすれば、体力に自信がなくても手軽に山城散策が楽しめます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
サポーティングタイツ
靴下
グローブ
ジャンパー
帽子(キャップ)
靴
手拭い
サブザック
昼食(カップ麺+ソーセージ)
行動食(飴)
非常食(シリアルバー)
飲料(麦茶600mL)
レジャーシート
ヘッドランプ
iPad mini
iPhone(GPS+カメラ)
モバイルバッテリー
地図(ルートマップ)
日焼け止め
携帯電話
腕時計
カメラ
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共同装備 |
水(1L)
ケトル
シングルバーナー+OD缶
アルコールバーナー
風防
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感想
1月の3連休、前回の山歩きから1週間余り、再び和気の山を歩くことにした。曇り空の鳥取を朝7時過ぎに出発し、岡山県和気町に着いたのは9時半ぐらいだった。
正月で帰省している息子がまだ家にいるものだから、その息子も少しは喜びそうなコースをと考えて、和気アルプス北寄りの天神山城跡を通るコースを歩くことにした。息子は歴史には関心があり、神社仏閣や各地の城などにを巡るのが好きだ。和気の天神山城は岡山県の史跡になっている山城跡なので、それなりに楽しめるだろう。また、私は前回の山歩きで燃料(アルコール)を持ってくるのを忘れて山ゴハンが冷たいおむすびだけだったのが残念でならないので、今度こそはとガスバーナーとアルコールストーブの両方を準備して万全の構えで(といってもお湯を沸かしてカップラーメンするだけなのだが)山の楽しみを息子と共有したいと思っていた。
登山口の神社脇から、まずは急登が続く。けれども、ペースを調整しながら登って行くとだんだん身体が温まってくる。最初は寒くて首までチャックを引き上げて着ていたソフトシェルも、城跡の広場(曲輪というらしい)に着くころには暑くて脱がなければならないほどになった。また、標高が上がるにつれて振り返って見る景色が広く遠くまで見えるようになって気持ち良い。稜線に辿り着くと、山城の跡に解説板がそれぞれ設置されていて往時を偲ぶことができる。登ってみて初めて知ったのは、ここは新旧二つの山城が並んでいるということだ。両方とも建物は無く、城そのものを比較することはできないが、最初に歩いた天神山城の方が、後に歩いた太鼓の丸城より広く整地されていて、規模の大きな城であったことが窺える。
三角点のある最高標高点からほどなく「和気美しい森」に差し掛かった。ここで昼食にする計画なのだが、昼までやや時間に余裕があるのでこのエリアを一周する遊歩道を歩いてみることにした。標識には「昆虫の森・野鳥の森」と記されているが、この寒い冬の時期には鳥の声が時々聞こえる程度だ。けれども、落ち葉の積もった道に差し込む木漏れ日は十分に心と身体を癒してくれる。
「和気美しい森」は、想像していた以上にきれいに整備された施設だった。規模は大きくはないものの、トイレはもちろん、ビジターセンター、キャンプ場、炊事場、バンガロー、バーベキューハウス、そして奥の方にはフィールドアスレチックのような設備も見られた。ここで、私たちはガスバーナーで湯を沸かしてカップラーメンを作り、アルコールストーブでソーセージ(シャウエッセン)を炒めて昼食とした。隣のバーベキューサイトでは軽トラにバーベキューセットを積んできた家族が賑やかにバーベキューを始めた。また、天神山山頂付近で出会ったご婦人のグループが戻ってきて輪になって楽しそうに弁当を食べていた。せっかくの休日、きれいに整備された施設なのに、人気があまり多くないのは少し残念な気がした。もう少し暖かい季節になるともっと賑わうのだろうか。
昼食を終えて下山ルートに入った。前回も使った「和気アルプス他登山詳細図」に載っていた龍徳谷コースを下りることにした。地図の解説文には「30年来の廃道を今回整備復活させた」とあるが、この地図が発行されたのが2014年だ、それから4年余り経って再び道は荒れて廃道状態になっている。基本的には谷筋に沿って下って行くのだが、明瞭な道はない。途中で谷の少し上の段に作業道のようなものを見つけてそちらを歩いてみるのだがしばらくするとその道も谷の流れに削られて無くなっている、しばらく沢の脇の灌木の少ないところを歩いて行くと、今度はさっきと反対側の斜面の上に道らしきものを発見する。けれどもこの道も地図に載っているルートとはちょっとずれている。なんだか道があったんだか無かったんだか、地図のルートが正しいのか間違っているのか良くわからないまま砂防堰堤に、そして龍徳温泉跡地に辿り着いた。私はこんな廃道コースは何度も歩いているのでそれほど苦にならないのだが、整備された登山道しか歩いたことのなかった息子は少々面食らったようだった。
山を下りてきて、龍徳谷入口、新田原井堰下手の国道脇でデポしていた自転車に乗った。そして車を停めている河本登山口方向へ向かって自転車を上流に走らせた。左手に吉井川、右手に岩壁を擁する和気の山々、自転車道沿いには畑や民家、今も残る駅舎、爽やかな風。和気の自然と歴史を堪能する良いトレッキングだった。
ただ、まだ午後2時、温泉に入って帰るには少々時間が早い。この辺りにはトレッキングコースが他にも沢山ある。そこで和気鵜飼谷温泉の近くの山をもう少し歩いてみることにした。その記録は別レポート( https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1704929.html )にまとめたのでご覧ください。
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