第一ルンゼで堂満岳、のちシャクシコバの頭から武奈ヶ岳
- GPS
- 10:50
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,581m
- 下り
- 1,581m
コースタイム
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:50
天候 | AM晴れ PM曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
HB1214さんはクルマでイン谷口駐車場 Captsubaは比良駅始発電車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
カクレ滝入口 ↓アイゼン シャクシコバの頭取り付き ↓ワカン 八雲ヶ原 GPSログ間引き前で 山行8時間48分/休憩2時間2分/合計10時間50分 イブルキノコバ以後はデータ欠落のため手書きおよび自動補完 |
写真
感想
以前よりyosiokaさんに「第一ルンゼ行きましょう」とお誘いがあり、難しいコースは避けてきたCapですが、比良の中でも特に堂満ルンゼを知り尽くしたyosiokaさんのもと、ご案内してくださるのは大チャンスの話です。
でも毎回青ガレ左斜面からの雪崩れ後を見ていると、このルンゼは雪崩れる可能性が高く、特にクライミングが趣味という訳でもなく、ごく普通に山歩きしてるだけの人がいきなりアルパインコースに「はい行きます」と返事したことを後悔。
いつもの優柔不断モードですが、世の中何事も経験でのはず。
良いイメージを膨らませながら前日夜遅く布団に入った。(え、ここから!?)
前日からの雨と降雪により積雪は少し締まって豊富、前もって新調したアイゼン、ピッケル装備で堂満第一ルンゼに取り付きます。
今まさに前パーティーがルンゼを登攀し始めたばかりでその先ノートレース。
入り口から雰囲気が良いです。
登れるかどうかではなく、純粋に登るという動作を楽しんでました。
それにしてもyosiokaさんの人脈とラッセル技術にびっくりさせられます。
道中「山に連れて行ってほしい」というご予約があり大人気。
ラッセルもパーティーの先頭を早々交代してもらってサクサク登って行かれます。
左右に分岐するルンゼを詰め、一足早くノートレースの堂満岳山頂に着いたHB1214さんがカメラをスタンバイ。
Capが登頂ポーズを決めてますが、歩きながらほんの一瞬の動作をばっちり撮っていただきました。
わずかなポイントも見逃さないHB1214さんは一眼カメラマンの鑑です。
今回も楽しく比良を登らさせていただきました。
インフルの影響が色濃く残るyosiokaさんお疲れさまでした。
HB1214さんも、長時間お付き合いいただきありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いします。
イン谷口7時半集合。ノーマルタイヤでイン谷口まで入れなかった場合のことを考えて早めに出発したが、道には雪なしで難なくイン谷口まで車で入れた。
集合より早めにKol-yosiokaさん、Captsubaさんも来られたので、いざ出発と、登る前の写真を撮ろうとカメラ(コンデジ)を取り出したところ、手袋からすっぽ抜けてアスファルトの上に落としてしまった。一撃でお陀仏。また趣味の出費がかさむ(-_-;)。
一眼レフのみ持って出発。行動中の写真が撮りにくくなってしまうがしかたない。
一昨日に一日中降った雨は山の上では雪だったようで、大山口付近よりみるみる積雪量が増えてきた。ルンゼは雪が少ないと困難らしいのでうれしいことだ。カクレ滝入口でアイゼン装着。
第一ルンゼに入ると先行パーティがすぐ前を歩いている。難所の第一の滝(小滝の段差)は雪がついており難なく通過。先行パーティーを追い抜きKol-yosiokaさんが先頭に立ってラッセルをしている。わたしとCaptsubaさんは追い抜けずに最後尾に甘んじている。
中間部でパーティを抜いて3人で先頭を交代交代に登る。雪は深くなり膝を使ってのラッセル。わたしが一番不慣れで手こずってしまう。やがて風の影響でか硬い雪質の斜面にとかわりアイゼンがよく効いて面白い。すでに開口部が紺色の空の下に見えている。後ろを振り返ると釈迦岳や琵琶湖が見え、高度感たっぷりですばらしい。後続パーティは豆粒大になってしまった。
再び深い雪のラッセルとなると山頂は近い。どうでもいいことだが「さんちょうはちかい」と入力すると「三兆八回」になってしまった(^^)。
登り切ったところは堂満岳山頂より20mほど東寄。一気に視界が開けて日に輝く琵琶湖が何とも美しく見える。堂満岳は視界を遮るシャクナゲなどの低木が多いために、雪の無い時期または少ない時期には眺望は期待できないので、雪の多いこの時期のみに楽しめる絶景だ。
インフルエンザ後から完全復帰していないらしいkol-yosiokaさんとはここでお別れ。ヒップソリで一気に正面谷に下りられるそうだ。ここまで案内してくださってありがとうございました。
ここからはCaptsubaさんと二人。さて若い彼について行けるのか。足爪を痛めて3日ほど前まで親指が腫れて爪を圧迫するものだから、爪を触るだけで激痛が走り、ろくに歩けもしなかったので、きょう山に行けるかどうか微妙だったが、一昨日から急に回復してきょうの山行に参加できた。ほぼ回復してはいるが山でどうなるかこの後も心配ではあるという不安要素もある。行けるところまで行って無理なら分かれて下山しようと思う。
金糞峠に下り、中峠への道に入る。奥の深谷の橋を整備してくださっていた方はWさんだろうか。ヨキトウゲ谷道の上林新道との分岐で、やおらCaptsubaさんが左の急斜面を指さし「ここを登りませんか」という。面白そうなので一も二もなく賛成。アイゼンからワカンに履き替えてCaptsubaさん先頭で突撃。
最初の取りつきは急斜面で雪も深く難儀したが徐々に歩きやすくなってきた。私が先頭に立ってラッセルしてしばらくすると左ももが攣ってきた。最近は攣ることが少なくなってきたいたのだが、どうも爪を痛めてからの運動不足が影響しているようだ。Captsubaさんに先頭を代わってもらい、足をだましだまし登る。
登り終えたところはシャクシコバの頭より約250m南の稜線。ちょうどなだらかな尾根となっていてブナ林の美しいところだ。ここの冬の風景はコヤマノ岳山頂付近に匹敵するほどの美しいところで、特にきょうは上空は晴れ渡って風も弱く、見上げると紺色の空にブナの木についた白い霧氷とのすばらしいコントラストの風景が広がっており、感動の美しさだ。しかもノントレース。2人のみ独占できるこの贅沢さを満喫。
北に向かいシャクシコバの頭をめざす。山頂直下は南側にも雪庇が張り出している。Captsubaさんは、ここはあえて東寄りの一番雪庇の分厚いところから突破するルートを選んだ。チャレンジャー。15分ほどかかって突破。わたしはにぎり飯を食って観戦のみ。
シャクシコバの頭から中峠へ向かう途中、いきなり腰まで雪を踏み抜いてしまった。這い出そうとするとまた腰までズボッ。3回続いてなんとかCaptsubaさんに助けられて這い出す。振り返るとそこは深いクラックとなっていた。その上に新雪が被さっていて、雪庇の先端まで数メートルもあったので全く気がつかなかった。大きな雪庇が自らの重さでひび割れたもので、幅50センチ深さはわからないが数メートルあったようだ。底まではまってしまったら大変だった。
西南稜を久しぶりに歩いてみたいとのCaptsubaさんの希望で中峠からワサビ平に向かう。下りのトレースは夏道より高度を下げずに北に向かっていたので、トレースを外れて下をめざす。ワサビ平の道標は見えてはいるが積雪はちょうど道標の高さ。
口ノ深谷の徒渉はちょっと厄介だった。わたしはワカンが水流に浸かってしまった。濡れると雪がワカンに団子のように付着して歩きにくくなるので避けたいところだった。Captsubaさんはジャンプで渡る策をとった。ジャンプ一番着地成功。
ワサビ峠に出ると坊村からの大勢の登山者が行き交うルートと合流する。あいさつのしっぱなし。ここで再び左右のももが攣ったので、芍薬甘草湯のお世話になることにする。今まで晴れていたのに西南稜の展望がよいところまで登って来ると周囲は曇ってしまい、武奈ヶ岳山頂はガスで隠れてしまった。
広い尾根は思い思いに歩く登山者の足跡がいっぱい。道幅は数十メートルにも及んでいる。足をだましだまし山頂へ。Captsubaさんスローペーストなりすみませんでした。
山頂は日差しはないがガスは切れて360度の眺望だが、東は遠くが見えない。伊吹山さえ見えない。遅い昼食を摂りながら晴れるのを待っていたにもかかわらず、その兆候はありつつも武奈ヶ岳山頂のみ神に見放されたかのように晴れない。仕方なく下山。
下りルートは東稜。山頂から見る限り東稜には誰も足を踏み入れていないようだ。これは東稜の汚れない雪原を存分に楽しめるとCaptsubaさんは興奮気味。ふかふかの雪の感触、足元から転げ落ちる雪玉の小気味よいリズム、小さな雪だるまが地面を滑るように走って行くようにも見える。3本枯木をくぐり鞍部まで楽しい新雪歩きとなった。
ももの具合は回復したようだ。東稜のピークより急斜面を下って広谷に下り立つ。橋の上には1.5mほどの雪が積もっている。Captsubaさん往復。楽しそうだ。一人だけと思われるトレースは橋を渡らず右岸沿いについている。それをたどり小屋から広谷分岐、ひと登りしてイブルキのコバ経由で八雲ヶ原に。
八雲ヶ原でワカンを外し、小休憩後北比良峠に向かう。相変わらず峠は風に飛ばされ積雪は少なめ、地肌が見えている。ここで最後の展望を楽しみ、ダケ道を二人それぞれの雪道下り歩行術で下ってゆく。Captsubaさんはスケーティング歩行術、わたしはかかと歩行術。大山口手前からは地肌が露出しているところもあり滑りやすいので、足爪を再び痛めないように、けつまずきに注意しつつ慎重に。
正面谷を下りイン谷口で駅に向かうCaptsubaさんと別れる。
バリエーションに富んだ面白い山行を楽しむことができました。kol-yosiokaさん、Captsubaさんに感謝です。また誘ってください。
月曜の夕方から木曜日の朝までインフルエンザ?でダウンしていた。中止も考えたが、どうやら今年も冬が短かそう。土曜日は、天気も良さそうです。堂満岳まで頑張る事にする。
久しぶりの正面谷は、思っていたより下から雪が残っている。これなら第一ルンゼは大丈夫そうです。
第一ルンゼにトレースが有り、辿ると直ぐに先行者のグループに追いつく。グループの先はノートレース。ただそのグループは初心者にラッセルの練習をさせるので、とても遅い。
抜いて先頭を歩く。グループの人がラッセルの練習をさせて欲しいと言うので、B谷の所で再び先に行かせる。やっぱり遅い・・・
もう一度抜いて、追いついて来たHB1214・Capさんと3人でその後は先行する。でも開口部で今日の私の体力が枯渇?する。お二人のラッセルに助けられて、フラフラになりながらも、堂満岳に辿り着く。
30分程休んでヒップそりで下山。ハードのヒップそりを使うと、今日は滑り過ぎる。仕方ないのでまた尻セードを交えて滑り降りる。今日は下りでもなんかしんどい。25分で正面谷に着く。
HB1214さん・Captsubaさんありがとうございました。なんとか美しい堂満岳を見られました。その後の山行写真を見ると、少し羨ましくなりますが・・それにとられたコースが凄い。シャクシコバの頭東稜からワサビ谷。西南稜ですか。こんなコース取りはCaptsubaさんらしい。
ではまた何処かのお山で・・・・宜しくお願い致します。
Captsubaさん HB1214さん はじめまして
kol-yosiokaさん 病み上がりの登山、お疲れ様でした
午前中はとても良い天気でしたね。私は骨折後、少し歩いてみたくなって湖北の菅浦集落に向かったのですが、湖西から見上げる比良がとても綺麗で、和邇ICに乗る前に写真を撮るために少し寄り道しておりました。丁度、皆さんが堂満の山頂にいるころ、私は湖西道路から堂満を見上げておりました。
HB1214さんとCaptsubaさんの山行記録から足が攣りながらも恵まれた山行の様子がリアルに伝わってきました。菅浦からは終始、比良を正面に望んでいたのですが、午後の遅い時間になるとまた青空が広がってきたのではなかったでしょうか。
お二人のような詳細に書かれた山行記録はとても興味があります。(私もヤマレコでは掟破りともいえる長文派ですが )
さすがに鉄人kol-yosiokaさんでもインフルの影響は免れえなかったのですね。まだ身体の中には少なからずウィルスも残存していると思われますので、明日からもどうぞご自愛ください。
今回、皆様とご一緒させていただけなかったのが残念ですが、いつかお遭いする機会がありますことを期待しております。
午前中は青空はささやかなプレゼントですね。
堂満岳では下界に手振ったら見える(カメラに写る)かなーってお喋りしておりました。
真下のクルマは太陽の反射があるので動いているのは見えましたよ。
午後からの天気は少し回復したようで、八雲ヶ原では青空の写真が残っています。
肝心なところで晴れてくれないのはいつものお約束ですね。
私は正面谷コース中心に歩いてますので、もしかするとばったり遭遇があるかもです。
yamaneko0922さんのお怪我も大変と思いますので、お大事になさってください。
私もコケて骨折とならないよう、改めて気を引き締めて登りたいと思います。
yamaneko0922さん、はじめまして
レコは拝見しています。同じ京都人で年齢も近い(5つも若いのに一緒にするなとのお声も聞こえてきそうですが)のでやはりレコは気になります(^^)
今回はとても気持ちのいい山行でしたので、ついついくだらない長文となってしまいました。
骨折されたとのこと、お大事になさってください。私も3年前滝から落ちて骨折し半年間山には行けなかったことがあります。登りたいお気持ちはあるでしょうが、そこはきっちり直してから登山を楽しんでください。
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