夕張山地の山(1) 花をめでつつ夕張岳を歩く
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- GPS
- 07:20
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,125m
- 下り
- 1,125m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船 飛行機
登山口まで;湯之元温泉-(レンタカー)-夕張岳登山口 登山口(林道のゲート)は、やや広くなっており、車が30台ほど駐車可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は良好。登山者も多い。 |
写真
感想
【山行No 342(1)】
※今年の夏山は、北アルプスの白馬岳周辺を考えていたが、7月も終わり近くに
なったのに一向に梅雨明けせず、いろいろ迷った末、北海道に行くことにした。
結局、出発の4日ほど前にばたばたと飛行機の予約や宿の予約をした。
北海道の山も、百名山はすでに完登しているので、
花の山で有名で、以前より気になっていた夕張岳とその付近を、目標とする。
7月28日(金)
・夜のフェリーで新居浜を出発。大阪に向かう。
7月29日(土)
・大阪南港より伊丹空港に向かい、9時ちょうど発の飛行機にて北海道に向かう。
・千歳空港には11時着。着いてみると、雨ではないか!。いきなりがっかりする。
まずは予約したレンタカーを借りで出発。
もともと今日は移動日で、山に登る予定はないが、雨では観光する気分にもなれない。
近場のウトナイ湖サンクチュアリに寄り、バードウオッチングをする。
鳥は10種類程度で、あまりぱっとしない。
・その後は、高速道を使い、今日の宿のある三笠市に向かう。
・17時に三笠市の本日の宿、「湯の元温泉」に到着。
外観はイマイチのトタン屋根の小屋っぽい感じだったが、内部は最近改装したのか、わりと小ぎれいだった。
温泉も露天風呂があり、いい感じ。周辺の森から、森の香りだろうかいい香りがしてくる。
7月30日(日)
・今日は夕張岳を目指す日。天気が気になったが、朝起きて外を見ると晴れている。ヨシヨシ、いい感じだ。
今日は長丁場なので、早く出たかったが、朝食も着いているので、朝食を急いで食べ、あわただしく、7;30に出発。
・車で、まずはR452、夕張国道を進む。窓を開けていると針葉樹の香りか?ニッケのような不思議な香りが漂っている。
・ガイドブックに従い、途中より林道に入る。数キロ行くとゲートがあり、
そこから先は未舗装のガタガタ道となった。
この付近、地形が特徴的で、山も浅いし、谷がやけに浅い。隆起初期の地形の特徴だろうか?
あるいは、グズグズしたエゾ層群の特徴か、はたまた氷河期の周氷河作用だろうか?
ガタガタ道は、いけどもいけども果て無く続く。北海道の山の山深さを感じる。
8;40-9:00 夕張岳登山口(標高=530m、気温=25℃)
・林道終点には少し空き地があり、すでに車が20台ほど停まっている。自分も空いた場所に車をおしこむ。
・アクセスに時間が割とかかったので、さっそく出発する。少し蒸し暑いので上はTシャツのみ。
・ゲートを越えてしばらくは林道の続きだが、その先自然と山道となった。
ガイドブックでは、尾根コースと谷コースがあるが、谷コースを行く。
広葉樹主体の静かな森が広がっている。風がなくて蒸し暑く、汗がしたたり落ちる。
少し歩いていると鳥の声がパラパラとしだした。
ミソサザイ、ルリビタキ、コルリなど。、
10:10-20 冷水の沢(標高=960m、気温=20℃)
・その名の通り、冷たい水がチョロチョロだが流れている。顔を冷たい水で洗い、一息入れる。
(当然ながら、エキノコックスが怖いので、水は飲まず)
道の脇に、マミジロを見ることができた。久々に見る。
10:40 馬の背分岐(標高=1050m) 標識あり。
・稜線の道に入ると、しだいに道が急になってきた。足元は砂利状の小石が多いが青黒いので、蛇紋岩かな?
11:00-10 石原平(標高=約1200m)
・ちょっと開けている場所。そろそろお腹も減ったので、おにぎりを食べて小休止する。
・鳥の声は、ルリビタキの涼しい声が聞こえ出した。
花はヤマブキショウマがパラパラ。シラネアオイの群落もあるが、花は終わっており、実がなっていた。
11:30 望岳台
・本来はここから芦別岳が見える場所だが、いつの間にか上空は雲が多くなってきており、展望はあまりない。
・望岳台を過ぎると、樹相が高木の森から、灌木中心の森となり、花もパラパラでてきた。
ミソガワソウ、オオバミゾホオズキ、シナノキンバイ、ヤマハハコ、ハクサンボウフウなど..
11:50-12:00 イコイ沢
・ここはガイドブック通りに、沢があり、沢沿いに小さなお花畑が広がっている。
シナノキンバイとミヤマキンポウゲが大群落を作っている。
ほかには、イブキトラノオ、アザミ、タカネバラ、ヨツバヒヨドリ
ウサギギク、ミヤマコウゾリナ、チシマフウロ、ハクサンイチゲ、ウツボグサなど...
・イコイ沢を越えたあたりから頂上プラトー部に入り、なだらかな草原の道となる。
途中のガレ地には、ガイドブック通り、シロウマアサツキ、ミヤマアズマギクが多い。
蛇紋岩地帯特有の花たちだ。
ここより、シロウマアサツキを中心とした群落が続き、花の散歩道といった感じでなかなかいい。
・途中には小さな湿原風の場所もあり、そこにはイワイチョウ、エゾオタカラコウといった湿性の花たちも咲いている。
13:00-10 「吹き通し」
・ここはまた珍しい、ユキバヒゴダイという紫色の花が咲いている。
固有種のユウバリソウは、花は残念ながら終わっていたが、姿は見ることができた。
ほかに、ホソバツメクサ、タカネナデシコなどを見かけた。
・ここから頂上へ最後の急登、標高差約100mだが、疲れた足にはちょっと堪えた。
13:30-40 夕張岳山頂(標高=1667m)
・結構時間がかかったが、ようやく山頂に到着。
振り返ると、頂上プラトーが広々と広がっており、さすがに長い道のりだったな、と思う。
すでに下山した人が多く、頂上には3人しか残っておらず、静かな山頂。
北や東の方角は雲が多くて視界がないが、南や西の方は少し視界があり、
夕張の街のほうが少し見えている。
はるばると遠い山に来たなぁ..と感慨深い。
・時間も遅いので下りは急ぎ気味で下る。
花は行きと同じだが、新たにイワブクロ、ハクサンチドリも見かけた。
がま岩付近は、イワツバメが多く、乱舞していた。ほかにアマツバメも見かけた。
14:10 イコイ沢
・しだいに雲が厚く、多くなってきた。薄暗くなってきたので、スピードを上げて下る。
15:20 馬の背分岐
・来た時と同じ、沢道のほうへ下る。だんだんと夕暮れのように暗くなり、
パラッと小雨が降ってきたが、幸いにもすぐ止んで良かった。
16:20-30 登山口
・急いで下ったせいで、下りは3時間を切れて良かった。
まだ駐車場には車が10台ほどあるが、おそらく、近くの夕張山荘に泊まる人たちだろう。
自分は、これから富良野に向かわないといけないので、少々焦る。
・さっそく車に乗り込み、またガタガタの林道を長く走る。17時にようやく国道に合流。
R452号から、さらに富良野への国道を急いで進む。
18:20 富良野町 着
・今日の車の走行距離 130km。夕暮れ時の富良野町にようやく到着した。
・今日の宿は、事前に予約した民宿(フェニックス)だが、ペンションのような宿を予想していたのに、
外観がぼろくて、ちょっとがっかりする。
しかし、中のほうは割と清潔な感じで良かった。部屋もまともなベッドの個室。
夕食はジンギスカンだった。今日は自分でも割と頑張ったという感じなので、ビールも2杯も飲み、満足だ!
・・・・・「夕張山地の山(2)芦別岳」に続く・・・・
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