夕張山地の山(2) 芦別岳
- GPS
- 09:10
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,530m
- 下り
- 1,512m
コースタイム
天候 | 曇りときどき晴れ、一時 霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
飛行機
・登山口は、「太陽の里」という公園状になっており、駐車場あり。 ・帰路;富良野町-(レンタカー)-千歳空港-(飛行機)-大阪-(JR)-四国(新居浜) |
コース状況/ 危険箇所等 |
道はだいたい良好。上部は少し雨裂で登山道が崩れかけている場所もあった。 登山口に登山ポストと標識あり。 |
写真
感想
【山行No 342(2)】
※ 前日の夕張岳登山に引き続き、今日は同じ夕張山地の名峰、芦別岳を目指す。
7月31日(月)
・朝、富良野町の宿で目を覚ますと、外は、北国の青空が広がっている。
登山には問題ない天気だ。
・富良野の宿を6時に出発。途中のコンビニで食糧を仕入れる。
芦別岳の登山口へと車を走らせるが、富良野盆地の上空は良く晴れているのに、
目指す芦別岳の方面は、低い雲がまとわりついている。雲が消えてくれるといいのだが...
6:40-7:00 芦別岳登山口(山部);標高=320m、気温=20℃。
・登山口周辺は、「太陽の里」という名の公園状になっていて立派な駐車場も完備している。
すでに10台くらい、車がある。
昨日の夕張岳は水が足らなくて後半ばてたので、今日は水分を1.5L持っていくことにする。
・登山口には標識と登山ポストあり。
最初は急登で、のち緩やかになる。広葉樹と針葉樹が混じった、北海道らしい樹相だ。
北海道の森特有の甘い香りがする。
・単調な登りが続くが、足元には花がチラホラ咲いている。
クワガタソウ、ツルリンドウ、オニシモツケなど。
9:30-40 ウグイス谷分岐(標高=1110m)
・ここからも相変わらず単調な登りが続く。山の上部を覆っていた雲はなかなか取れず、途中より雲の中に入る。
・ところどころ、岩が出てきた。ごつごつした感じ。石灰岩だろうか?
10:20-30 半面山(標高=1397m)
・ここでだいたい半分強は登った感じ。
名前がついているピークにしてはパッとしない鈍頂だった。
・半面山を越えると、樹相が変化し、灌木と笹原の道となった。
それに応じ、花もいろいろ出てきた。
ウサギギク(多い)、ハクサンボウフウ、ウメバチソウ、ヨツバシオガマ、
エゾシオガマ、シナノキンバイ、ハイオトギリなどを見かけた。
・花は多いが、道は少し歩きにくくなってきた。
グズグズに崩れた土と石ころ混じりの道で、本来の登山道は深い雨裂になっており、その脇を登ってゆく感じ。
11:20-30 雲峰山(標高=1590m)
・ようやく8合目相当するこのピークに到着。
あいにくと雲が周りを覆っていて展望はない。
ちょっと前にこのピークに着いた人がいて、話を聞くと、先ほどまで展望があり、
トムラウシや十勝連峰が見えていたとのこと。残念だ。
・このピークからいったん下り、再び頂上へのジグザグの急登となる。
・まわりは草原地帯となり、お花畑状態となっていて目を楽しませてくれる。
チシマフウロ、ウサギギク、アキノキリンソウ、アザミ類、オトギリソウ、
ミヤマキンバイ、モミジカラマツ、ミヤマゼンコ、ハクサンチドリ、
イワオオギ、チングルマ、ヨツバシオガマ、ミヤマリンドウなど、
この周辺だけで、15種類ほどの花を見ることができた。
12:10-40 芦別岳山頂(標高=1725m、気温=28℃)
・5時間かけてようやく山頂に到着!さすがに、疲れたな、という感じ。
・岩のごつごつした山頂部で、展望は周りを雲に覆われて、あまりよくはない。
ちょうど昼時なので、サンドイッチで昼食とし、のんびりする。
山頂には2人しかおらす、その二人も早々に下って行ったので、自分一人だけの静かな山頂だ。
・山頂部の岩陰には、チシマギキョウ、ユキバヒゴダイなどパラパラと咲いている。
・下りは同じ道を下る。途中で上空にサシバを見かけた。
13:10-20 雲峰山
・この付近でようやく雲が切れ始め、先ほど登頂した芦別岳の山頂部も見えてきた。
また北尾根の険しい姿や、その下の深い谷(ユーフレ谷)が印象に残った。
遠方に目を移すと、富良野盆地を間に挟んで、はるかに遠く雲海の上に大雪山がうっすらと見えていた。
14:00 半面山
・木々の間から下界がぼんやり見えるが、まだ標高差で1000mもあると思うと、道のりは長い。
14:30 ウグイス谷分岐
・樹林帯の中を淡々と下る。鳥の声がチラホラ聞こえる。
センダイムシクイ、コゲラ、それにアオバトのちょっと不気味なアオー、アオーとなく声も聞こえた。
・延々と続く下りに、だいぶ体力も限界に近づいたのか、足ががくがくになってきてペースが上がらない。
16:10-20 芦別岳登山口着
・夕方近くになったがようやく到着。ヤレヤレ、標高差=1400mの往復は、
自分にとってはいっぱいいっぱいの感じだ。
今日の登山者は、全部で10名足らずだったが、平日にわざわざ登る人たちだけあって、皆さん足が速い。
・登山口から少し行った、「太陽の里」のラベンダー畑から、登頂した芦別岳の山頂部が良く見えた。ともかく高くて遠い峰だ。
17:00 富良野町着
・自分としても頑張った山、展望はあまり良くなかったが、ともかく登頂できて良かった。
ということで、宿に着くと早速ビールで祝杯。
そして風呂に入った後の夕食でもビールを飲み、食事もたらふく食べて、満足した。
・昨日に続き今日も、この宿に泊まっているのは、台湾(?)からの外国系の観光客だけで、登山者は自分一人のみ。
8月1日(火)
・目的の夕張岳と芦別岳の登頂は果たし、今日は移動日だが、
せっかくなので、午前中は富良野の観光ということにした。
・宿の人に勧められたので、中富良野のファーム富田というラベンダー園による。
山と違ってここは観光客で大賑わい。どおりで、宿の予約が難しかったはずだ。
あまり期待してはいなかったが、予想外に美しいラベンダー園だった。
園のある丘からは、遠く、富良野岳から十勝岳、美瑛岳、オプタテシケ、
はるかに大雪山までも望め、展望も素晴らしい。
また、昨日は平野部から良く望めなかった芦別岳もくっきり見え、
なかなか高く険しい姿を見せてくれていた。
・その後、千歳への帰り道の途中、三笠市の博物館にも寄る。
エゾ層群(白亜紀)から出たアンモナイトが、圧倒されるほどたくさん展示されていて、これはこれでなかなか面白った。
・14時過ぎに千歳に到着。夕方の便で千歳から伊丹に向かい、暑い大阪に到着。
あとはJRにて四国(新居浜)に戻り、充実した3泊4日の山旅が終わった。
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