火打山&三田原山(妙高山外輪山)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 1,612m
- 下り
- 1,607m
コースタイム
- 山行
- 3:01
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 3:49
- 山行
- 3:22
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 4:03
天候 | 初日曇り時々晴れ、2日目快晴のちくもり夜半吹雪、3日目晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
東京6:24==あさま501号==8:54長野8:12==8:54妙高高原9:00 - (タクシー)-9:30笹ヶ峰 復路 笹ヶ峰13:10- (タクシー)-13:40妙高高原14:00==14:47長野15:27==あさま534号==帰京 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に夏道はたどれません。赤テープもほとんどありません。 |
写真
感想
それぞれ東京駅、大宮駅からあさま号に乗車した3人は、前夜入りした顧問と長野駅で落ち合い、在来線に乗り換えて妙高高原駅へ移動する。駅で予約したタクシーに乗り込む(運転手の愛想は悪い)。朝から降り始めた雨は止まないが、天気予報ではじきに晴れるとのこと、登山口の笹ヶ峰で暫く様子を見ることにする。登山の準備を整え早めの昼飯を取るなどして待つこと約1時間、幸い雨も上がり山行開始。連休初日のため踏み跡はほとんど見つからず地図を頼りに進む。1本休んだ後に黒沢の橋を渡ると十二曲りの急登の始まり。蛇行しているはずの夏道は見つからず急斜面を直登することに。Uが雪の斜面に足を取られ苦戦するが何とか登り切り一休み。この辺りで日差しも現われる。ここから更に緩斜面の登りが続くが、黒沢池方面へ右に折れる富士見平の分岐点が見つからない。3年前に夏道を経験したTの記憶も当てにならず、高度計を信じて東側斜面へトラバースを開始する。暫く進むと左斜面前方の視界が開けてきたため、やや高度を上げると木々も少なくそこが富士見平と見受けられる。トラバースするのが早すぎたが結果的には大事に至らず。既に時刻は午後2時を回っているため、当初の予定を変更して幕営地を1本手前にすることに決定。尾根から20m程度緩やかに下り風もそれ程強くないと思われる場所にテントを設営。尾根に登ると明日登頂予定の雪を抱いた火打山を望むことができた。宴会〜夕食(カレーライス、サラダ等)の後、各自寒さ対策を施し20:30就寝。荷物を極力減らして臨んだリーダーには夜半過ぎからの寒さは大変堪えたが、他のメンバーも同様のようであった。
4月30日(金)
3:40起床、外はまだ暗い。もちラーメンで炭水化物を十分に補給する。皆の体調は良い。快晴の中、HとUはアイゼン装着、リーダーとTはアイゼン持参で6時前に出発する。黒沢岳の西腹をトラバースしながら進むと、間もなく視界が開け高谷池ヒュッテに到着する。まだ朝も早く人影は少ない。夏は湿原となる辺り一帯は一面雪景色。ここは休まず進み、同じく一面雪景色の天狗の池を望む高台で小休止。夏道よりかなり西側を進んできたことに気づく。天狗の池に一旦降りた後は、頂上まで約1時間の登り。斜面は所々氷結している。途中、リーダーはアイゼンを付けたため隊列から遅れるものの全員相次いで火打山に登頂。頂上のほんの一部分だけは雪がない。遠くの方は見渡せないものの、東に妙高山、西には微かに水蒸気を噴き上げる焼山、その向うに雨飾山、南に目を転じると黒姫山、高妻山、そして北西には糸魚川の町と日本海が見える。小休止の後、雪がチラついてきたため一気に下る。リーダーのみ所々シリセード板を使用する。高谷池を過ぎた所で早めの昼食をゆっくり取りテントへ帰還。軽い転寝の後、長い宴会〜夕食(麻房春雨、だし巻き卵、チャーハン、卵スープ等)と続く。いつの間にか外は吹雪いている。最後は恒例の顧問Tによる歌唱指導を経て21:00に就寝。この夜は更に寒かった。
5月1日(土)
3:00起床。外はまだ雪、昨夜からの積雪は5cm程度ある。朝食は昨夜用意したご飯とみそ汁で済ます。全員アイゼンを装着し出発。この頃には雪も止み晴れ間も見える。黒沢岳の東斜面をトラバースしながら進むと黒沢池の大きな雪原へと到着。日差しはあるものの強い南風で雪原は時々ブリザード状態。目印の黒沢池ヒュッテはまだ雪に埋まっているのか見当たらない。地図を頼りに雪原を斜めに横切り妙高外輪山の大倉乗越へ登る。大倉乗越からの下り斜面と眼前に広がる妙高山の登り斜面は、地図から読み取れる通りの急斜面である。昨夜の新雪による表層雪崩を懸念し妙高山のアタックは残念ながら断念。オプションとして考えていた外輪山・三田原山への登頂へ切り替える。雪庇に気を付けながらなだらかな稜線の登りを約40分進むと外輪山の頂上に到着。風は強いが見晴らしは良い。記念撮影の後、往路とほぼ同じ道を引き返しテント場へ帰還。テントを撤収し、11時過ぎに下山開始。連休も本格的に始まり登りの登山者は多く、踏み跡もしっかりしている。十二曲りの下りでは登りの登山者を避けて下りようとしたリーダーが10M程度滑落するもピッケルを刺して何とか制止。しかし元のルートに戻るのに体力を消耗し最後はHに引き上げられ面目なし。ひとつ休みを入れたのち踏み跡と赤符を頼りに下山する。黒沢を越えてからの緩斜面でやや東に逸れていることを認識するもそのまま進むと最後は出発地点より約200m東側で林道に無事帰還。
天候はまずまずであったが、残雪は例年以上だったようであり降雪にも見舞われた。雪質は新雪または新雪に近い状態で、春山特有のずぶずぶの状態は下山時の一部のみであった。妙高山のアタックは断念せざるを得なかったが、特に危険な個所は少なく、経験の浅いメンバーを含むパーティーに丁度良いレベルの行程であった。登山道を示す赤符は見つかり難く、また降雪により踏跡もなかったため、地図、磁石、高度計を頼りに行動したが、高度計はあくまで参考にしかならないことを改めて認識した。
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