達沢山・笹子雁ヶ腹摺山《山梨百名山》
- GPS
- 07:46
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,588m
- 下り
- 1,382m
コースタイム
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:47
天候 | 曇り後小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:JR中央線甲斐大和駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道形はしっかりしているが倒木煩い |
写真
感想
めったにない強さだという寒気が入り関東地方は南岸低気圧が通り朝から雪の予報だった。石和温泉から富士山行のバスに乗り下黒駒で降りた。登山口までは1.7辧街中歩きで長い市之橋で金川を渡るとこれから登る蚕影山、旭山が右岸に望めた。市之蔵の集落を歩き、ももの里温泉から金川左岸の大栃山を眺め登山口に達した。
鹿除けフェンスの扉を開けて尾根に取り付くと指導標があり、しっかりした登山道であるようだった。赤松の倒木が多く、放置されたままで余り歩かれていない道であるのは歴然だった。百田川が尾根東側に寄ってくると尾根の張出し部分に人工的な平地があり、乗り上がると蚕影山(こかげやま625m)で旧一宮町による山頂標識が設置され、傍らには石碑もあり何か曰くありげな様子だった。
百田川の左岸を進み谷が収束しその源頭を回り込んで4等三角点「旭山」に到った。単なる三角点だと思っていたが旧一宮町による「旭山809m」の山頂標識があった。地形図には標高842mに旭山の表示があり此方は旭山西峰としておいた。そして本峰に到ると山頂標識はなく赤テープに山名が書かれ、裏側に「地図上の」と断りがあった。
縦走路は長く、倒木に悩まされながら徐々に高度を上げP1145に達した。稜線は葉を落とした木々を通して御坂山地の山々が見えるのだが何かもどかしい。達沢山(1,358m)への長い稜線を登り切ってもやはり樹林帯で展望は得られなかいが山梨百名山の標識があった。平成15年には南尾根から登ったことがあるが山頂の思いでは甦らなかった。昼食休憩を取り60m程下ると前方にガレ場のあるピークが壁のようで、登り詰めるとナットウ箱山(1,412m)に到った。ユニークな名前で由来が気になるところだ。4等三角点「達沢山」が設置され、名前を取られた本当の達沢山は樹林越しに望むことができた。
京戸山(1,430m)は400m程東に行った処にあるが、山頂付近には「尾根分岐」とだけ表示があり京戸山林道登山口への案内と共に「京戸山山頂15分、達沢山30分」とあり、ナットウ箱山のことを京戸山と云っているようだった。東に進みP1439を越えP1487の山頂域に達すると南に明瞭な尾根が分岐した。東に進むとP1487だがそれほどにピーク性はなく今日の最高地点としては呆気なく過ぎてしまった。馬ノ背を登り返してカヤノキビラの頭(1,411m)に到った。甲州市、大月市、笛吹市の3市境となっていて南の笛吹市・大月市の境界尾根は大洞山、大沢山を経て御坂山地と繋がっている。以前甲斐大和から三ッ峠山へと縦走したときに歩いた尾根だ。
東に続く稜線は険しい痩尾根を慎重に下った。北に方向を変えると中尾根ノ頭(1,278m)で初めて展望の利く山頂でカヤノキビラ方向の展望が得られた。下りきった処は笹子峠で甲州街道の小仏峠に次ぐ二つ目の峠で昔は旅人が行き交った主要道だった。今は国道の旧道が直下をトンネルで越え、新道は笹子雁ヶ腹摺山の下を笹子トンネルで一気に越えているのでひっそりとしている。
峠への下りは恐ろしく急で、しかも砂地とあって滑り易かった。登り返しは更に急でロープが掛けられていた。平成15年に甲斐大和から登った稜線ルートが分岐する辺りで新道への分岐があった。送電線に沿って進む巻道で、疲れていたのと時間短縮を図って稜線ルートは取らずこの新道を通ることにした。送電鉄塔で笹子への谷間が俯瞰できたがガスっぽくなり展望は今一だった。只管山麓を巻く道でP1290の直下を過ぎ相当な時間短縮が適った。稜線ルートと合流するとすぐに巨大な送電鉄塔があった。薄曇りで日射しも感じられる天候だったが小雪がちらつきだした。
130mの登りで最後の山、笹子雁ヶ腹摺山(1,358m)に達した。平成14年以来の山頂で、此れにより御坂山地と大菩薩山域の縦走路が接続さて身延線井出駅から奥多摩湖までの軌跡が繋がった。奥多摩湖畔の国道部分で微妙に途切れているのでこれを繋げればJR青梅駅や西武線池袋線武蔵横手と繋がるのだが、次の課題として残しておこう。
後は甲斐大和へ下るだけだ。北へと進むとすぐに米沢山・お坊山・滝子山への道が右に分岐した。甲斐大和への道は地形図に記載がなく、此処を直進する。尾根上にある送電鉄塔への巡視路が下の林道まで繋がっている。笹子雁ヶ腹摺山の西尾根で交差した巨大鉄塔に繋がる送電線が再び尾根を越えている。展望が利き米沢山・お坊山の稜線が望めた。北斜面で残雪があり泥濘だ処で迂闊にも滑ってお尻をついてしまった。等高線の間隔が詰り傾斜が益々強くなってきた。送電巡視路の黒い階段が続いているが一部崩れているので慎重に下った。山頂から600m荒れた林道に降り立ち登山道は終わった。棚小屋沢を渡ると国道20号線にある“甲斐大和道の駅”を左に見て、国道歩きで日川を渡り甲斐大和駅に達し18劼墨砲觧街圓鮟えた。
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