規制解除の焼山-火打山周回
- GPS
- 11:54
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 2,757m
- 下り
- 2,763m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2月後半、高温と雨でパウダーは死んだ
そっとスーパーファットを片付けた
そして2月最後に晴れ、弱風のチャンスが来た
どの山でも選び放題だ
北アルプスにするか悩んだが
ここのところ週末晴れなかった日本海側
最近火山規制が解除された焼山を目指した
併せて火打山も登りたい
横浜から5時間強かけて糸魚川へ、遠い
朝のうちの気温は低く、風も少しあった
笹倉温泉からハイクアップ、ここは3度目なので何も考えずに登っていく
雪は固め、これは上の方もカチカチか?
無心で進んで北面台地へ乗り上げる
まだ真っ暗だが半月になりかけの月が焼山と火打山を照らしている
なんとも神々しい
さて、今日は火打山山頂から影火打南面をトラバースし、
焼山へのコルへ行こうかと思っていた
しかし、稜線がカチカチ雪で凍っていると滑落の危険性、
稜線に雪がたんまり乗ってると雪崩の可能性、
と悩みに悩んでいた
現地で見ても判断つかず、しばらく悩む
今日の第一目標は焼山だったのでまずは焼山に行こう
山頂からの様子を見て決めよう、と焼山へ向けて歩みだす
焼山へ登っていくとだんだん斜度が増していく
溶岩流でできた河原を渡たる
この辺りは柔らかい雪と硬い雪が交互に出てくる
斜度もあって、一部スキーのクトーが刺さらずヒヤヒヤする
左には入り込まず、右側の斜面をジグを切って上がっていく
火口下の斜面はカチカチでクトーを頼りに
火口に出ると壁が出てきた
地図を見ると夏道があるのでそちらをスキーで辿ろうとするも
急斜面で進めない、
慎重に後ずさりしてブーツアイゼンに変える
壁のすぐ上が夏道なので
両手ピックにつま先蹴り込んで直登、プチアルパインっぽくて楽しい
登りきると雨飾山が手前に、奥に白馬始め北アルプスの景色がドーンと現れる
焼山山頂までの道は石だらけだ、自分はスキーを担いで来たが、
ピストンの場合は滑れないので担ぐ意味はない
山頂にゴールすると火打山が姿を現した
山頂付近は噴煙が出たり消えたり、焼岳よりは弱めかな?
さて肝心の火打山への尾根は・・
上部は雪が硬そうで何より下部の細い尾根に雪がたんまり
単独ではとても行く気にならない
雪が落ちた春なら逆方向からアリかも
そしてツボ足の足元がズボズボ新雪に埋もれてることに気づく、
まさか、ここは日当たりが良くて先日の高温と今日の低温でカチカチのはずじゃ・・
少し下って東面を見てみるとパウダーバーンだった
スコップで掘っても底つきなしで安定してる様子
急いで山頂に戻って地図を見る
影火打のコルまで行けば河原へ降りれそうだ
その先から影火打へ上がれる
問題はここからの斜面は結構急、カチカチ雪になると試練になる
駄目な時は登り返そう、まだ朝も早い時間で余裕がある
この好条件行くしかないだろうと山頂から滑り込む
火打山を眺めながらのオープンバーン
思い切ってターンすとる快適パウダー
爽快に滑り込む
少し冷静になって辺りの様子を見る
まだまだ滑る高低差300m程度だが長く感じた
下部に行くと硬い雪も出てくる
場所を変えて新雪を拾っていく
あっという間にコルについた
ここから河原に入る、コルから直接入らずまずは北方向へトラバースして様子見、
真上には噴煙が見える
河原には入れそうだし問題なく滑れそうなので滑り込む
ここから見上げる焼山の斜面も素晴らしい
いつか滑ってみたい
河原に入ると硬い雪だった
するする滑って影火打へ上がる谷に合流、
ここからは去年と同じだ
新雪の溜まった急な斜面をジグ切って登る
上部はかなり急で雪も硬いので
クトー付けて尾根に乗り上げる
尾根を上がって影火打の下に出て
あとはトラバースして火打山を目指す
北面台地が見下ろせる、高度感がある
火打山の南側を歩くと雪が繋がってる
雪は硬いのでクトーを効かせる
影火打、高妻山、妙高山と何処をみても素晴らしい景色の中歩いていく
そして火打山山頂ゴール、
山頂では5人パーティが先に到着してました
お互いに写真を取り合う
帰りはピストンにしようと思っていたが
パーティに話を聞くと北面を滑るとのことでご一緒させていただくことに
自分は去年に続き2回目の北面ルンゼ、
山頂直下からルンゼに滑り込むがガリガリの急斜面、
一旦尾根にエスケープして
高度を落としてから柔らかい雪の箇所に入る
ルンゼ内はガリガリ底つきパウダーと
デブリが新雪で隠れた地雷原、修行系ですな
ルンゼを抜けたらパーティにお礼を言って
一人でトレースを引いて帰る
賽の河原は上りに苦労した
アマナ平付近は楽できないかと色々トラバースするも無駄だった
さっさと滑って降りたほうがいい
昼になると流石に暑い、やっぱもう春なんだなー
湿った雪を滑ってボブスレーしてスケーティングして笹倉温泉にゴール!
今回、色々な山行パターンを考えて挑んだが
幸運が重なり熱い山行になった
満足だが慢心せず、反省点も多い
コメント
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YOMOYAMAさん、おはようございます。
焼山に登り、コルから河原に下降、またシールオンして火打と、相当な登りをやってのけ全く凄すぎます!
登高高度2756mはかなりのもので、体力のあるYOMOYAMAさんだからできる芸当でしょう。レコでは時折出現するハードな状況でも的確な判断をされていて、上手に危険を回避されている様子がよくわかりました。大変勉強になり有り難うございました。どうもお疲れ様でした。
hareharawaiより
厳冬期板から春板に変えて軽くなったんで登りはスパークしました!
ただ単独なのにリスキーな場面に突っ込んだのは反省ですね、
仲間がそろそろ復帰予定なのでもうしばらく慎重に行こうと思います
コメントありがとうございます
はじめまして 焼山山麓に住む者です。
麓に住みながら力量が乏しく焼山は遠くから眺めるだけなので
YOMOYAMAさんの記録堪能させていただきました。
蒼い焼山
行ったことないんですがネパールやチベットの巡礼の山見たいですね。
毎日畏敬しながら、眺めているとシアワセです。
平沢は「かまぼこメンチ」もお勧めです。
次回はぜひとも
この山域はいつ来てもいいところですね!
自分は横浜住みなので近くに住んでらっしゃるのは羨ましいです
かまぼこメンチですか!すぐにでも食べに行きたいですがまた山登りで近くに寄ったら必ず食べます笑
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