谷川岳 東尾根
- GPS
- 08:49
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,259m
- 下り
- 1,301m
コースタイム
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:48
天候 | 2019/3/2(土)晴れ 2019/3/3(日)曇り・ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
L学仲間のK田さん、H田さんと3人で冬の谷川東尾根へ。
このメンバーで行くなら岩峰登ろう!ということで、登攀装備&早朝出発とする。
K田さんは5年ぶり、H田さんと当方は初の東尾根。
土曜好天&日曜午後から天気が崩れる予報だったが、寝不足で行くほうが不安だったので、日曜午前中に終了させる計画とする。
なお、友人&知人等少なくとも5パーティーが東尾根、その他、ノコ沢大氷柱や左方ルンゼ等、知り合いが多く入る週末だった。
2019/3/2(土)
一ノ倉沢出合まで偵察に行く。
出合までに、下山や偵察の友人・知人3パーティーとすれ違う(笑)。
一ノ沢出合まで入り、シンセン岩峰&コルを見上げる。
デブリやトレースがあることを視認、コル直下はかなり立っているように見えた。
2019/3/3(日)
朝食は取らず、行動食をこまめに取ることにし、ヘッデンでベースプラザを出発。
シンセンのコルで明るくなるくらいが理想なので、出発を少し遅めにする。
2:50、それでも先行者あり。
●一ノ倉沢出合〜シンセンのコル
暗闇の為、見上げても一ノ倉沢は見えなかったが、トレースをたよりに一ノ沢へ入る。
トレース/ステップはあったり無かったりだったが、雪は固くキックステップで快適に上がっていける(傾斜はきついけれど)。
一ノ沢右壁左方ルンゼのトレースもあり、それを追って右に寄りすぎてしまったり。
コル直下も前爪ステップで上がって行けた。
コル到着は6時前だが明るくなって来ず、白毛門の方が雲で覆われていた。
先行の方が天候不安で引き返すと言って戻られたが、風はなく視界は大丈夫そうなので進むことにした。
●シンセンのコル〜第二岩峰
コル横の岩峰は左側から稜上に上がり、少し行くと第二岩峰。
右側を巻くトレースがあったが、少し悪い草付き(マチガ沢側に寄りすぎると下が無かったりする)から岩峰下の稜上に上がり、畳1枚くらいのスペースがあったので、そこでビレイ。リードさせてもらう。
2〜3m岩を登り、10m程のナイフリッジの先に岩峰基部。残置ハーケンあり。
雪上を詰め右の前爪で岩に乗り、滑り台のような岩に乗り移ろうと思ったが、雪が少なく、岩の上部にアックスが届かない。
岩の左側に付いている雪はグサグサでアックスが刺さらず、敗退。
時間が惜しかったので選手交代はせず、そのまま巻くこととした。
その間に、後続の友人パーティーが巻き道を通過。
巻き道へは立木で懸垂で降りた。
岩峰通過後、振り返って確認すると岩峰上にはトレースがあった。。。
●第二岩峰〜観倉台〜第一岩峰
急な斜面をトラバースしたりしながら稜線を行き、大きな雪の切れ目に出る(おそらく観倉台)。
友人Pが先を譲ってくれたので、そこから上の急斜面をダブルアックスで直登。
記録で良く見る雪庇のトラバースは・・・真っ白で雪庇と空と地面の区別が付かず、ひたすらトレースを追うという状況だった。
第一岩峰は、右側の巻きのトレースしかない。
直近で登った形跡はなく、ベルグラが貼り、一目で悪そうと分かる。
天候を考え、登らずに通過。
●第一岩峰〜谷川岳山頂(オキノ耳)
一部草付きの急斜面をダブルアックスで上がり、80cm程の厚さの雪の切れ目を通過すると・・・山頂だった。
あまりにも真っ白すぎて、空と雪の境目が分からなかったので、楽しみにしていた雪庇超えが、あれ?!という状況で終わってしまった(苦笑)。
先を譲ってくれた友人Pを待ち、山頂で労い合う。
視界は真っ白だったが、ほんの一瞬雲の切れ間があったりした。
ロープウェイからの登山客で賑わっているかと思ったが、誰もいない。
悪天のせいかなぁと思ったが、どうやら時間が早かっただけのよう。
下山時にはたくさんの登山者とすれ違った。
●下山
岩峰を巻いたので、予定よりかなり早く山頂到着。
真っ白で眺望も得られないので、ロープウェイで下山することにした。
道も空も区別が付かない天候だったが、山頂からロープウェイ駅までは赤旗が立っている。
いろんな話をしたり、あちこち眺めたりしながらのんびり下山。
<感想>
せっかくリードを譲ってもらったのに巻いた第二岩峰は、あとで写真を見ると、凹部の雪を詰めずに少し下から岩を登ったら行けたんじゃないかと後悔が残った。
まぁ、これも技術&経験不足ということで。もっと精進します。
今回は、悪い草付きも雪庇のトラバースもロープを出さず通過出来るメンバーだったため、また雪の状態が良くトレースもあったため、思いのほか順調に登頂出来た。
連れて行ってもらうのではなく、「Kちゃんと一緒に行けるようになりたい」3年前はそう思っていたなぁとしみじみ。
事前の相談も楽しく、今回一緒に行けて本当に嬉しかったです。
また、一緒に行きましょう!
<装備>
・ダブルアックス(クォークで行ったが、普通のピッケルが良かったかも。)
・リンクス(岩峰登るつもりだったので、3人ともリンクスだった・・・)
・50mダブルロープ×2(岩峰登るつもりだったため。結局撤退の懸垂にしか使わず。ただしメンバー次第では、草付きやトラバースで必要だと思われる。)
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