記録ID: 1764550
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無雪期ピークハント/縦走
丹沢
石棚山稜〜板小屋沢ノ頭〜祠尾根(地図読み講習)
2019年03月21日(木) [日帰り]
kamog
その他5人
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 662m
- 下り
- 653m
天候 | 朝方小雨のち曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・手前路肩も含み数十台駐車可 ・トイレあり ・登山計画書は必ずここか事前に神奈川県警HPオンライン提出のこと |
コース状況/ 危険箇所等 |
■大石キャンプ場(箒沢公園橋)〜板小屋沢ノ頭 一般登山道です。案内標識随所にあり。 前半はズサ平ノ沢(市販地図には板小屋沢とされているが、実際の板小屋沢は 二俣より上流の左俣を指します。ちなみに右俣は熊取沢と呼ばれています) 左岸から右岸沿いに付けられ、途中から沢を離れ少々急な尾根を登ります。 登山道は板小屋沢ノ頭(1132m)直下で右の山腹トラバースとなり、ヤブ沢ノ 頭との間のコルの一段東側上に続きます。 ■板小屋沢ノ頭〜祠尾根(通称) 板小屋沢ノ頭から西丹沢ビジターセンター近くの山神様の祠裏に出る尾根で 明瞭な踏み跡はないバリエーション尾根です。 細長いピークである板小屋沢ノ頭の北峰(といっても単なる平坦地)から西側 の不明瞭な尾根に下降する箇所が、複数の急峻な尾根と沢の源頭が並列し、 下りるべき尾根の選択が迷うところです。もし尾根の選択を間違ってそのまま 下降すると正規尾根以外はどれも崖となって沢の途中に落ち込んでいるので 確実な地図読み力が必要です。(GPSも状況によっては誤差が生じます) 急で深いルンゼ状の谷である五右衛門沢(石棚沢の支流)を右手に見ながら 尾根を下降しますが、過去には五右衛門沢への滑落死亡事故も起こっています ので足を滑らせたり転んだりするのは絶対厳禁! 体幹力の弱ったり劣ったり している方には不向きな尾根です。 また標高900mくらいまでは苔岩が詰まった急峻な下降が続き、一部地形も 複雑です。 870mで主尾根は北に下っていきますが、ここは不明瞭な西北西側の斜面を 下りていくと次第に尾根形も明瞭になっていきます。 780m尾根の分派点は右側の北西尾根に乗り、740m分派点は不明瞭な西北西 斜面を下りていくと、右手(北側)にはえぐれたザレ場の源頭を持つ万田小屋沢 が姿を現し、665mで顕著な尾根の分派が出てきます。 北西に向く右尾根を進めばほとんど平坦な少し痩せた尾根となって、少しだけ 登り返せば655m小ピーク。 635m辺りから西北西に下りれば植林帯となり、右手(北北西)に緩やかに カーブを描いて585m小ピーク。そのまま尾根上を下って行けば、下に西丹沢 ビジターセンターが見えて山神様の祠に出て県道76号に下ります。 祠尾根は板小屋沢ノ頭から900m辺りまでの区間が特に一般登山しかされない 方には相当悪く、バリエーション熟達者向けのルートです。 尾根の選択を間違えば滑落転落遭難のリスクが大きいと思ってください。 ■マウントファーム登山学校(JMIA加盟) http://mt-farm.info/ |
写真
感想
本日は西丹沢VCをベースに石棚山稜から板小屋沢ノ頭〜祠尾根(通称)を周回した地図読み講習でした。
決行判断迷いましたが、檜洞丸スポット予報と気圧配置から見て、中川温泉から北側は降っても小雨程度であろうと予定通り実施。結果、稜線上の風は強かったですけど快適な登山でした。
地形図のカスタマイズに細かく沢線を入れる効果を机上だけでなく実際の山で体感していただいたつもりですが、皆さんの感想は概ね良好な印象。
祠尾根は板小屋沢ノ頭から派生する上部が非常に複雑で、東側の五右衛門沢の深いルンゼに落ちないよう注意が必要です。
過去、女性登山者が石棚山稜を下りる予定が誤ってこの沢に滑落した事故がありました。過去の教訓を活かして遭難防止に役立たせないといけませんね。
今日の西丹沢VCは駐車も登山者もまばら。ミツマタは良い香りを放出しています。
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