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Yamareco

記録ID: 181001
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
四国剣山

秋の天狗塚と三嶺(テント泊で縦走)

1993年09月25日(土) ~ 1993年09月26日(日)
 - 拍手
GPS
28:20
距離
15.9km
登り
1,350m
下り
1,352m

コースタイム

9/25 12:50光石登山口-13:00堂石キャンプ場-14:00八丁分岐-16:50お亀岩のコル(テント泊)
9/26 7:30お亀岩のコル-8:10いざり峠-8:30-50天狗塚山頂-9:30-10:10お亀岩のコル-10:50西熊山-12:30-13:20三嶺-16:10八丁分岐-17:10光石登山口
天候 9/25 晴れ(夜は霧)
9/26 晴れ
アクセス 高知側の光石登山口から入山。登山口は車が10〜20台ほど停められる。
コース状況/
危険箇所等
・登りは、八丁分岐までは明瞭。その先、お亀岩のコルまでの道は踏み跡が薄くやや不明瞭。倒木が多かった。
・下りは、三嶺からの下りの最初は良いが、そのあとは沢沿いの道で丸木橋が多く、少し解りにくかった。
・天狗塚から西熊山、三嶺への縦走路は、笹原の中の道だが、割と明瞭だった。
三嶺山頂にて、頂上直下の草原に、避難小屋も見える。剣山は山頂部が雲に隠れている
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
三嶺山頂にて、頂上直下の草原に、避難小屋も見える。剣山は山頂部が雲に隠れている
西熊山付近より三嶺へと続く笹原の稜線
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
西熊山付近より三嶺へと続く笹原の稜線
9/26 朝、すっかり晴れ渡り、稜線に爽やかな風が吹きとおる
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
9/26 朝、すっかり晴れ渡り、稜線に爽やかな風が吹きとおる
モミの木か?原生林の森は深い
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
モミの木か?原生林の森は深い
三嶺から南への下りは原生林となっており、森の緑と青空のコントラストが美しかった
2012年03月31日 16:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:53
三嶺から南への下りは原生林となっており、森の緑と青空のコントラストが美しかった
天狗塚の山頂付近、ナデシコ類の花が咲いていた
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
天狗塚の山頂付近、ナデシコ類の花が咲いていた
三嶺山頂から西側の眺め、西熊山から遠く天狗塚まで望める
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
三嶺山頂から西側の眺め、西熊山から遠く天狗塚まで望める
三嶺山頂から北側の眺め、矢筈山地にかかる雲はだいぶとれてきて展望は良好。
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
三嶺山頂から北側の眺め、矢筈山地にかかる雲はだいぶとれてきて展望は良好。
西熊山付近より、目指す三嶺が近づいてきた。右奥はるかに、剣山も見える
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
西熊山付近より、目指す三嶺が近づいてきた。右奥はるかに、剣山も見える
天狗塚山頂付近より、笹の稜線を眺める。北の方、矢筈山地は冬型の雲に覆われていた。
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
天狗塚山頂付近より、笹の稜線を眺める。北の方、矢筈山地は冬型の雲に覆われていた。
天狗塚がま近く、大きい。
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
天狗塚がま近く、大きい。
イザリ峠を越えると、三角錐の天狗塚が見えてきた
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
イザリ峠を越えると、三角錐の天狗塚が見えてきた
天狗塚への登りより、お亀岩のコルを隔てて、ずっしり重い西熊山を振り返る
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
天狗塚への登りより、お亀岩のコルを隔てて、ずっしり重い西熊山を振り返る
三嶺から南面に下る。急な下りを振り返ると秋の青空だ
2012年03月31日 16:53撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:53
三嶺から南面に下る。急な下りを振り返ると秋の青空だ
天狗塚山頂より、眼下にのんびりと広がる「牛の背」の尾根
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
天狗塚山頂より、眼下にのんびりと広がる「牛の背」の尾根
光石登山口より登山開始、稜線ははるかに遠い
2012年03月31日 16:52撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:52
光石登山口より登山開始、稜線ははるかに遠い

感想

【山行No 191】

※ せっかくの飛び石連休、信州の山か東北の山に行こう、と、当初は考えていたが、
  東日本は天気がぐずつき気味なのであきらめ、四国内でのテント泊の山行を計画した。

9月25日(土)
9:50 新居浜発
 ・朝すこしグズグズしていて遅めの出発となった。
  高速道(高知道)をとおり、南国ICで降りる。
  そこから国道195号線を行き、途中から細い道へと向かうが、
  途中は台風のせいで、道が崩れ、怪しげな仮橋を渡ったりもして、登山口へと向かう。

12:30-50 光石登山口(標高=910m)
 ・秋らしい上天気が広がっている。終点の駐車場には車が10台ほどあるが、
  日帰りで三嶺に向かったものか? 昼下がりの今は人影もない。
  さっそくテント泊一式を背負って出発する。約15kgの荷物。
13:00-20 堂石キャンプ場(標高=810m、気温=18℃)
 ・川沿いにあるキャンプ場、ここで昼食休憩とした。
  川の流れが静かで、すうっといい感じがする場所だった。
 ・谷沿いの道を行く。谷沿いは自然林だが、少し登りにかかると、植林、竹林が多い。
14:00-10 八丁分岐(標高=約1100m)
 ・ここで三嶺への道が分岐し、北西へ、お亀石への道へと向かう。
  分岐には八丁ヒュッテという小屋が建っていたが、泊まれるのか?廃屋か?
 ・分岐を過ぎると道は少し悪くなった。
  途中、沢沿いの渡渉をする場所があり、道が少し解りにくい。間違えそうだった。
 ・その後も、沢沿いの道を進む。豊かな自然林が広がっている。台風のせいか?倒木が多い。
15:30-40 沢から離れる地点(標高=約1300m)
 ・道は源流に近くなった沢から離れ、山腹をジグザグに登る道となる。
  相変わらず道には倒木が多く、踏み跡がやや不明瞭ななか、慎重に高度を稼ぐ。

16:50 お亀岩のコル(標高=1670m)
 ・ようやく夕暮れ寸前に、コルに到着した。
  コルの手前には、崩れかけた避難小屋があったが、不気味で泊まる気にはならない。
  コルは笹原の一部が裸地となっており、適当にテントを張る。
  見通しのよいコルだが、代わりに風が強い。
  水場は標高差50mを下ったところにあり、往復で15分かかる。
 ・テントを張り、さっそく夕食の準備を始めるが、
  ナント!コッフェルもマグカップも入れ忘れてきたことにきずき、冷や汗...
  今回、水筒はアルミの水筒なので、水筒を直火で温めお湯を作るという荒業を使うことにして、
  なんとかお湯を沸かし、ラーメンの夕食にありつけた。
 ・18時過ぎにはあたりは薄暗くなってきた。明日のために水場に行って水を補給してくるが、
  周りには人影ひとつなく、妙に心細い夕暮れだった。
 ・夜になっても北風が強く、テントを揺さぶる。
  なんとなく心細い夜なので、小型ラジオでFMのクラシック音楽を聞いて過ごす。
  夜のはじめには空も晴れていて、上弦の月が出ていたが、
  そのうち周りは雲に覆われ、とうとう時雨も降り出して、侘しい感じの夜だった。

9月26日(日)
 ・朝、5時過ぎに目覚めて外を見ると、相変わらず周りは霧に包まれていたが、
  6時過ぎには霧が晴れだして、朝日が出てきた。
  ちょっと元気も出てきて、朝食を取る。
7:30 お亀岩のコル 発
 ・今回の第一目的である天狗塚に向け、軽い荷物だけ背負って出発する。
  出発するころには、垂れ込めていた霧もすっかりと晴れ渡り、まぶしい秋の朝となった。
 ・道は笹の中に続いている。笹は昨夜の時雨れに加え、朝露でびっしょり濡れているので、
  上下ともゴアの雨具を着けて進む。
  道はだいたいは明瞭だが、所どころ、笹が首のあたりまである場所もあって少し苦労する。
8:10 イザリ峠(現;天狗峠)
 ・峠といっても、丸い丘のような場所。ここからお亀岩のコルを振り返ると、
  自分のテントがぽつんと小さく見えた。目の前には天狗塚の三角錐が大きい。
 ・イザリ峠から先は笹が低くなり、ぐいぐいと進める。

8:30-50 天狗塚山頂(標高=1812m、気温=7℃)
 ・風が強くて寒い山頂だ。
  展望はよく、南の方は温かく晴れた太平洋までが見える。北の方は、
  眼下に牛の背の丸っこい尾根が広がっており、歩いてみたい場所だ。
  西から北側の遠くは、冬型の積雲がびっしりと広がっている。
  リンドウやナデシコ類などの花々が、冷たい風に揺られていた。

9:30-10:10 お亀岩のコル
 ・第一目標の天狗塚は終わった、予定ではこのまま帰っても良かったが、
  天気も良いし、時間も早いので、もったいなく思え、
  予定を変更して、三嶺まで縦走してみることにした。
  となると時間が惜しいので、ばたばたとテントを撤収し、休む間もなく出発する。
 
10:50-11:10 西熊山
 ・三嶺への縦走路の途中にそびえる峰に到着。
  天気もだいぶ良くなり、温かくなってきた。行く先には、三嶺と遠く剣山が、
  誘うように並んで見えている。
 ・西熊山から先も、笹の中を行くが、だいぶ笹の背丈が低くなり、快適な稜線歩きができる。
  花は、リンドウ、ハハコグサが多い。
 ・途中の笹原で、なんと、カモシカに出会った。四国でカモシカに出会うのは初めてだ!
  こちらを気にしていないようで、のんびりと移動していた。

12:20-13:20 三嶺山頂(標高=
 ・ようやく、久しぶりの三嶺に到着。
  下から担ぎ上げてきた缶ビールで祝杯を上げる。
  風も穏やかで、日差しも柔らかく降りそそぐ中、ちょっとだけだが昼寝を楽しんだ。
 ・天狗塚からの縦走路ではほとんど人に出会わなかったが、
  この山頂はさすがに人も多い。10人ほどは登ってきていた。

 ・さて、下りへとかかる。縦走路を少し戻ったコル状のところから南へと谷沿いに下る。急な下りだ。

14:00-10 途中の小沢(標高=約1600m)
 ・これは良い!と思わせる感じの良い小沢に出会った。
  ちょうどダケカンバ林がモミの木の林に代わる地点。モミの樹越しの遠い稜線、
  蒼い空に白い綿雲がポッカリ浮かび、木漏れ日とせせらぎのBGMが流れる、山の楽園のような場所だった。
 ・この先も、森は原生林のようで巨木が多く、なかなかいい感じの森だ。石鎚山の面河の森に似た雰囲気がある。
  ただし、道自体は、沢沿いにがれた感じの道で少し道形がはっきりしていない。ともかく沢沿いに下る。
14:50-15:00 本谷出合(標高=約1300m)
 ・大きな谷に合流。丸木橋があった。
 ・この先も川沿いの道には丸木橋が多くかかっており、赤テープも少なくて、
  道はやや解りにくい感じだ。
  森は相変わらず美しい風景を見せてくれているが、だいぶ疲れも出てきた。
16:10-30 八丁分岐
 ・疲れたので大休止とする。今度はビールの空き缶をコッフェル替わりとしてお湯を沸かし、コーヒーを飲む。
 疲れた体にコーヒーがうまい。

17:10-20 光石登山口 
 ・夕暮れが迫るころ、ようやく登山口に到着した。
  今日は10時間近くの行動で、さすがに疲れた。

 ・帰りはまた、危なっかしい林道を通り、国道195号を高知方面に向かう。
  ちょうど夕焼け空が向かう方向に広がり、赤すぎるほどの夕焼けだった。
18:40-50 土佐山田町
 ・今日は相当エネルギーを消費したのだろう。途中で空腹になってきた。
  小さなスーパーで肉まんを買って食べる。

・南国ICより高知道に入り、愛媛県に向かう。
20:20 新居浜 着

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