【第二次三御大作戦】吉野梅郷・日の出山・御岳山・大岳山・御前山・三頭山・三頭大滝【丙68.9】
- GPS
- 11:13
- 距離
- 35.8km
- 登り
- 2,926m
- 下り
- 2,495m
コースタイム
- 山行
- 11:02
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 11:13
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復:西東京バス温泉センターバス停 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特に無いが、雪解けによる泥濘に足を取られる可能性あり。 御前山近辺、三頭山直下の急坂は、結構足に来る。 下山後の温泉:数馬の湯。最近、若干改装した模様。 飲食:御岳か檜原都民の森くらいと思われる。 |
写真
感想
皆の目が桜に向く中、観梅に行く。
ついでに前年、不完全燃焼だった三御大作戦を新しい年の足試しとして再決行することとした。
空は終日青く澄み、穏やかな木漏れ日、心地よい風と相まって贅沢なひと時を私に与えてくれた。
「三御大」とは?
奥多摩の三つの御大、すなわち、奥多摩三山(三頭山・御前山・大岳山)のことである。
「第一次三御大作戦」とは?
平成23年11月、奥多摩三山踏破を目指すも、いろいろあって完踏を断念した。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-149463.html
この冬は積雪が多く、春の山行も延び延びになっていたが、桜が身頃とあって、青梅に最後の梅でも見に行くかと出かけたのであった。天気予想も快晴を予想しており、出かけないという選択肢はなかった。
第一次と同じ電車に乗り、今度は日向和田で降りる。吉野梅郷があるのだ。また、前回より日が長くなっているのに加え、三頭山から登るよりも1時間は時間に余裕ができる。歩くにつれて標高が高くなっていくことだけが不安材料だ。しかし、いつか北鎌をせめて大天井経由で帰るということを考えるのであれば、これくらいは難なくこなさねばなるまい。
いつだったか、梅が盛りの頃に吉野梅郷を訪れたときは、人人人で辟易したものだ。今は上野公園辺りが黒山の人だかりなのだろう。静かな朝の観梅を楽しむとしよう。梅の公園はまさに梅が満開で、濃い朝の日の光を浴びて、落ち着いた輝きを放っている。
鳥居をくぐって、いよいよ登山道へ。道が九十九折になっており、道の傾斜が緩くなっているため負担少なく歩くことができる。
途中、琴平神社で山歩きの老夫婦が一休みをしていたが、ここから遠く市街地を見渡せ、朝のコーヒー一杯でも嗜みたくなる。
日の出山は私と同じく、山の朝を楽しみに来ている人が何人もいるのではないかと思っていたが、この展望がよい上に登りやすい山の頂を独占できたのは嬉しい驚きだった。俄然士気も向上する。
人がぽつぽつ出てきたのは御岳近辺から。また、奥の院辺りから登りが急になる。それまであった、急な坂は右へ登り左へ登りとじわじわ高度を上げる道は既に無く、上方の木の根が下の方に歪に伸びている急坂をよじのぼるようになる。大岳山周辺では、それに岩場が追加。雪がうっすらと積もる岩場は要注意だ。大岳山は久しぶりに来たような気がするが、こんなにゴツゴツしていたんだなあと再認識する。
大岳山頂では真っ白い富士の山が遠い雲の上に浮かんで見える。やはり青い空には白いものが映える。幸い山頂は積雪無く、いくつかのグループが腰を落ち着けていた。しかし、下りに入るとすぐに道は白くなり、前を行く人が足を滑らせていた。危ない危ない。山頂近くの下りは特に気をつけて下る。
さて、次はいつも泣かされる御前山だ。前を見ると、一度ぐんと下って、その後に大きく登らないといけない事が一目瞭然で悲しい。下りきってからが本当の勝負。坂の傾斜はさらに度を増すが、歩いていればいつかは着くさ、御前山に無事到達できれば完遂できるような気がする、と考えて歩く。
前回、疲労困憊して断念した鋸山には十分余力を残して到達。自信が高まる。しかし、先はまだ長い。登り返したぞオと思ったらまだ御前山の前衛に過ぎなかったりと落胆させられたりもしたが、御前山トライアルも難なく成功したといえるだろう。ただ、御前山の山頂ではやや長めに休息を取った。
御前山から三頭山は距離がある。そして起伏。大岳〜御前間は1200から一旦1000弱に降りて1400だが、御前〜三頭間は1400から1100に降りて1500。よくよく考えれば、本作戦のクライマックスではないか。しかもそれを最後の方に持ってくるなど、マゾといわれても仕方が無い。
御前・惣岳からの急降下の連続は、前回は急上昇の連続だったわけで、恐ろしいことこの上ない。しかし、いつか行こうと考えている三大急登はこんなものではないだろう。標高も1000mほど高いわけだし、これしきでへこたれるわけにはいかぬ。
ガランとした月夜見第2駐車場から鞘口峠に至る頃にはさすがに足も痛くなってきた。昨年末に比して体重は減っているが、さらに歩き方に気をつける等しないといけないだろう。まだまだ課題は多い。
鞘口峠から三頭山は1.5kmで350〜400m登る最後の激戦区だ。時間も時間、入浴の時間が無くなるというのと、脚の大事を考えるということで、槇寄山から数馬に下りる予定を三頭山から三頭大滝経由で檜原都民の森を出ることにする。
何やら老若男女の大集団がぞろぞろと降りてきた後は、静かになり、山頂も私一人の物となった。さすがに富士山はもう見えなくなっていたが、青い空はずっと青いままで、真にありがたい一日だった。都内の人気の山の山頂を2つも独占というのもなかなか無い。今年の山行が、本日のように幸多からんことを願う。
槇寄山を諦め・・・と書いたが、槇寄山はいつも消化試合のような感じになって申し訳ない。今回の〆は三頭大滝。雪解け水を糾合して勢いよく迸っていた。
最後は、奥多摩周遊道路のジグザクかと思われたが、たまたま数馬バス停へ下る道を見つけショートカット。隠れた滝も見ることができ、最初から最後まで非常に恵まれた山行だった。天地に深く感謝する次第である。
立ち寄り湯は数馬の湯で2時間半ほどゆったりと滞在。「多摩の恵み」は高いが美味い!
おしまい
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