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Yamareco

記録ID: 181314
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積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

遥かなる甲斐駒ケ岳 黒戸尾根日帰り

2012年04月08日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
16.6km
登り
2,375m
下り
2,373m

コースタイム

4:35竹宇駒ケ岳神社駐車場- 7:30刃渡り-8:00刀利天狗-9:40-10:00七丈小屋- 11:10八合目御来迎場-12:35-45駒ケ岳山頂-14:20-40七丈小屋-18:25竹宇駒ケ岳神社駐車場
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
標高1000mあたりから凍結箇所があるのでスリップ防止のために早めのアイゼン装着が望ましい。刃渡りより先はアイゼン必須。ところどころの雪に覆われた梯子の登り降りには、12本爪アイゼンが安全確実。七丈小屋より先は本格雪山登山となりピッケル必須。
予約できる山小屋
七丈小屋
5時40分ごろ日の出
2012年04月09日 22:46撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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5時40分ごろ日の出
小さな祠
2012年04月09日 23:01撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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小さな祠
いよいよ雪嶺のおでまし
2012年04月08日 06:14撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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いよいよ雪嶺のおでまし
登りはじめて2時間。既に完全な雪道
2012年04月09日 23:02撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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登りはじめて2時間。既に完全な雪道
刃渡りで富士山が顔をだす。
2012年04月09日 23:02撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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刃渡りで富士山が顔をだす。
刃渡り通過前にアイゼンを装着
2012年04月09日 23:02撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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刃渡り通過前にアイゼンを装着
鳳凰三山もくっきり。
2012年04月09日 23:03撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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鳳凰三山もくっきり。
2012年04月09日 23:04撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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梯子道を注意深く渡る
2012年04月08日 07:53撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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梯子道を注意深く渡る
凍った鎖を握ると湿った手袋が貼りつきそうになる。
2012年04月09日 23:04撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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凍った鎖を握ると湿った手袋が貼りつきそうになる。
刀利天狗の祠
2012年04月09日 23:05撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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刀利天狗の祠
鋸方面の雪山
2012年04月09日 23:05撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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鋸方面の雪山
漸く甲斐駒のピークらしきものが姿を現す。
2012年04月08日 08:43撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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漸く甲斐駒のピークらしきものが姿を現す。
屏風岩。右側の梯子は手すりも鎖もないので、っちょっと緊張。
2012年04月09日 23:34撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
4/9 23:34
屏風岩。右側の梯子は手すりも鎖もないので、っちょっと緊張。
架け替えられた橋。
2012年04月09日 23:07撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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架け替えられた橋。
八ツが見渡せた。
2012年04月09日 23:07撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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八ツが見渡せた。
七丈小屋を通過するといよいよ本格的な雪山だ。
2012年04月09日 23:08撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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七丈小屋を通過するといよいよ本格的な雪山だ。
クラスト気味の雪面。
2012年04月08日 10:50撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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クラスト気味の雪面。
八合目御来迎場に到着
2012年04月09日 23:09撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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八合目御来迎場に到着
左が鳳凰と富士山。右が北岳。
2012年04月08日 11:12撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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左が鳳凰と富士山。右が北岳。
八ヶ岳方面。
2012年04月09日 23:41撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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八ヶ岳方面。
いよいよ核心部に迫る。
2012年04月09日 23:11撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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いよいよ核心部に迫る。
この大岩は左から回り込む。
2012年04月09日 22:46撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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この大岩は左から回り込む。
黒戸尾根を登って来たものだけが眺められる駒ケ岳の雄姿。
2012年04月09日 22:46撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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黒戸尾根を登って来たものだけが眺められる駒ケ岳の雄姿。
険しい南面。
2012年04月09日 23:12撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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険しい南面。
名物の剣の刺さった岩。
2012年04月09日 23:12撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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名物の剣の刺さった岩。
気分はもう竹内洋岳
2012年04月09日 23:13撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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気分はもう竹内洋岳
イルカとくじらのような・・
2012年04月08日 12:01撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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イルカとくじらのような・・
斜度のきつい斜面だが、アイゼンがしっかり喰いつくのでそれほど怖くはない。
2012年04月09日 23:34撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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斜度のきつい斜面だが、アイゼンがしっかり喰いつくのでそれほど怖くはない。
一旦北側に回り込むと険しい南面とはまた異なった、モンブランのようなたおやかな姿を見せる山頂部。
2012年04月09日 23:16撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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一旦北側に回り込むと険しい南面とはまた異なった、モンブランのようなたおやかな姿を見せる山頂部。
右側のピークは駒津峰。
2012年04月08日 23:39撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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右側のピークは駒津峰。
クラスト雪面がてかてかと照り輝く。
2012年04月09日 23:17撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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クラスト雪面がてかてかと照り輝く。
12時35分。登頂。
2012年04月09日 23:34撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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12時35分。登頂。
この怪しげな人物は私
2012年04月09日 22:48撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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この怪しげな人物は私
観音岳の真上に富士山。
2012年04月09日 23:38撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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観音岳の真上に富士山。
北岳、間ノ岳方面。
2012年04月09日 23:39撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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北岳、間ノ岳方面。
頂上で初めて姿を拝めた仙丈岳。
2012年04月09日 22:51撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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頂上で初めて姿を拝めた仙丈岳。
八ヶ岳は茶色い海原に浮かぶ島のようだ。
2012年04月09日 22:52撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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八ヶ岳は茶色い海原に浮かぶ島のようだ。
鋸岳、北アルプス方面。
2012年04月09日 22:53撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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鋸岳、北アルプス方面。
中央アルプス方面。
2012年04月08日 23:16撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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中央アルプス方面。
鳳凰と富士山アップ。
2012年04月09日 22:54撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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鳳凰と富士山アップ。
北岳アップ。
2012年04月09日 22:54撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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北岳アップ。
八ヶ岳アップ。
2012年04月09日 23:40撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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八ヶ岳アップ。
2012年04月09日 23:40撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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仙丈アップ。
2012年04月09日 22:57撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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仙丈アップ。
2012年04月08日 13:18撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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帰路につく。
2012年04月09日 22:59撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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帰路につく。
2012年04月09日 23:17撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
4/9 23:17
下りは登り以上に緊張する。
2012年04月09日 23:00撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
4/9 23:00
下りは登り以上に緊張する。
午後の光を浴びる駒ケ岳に別れを告げる。
2012年04月09日 23:17撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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4/9 23:17
午後の光を浴びる駒ケ岳に別れを告げる。
行きで撮り損なった、七丈小屋はこんなところ。
2012年04月09日 23:18撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
4/9 23:18
行きで撮り損なった、七丈小屋はこんなところ。
小屋の前はきれいに除雪されている。外の水場は凍っていたが、頼めば中で水を分けれくれるそうだ。
2012年04月09日 23:34撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
4/9 23:34
小屋の前はきれいに除雪されている。外の水場は凍っていたが、頼めば中で水を分けれくれるそうだ。
へッデン付けるほど暗くなる前にどうやら下りてこられた。
2012年04月08日 23:25撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
4/8 23:25
へッデン付けるほど暗くなる前にどうやら下りてこられた。
18:25帰着。所要時間13時間50分。久々に登りごたえのある山行だった。
2012年04月09日 23:19撮影 by  DMC-GF3, Panasonic
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4/9 23:19
18:25帰着。所要時間13時間50分。久々に登りごたえのある山行だった。
撮影機器:

感想

甲斐駒は夏に北沢峠から登ったことがあったが、ガスに巻かれて不完全燃焼であった。確実に天気の良い日に、黒戸尾根から、どうせなら積雪期に、やれるものなら日帰りでと、計画を立て、準備を進めていたが、4月8日の天気予報を聞いてとうとう実行に移す日がきたと確信した。
土曜日は十分休養をとり、23時前に駐車場に到着。アラームを4時10分にセットして就寝。
4時35分。久々にヘッドライトが必要な時間に出発。30分もしないうちにヘッドライトなしで歩ける明るさになった。道は2時間も歩かないうちに完全な雪道に変わったが、刃渡りにくるまではアイゼンなしでもあるいて来られた。天気は申し分の無い快晴。
9時ごろ、1人の下山者に出合う。ストックもピッケルも持ってこなかったので、七丈小屋から先を諦めたという。仕方ないかなと思う。ほどなくして2人組の下山者に出合う。ピッケルは持っているが、例年になく雪が深く、強風でザイルがないと危険だと小屋番さんがいうので諦めたという。えーっザイルなんて持ってないじゃん。と少し不安になる。しばらくしてまた2人組とすれ違う。やっぱり撤退だという。こんな天気の良い日のまだ早い時間に諦めるなんてと思いながら、完全に不安になった。
5時間歩き通して七丈小屋に到着。ここでブラックダイアモンドのアイスアックスを装備した精悍な若者に遭う。朝一番に単独で山頂を極めたという。それも(持参したものの)ロープやアックスは使わずにピッケル1本で行って来たという。それから1パーティーがアタック中とのこと。不安は遠のき期待が膨らんだ。
身なりをサミットプッシュ仕様に改めて10時に小屋を出発。
小屋近くの斜面はパウダースノーで潜りやすい。ここで、私と同じ早出日帰りの単独行者の方が追いついてこられたので、先行していただくことにする。ほとんどトレースが消えかかったところをラッセルしていただいたので多いに助けられた。
最初の難所、急斜面のトラバースはしっかりトレースがついていたので、予想ほど危険は感じなかった。2つ目の難所、大岩の左の雪がずぶずぶの直登は先行パーティのフィックスロープの助けもあって安全に登ることができた。(どうもありがとうございました。)下山時にはこのロープは回収されていたので、登りより下りの方が緊張した。3番目の難所はバリバリにクラストした急斜面の登りで、尻持ちをついたら谷底へまっしぐらな訳だが、アイゼンとピッケルをちゃんと効かせて登れば難しいことは何もなかった。
そんなこんなで山頂についたのが12時35分。写真のように素晴らしい景色を堪能できた。
駐車場に戻ってきたのが18:25、当日の誰よりも早く登り始め、誰よりも遅く下りてきた。
今回が登頂できた条件は終始快晴だった天気や、体調、気合いのほかに、周りの人の有形無形の恩恵があったことは忘れてはならない。いくらコンディションが良くても人気の無い、トレースが消えた雪山であったならば気持ちが萎えてしまい撤退していたかもしれない。

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コメント

綺麗ですね
はじめまして。日帰りができる季節になったんですね。静かな山が楽しめるのは今ですね。

どんどん賑やかになりますね
2012/4/10 10:42
riekoさま
コメントありがとうございます。
山頂は私が独り占めでした。夏山ではありえないですね。
愛犬の鉄平君との登山、楽しそうですね。
2012/4/12 12:28
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積雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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