遥かなる甲斐駒ケ岳 黒戸尾根日帰り
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,375m
- 下り
- 2,373m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1000mあたりから凍結箇所があるのでスリップ防止のために早めのアイゼン装着が望ましい。刃渡りより先はアイゼン必須。ところどころの雪に覆われた梯子の登り降りには、12本爪アイゼンが安全確実。七丈小屋より先は本格雪山登山となりピッケル必須。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
甲斐駒は夏に北沢峠から登ったことがあったが、ガスに巻かれて不完全燃焼であった。確実に天気の良い日に、黒戸尾根から、どうせなら積雪期に、やれるものなら日帰りでと、計画を立て、準備を進めていたが、4月8日の天気予報を聞いてとうとう実行に移す日がきたと確信した。
土曜日は十分休養をとり、23時前に駐車場に到着。アラームを4時10分にセットして就寝。
4時35分。久々にヘッドライトが必要な時間に出発。30分もしないうちにヘッドライトなしで歩ける明るさになった。道は2時間も歩かないうちに完全な雪道に変わったが、刃渡りにくるまではアイゼンなしでもあるいて来られた。天気は申し分の無い快晴。
9時ごろ、1人の下山者に出合う。ストックもピッケルも持ってこなかったので、七丈小屋から先を諦めたという。仕方ないかなと思う。ほどなくして2人組の下山者に出合う。ピッケルは持っているが、例年になく雪が深く、強風でザイルがないと危険だと小屋番さんがいうので諦めたという。えーっザイルなんて持ってないじゃん。と少し不安になる。しばらくしてまた2人組とすれ違う。やっぱり撤退だという。こんな天気の良い日のまだ早い時間に諦めるなんてと思いながら、完全に不安になった。
5時間歩き通して七丈小屋に到着。ここでブラックダイアモンドのアイスアックスを装備した精悍な若者に遭う。朝一番に単独で山頂を極めたという。それも(持参したものの)ロープやアックスは使わずにピッケル1本で行って来たという。それから1パーティーがアタック中とのこと。不安は遠のき期待が膨らんだ。
身なりをサミットプッシュ仕様に改めて10時に小屋を出発。
小屋近くの斜面はパウダースノーで潜りやすい。ここで、私と同じ早出日帰りの単独行者の方が追いついてこられたので、先行していただくことにする。ほとんどトレースが消えかかったところをラッセルしていただいたので多いに助けられた。
最初の難所、急斜面のトラバースはしっかりトレースがついていたので、予想ほど危険は感じなかった。2つ目の難所、大岩の左の雪がずぶずぶの直登は先行パーティのフィックスロープの助けもあって安全に登ることができた。(どうもありがとうございました。)下山時にはこのロープは回収されていたので、登りより下りの方が緊張した。3番目の難所はバリバリにクラストした急斜面の登りで、尻持ちをついたら谷底へまっしぐらな訳だが、アイゼンとピッケルをちゃんと効かせて登れば難しいことは何もなかった。
そんなこんなで山頂についたのが12時35分。写真のように素晴らしい景色を堪能できた。
駐車場に戻ってきたのが18:25、当日の誰よりも早く登り始め、誰よりも遅く下りてきた。
今回が登頂できた条件は終始快晴だった天気や、体調、気合いのほかに、周りの人の有形無形の恩恵があったことは忘れてはならない。いくらコンディションが良くても人気の無い、トレースが消えた雪山であったならば気持ちが萎えてしまい撤退していたかもしれない。
はじめまして。日帰りができる季節になったんですね。静かな山が楽しめるのは今ですね。
どんどん賑やかになりますね
コメントありがとうございます。
山頂は私が独り占めでした。夏山ではありえないですね。
愛犬の鉄平君との登山、楽しそうですね。
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