GWの北アルプス、蝶ヶ岳からの眺望を満喫
- GPS
- 12:37
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,420m
- 下り
- 1,406m
コースタイム
- 山行
- 1:25
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 1:34
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:38
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 6:47
天候 | 雪→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
気温も低く降雪もあったので、例年より雪が多いようです。長塀尾根の樹林帯は凍結や踏み抜き跡が多数ありました。アイゼンは必須です。 |
その他周辺情報 | 小梨の湯を今回も利用しました。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
MYアイテム |
dashi104
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
感想
今回は残雪期ソロテント泊を実行しました。防寒装備やアイゼン等、雪山装備を背負っての登山は登り下りともかなり足腰に負担を感じました。余力あれば常念や蝶槍までピストンしようかと思ってましたが、思った以上の疲労のため、無理せず蝶ヶ岳のテント場でまったりと過ごしました。
初日雪が降ったり、二日目夜半からの荒れ狂う強風には大変な目に遭いましたが、北アルプス南部の峰々の素晴らしい眺望を満喫し、自分的には平成最後の最高の山行となりました。
[1日目]
新宿から6:05発松本行きの高速バスに乗車。GW初日の割に渋滞もなくほぼ定刻通り松本着。予報どおりかなり冷え込んでおり新島々では雨、上高地が近づくにつれ雪も降ってました。寒々しい上高地バスターミナルに到着し昼食をとり出発。河童橋から小梨平付近では開山祭が行われおり、お神酒がふるまわれる等賑やかでしたが、明神館を過ぎた辺りからは、少数の登山者しかおらず、雪降る中、黙々と徳沢園を目指しました。ひとりだとこの距離が長く感じますね...徳沢園に着いても雪はやまず、受付を済ませテントを設営。テント設営料は700円でしたが、この日は「カレーめし」がもらえラッキーでした。夕刻までだいぶ時間もあり、テントの中で吐く息も白く寒さを感じ、食堂内のストーブの近くで生ビールを頂いてしばらく過ごしてからテントに戻り、炊飯し夕食を済ませ、日が暮れると同時にシュラフに入りました。手元の温度計では-5度ぐらいまで下がりましたが上下ダウンを着こみ、今回初使用イスカのエア450Xにシュラフカバーを使用したので寒さには耐えることができました。テント内の結露はそれほどではありませんでしたが、フライシートやグランドシートはバリバリに凍り付きました。
[2日目]
凍り付いたテントを撤収すると日も差してきました。長塀尾根の登りには、前日の降雪の状態に不安はありましたが、登りはじめてみると、ほぼ凍結した状態の積雪のためアイゼンがよく効きました。最初はアイゼンで踏みしめる雪の斜面に心地良さも感じていましたが、約18キロのテント装備がだんだんと負担となってきて、1時間も過ぎた辺りからは頻繁に休憩を取り行動食を食べながらゆっくと進みました。樹林帯では、ほぼ眺望なしでしたが、長塀山まで到達すると富士山も眺めることもでき、ここからはゆるやかな雪道となり、雪に埋もれた妖精の池を過ぎて少し進むと、一気に穂高、槍、常念等、北アルプス南部の大パノラマが眼前に現れました。涸沢カールの雪渓や稜線も間近にみることができ、2年前の北穂登頂を思い出しました。また同タイミングで太陽の周りにはハロ現象や環水平アークと呼ばれる横向きの虹も出現し、珍しい景色にも恵まれました。ここからテント場はすぐで、11時前には設営を済ませました。余力があれば、常念か蝶槍まで空身でピストンも考えていたのですが、思った以上に足腰に疲労が残っているので、無理はせず、まったりと過ごすことにしました。徳沢でもらったカレーめしを食べてテントで横になったり、電子書籍を読んだりして過ごしました。夕刻、大キレット方面に夕日が沈み始め、瞑想の丘付近に多くの登山者が集まっていました。火柱のように見える夕日はサンピラーと呼ばれる珍しい現象とのことでした。この日も夕食をテント内で済ませ、すぐにシュラフに入りました。疲れもありすぐに熟睡しましたが、夜半1時過ぎから風が強まり、暴風にきしむテントと吹きこむ霜?で落ち着いて熟睡できる状態ではなくなりました。飛ばされることはないだろうと高を括り、そのまま朝を待ちました。温度計では-8度ぐらいまで下がっており、テント内においていた水筒の水がすべて凍結していました。無事朝を迎え、前室を開くと素晴らし朝日が差し込んできましたが相変わらず風は強くテントの撤収に苦労しました。お隣のパーティの皆様が見かねて助けてくれたので、飛ばされずに何とか撤収できました。一人だと強風の中でのテント設営撤去の大変さをあらためて感じさせれられました。
[三日目]
強風で雲の流れも速く槍や穂高の稜線も見え隠れしてましたが、支度を整え出発する頃には青空となり、昨日以上の素晴らしい景色を目にしながら長塀尾根へ向かいました。踏み抜きやひっかけに注意しながら下り、後半になると地面もだいぶ見えてきたので、もう大丈夫だろうと、徳沢まであと1キロの付近でアイゼンを外しましたが、まだ凍結が多く外すのが早すぎました。滑らないよう足を運ぶのに重い荷物が負担となりましたが、滑って転ぶことなくなんとか徳沢園にほぼ予定通りの行程で下山しました。小梨平に立ち寄り、営業時間を前倒しで入浴できるということで「小梨の湯」に入り、生ビールと昼食を取って上高地に到着し山行終了しました。
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