花曇りの茶臼山・縞枯山・北横岳大周遊
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- GPS
- --:--
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 971m
- 下り
- 964m
コースタイム
09:30 登山道入口(標高2050m)
(入口探索 約5分)
09:35 登山道進入。
09:55 五辻(東屋)
10:30 茶臼山尾根道
11:00 縞枯山山頂(標高2403m)
11:20 雨池峠
11:40 雨池山山頂(標高2325m)
12:40 坪庭からの登山道と合流
13:00 北横岳山頂(標高2472m)
(ランチ・休憩 15分)
13:15 下山開始
13:40 坪庭
14:35 五辻(東屋)
14:45 国道299号線(標高2050m)
15:30 ゲート前駐車場到着(標高1800m)
以上全行程所要7時間00分。(国道歩き1時間45分+登山道歩き5時間10分)
天候 | 天候/ 終日薄曇り 風 / 終日無風。一時弱風(風速5〜8m/s程度) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
「芹ヶ沢南交差点」で右折。国道299号線(メルヘン街道)へ。 後は道なりで通行止めのゲートまで。標識は「佐久穂」または「麦草峠」方面。 以上、諏訪南ICから約45分。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
[国道299号線通行止めゲート〜登山道] 路面は積雪残り凍結状態。軽アイゼン以上が必要。 [国道〜茶臼山尾根道] ほとんどトレースないが、登山道はへこんでいるのでわかり安い。 [茶臼山尾根道〜縞枯山] 樹林帯の中を進む。樹木の背が低くトンネル状態。縞枯山山頂周辺は樹林なく立ち枯れ状態のため展望がきく。 [縞枯山〜雨池山] 雨池峠までは急斜面の下り道。北斜面のため雪質は良好。 その後の雨池山まではトレースのない急登。雪質は「ザクザク」。 [雨池山〜北横岳] トレースなく積雪多いので踏み抜き多発。 坪庭からの道と合流後は圧雪道。 [北横岳〜ロープウエイ駅] 登山者が多いので良く圧雪されている。 [ロープウエイ駅〜国道] ロープウエイ駅から五辻に向かう道は入口がはっきりしない。 道には赤テープ等が見あたらず道迷い。その後途中から明瞭になる。 [最終コンビニ] 諏訪南IC出てすぐ東にファミリーマート。 県道425号を通るなら原村役場手前にセブンイレブン。 [北横岳ヒュッテ] 営業終了。宿泊も不可。 [写真] 下の写真はすべて地図上に撮影ポイントが落としてあります。写真番号と合わせてご覧下さい。 |
写真
感想
皆様のレコを拝見すると、この時期の山は朝は雪が凍結して12本爪アイゼンが必要、と言うような状態のところが多いらしい。
そんな所は怖いので、少しでも雪質が良いところと探した結果、今回の山行きは縞枯山周辺をはしごする「大周遊プラン」に決定。
ただ北横岳のロープウエイは8日で営業終了しているとのことで、どこからアプローチしようかと地図を眺めて近そうな国道299号線から登ることに。
ただ冬期閉鎖のため登山道より相当下のゲートまでしかいけないこともリサーチしました。
蓼科の別荘地を抜けて上っていく道は、その先が閉鎖なので走っている車が一台もない状態。途中で子鹿が歩いているのに遭遇したくらいです。
ゲート前の路肩が車数台が停まれる空き地。ここに駐車してゲートをくぐります。
登山道入口まで3km程度あるのは承知でしたが、これが長い!。途中で除雪車とすれ違いながらちょうど1時間で登山道入口に着きます。
ところがどこから登山道に入るのかわからない・・・。地図では確かにここなのですが。
しばしうろうろと探索していると、道脇に変なものがころがっている。あれなんだ?と近づいてみるとニホンカモシカが寝そべってました。
結局、写真05のとおり「国有林」看板の位置から登山道に進入。ここに標識がほしいです!。
登山道はほとんど人が歩いたことがないように見え、一人分程度のトレース(スノーシュー)があるのみでした。
五辻の東屋の先で茶臼山・縞枯山方面に進みます。
ちょっとした急登道を30分ほど上ると先が明るくなります。樹木が立ち枯れており展望が利くようになりました。話に聞く「縞枯れ」状態です。
尾根に出ると道は再び樹林帯の中に。ここも30分ほど上ったところで立ち枯れエリアとなり、右に展望台という岩場があります。
展望台からは360度の展望。八ヶ岳、南北アルプス、浅間山まで見ることができました。
その先は立ち枯れ帯の中を歩き、縞枯山の山頂に着きます。
しかし、ここに山頂を示す標柱が見あたりません。残念!。
そんなで縞枯山はあっさり通過し、今度は急斜面を一気に降下。雨池峠を目指します。
この辺で時間が心配になり、峠から坪庭に向かい北横岳をめざすつもりになりました。
ところが峠まで来てみると目の前に雨池山。その山腹に白く一直線に登山道が刻まれています。
これをみたらムラムラと登ってみたくなった。アホです。
道はまったく踏み跡無くけっこうな深雪です。登り始めてすぐに後悔したりして・・・。
それでもさほどの高さではなく頂上が見えるので意を強くしてガシガシと進みます。
ところが苦労して登った雨池山の山頂にも標柱なし。がっかりして先に進みます。
この先がけっこう大変でした。雨池山の北にはトレースがほとんどない。膝までのラッセルで、ときどき股下まで踏み抜きながら下っていきます。下りなのでまだしも助かりましたが。
雨池山山頂から100mほど降下した鞍部に着いたと思ったら目の前に壁のような急斜面の山が現れます。
なんだ?、と地形図をよく見れば、この先再び100m以上の登りじゃないですか。
わかっていたら来なかった、ってすでに遅し。
この辺では雪が溶けかかっており、実に重い。べったりした感じの雪を踏みながら階段のようになった斜面を一歩一歩登ります。
すぐに息が切れるので立ち止まって息を整える。「整いました!」って自分に宣言してまた登るという繰り返しです。
ところが災難はその先でした。
やっと急斜面を登り切り、展望が開けたと思ったら、眼前に大きな岩山が立ちはだかっていてトレースがそのてっぺんに伸びてます。
これを見てうんざり・・。何とかならないかと思って見回すと、誰しも同じことを思うのか、岩山の南を迂回しているトレースを発見(^^)。
一も二もなく、こちらを選択します。
迂回路は岩山を巻いて西に出ました。これで30分ほど得した。
岩山の先にはこれから向かう北横岳が現れました。ここからはけっこう遠く見えます。
帰路の時間が気になり出し、こういうのは「ケツカッチン」ていうんだな、などとくだらないことを考えながら、休憩もそこそこに早足で歩きます。
坪庭からの登山道と合流し、すぐに北横岳ヒュッテの脇を通過。
そこから急登で北横岳の頂上に着きます。地形図でここは「南峰」で標高2472m。「北峰」の2480mの方が高くて本当の頂上らしいのですが、三角点もあったし、時間がないのでここで良しとします。
ここにも山頂標柱がなかったのは残念。もっとも「山頂」では無いからかもしれませんが。
帰路は坪庭経由でアップダウンの少ない道を帰ります。
すでに今シーズンの営業を終了したロープウエイ駅の脇で雪に埋もれかけた「五辻方面」という道標を見つけて進みますが、道にトレース無く、ここでまた道迷い。
樹林の中を踏み抜きながらうろうろ。周囲を見回しましたが赤テープなどが全く見当たらず、30分ほどしてやっと正規の登山道に出ました。
坪庭〜北横岳コースは冬には沢山の人で賑わったことでしょうが、今日はこの辺にも人っ子一人いません。
今回は誰にも会わない本当に静かな山行きでした。
国道に出てからも、まだ凍結の残る道をゲートまで下ります。
この国道歩き、結局上り1時間、下り45分、と長時間を費やし、実のところあまりお勧めできるようなルートではありません。
今回総計で18km以上も歩いてしまいました。
国道が開通して、麦草峠あたりから登るべきルートかと思います。
雪道、18kmを7時間、だんだんパワーアップしてますね。
北横、この時期入山者無く貸し切りで、展望もありいい感じです。
ロープウエイが動いているときは人いっぱいで、ミニ観光地の感じでした。
地図読みに通じたpasocomさまならではのコース取りで、、、
普通の人には結構難しそうですね。
ちなみに「三ッ岳」下の30)は3.18に踏み跡なく私たちが敗退した所でした。
ここを歩かれている方はホント少なそうでしたので
登りの大変さ、頭に浮かんじゃいました。
お疲れ様でした。
nori3様こんにちは。いつもありがとうございます。
そう、実は歩きながらnori3様のレコも確かこの辺だったのでは?と思ったのです。
ですが、「三ツ岳」というのが地形図などに表記されていないので頭に入らず、自分で歩いたにもかかわらず自覚さえ無かったのでした。
あらためてnori3様のレコを読み直して記憶を確かめれば、私もあの30)の急斜面を登った後の石庭みたいなところで道が分からず岩の間をテキトーに進んだのでした。
nori3様のコース図ですと三ツ岳というあの岩峰の上を通ったようですがよくもまあ、あんなところを・・・。
私は下から見上げただけでギブアップでした。
今回のコースでは欲を言えば茶臼山も「ついでに」登りたかったのですが、ここに登っていたら確実に時間不足と体力不足になったことは明白。
国道歩きさえなければ、さほどむずかしいことはないと思うのですが、国道が開いたとしても登山口近くに駐車場がなさそうでなかなかむずかしいかも知れません。
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