白山:御前ヶ峰から湯ノ谷〜釈迦岳〜丸岡谷周回(平成最後の山行であわや道迷い遭難?)
- GPS
- 11:39
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 2,186m
- 下り
- 2,201m
コースタイム
天候 | 曇り〜雪〜曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
湯ノ谷は2カ所の谷割れ、15年前の記憶違いで、余計に50m程標高を落としすぎ、釈迦岳への登り返しに苦労。かなりの急傾斜であった。また丸岡谷も滝が2カ所出ており1750m付近で早々と尾根に乗り上げて尾根滑走としたが、最悪だったのが釈迦岳登山道が1410m以下で倒木だらけで廃道の状況。恐らく釈迦岳への工事用林道が崩落しており、1年以上放置されているからだと思われます。この釈迦岳ルートは当面は使わない方が良いと思います。あわや遭難寸前の危機でした。 (GPSでのルートおよび行程は釈迦岳登山口ゲートから別当までの車移動が3匱紊△蠅泙垢里任修諒は引いてください) |
その他周辺情報 | 白峰温泉総湯:650円 |
写真
装備
個人装備 |
GPS
K2 WAY BACK88
スカルパTX
ATKRaceアルペンモード
ダブルウィペットセルフアレスト
山スキー標準装備
|
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感想
GWの長期連休が始まり、仕事と海での所用の都合を合わせ、長躯遠征は難しいものの、前半は、JUNDrさんと帳尻を合わせて白山日帰りで足並みを揃えた。
プランは湯の谷滑走をメインとして、湯の谷林道ゲートに車を1台デポ。
別当出合から砂防新道で周回するルートとなった。
数日前に別当まで車で入れることは分かっていたが、釈迦新道は、1年前から橋の崩落で通行止めとなっていたのが気がかりであったが、何とかなるでしょうとなるべく早めの時間でスタート。
石畳上部から雪は繋がりだし、スキーを履けるようになるが、ツボ足のトレースも多く、雪面はガタガタで歩きにくい。
仕方なく樹林帯を選んで、すべすべの斜面を優先的に進み、弥陀ヶ原に出ると広大なゲレンデが待ち受けていた。
この日の天気は、昼頃までは晴れるだろうと予想していたが、結局お日様は見えず。曇りとなって雪質は上等なザラメにはならなかった。
山頂までは雪を繋いで直登で板のまま登頂。
風は割と穏やかであったが、それでもこの時期としては寒く、滑走の準備をして湯の谷へと進む。
湯の谷源頭の一面は広大な滑り台となっていた。
堅いままの斜面を慎重に滑り、深い谷に吸い込まれていくと徐々にザラメと変化し、この日一番の快適な滑走となったが、すぐにストップスノーが現れ、これまた慎重に滑っていく。
谷割れも出始め、1か所の大きな滝の巻きはちょっと痺れた。
その後、本来の登り返しより滑りすぎたようで、引き返そうとシールオンしたが、目の前の急な斜面を登ろうと進み、これまたヤバイ斜度で非常に緊張した。
釈迦岳山頂が見えると斜度も落ち着き、安堵。
釈迦岳に辿り着くと、今度は丸岡谷へと滑り込む。
こちらも滝が出始めていたので、1か所は慎重に斜面を選んで滝に飛び込むことはなく何とか突破。
それからは安全第一で、夏道の尾根滑走に変更。
途中から藪が濃くなり、シートラに換装し、夏道を進むが、1年の未整備でこれほどまでに荒れるのでしょうか?倒木と藪の嵐、夏道はどこへやら。
アドベンチャーワールドで、日没も覚悟したが、何とか林道へ辿り着いた。
しかし、ここから湯の谷川渡渉の核心部。
見ると橋は全く見当たらなかったが、コンクリートの古い橋が残っており、若干のへつりで突破できた。
後はおしゃべりしながら、デポした車が見えたところで大きく胸を撫で下ろした。
昨今お決まりような、“平成最後の・・・”で始まるフレーズですが、本当にシャレにならないような状況に追い込まれた山行でした。
このコースは10数年前単独で市瀬起点で周回しました。その時は天候も雪の状態も良好で、長い林道歩きを差し引いても十分なお釣りがくる素晴らしいものでした。
今回は、天候今一つ、さらに湯の谷の状態は滝が出たり、一部谷割れしたりと、やや悪いコンディションでした。何よりも核心になったのは、釈迦岳登山道が廃道寸前の状態で、踏み跡も断片的で倒木や枝藪で進路が全く取れない状況でした。かろうじて誰かが付けてくれたのか比較的新しいピンクテープが少しあったため救われました。もちろんGPSが無いと進退窮まっていた可能性もあります。今回もしソロだったら、精神的にかなり厳しかったかもしれません。相棒の存在が本当に頼もしく感じました。藪や倒木を突破するktn92さん…まさに神の後光が射していました!
もう一つの核心は湯の谷からの登り返しの急斜面です。滑落・・・とはならないまでも、傾斜が急でスリップの危機に瀕し、精神的にはかなり追い込まれました。調子に乗って谷を滑り込み過ぎた結果です。一番傾斜の緩い登り返し斜面をすっ飛ばしてしまい、崖の隙間のような傾斜をシール登高しましたが、これも疲れた要因です。
そのほかの周回コース全体像は素晴らしいスケールです。しかし、今回のような釈迦岳登山道を使うのであれば、かなり困難ルートになってしますので、お勧め出来ません。事前の情報収集が大切だと思いました・・・・ケガもなく、帰ってこれたことに感謝です。白山神社の神様に守られたようです。被害は・・・新品のORのパンツが枝で裂けてしまったことです・・・帰ってからしっかりリペアーしましたが、ちょっと悲しい・・・
こんばんは、はじめまして。
釈迦新道の貴重な情報ありがとうございます。
残雪期お気に入りのルートなのですが今年も相変わらず酷い状態、また1年中通行止めですね。湯之谷橋部分だけでもなんとかしてほしいものです。
湯の谷滑走しすぎは失礼ながら笑えました、来た道登り返す気になれないのはスキーも歩行も一緒ですね(笑)
こちらこそ初めまして。一般登山道が核心となろうとは想像していませんでした❗やはり荒れ放題なのですね。引っ掛かりまくり背中のスキーが泣いていました。自然の回帰現象なのかもしれませんね。色々勉強になりました。
kiya99様ようこそお越しくださいました。
管理されていない登山道ほど酷いものはありませんね。いい教訓になりました。
逆に手入れされている道がどれほど歩きやすいかその方たちに本当に感謝です。
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