新雪の上州武尊山
- GPS
- 09:20
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,409m
- 下り
- 971m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前日に降った新雪で登山道はおおわれていた。多いところで新雪が10cm。 登りの途中の岩場はベルクラ状に凍っており、緊張した。 アイゼンがあったら良かった。 剣ヶ峰分岐からの下りは、かなり急な下り。 |
写真
感想
【山行No183】
※晩秋の三連休。どこに行こうか?なかなか悩んだが、
出発前の夜の天気予報をみて、ようやく行先を上州武尊岳と決めた。
11月21日(土)
・今日は移動日。
朝、四国(新居浜)を出発する。晩秋の冷たい雨が降る中の出発。
岡山、東京、上毛高原、水上、とJRを使って東に移動。
・水上についたのは夕方16時。ここも冷たい雨が降っている。
水上からタクシーを使い、予約した「上の原 山の家」まで行く(タクシー代4500円)。
・名前からして、旧式のオンボロ宿ではないかと危惧していたが、
予想よりはまともなペンション風の宿だったので良かった。
・今日は泊り客はわずか4名。そのうち東京から来たというS氏と同室となった。
S氏はいかにも山男風の風貌で、話をしてみると、いろんな山に登られており、
山の話で結構盛り上がった。
・夕食は対して期待はしていなかったが、食べきれないくらいの豪華な食事だった。
11月22日(日)
・今日はいよいよ武尊岳に登る日。
朝方はかなり冷え込んだ。こちらがまだ布団の中にいる間に、
S氏は宿で準備してもらった弁当を朝からモリモリと食べ、6時前には出発していった。
6:10 上の原 発(気温=+2℃)
・まだ夜明けまえで薄暗いが、空を見ると雲一つない上天気になっており、
これなら山頂まで行けそうだな、と気分を良くして出発する。
6:30 登山口
・宿から一般道を少し歩くと標識があり、登山口になっている。
ここから西の方を振り返ると、朝日岳あたりだろうか?
白い峰に朝日が当たって美しく光っているのが見えた。
7:10-20 沢出合
・登山道は昨日の下界の雨が雪になっていたようで、新雪が2〜3cmほど積もっている。
登山道は沢を絡むようにして伸びているが、沢沿いは雪があったり、水があったりで、ちょっと歩きにくい。
途中で追い越された先行者(2人パーティ)の足跡が雪上にあり、ずいぶんと助かった。
8:40-50 尾根に登る(標高=1680m、気温=0℃)
・沢沿いの道が登りにかかり、尾根状のところに出た。
沢沿いは日差しもなかったが、尾根に出ると、ブナの林に朝日がきらきらときらめいている。
尾根状のこのあたりで積雪は約10cm。
ブナの林には雪だけではなく、樹氷も良く着いており、
クリスマスのイルミネーションのようにきらきら光っている。
なんだかもったいないような、観客が一人だけのライトショーを見ている感じ。なかなか豪華な景色だった。
9:30-40 避難小屋
・小さな避難小屋があったので小休止して、ティータイムとする。
このあたりはモミ林となっており、静けさの中に、遠くから沢の音が心地よく響く。
11:00-30 岩場
・さらに登山道を登ってゆくと、ルートは岩場に突き当たった。
雪がなければなんということもない場所だろうが、
今日は、岩の表面がベルクラ状に凍っており、
そのうえに新雪が乗っかっているという、非常に不安定な状態。
こんな状況とは思いもよらなかったので今回はアイゼン、ピッケルは無い!
岩場に渡されていた、凍ったロープと、ピッケル替わりの木の杖を頼りに
なんとか危険な岩場をクリアーしたが、ともかく必死の行程だった(今回の核心部)。
・危なっかしい岩場を過ぎるとあとは問題なく前へ進んでいると、山頂に到着。
11:50-12:30 沖武尊岳山頂(標高=2158m、気温=+5℃)
・ようやく山頂に到着できた。
前夜に同宿だったS氏も含め、10人ほどの登山者で山頂は賑わっていた。
・風は強くて少し寒いが、その代わり展望は最高。
日光、尾瀬あたりの白く雪化粧した山々も見えるし、西には谷川連峰が見える。
さらに、雲海状となっている関東平野の向こうには、かすかにだが、
浅間山、八ヶ岳、奥秩父連山らしき山影を見ることができた。
・のんびりした山頂のひと時を過ごして、さて下山にかからないといけないが、ルートはどうしよう?
周りの登山者の意見を聞くが、S氏は遠回りだが武尊神社へ下るルートを進める。
途中で追い越された2人組は、登ってきたルートを戻る、と言う。
ちょっと迷ったが、来た道は岩場で滑落する可能性もあるので、
遠回りで、かつ、下調べもしていないコースであるが、武尊神社へ降りるコースを選択する。
・沖武尊から、剣ヶ峰への尾根状の縦走路を進む。
この道は雪も割と少なく、なだらかで歩き良い道だった。
持ってきたポケットラジオからは、ジョニー・ミッチェルの歌が聞こえる。
13:10 剣ヶ峰分岐
・剣ヶ峰の少し手前に、下りへの分岐があった。時間も少し押しているので、
剣ヶ峰には登らず、さっそく下山にかかる。
・ここからの下りは、のっけから腰が引けるほどの急坂になっていた。
転がり落ちそうなので、拾ったハイマツの枝を杖代わりにして、慎重に下る。
下りの道は沢状になっており、雪がだいぶ積もっているが、凍り付いていない新雪なので、まだ何とかなる感じ。
14:30 沢出合
・顕著な沢に出会ったあたりから、ようやく道も緩やかとなり、ほっとした。
あとは、ポクポクと下ってゆく。
15:50 林道出合(車止め箇所)
・ようやく林道に出た。
ここから林道はふもとまで7〜8kmはありそうで、頑張って歩きとおす覚悟でいたが、
ちょうど林道に、キノコ採りに来た人たちの車があったので、
厚かましいかな、と思いつつも、車に同乗をお願いし、OKしてもらって助かった。
7〜8kmの道を車では15分ほどで麓(久保集落)に下る。
16:30-40 久保集落
・ここで車を降り、宿のある上の原まで歩く。
17:20 上の原 山の家 着
・夕暮れ時にようやく宿に到着。
丸一日がかりの登山だったが、結構充実感がある。
・昨日と違い、今日は宿も盛況(30人ほどの宿泊者)。
一日歩いて疲れたので、夕食もモリモリと食べ、ビールもガバガバと飲んで、寝た。
11月23日(月)
・今日はまた、単なる移動日。
朝起きると、今日も上天気だ。今日もどこか周辺の山に登りたい気分になる、が仕方がないので、バスに乗って里に下る。
・あとは、上毛高原、東京、岡山を経由して四国(新居浜)に到着。
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