久住 山桜と強風と霧の鳴子山
- GPS
- 06:52
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 941m
- 下り
- 922m
コースタイム
天候 | 曇 霧雨 雨 強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
本山登山道のうち稲星越直下500m程の急斜面ルートは荒れ放題。崩壊が激しく、雨の日は特に用心が必要、というか「整備する」か「廃道にする」べきか考える必要があるかも ここより鳴子山山頂への直登ルートの方がよっぽど安定していたように思う(以前の話ですが) |
写真
感想
「21日は午前中曇、午後から雨」という天気予報、3時から雨として山の天気は2時間早いとして、午前中にミッションを完了しなければ雨に降られることになる。
「無理して雨の中を歩かなくてもいいのに。」と自分に突っ込みを入れながらも、このチャンスを逃すとまた1か月歩けない感じなので無理をして計画を立てる。
天気を考えれば21日は絶対早出しなければならないが、4月はずっと忙しく金曜日も11時帰宅、夜中に準備したいが、すでに疲労のピークで思考が停止している、朝起きてもしばらく思考が停止していたが、やっと出発。
8時過ぎに一番水近くから出発。
「午前中は曇」の予報だったが、すでに雨が落ちているので防水のデジカメだけ持って行くことにして防水ではない新型デジカメは車に置いて行く。ところが1枚目にしてバッテリーが「赤ランプ」、すぐに新型デジカメを車に取りに行く。
楽しみにしていた朽網分かれ近くのヤマザクラは「咲いている。」と言えば咲いているし、「葉桜」と言えば葉桜で、ヤマザクラらしく山の中でひっそりと咲いていた。
くたみわかれの先から鳴子山への直登の尾根がある。
以前、shimakinさんの山行記録http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-108908.html(2011・5.4)を読んで、「早く登りたい。」と思いつつ1年が過ぎた。
この近くを車で通った時、直登の分岐まで確認のために行ったことがある。「ここだな。」と確認していたので安心だったが、再度shimakinさんのレポートの写真を見ると「似ているが、ど〜も違う」と思い、確認した場所から先まで歩いたら、写真通りの場所があった。
ここから先は、非常にわかりやすく歩きやすい、地図上に表記はないが、すでにメインルートになっているのでは、と思えるほど踏み跡がはっきりしている。
しかし疲労の蓄積と朝飯を食べていないからか、全く調子が出ない。途中、休憩しながら朝飯のような昼飯のような食事を入れてゆっくり登る。
下の方では、木々の間から少しは風景も見えていたが、上になるとガスっていて、さらに強風、霧雨だがフリースでも大丈夫な感じ。さすがに稜線に出ると風は強く岩場では少し緊張する。途中から防水ではないデジカメは用心のためザックに入れて、バッテリーが赤点滅の防水デジカメの方を懐で温めながら数枚だけ写真を撮る。
沢水からの直登ルートと合流する岩場でかがんだ時、携帯を落とす。岩の隙間に落ちれば永遠の別れになるところだった。どこかボ〜としている。ハーネスに付けていた携帯入れの蓋のマジックテープのロックが不十分だっただけの話だがその不注意が大変なことになることに気づく。岩を乗り越えて山頂へ。山頂は何も見えない上に雨と強風。写真を1枚だけ撮ってオオヤマレンゲの林を通る。
天気がいいなら他の山に登ってコーヒーブレイクの予定だったが、雨が本格化する前に稲星越から沢水へ下る。
このルートはメチャクチャに荒れていて、急斜面が数百メートルに渡ってストレートに削られている場所が多く、階段だった木材が途中に散乱している。「修復も難しい。」と感じる場所も多く、谷筋は以前歩いた時よりさらに悲惨な風景となり登山道の状況も一変している。「雨の日は歩くな。」と注意書きがたくさんあったが、雨の日はホントに歩きにくい。今まで2回このルートを歩いたが、いつも沢水から鳴子山への直登ばかりで「稲星越」への途中の一部分の道は歩いたことがなかった。このルートを使うくらいなら直登コース、または登ってきた尾根道を下りにも使った方が安全だと思う。これからは、尾根道の方がメジャーなルートになると思う。
沢水から鳴子山への直登ルートの分岐に来たら、すでに直登ルートは「立ち入り禁止」とロープが張られていた。このルートも楽しかったのに残念。歩く人がいなくなると数年で道は消える。
標高が下がると風も弱くなったが、下りは運動量が少ないために衣服が濡れて体が温まらないので、ここでカッパを着込む。
今回の山行は、スタート前から疲労困憊、さらに久しぶりに普通に歩いたので結構きつかった。
沢水駐車場にやっと到着。結構足に来たが、ここからがさらに問題。くたみわかれまで、あの無駄なアップダウンをくり返すコンクリート道を歩き、さらに朝歩いた一番水までのヤマザクラの道を歩くと、この駐車場から1時間半かかってしまう。 「それより車道を歩いたほうが楽かな〜。」と思ったが、結局コンクリート道を歩き、途中から牧道を歩いてみると、なんとガンジーファームの前に出た。一番水まで30分の大正解ショートカットコースだった。途中牧草地にタラの芽が見えた。(今回はパスしてひたすら歩く。)
その後、温泉にゆっくりと浸かり、強雨(大雨洪水警報が発令されていた)と高原の強風(強風警報が発令され新幹線が一時ストップしていた)に吹かれながら帰った。(それより、連日の疲労蓄積で眠気が強烈…)
自然林の道とヤマザクラ、そして小鳥のさえずりが印象的な1日でした。
追伸
後日、鳴子山シリーズの続き「鉢窪ー大船山」も登ってきました。山行記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-185821.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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昨日、登られたんですね。
福岡も夕方まで雨は振らなかったのですが、時より突風が吹いてました・・。
山は凄かったんでしょうね。
久住南側の登山道は本山登山道も含めて雨の日 には全て使いたくない。と思ってたんですが、鳴子山からくたみ別れへの尾根道はそうでもないんですかね 。
chengfuさん、こんにちは。
本当は、春の日差しを浴びながらヤマザクラの花見とコーヒー、なんて優雅なイメージだったんですが、実際は真逆で、下りの稲星越ー沢水間のルートが「道なき道」の感じで荒れ放題で大変でした 。
朽網分かれから鳴子山への尾根道は、とても快適な素晴らしい道で、すでに「メインルート」といった感じでした。「こんな悪天候、今日は誰も会うことはないだろう。」と思ったら、この尾根道で1人会うことができました 。
> 朝起きてもしばらく思考が停止していたが、やっと出発。
> どこかボ〜としている。
> (それより、連日の疲労蓄積で眠気が強烈…)
体をいたわってください
帰りの車の運転もご注意を!
防水コンパクトデジカメの動画撮影時の「声」の入り具合、今度教えてください!
μシリーズのようですねexifより
chusakaiさん、おはようございます。
「何をそこまで… 」と自分でも思う今日この頃、でも年度初めは忙しい時期とはわかっているのですが、季節もそれ以上に大切で素晴らしい時期、ということで、ついつい無理をしてでもお外にお出かけしてしまいます 。
(ちなみに、そんな私を見かねたのか、次の山行では、豪華送迎付きで楽ちんでした。そんな豪華な山行がいつもしたい…)
デジカメはμ780で動画、音声の入りは普通程度で質を求めなければ、記録用程度には使えます。
しかし、レンズに関しては厳しいものがあり「軽くてちょっとましなものを 」と新しく防水ではないもの買ったのですが、比較すれば暴風雨や使用条件の厳しい時のタフネスさはさすがです。
「全く気を使わなくていい。」汚れや雑な扱い、「生活防水」程度ですが、結構な雨の中でも故障知らず、新しいカメラを買って、使いやすさを再認識、感動です。
以前豪雨の中を歩いて、ウエストバックに入れていたカメラが溜まった水に浮いていた、という経験から買ったのですが、防水で高性能なレンズ、さらに軽量、そんなカメラはないものでしょうか
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