くじゅう 1DAY 16サミッツ+17サミッツ (貧脚仕様、のんびりペース)
- GPS
- 18:52
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 2,782m
- 下り
- 2,776m
コースタイム
- 山行
- 16:04
- 休憩
- 2:47
- 合計
- 18:51
天候 | 1日を通して最高の天気で快晴でした。 日の出前の夜半~早朝は肌寒く、手持ちの気温計で 8°~10°ぐらいだったと思います。 気温としては低いのですがただ風が強くなかったので体感温度としては寒くは無かったです。 日中は長袖Tシャツのみで行動出来るぐらいの温度で縦走日和の気温とお天気でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
↓ 都市高速利用で太宰府ICまで ↓ 太宰府IC→九重ICまで ↓ 九重IC→牧ノ戸峠まで 合計距離 140km 所要時間 途中渋滞もなく2時間ほど |
コース状況/ 危険箇所等 |
稲星越から鳴子山への道中のルートが不明瞭で何回か怪しい箇所に行き道迷いしました |
写真
感想
ヤマレコを始める前から時々日帰りで登りに来ていたくじゅう連山の縦走にチャレンジしてみました。
先月富士山でゼロ富士にチャレンジしてみて、距離 45km 獲得標高 2660mを歩いてその日は六号目の山小屋に泊まったのですが、山小屋に着いた時に山頂まで行けそうな体力の残りを感じたので昔から話には聞いていた17サミッツと 16サミッツに挑戦をしてみました。
くじゅう連山に来たときはいつもの目的地は牧ノ戸峠から久住山へ登ってお昼ご飯 それから下山の行程なので、これまでに登った事が無い山が今回はたくさん有りました。
今回対象とした山
牧ノ戸峠から時計回りに登った場合の順序
①⑦ 17サミッツ対象は背景白の数字
全 10座
❶❻ 16サミッツ対象は背景黒の数字
全 5座
❶ 三俣山 西峰 1678m
① 三俣山 本峰 1744m
❷ 三俣山 北峰 1698m
② 三俣山 南峰 1742m
❸ 平治岳 1643m
③ 北大船山 1706m
④ 大船山 1786m
⑤ 白口岳 1726m
❹ 鳴子山 1639m
⑥ 稲星山 1774m
⑦ 中岳 1791m
⑧ 天狗ヶ城 1780m
⑨ 久住山 1786m
⑩ 星生山 1762m
❺ 扇ヶ鼻 1696m
今回初めて登った山
三俣山 北峰
平治岳
白口岳
稲星山
鳴子山
全部で15座を登る行程です
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①⑦ 17サミッツ対象は背景白の数字
全 10座一覧
① 三俣山 本峰 1744m
② 三俣山 南峰 1742m
③ 北大船山 1706m
④ 大船山 1786m
⑤ 白口岳 1726m
⑥ 稲星山 1774m
⑦ 中岳 1791m
⑧ 天狗ヶ城 1780m
⑨ 久住山 1786m
⑩ 星生山 1762m
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❶❻ 16サミッツ対象は背景黒の数字
全 5座一覧
❶ 三俣山 西峰 1678m
❷ 三俣山 北峰 1698m
❸ 平治岳 1643m
❹ 鳴子山 1639m
❺ 扇ヶ鼻 1696m
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世の中は3連休なのですが、家族との予定の都合上【ツールド九州の観戦応援が有り、14日は宗像へ行かないといけません】
10月13日(日)しか空いておらず、1日で終えれるようにルートを考えました。
今回のルート作成にあたって重視した点は、普段運動をしていない私でも無理なく完登出来る事を優先して最短距離よりも登りやすさ 降りやすさを考えて
岩稜帯、道迷いしそうなルートも避けたルート作成を行いました。
出発地点 牧ノ戸峠は確定ですが、時計回りか反時計回り どちらで回るかを決める際に体力が落ちてきた後半に大船エリアと三俣エリアの激しい標高差を体力的にも精神面的にも越えれないかもと思い、時計回りに決めました。
この判断については歩いている道中も、登山が終わってからも時計回りで良かったと思っています。
もしも反時計回りだったら、おそらく夕方前になっていたであろう時刻に諏蛾守越から三俣山には登らず三俣山から逃走して大曲登山口に逃げていた気がします
また貧脚ならではの副産物のメリットとして、くじゅう連山の中でも人気の山【中岳・天狗ヶ城・久住山】への到着時刻が時計回りだと15時~16時になるので山頂が混雑とは無縁で、中岳・天狗と久住では自分以外に誰も居ない時間が結構有りました。
いつもはお昼時に久住山山頂に行っていたので、人の気配の無い山頂を独り占めできる贅沢な時が過ごせます。
ちなみに健脚の人は 16サミッツ時計回りだと午前中やお昼前後に中岳 久住山に着くと思うので、この特権は貧脚専用の特権です
今回、距離が伸びたとしても除外した箇所は
① 三俣山南峰→坊ガツルへの直滑降ルート
(以前購入したばかりのパンツを破ってトラウマのルートです)
② 大船山→立中山を経由して鉾立峠へのルート
(道に迷った事があるのと、物理的に木の枝が痛いのとザックにひっかかりまくるので嫌いなルートです)
③ 久住分かれ→星生山への岩陵帯のルート
(ここに行くまでに16時間ぐらい歩いている状態なので、岩場は避けたかったのと、久住分かれから西千里浜への穏やかな道が好きなので)
上記の3箇所を避けるルートを組んだことで、総距離 30.5km 累積標高 2825m
コースタイム 19時間のルートの完成です。
ゼロ富士の時に16時間を歩いてまだまだいけそうな感じだったので、+3時間なら行けるだろうとの事で挑戦してみましたが、挑戦自体は完遂出来ましたけど難易度 疲労度 共にくじゅう16サミッツ 17サミッツの方が遥かに上で、あと1座か2座 登らないといけないなら途中で心が折れてリタイヤしていた気がします。
ゼロ富士の1日目
時間 15時間17分
距離 45km
獲得標高 2660m
獲得下り 162m
くじゅう16サミッツ 17サミッツ
時間 19時間
距離 30km
獲得標高 2825m
獲得下り 2825m
改めて比較すると当然なのですが、富士山は距離は長いけど下りはほとんど有りません。
対してくじゅう16サミッツは登った分、同じ標高を降りないと行けないのでキツいのは当然と言えば当然でした 浅はかな自分です
ここからは山行日 当日の記録です。
歩くスピードはゆっくり 山頂の度にのんびり休憩をしてのタイムなので、もしも1DAY 16サミッツ 17サミッツに挑戦してみたいけど、体力や脚力に自信が無い人も無理なく回れるタイムだと思います。
但し気象条件が厳しい真夏やもっと寒い日だとちょっと体力に自信が無い方は厳しいかもです。
私が登った10月13日(日)は気象条件は最高でした。
夜中に行動をしても寒くないし、日中も暑すぎず寒くなく最高の挑戦日和だったと思います。
10月12日(土)
夕方~2時間仮眠
夕食後、高速道路で牧ノ戸峠へ
23時45分 牧ノ戸峠到着
駐車場は半分ぐらい埋まっていました。
駐車場で登山の準備 15分間
10月13日(日)
日付変更と同時に
0時00分 出発
0時30分 大曲登山口
ここから鹿の家族に微妙に追いかけられます
どなたかが餌付けされいるのかは分かりませんが、人に慣れてて付いてきます
怖かったです
1時25分 諏蛾守越
2時00分 三俣山西峰
2時33分 三俣山本峰
2時54分 三俣山北峰
北峰へは暗い時間帯に通るのはオススメ出来ません。
足場も悪いし、道に迷います
3時42分 三俣山南峰
5時24分 坊ガツル
色とりどりのテントがキレイでした
ここでスタートから5時間で初めて人に会いました
ずっと1人で暗闇を歩いていたので心強かったです
6時48分 平治岳
本当は平治岳山頂でご来光を見たかったのですが間に合いませんでした
貧脚故の歩くスピードの遅さです
平治岳から眺める三俣山は朝日に照らされているのと、さっきまであそこの山頂に居たんだなという気持ちでとても神々しく見えました。
ここで朝ごはん休憩でおにぎりタイムです
8時36分 北大船山
最高の眺めです
8時55分 大船山
ここがちょうど折り返し地点となります
歩行距離 15km
行動時間 9時間
10時30分 法華院温泉
コーラで栄養補給とお土産の手ぬぐい購入
11時12分 鉾立峠
12時29分 白口峠
この鉾立峠→白口岳へのルートは今回の道中で2番目にキツかったセクションです
理由は直登ルート故の角度と、微妙に滑りやすい足場
12時45分 稲星越
13時05分 鳴子山
稲星越→鳴子山が1番キツかったセクションです。
理由は道に何回も迷ったのと、足場が悪く足元を見てばかり歩いていたら上部の木の枝で頭を強打して物理的に痛かったです。
とにかく道が分かりにくく、距離や時間よりもながーく感じたセクションです
多分何かの機会が無いと私はこの鳴子山にはもう来ない気がするので、記念になりました。
13時45分 稲星山
地獄の鳴子山からの反動でここの山頂からの景色は心に残っています。
いままで登ってきた山の一部や、これから登る山が一望出来て最高の気分でした
これから登る全ての山が視界に入った事で今日の予定全ての山へ完登出来ると、この時点で確信しました。
白口峠以降は写真が少なくなってきます。
思い返せば稲星山でももっと風景の写真を撮れば良かったと思います。
14時18分 中岳
誰も居ない静かな九州本土最高峰です。
独票とセルフタイマーで記念撮影
14時50分 天狗ヶ城
時計回りだと後半、ポンポンとピークを踏めるので気持ちが楽です
15時35分 久住山
ここも誰も居ない久住山でした。
いままでお昼ごろにしか来たことが無かったので、自分以外誰もいない空間で風の音しかせずなんだか非現実的な不思議な感じでした
しばらく絶景を楽しみました
16時43分 星生山
ここで久しぶりに人と会います
アトラス彗星を狙っている方でした。
とても気さくで良い方だったので、彗星が見れてたら良いのですが
17時30分 扇ヶ鼻
日没前にとうとう最後の目的地 扇ヶ鼻へ到着です。
ここから見る夕焼けは最高でした。
18時を過ぎると陽が沈んで辺りは真っ暗です。
0時から歩いて日の出と日没の瞬間まで歩き回れた事に感謝しながら、牧ノ戸峠へとゆっくりと戻ります。
沓掛山を通る時にはヘッドライトとハンドライトが大活躍してくれました。
牧ノ戸峠へ到着したのは19時前、コースタイム通りの19時間のタイムとなりました。
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最後に反省点をまとめます。
今までこんな事は無かったのですが、睡眠が足りていないのか長時間行動からの疲労からかは原因は不明ですが活動開始後、12時間を経過した辺りからいつもの固形物の行動食が喉を通りづらくなり、摂取の頻度が減ってきました。
食欲が無いというか、あまり食べる気にならない
そんな感じでした。
いつもの行動食は下記の通りです。
軽くて高カロリーで夏場でも大丈夫な物をチョイスしています。
ボトル充填重さのグラム数はそれぞれ異なりますが、1ボトルに満タンのカロリーです。
フルグラ 600kcal
ミックスナッツ 500kcal
つぶグミ 400kcal
マーブルチョコ 600kcal
行動食持参カロリー 2100kcal
行動食の下山時残りは合計で800kcalほど
差し引き摂取は1300kcalです。
この行動食とは別に朝ごはんのおにぎり 1個 200kcalを食べています。
行動食とおにぎりと法華院温泉で飲んだコーラを合わせても2000kcalには満たないぐらいです。
アプリで計測していた消費カロリーが5,000だったので栄養が足りていない気がします。
固形物の行動食が喉を通らなくなったのは初めての経験なので、これは一つ学びとなりました。
固形物が厳しい時用にアミノバイタルや即効元気をザックの中に非常用に入れておこうと思いました。
またもう一つの反省点としては、水や食料を大量にザックの中に持って行きすぎて無駄に重かった点です。
水4Lに、火器バーナーとカレーメシ、諸々でザックの重量は11kg有りました。
水は途中の法華院温泉でも補給は出来たので、半分で良かったかもです。
それに結果論ですが、水は下山時に補給もしていないのに2Lも余っていました。
また火器バーナーに至っては使わず仕舞いでただの重りです。
持っていったけど使っていない物が多すぎた気がするので、これについても次回の山登りへの反省点としたいです。
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総評としては、とても思い出に残る山行になったと思います。
もう一度同じ事をしたり逆回りで挑戦するかというと、現時点では筋肉痛に苦しんでいるので遠慮しますって感じです。
きっと時間が経てば苦しい部分の思い出は消えて、感動した気持ちや達成感だけが残りまた挑戦したくなるんだろうとは思います。
日付変更後の夜中から、日が沈むまで歩き回る経験をいままで殆どした事がないので、19時間の行動時間でしたがとても密度の濃い1日でした。
くじゅう連山の素敵な大自然のロケーションを快晴の天気の下、最高のコンディションで歩けたと思います。
また私は仕事柄平日にしかお休みが取りにくい職種でして、普段は福岡市近郊の低山を1人で歩いており誰にも会わずに下山まで終える山行も多いです。
今回は連休中のくじゅう連山に来れて、色んなハイカーの方ととすれ違う際に挨拶出来たり、山頂でお話し出来たり、17サミッツ 16サミッツにチャレンジ中の方と会えたりとで人との触れ合いもとても新鮮でした。
またいつかタイミングが合えば最高の景色を見せてくれたくじゅうの山々に遊びに来たいと思います。
次回来れた時にはゆっくりどこかのピークで絶景を見ながらの山頂ごはんを楽しみたいです。
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