北アルプス 蝶ケ岳
- GPS
- 31:35
- 距離
- 23.9km
- 登り
- 1,249m
- 下り
- 1,233m
コースタイム
4/30 蝶ケ岳6:15-7:30蝶槍-(ロスト)11:00横尾-13:50上高地
天候 | 快晴→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蝶槍から横尾までの下山道は指導票が無く、迷いやすい。 というか、見事に迷った。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
GW初日の土曜日、夜行バスで上高地へ。友人と二人で北アルプスの蝶ケ岳(山中一泊)に行くためだ。
北アルプスの中でも比較的緩やかな山容の蝶ケ岳は雪山初心者の相方にはちょうどいいと思いこの山を選んだのだ。
午前5時過ぎに上高地に到着。ここからは蝶ケ岳を含む通称表銀座、日本3番目の高峰穂高岳、東洋のマッターホルンと謳われる槍ヶ岳の入口となっているから登山客も多い。一方で上高地だけを堪能する観光客も入り混じって朝から大賑わいだ。
僕らは上高地を出発し、緩やかな長壁尾根を登って山頂を目指す。
天気快晴、気温も高く長袖だけでも汗ばむぐらいだ。
5時間ほど雪道を登り、順調に山頂へ。
眼前には穂高連峰、槍ヶ岳の雄姿が見える。
山頂の景色を堪能し、今宵は蝶ケ岳ヒュッテで一泊。
下山道は麓(横尾)へ一気に下りるやや急斜面の尾根道を選択した。
道標は雪に埋もれているらしく、見当たらないがトレース(足跡)がはっきりあり、前方にも何人か登山客がいたのであまり深く考えることなく下山を開始した。
トレースをたどって2時間ほど下ったとき、尾根道を進んでいたはずが沢に入っていた。下山道をロストしたことに気づく。沢道は雪崩の危険もある。前方にも下山中の夫婦がいたが、呼び止めてロストしていることを教える。その夫婦の雪山装備が自分らより十分でなかったので、即席で4人パーティーを編成し、自分がコースリーダーとしてルートファインディングを買って出た。
なるべく沢に入らないようにゆっくり進むが、急斜面に出たとき、足元の雪が緩んで背中から滑り落ちた。
滑落!
滑り台のように背中から相当の勢いで体が滑り落ち止まらない。滑りながらもとっさに仰向けになり、アイゼンを利かせながら必死にスピードを殺し、ピッケルを雪面に打ち付け、体が止まった。興奮していたが奇跡的に怪我は無かった。
あとで、同行の友人があのスピードでよく止まったと、絶対どこか怪我すると思ったそうだ。九死に一生を得るとはまさにこのことだ。
心を落ち着け、再び慎重に下山を開始する。経験と勘が頼りだ。
途中、古いトレースを発見し、それを辿って正規の下山ルートに合流できた時は心から万歳した。
下山口の山小屋で、共に下山した夫婦から礼を受け、無事にパーティーを下山へ導くことができ、しばらく満足感に浸ったがそもそも道をロストする失敗を犯したことは反省しなければならない。
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