記録ID: 186603
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雪山ハイキング
槍・穂高・乗鞍
[子熊に導かれて]蝶ヶ岳+おまけ(三股駐車場からのピストン)
2012年04月30日(月) [日帰り]
- GPS
- 11:50
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,247m
- 下り
- 2,251m
コースタイム
4:10 三股駐車場
4:20 三股指導所
4:25 常念岳、蝶ヶ岳分岐
5:20頃 標高約1,900m地点(プロトレック計測値)で撤退
5:50 三股指導所
6:16 力水
7:43 まめうち平
8:18 標高2,000m地点
8:48 蝶沢
11:40 山頂 12:45
12:50 蝶ヶ岳ヒュッテ 13:00
13:55 蝶沢
14:11 標高2,000m地点
14:29 まめうち平 14:45
15:25 力水
15:47 常念岳、蝶ヶ岳分岐
15:50 三股指導所
16:02 三股駐車場
4:20 三股指導所
4:25 常念岳、蝶ヶ岳分岐
5:20頃 標高約1,900m地点(プロトレック計測値)で撤退
5:50 三股指導所
6:16 力水
7:43 まめうち平
8:18 標高2,000m地点
8:48 蝶沢
11:40 山頂 12:45
12:50 蝶ヶ岳ヒュッテ 13:00
13:55 蝶沢
14:11 標高2,000m地点
14:29 まめうち平 14:45
15:25 力水
15:47 常念岳、蝶ヶ岳分岐
15:50 三股指導所
16:02 三股駐車場
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
三股駐車場までは県道、烏川林道利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆駐車場、指導所について◆ ・三股駐車場は同じ常念岳の登山口であるヒエ平(一ノ沢)と間違えやすいので、「ほりでーゆ〜四季の郷」を目標にするといいと思います ・駐車場は70台駐車可 ・トイレあり(ペーパー完備/灯りはありません) ・登山届はゲートを越えて少し先の三股指導所にあります ・三股指導所には遭対協の方が常駐しています。登山届は必ず提出してください ◆登山道について◆ 本当は常念岳に登るつもりでした。 道のコンディションが良ければ蝶ヶ岳をまわろうと考えていました。 そのためにスノーシューを背負っていったのですが… 4月28日に烏川林道の開通、その前週に常念小屋と蝶ヶ岳ヒュッテのオープンの報を知り、今年のスタートにしようと意気揚々乗り込みました。 槍穂高の展望とあわよくば雷鳥に出会えればいいなあなんて淡い期待を持ったりして… いつものようにナイトハイクでスタート。 約10分で指導所に到着したものの人の気配はありません。 登山届をポストに提出して、いざ常念岳方面へ。 間もなく雪が現れ始めましたが、トレースもありますのでそれを辿ります。 登り始めて小一時間ほど経ち、辺りもすっかり明るくなった頃でした。 ガサガザという音にふと前を見ると、走り去る熊の姿が! 熊鈴の音を聞きつけたのでしょうか、一目散に逃げてゆきました。 体長1m足らずの子熊でした。近くに母熊がいると思われるので、気が抜けません。 恐怖で身がすくみましたが、こちらの後姿を見せてはいけないので熊の姿が見えなくなるまで待ち、引き返しました。 惜しい気持ちはありましたが、逃げた方向が自分の進行方向と同じでもあり、もはや先に進むという選択肢はありませんでした。 動転していたのでしょう、写真を撮る間もありませんでした。 その上、ヘッデンを落としてしまいました。 三股指導所まで戻ると遭対協の方がいらっしゃいましたので、熊に遭ったことを報告し、その旨後続の方に知らせていただくようお願いしました。 遭対協の方によると、前常念から山頂までの稜線上の道がナイフリッジ状になっているため、現在は通行を禁止しているとのこと。結果的に行かなくて正解でした。 気勢を削がれてしまい、正直言ってこのまま帰ろうかなと思いましたが時刻はまだ6時前、蝶ヶ岳ならば登る人も多いからいくらか安全だろうと気を取り直して登ることにしました。 まめうち平までは積雪はまばらでしたが、その先はほぼ100%積雪路です。 また、蝶沢からは残雪期限定の沢を直登するルートと巻き道である夏道に分かれています。 沢のルートは気温や降雨などで刻一刻と状況が変化します。 これからの季節、雪崩の危険性も否定できません。 安全のためにも基本的には夏道を選択されることをお勧めします。 いき会った方々と情報交換も兼ねてお話ししながらゆっくり登り、約6時間でようやく山頂に到着しました。 ここでようやく槍穂の展望が出迎えてくれました。 今日は高曇り。 実は狙っていました。 曇りとはいえ、翌日はまた晴れの予報。 空は明るく、小雨がぱらついたものの天気が崩れる気配は感じられませんでした。 晴天時ももちろん素晴らしいのですが、残雪期は曇りの方が陰影がくっきりとするので個人的には好きです。 狙い通りのモノトーンの絶景を眼前に望み、しばし時が経つのを忘れます。 たっぷり一時間ほど展望を楽しんだ後、ガスが出てきたのを潮時に下山を開始します。 途中蝶ヶ岳ヒュッテに立ち寄り、バッジを購入しました。 スタッフは若手の方が多く、立ち寄るだけの私にもとても優しく接してくださいました。 帰路は約3時間、なんと登りの半分の時間で登山口に到着。 日没までに余裕を残して無事、下山することができました。 結局スノーシューは一度も使うことはなく、ただのバラストにしかなりませんでした。 常念岳に登れなかったのは残念ですが、雪のあるうちにもう一度挑戦したいと思います。 雷鳥にも会いたいですし、ね。 下山後は、登山口にもっとも近い「ほりでーゆ〜四季の湯」に立ち寄りました。 きれいで快適な上に料金は500円とリーズナブル!お勧めです。 http://www.holiday-you.co.jp/index.html |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
◆子熊さん、ありがとう◆
本当は常念岳に登るつもりでした。
道の状態がよければ蝶ヶ岳まで縦走しようと考えていましたが、熊に遭ったことで断念せざるを得ませんでした。
でも、結果的には常念岳に行かなくて正解でした。
あのまま先に進んでいれば、危険な箇所まで行かなければ断念することはなかったと思います。
熊との遭遇は確かに事故でした。
でも、今回は幸運が重なったと思います。
成獣でなくてよかった。
出合頭でなくてよかった。
むしろ、子熊に感謝したい気持ちでいっぱいです。
熊のすみかに足を踏み入れる以上、配慮しなければならないのは人間の方です。
熊鈴などで人の来訪を知らせることは、最低限のマナーだと思います。
改めて山と人間との関わりについて考えることの多い山行となりました。
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lynx1218さん、初めまして。
ご無事でなによりでした。
山は動物の住処、お邪魔させて頂いているのは人間なのですね。
私も3年前、真夏の立山 雷鳥沢の登りで、ハイマツの実を食べていた熊にばったり出会ったことがあります。距離は3メートル程度あいていましたが、向こうがびっくりして逃げていきました。
常念は私も好きな山で、年に2回ほど登ります。
これからもパワフルな山行と、山スイーツ、楽しみにしております
taka0215さん、はじめまして。
コメントありがとうございます♪
単独行が多いので、熊のリスクはそれなりに想定していたつもりでした。
でも、実際に遭遇すると冷静に対処するのは難しいことを痛感しました。
雷鳥沢にも居たのですね
数年前に乗鞍岳の畳平に現れ、けがをされた方がいらっしゃったのを思い出しました。
とかく人が被害者であると感情的になりがちですが、熊の立場になればあながちそうとは言い切れないのではないでしょうか。
山に入る以上、人は熊のことをもっと知らなければならないと思います。
その上で、山ライフをめいいっぱい楽しみましょう
早朝の駐車場〜分岐までご一緒させて頂いたものです。
クマとの遭遇は結果オーライで良かったですね。
雪山ではクマに会うことはないと思い、今回鈴は持っていきませんでしたが、里はもう春なので鈴は要りますね。
勉強させてもらいました。
私も雪の常念は登ったことが無いので、一ノ沢か燕からの縦走を次回はトライしたいと思います。
後ほど私もレコさせてもらいます。
それでは。
同じ日に蝶ヶ岳目指しました!
ヒュッテの写真にわたしがチッサク写ってました〜!どーもです♪笑
そして登山届け書いていたら、警備の方から常念方面での熊の目撃情報しっかりいただきました。
刻々と変わる山の状況をリアルタイムで手にすることは難しいですから、入山前の情報は本当に大事ですね。
ありがとうございました!
lynx1218さん、こんばんは
この時期に、単独で三股から行きます?
(失礼しました、次元が違うのを忘れていました)
数年前の「夏」に同所から雲の中、常念坊に参りましたが展望が無くて…蝶ヶ岳からはこんな感じで見れるんですね
今シーズンも変わらない健脚と
山への真摯なレコを楽しみにしております。
スピード違反で捕まりませんように
nobuharuさん、こんにちは!
ヤマレコユーザーの方だったのですね。
色々お話できて楽しかったです。ありがとうございました
熊鈴の効果を疑問視する意見もあるようですが、少なくとも今回は威力を発揮してくれました
直接というよりも、熊に対する心構えが効いたのではないかと思います。
常念岳は山容はもちろん、地域の方々に愛されているところが素敵だと思います。私も大好きです。
ぜひまたいらしてくださいね。
これからもご活躍を楽しみにしています
megrinさん、こんにちは。
コメントありがとうございます♪
覚えてますよー
ピンクのジャケットの山ガールさんですね
ヒュッテに行く途中でごあいさつしたと記憶しています。
熊に遭うのは初めてだったので驚きましたが、大事に至らず、ホッとしました。
情報がお役に立てて良かったです。
翌日はお天気も回復したようで何よりでした。
これからもお互い楽しんでいきましょうね
naotosasさん、こんにちは。
コメントありがとうございます♪
今回は残念ながら常念岳に行くことはかないませんでしたが、近いうちにまた行きたいですね。
この大雨で状況もかなり変化しているのではないか、と考えると、何だかムズムズしてきます
今回は、落ち着いて常念岳を望むことができたのが収穫だったと思います。
いつも駆け足でしたからねえ
スピードの出し過ぎには気を付けます
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