百名山の火打山と300名山の焼山を越えて笹倉温泉


- GPS
- 24:02
- 距離
- 48.2km
- 登り
- 2,044m
- 下り
- 3,308m
コースタイム
- 山行
- 12:28
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 14:06
( 5分単位に丸めています )
【 5月29日・水 晴れ 】
笹ヶ峰・火打山登山口___ 08:00
グリーンハウス遊歩道分岐_ 08:20
黒沢橋__________ 09:05 〜 09:15
十二曲り 12/12___ 10:00 〜 10:10
富士見平の上の乗越____ 11:50 〜 12:05
高谷池ヒュッテ______ 13:00
【 5月30日・木 晴れ 】
高谷池ヒュッテ______ 04:30
天狗の庭_________ 04:50
火打山__________ 06:35 〜 07:05
影火打山_________ 07:30
胴抜ヶ切戸________ 09:10 〜 09:30
焼山___________ 11:20 〜 11:40
北面の釜の西_下降開始__ 12:30
坊々抱岩_________ 13:35
大曲(気象庁測候搭)___ 14:55 〜 15:00
焼山登山口(シェルター)_ 16:10 〜 16:20
上のゲート________ 17:20 〜 17:25
下のゲート________ 17:50
笹倉温泉_________ 18:20
焼山温泉_________ 18:35
【 5月31日・金 曇り 】
焼山温泉_________ 07:10
笹倉第二発電所______ 07:20
東北電力北山発電所____ 08:20
月不見池(ツキミズノ池)_ 10:00 〜 10:30
赤沢ふれあいセンター___ 10:45
田屋 陽厳寺の裏 _____ 11:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
・前日午後に下山口の 焼山温泉(閉館中)に車を停めさせてもらい、バスと電車で上越の 高田 に出てホテル泊 ・翌朝、高田から妙高高原駅に行き、タクシーで笹ヶ峰の火打山登山口へ(6000円) 前日に 高原タクシー さんに予約は入れておきました ・下山口の 笹倉温泉 は20時まで日帰り入浴は受け付けてもらえるそうです(平日700円) |
写真
左から、焼山、昼闇山、阿弥陀、烏帽子その先は日本海
足元は濃いハイマツ、火打川の各ルンゼの側面には雪は無い
ここを下っても焼山の北面台地に出られるかどうか???
諦めて焼山へ向かうことに
厳しかった頸城山塊も無事にほぼ終了できたお礼に
昨年の11月10日にこの先も無事に歩きとおせるように 謙信公 にお願いをしたけれど、今日見れば そんな人のことに構っておられるか と言うような厳しい顔をしておられる
頸城山塊、厳しい山でした
感想
なんともインチキぽいタイトルを付けました(笑)
深田久弥の百名山を目指す、そんな気概は私にはもう無理です。
残雪期がベストと思って行ったのですが、結果的には最悪期だったようです。
元々は、火打山からそのまま北のルンゼを下降し、左へ旋回して北面台地へ出る予定でした。
なので 残雪期 を選んでいました。
入山前に焼山温泉から見る限り火打山の北ルンゼは雪で繋がっていましたが(但し、稜線そのものはブッシュ)、下部は見えませんでした。
高谷池ヒュッテで小屋番さんに相談したら、北面台地も雪は繋がっているが、そこに乗るまでの何本かのルンゼは深く、この時期はルンゼ側面はもう雪は落ちているのでルンゼ越えが厳しいとのことでした。
実際、火打山山頂から見てみるとルンゼ側面に雪が残っているところはほぼ無く、ルンゼ越えは無理そうなので焼山へ廻りしました。
焼山からも直接北へ下降する予定だったのですが、こちらもお釜の北を覗いてみたら、どうも雪は繋がっていないような感じで、仕方なく西へ夏径を行くことになってしまいました。
焼山から200m程下ると残雪が出てきて夏径はどこかわかりません。
夏径も北面台地に出るまでにルンゼをいくつか越えていくのですが、そのルンゼ側面はどれも急で雪はありません。かといって夏径以外に登れそうにもありませんので、何としても夏径を探さねばなりません。
そんなわけで北面台地に乗るまではかなり心細い思いをしました。
ただ、とてつもなく有難いことに、地形図の夏径の位置が正確だったことです。
これには国土地理院に感謝感謝です。
途中で、明るいうちに脱出できないかも、という思いが頭をよぎるようになっていただけに最後の薄いルンゼを越えて北面台地に出たときは本当にホッとしました。
この日は、降りてきた笹倉温泉で入浴し、糸魚川で夕食を取り、能生の道の駅で車中泊して、翌日、再び焼山温泉まで入り農道を北へと歩きました。
農道ではなく昼闇山、阿弥陀、烏帽子と歩きたかった気持ちはありましたが、乙妻山から堂津岳へ歩く力が無いと思い知らされた時にそれは諦めました。
農道歩き、確かに山と違ってツマンナイかも知れませんが、 kibako さんが阿弥陀の方を見て「カナディアンロッキー」と言われるように、早川沿いの景色は良い雰囲気がありました。
マッターホルンの北側のスイス側の谷沿い、南側のイタリア側の谷沿い、をふと感じる景色でした。
スイスもイタリアもここ早川も雪に強い構造なのでしょう、家は、1階も2階も同じ面積の直方体で、窓は少なくしかも小さい。
そして赤い屋根。
対岸には、ヴァイスホルンとはいかないけれど、雪解けのものすごい水量の大滝をもった鉾ヶ岳が迫って気分を盛り上げてくれていました。
真剣勝負の山歩きも良いけれど、心和む早川沿いの農道歩きもすごくよかったです。
そしてついに「日本で海から一番遠い地点」の海、糸魚川市梶屋敷海岸まであと数キロにまでなりました。
【 高谷池ヒュッテ 】
この赤線延ばしの山旅で山小屋に泊まるのは2回目です。
1回目は、丹沢の菰釣(コモツルシ)避難小屋でした。
高谷池ヒュッテは通年営業ですが、冬期(?)は泊り客にも食事を出せず、自炊になります。
でも夕食時も朝も沸騰したお湯をポットで出してもらえますので、スープやコーヒーには持参のコンロを使う必要はありませんでした。
小屋への荷揚げは当然ヘリですが、年に1日しかチャンスは無く、確か、1日に19回飛んでくるとか言っておられました。
そして私がお世話になった日がそのヘリの日 !!
まず10人以上の人がヘリでやってきて、小屋明けのお手伝い。
次々荷物も飛んでくるし、帰りは昨年のゴミ?(空のプロパン etc)を吊るして飛んで行ってました。
宿泊客は私一人でしたが、賑やかで明るい小屋でした。
ちなみに au はビンビンに入りましたが、 docomo はダメでした。
【 笹ヶ峰登山口 − 田屋 陽厳寺の裏 49.5 km 】
【 大磯海水浴場 − 田屋 陽厳寺の裏 497.0 + km 】
(3日目の農道歩きでログが飛びまくっていますので、別途測りなおしました。
焼山温泉から田屋 陽厳寺の裏 まで 14.9 km で計算しています)
残雪期というのは現場に行ってみるまで分からないものですね
焼山の下り、本当にご苦労様でした
焼山に登った時に笹倉温泉から登って来たパーティに行き会ったのですが林道が長く笹倉温泉で一泊されたというお話が印象に残っています。
そこから更に、農道歩きは長かったでしょうね。
でも、後ほんの少しで目標達成ですね
これまでのご苦労、計り知れませんけれど
思い返すと楽しい思い出に代わっているのではないかと思います
自分もそんな思い出作りを目指していきたいと思うので
yamabujioriru さまの記録が励みになっています。
お疲れさまでした。
こんにちは
コメントありがとうございます。
残雪期の難しさ、今回は思い知らされました。
焼山の下降途中で、今回は失敗だった、これなら
何とかして 登山口 と 下山口 を確保して 夜中出発の
日帰りにすればよかった〜と考えながら歩いて居ました。
思い出、どうでしょうね、計画段階がたまらく面白かったので
今はまだあまり思い返すことは少ないです。
ちょっと意味は違いますが、無事に日本海まで行ければ
謙信公 にお礼を、と思っていたのは済ませました。
それと、奇妙山の神官さまにも会いに行かねば、と
思っていますって、いろいろ思い返してますネ
いつになく凝ったタイトルでしたので、もしかして磯砂クンが•••なんて思って見入ってみました(^^)
反対の海までアトスコシですね。
私も頑張ろう(^^;)と、毎回思わされております。
アトスコシですね。
WakasugiNaoto さん、こんばんは
コメントありがとうございます
ハイ、ちょっとインチキぽいタイトルをつけてみました
すみません(タイトルはこのままにさせてもらいます )
こう言うタイトルをつけようと思うのは、反対側の海も アトスコシ
見えた、という気持ちの余裕
悪く言えば、気のゆるみ でしょうね
なので次回は僅かに標高200m程の山ですが、気を引き締めて臨まなければと思っています
赤線延ばしの山旅、楽しいし熱くなるのは間違いありませんが、 普段の atosukoshi の山も行ってみたいと思いますがなかなか二兎追うようで出来ません。
その意味では少し寂しいところはあります。
でもまあ赤線延ばしでこんなに熱くなっているのだからぜいたくな悩みです
はじめまして
焼山には登れないけど麓まで・・とレコを探していたら yamaさんのレコに。
そうなんです、焼山クンのカッコよさときたら麓から見ても早川谷から眺めても
放山からでも もうほれぼれしてしまいます。
阿弥陀さまマッターホルンは雪に覆われて尚、魅力を発揮します。
近くのいわゆる「やぶ山レコ」をしていて、こんなレコ誰が見るんだろうと
自信がない私ですが、心にとめていただいている方がいることに励まされます。
終点の海岸が梶屋敷(祖母の実家があります)というのも、まず行かないとこなので
尚更、驚きました。
ぜひまた頚城の地にお出かけください。
kibako さん、コメントありがとうございます
> こんなレコ誰が見るんだろう
いえいえ、雪で戸隠越えが阻まれている間、何度も何度も
見て研究させてもらいました。結果、昼闇山も阿弥陀、烏帽子も
何も手が出せませんでしたけど・・
有難いレコでした。
私が、頸城山塊 を知ったのは、
イカズ谷の溯行 と 十一面のカネコロン でした。なので、
生きて帰ってきたかったら行ってはいけないところ
でした
だからこの山域の情報は持っていませんでした。
それが今回、梶屋敷海岸を目指すことになったので
いやでも 頸城山塊 を通ることになりました。
頸城山塊を愛する皆さんのレコのおかげで
いろいろ知ることが出来、ありがとうございました
昼闇山、阿弥陀、烏帽子、 今回は雪が解けて全くいけなかった
ですが、雪のある時期に行けるチャンスがあればこれらの山々を
眺めに 笹倉温泉 まで入ってみたいですね
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