烏帽子山・横沢の頭・五湖山・女坂峠/廃道同然の女坂に四苦八苦
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.3km
- 登り
- 746m
- 下り
- 730m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
感想欄に詳述。 |
写真
感想
御坂山塊には「烏帽子」を冠する山が二つある。一つは精進湖と本栖湖の間、パノラマ台の南にある「烏帽子岳」(写真29)。もう一つは王岳から五湖山に続く主稜線の1430m圏コブから北西に伸びる枝尾根上にある「烏帽子山」(写真31)。両者は僅か5kmほどしか離れていないのに、似たような名前の山があるのは何故だろう?
後者の烏帽子山は枝尾根上の肩みたいなもので、コブとも言えないほど小さいが、前々から気になっていた山なので、今回登ることにした。
なお、酔狂な輩は他にもいるようで、今回の記録をこのヤマレコに登録するためにコース作成図を開いてみると、烏帽子山の頂上から真西に伸びる尾根(西尾根と仮称)に、かつて登った人々が付けたトレースが朱色で描かれていた。ただし既存のトレースは、国道から烏帽子山の頂上までしか付いていない。ということは、皆さんは往復しているらしい。それでは余りにも短くてつまらない。そこで一工夫。
烏帽子山から1430m圏コブの枝尾根を詰めて主稜線に立つ。さらに縦走路を南下して、五湖山経由で女坂峠まで辿る。後は、北側の女坂を通る昔の峠道を下れば、周回ルートを構成できる。
烏帽子山にはあっけなく登れた。藪も無く、悪場も無く、ひたすら急な尾根を詰めて行けば頂上。拍子抜けである。
烏帽子山から1430m圏コブまでも似たようなものだった。尾根筋には馬酔木が多いが、腕で枝を払う程度の軽い藪漕ぎで済むし、明瞭な獣道を拾って行けば、楽して登れた。
結局、西尾根の取付きから主稜線まで2ピッチで登れて、気負いこんで取付いたので、あまりにも拍子抜けであった。
なお、取付きから主稜線まで道標も赤テープも皆無。踏跡も無い。
主稜線に出たのは11時。時間はたっぷりあるので、快適な昼食場所を求めて横沢の頭まで足を延ばした。展望が良い王岳まで行こうかと思ったが、既に2回も登っているので止め、その分、のんびりと大休止を取った。
その後は良く踏まれた歩き易い縦走路をルンルン気分で歩き、五湖山経由で女坂峠(阿難坂)まで降りて来た。さあ、ここから先は昔の峠道を辿れば良いのだから、楽々車に戻れると踏んだ。でも、これが大きな誤算であった。
降り始めは緩やかで幅広い快適な道だった。しかし、ジグザグ道になると、石がゴロゴロして歩きにくい上、所々で道が崩れている。最近、通った人がいるのかしら?道が大きく崩壊して急な土の斜面を慎重にトラバースすることもしばしば。そのうちルートの先が読めなくなった。
さあ困った。仕方ない、一旦、ザドウ沢に降りる事にし、急な支尾根を強引に下った。沢を横切り、右岸の緩やかな斜面を横切って行くと、見失った峠道に復することが出来た。ヤレヤレである。
ところがこの先も崩落個所が立て続けに現れた。これでは古い峠道を辿って行っても、かなり梃子釣りそうだ。そこで、地形図の1004m地点から北西に落ちる幅広い尾根を降りて国道へ出た。
なお、ジグザグが始まって2つ目(3つ目?)の左カーブの頂点で、良く踏まれた明瞭な踏跡が直進していた。左へカーブした旧道は石がゴロゴロ、こちらの踏跡は良く踏まれて歩き易そう。しかし、旧道はジグザグに降りて行くのに、この踏跡は山腹をトラバースして行く。
よっぽどこの踏跡に入ろうか、と迷った。しかしこの踏跡は何かの作業道かも知れず、どこに降りていくかは全く分からない。このため、無難に、荒れた旧道を降りて行った結果、難渋する状況に追い込まれた。
女坂峠の道標には「上九一色村古関」と明示されていた。これを信じて降りて行ったのに、この峠道は廃道なの?
地形図に描かれている破線の道を辿って酷い目にあったことは何度もあるが、今回は最悪の部類に入るだろう。荒れているだけならまだしも、あちこちで崩れていて通れない。挙句の果てにルートを見失って、際どい下降を繰り返すことになった。滑落すれば「無謀な後期高齢者!」と非難されるのが落ちである。
それにしても、峠の道標に明示されているので、これを信じて降りて行って立往生したり、崩落個所で滑落したり、といった遭難事故は無かったのかしら?不思議だ。
忠告!女坂峠から「上九一色村古関」へ降りることは止めた方が良いですよ!道標は信用できません!
今回は、烏帽子山と、その先の1430m圏コブまでの枝尾根が主目的であった。しかし、結果的に、変化に乏しいルートで、拍子抜けするくらいにあっさり登れて、期待を裏切られた感である。
その先は周回ルートにするための繋ぎであったが、女坂峠からの峠道はひどかった。廃道同然であり、ルートを見失って強引に突破したが、後味の悪い印象だけが残る。
今回は充実感を味わうには程遠い山行になってしまいました。
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