女峰山(志津乗越より大真名子、小真名子、唐沢へ周回)
- GPS
- 10:05
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,488m
- 下り
- 1,488m
コースタイム
04:36 八海山神像
05:40 三笠山神
06:03 千鳥返し
06:12 大真名子山 06:20
07:07 鷹の巣
07:52 小真名子山
07:55 電波反射板 08:07
08:49 富士見峠
10:16 帝釈山
10:34 専女山
11:00 女峰山 11:23
11:44 唐沢
11:53 唐沢避難小屋
13:07 荒沢出会
13:22 馬立
13:59 ゲート
14:19 志津乗越
天候 | 快晴(午前中晴天、午後多少雲) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路:志津乗越-裏男体林道-R120-日光宇都宮道路-東北自動車道-都内 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※裏男体林道 林道入口に一般車両通行止めニアンスの看板がありますが、問題なく通行できます。 林道上に多少小枝は散らばっていますが、落石などはなく快適に走れます。 志津乗越が近くなると、路肩に僅かに雪が残っていますが、林道上に雪はありません。 朝4時の志津乗越の温度はマイナス3℃。 ※志津乗越-大真名子山 八海山神像の少し上から登山道に氷が出始めます。 氷、雪、夏道のミックスで歩きにくいです。 いくつかのハシゴは雪に埋まっていますが、山頂直下千鳥返しは完全に露出していて難なく通過できます。 ※大真名子山-富士見峠 大真名子から小真名子のコル(鷹の巣)への下りは深い樹林帯で残雪豊富です。 朝方ガチガチで沈みませんが、トレースは不鮮明ですので、目印を見失わないように。 小真名子の雪面の急登はアイゼンがあった方が安心です。 小真名子のガレ場の下りは、トラロープが雪に埋もれているので、アイゼンとピッケルがあった方が安全です。 ※富士見峠-女峰山 帝釈山の登りは残雪豊富で登りやすい。 通過する時間帯によっては雪が腐るかも、、、 帝釈山から女峰山の痩せ尾根は雪と夏道のミックスで歩きにくいです。 女峰山直下の岩場には雪はありません。 ※女峰山-志津乗越 唐沢のガレ場は浮き石が多いので注意が必要です。 唐沢避難小屋したの水場付近から沢にかけて、朝方はアイゼンやピッケルがあった方が安全です。 悪沢出合までの残雪は膝辺りまで潜ります。 林道歩きは1時間ほど、落石などはなく一般車でも通れそうです。 |
写真
感想
昨年の男体山で気になった女峰山、雪のあるうちに登ろうと思っていた。
当初、裏男体林道の状態が判らないので、霧降高原からのピストンを計画していたが、なかなか実現できなかった。
最近になって、ネット上で通れそうな情報があったので、時期的には遅くなったが、大真名子、小真名子を含めた周回ルートで登ることにした。
志津乗越の駐車場に着いたのは4時、車の外気温計はマイナス3℃。
薄明るくなって来た4時半少し前に大真名子の登山口から出発した。
登山道には八海山神像の先から氷が現れた。
次第に雪も出てきて、登山道は雪面の登りとなった。
しかし雪面はガチガチで沈むことはない。
登山者は少ないのか、トレースは不鮮明で、トレースが消えている場所も多い。
新雪が降った気配がある。
途中、いくつかのハシゴは雪に埋もれていたが、千鳥返しは日当たりがよいので完全に露出しており、ハシゴもクサリも使用でき難なく通過。
山頂に近づくにつれ、登山道の雪は空洞になっており、気温が上がると踏み抜いて危険そうだが、この時間はガチガチで踏み抜く心配はない。
山頂は展望がよい。
とくに雲ひとつ無い日光白根山が近い。
燧ヶ岳や会津駒ヶ岳は真っ白。
今回目的の女峰山はチョット逆光気味であるが、目の前に大きな山容を見せている。
大真名子から小真名子のコル(鷹の巣)へは深雪の樹林帯を下る。
この下りもガチガチで沈むことはないが、トレースが不鮮明なので目印を追う。
半ば下りきって油断した頃、目印を見失った。
深い樹林帯、目印を探しながら下ると、トレースらしきを発見。
このときGPSをチェックすれば良かったが、安易にトレースを追った。
なにか方向が変だ。
よくよくトレースを見ると、獣のトレースのような感じがする。
ここでGPSをチェックして、コースから大きく離れていることを確認。
GPSで修正して何とか鷹の巣へ到着。
小真名子への登りは雪の急斜面。
なんどかアイゼンとピッケルを出そうかと思ったが、なんとか這い上がってきた。
小真名子山頂は展望が無いので、チョット先の電波反射板の下で小休止。
ここでの展望も抜群。
更に女峰山は大きくなってくる。
小真名子から富士見峠への下りは、地図に危険マークが付いている。
急なガレ場の下りは、トラロープが張ってあるようだが、前半は雪の中。
ここはアイゼン、ピッケルがあった方が安全だが、木の枝につかまりながら何とか下降。
ガレ場の雪が切れた頃、本日最初の登山者2名と出会った。
彼らは、今朝1時に志津乗越を出発して、女峰山側から周回してきた。
ガレ場を下ってホッと顔を上げると、目の前には登り応えがありそうな帝釈山がそびえている。
富士見峠から帝釈山の登りに取り付く。
帝釈山の登りは雪が豊富で、ブッシュなどは雪の下。
特別にキツイ登りもない。
固い雪面は足もほとんど沈まない。このためトレースは不鮮明。
目印は豊富で見失うことはないが、広い樹林帯なので慎重に目印を追う。
中ほどでソロの登山者が休んでいた。
朝6時半頃志津避難小屋を出発して、林道経由で富士見峠に来たと言っていた。
帝釈山の山頂直下、大きく展望が開ける場所がある。
ここで写真撮影の小休止。
このとき初めて雲ひとつ無い富士山が見えているのに気がついたが、写真を撮るのを忘れた。
帝釈山の山頂では、樹に樹氷が付いており、エビの尻尾もできていた。
昨日辺り降雪があったようだ。
そして目の前には痩せ尾根の先に女峰山の山頂。
痩せ尾根の途中でソロの登山者、唐沢を登ってきたというので状況を聞くと、ピッケルとアイゼンが無いと下れないという。
聞いた情報では行けそうなので予定通りに行くことにした。
帝釈山の途中でお会いしたソロの登山者は来たコースを引き返すと言っていた。
痩せ尾根は雪と夏道のミックスで歩きにくかったが、女峰山山頂への最後の岩場の登りは雪が無く乾いた岩場はホールドも豊富で難なく山頂に立った。
山頂では360度の展望を独り占め。
一通りカメラに納めて昼食にする。
帰りは予定通り唐沢に下る。
唐沢のガレ場は浮き石も多く緊張を強いられる。
唐沢避難小屋には誰もいなかったが、内部は二階建てで冬期は二階から出入りするようだ。
きれいに整頓されており、清潔な感じがした。
小屋から沢までは急な雪面の下り。
途中の水場は雪の下か見つからなかった。
朝方のガチガチ雪面はアイゼン・ピッケルがあった方が安全だろうが、この時間は多少緩んでいるのでアイゼン・ピッケル無しで下ることができた。
沢の水は冷たくて美味しかったが、沢を覆っている雪や氷は踏み抜く恐れがある。
沢を渡り荒沢出会までは残雪もあり、雪が腐っているので膝くらいまで沈む。
荒沢出会から沢を渡り、ひと登りすれば林道(馬立)へでる。
林道を1時間ほどあるいて志津乗越へ。
もう少し人が多いかと思ったが、3組4人とお会いしただけ。
静かな山行でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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大真名子、小真名子、帝釈山、女峰山と縦走されたんですね
僕も以前の夏に逆方向を行こうとしましたが、小真名子、大真名子には根性がなくやめて帰ってきたことがあります。
この時期は残雪があったり、凍結したりと危険が伴うでしょうね
前日でなくて正解でしたね
僕の登った男体山も前日は雪が舞う始末
山頂に立つも、あまりの寒さに直ぐに退散しましたよ
雪のおかげで樹氷を見れたのは良かったですが、やはり、360度の眺望には勝てませんね
富士山まで拝むことができ、 青空の下 ビールまでご馳走になるとは羨ましい限り 良かったですね
ご訪問ありがとうございます。
昨年、男体山から志津への下りに見た女峰山が魅力的で、いつか登りたいと思っていましたが、冬期はアプローチが大変で、今回やっと実現しました。
一日違いで最高の展望に恵まれ、また一日で山の天気はこうも変わるのかと痛感しました。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
hottenさんにしては、今回雪が少ないですね
しかし、良い眺めですよね〜
この辺りで登った百名山、ほとんど視界に入るのですね
でも、距離の割にきつそうです アップダウンが激しいですね。
さすが、雪の聖に行く男です
ビールは例のアサヒですね
神様にそのまま寄贈しなくて良かったんですか〜
ようやく自分のレコ(=駄文)が仕上がったので
hottenさんのレコにコメントの為お邪魔しに来ました
いや〜、最近の山行頻度スゴいじゃないですか
しかもどれもハードコースで想像するだけでこちらが
グッタリしてしまうような難度ですよ〜
今回歩かれたコースは私も今年の目標の中にリストアップ
してありますが、もっと雪が少なくなってからと思ってました。
もう裏男体林道通れるんですね。とは言え私の力量では
いずれにしてももう少し先にしようと思いますが…
「聴きDVD」の妙薬絶好調のようですね
雪の量から見れば、北に位置するだけ聖岳より多いと思いますが、山頂付近は標高の違いか、ほとんど雪はありませんでした。
希望としては真っ白な女峰山に登りたいと思いますが、アプローチの問題もあり、今回の好天時に登れたことに満足しています。
100名山、もし許されて101名山なら、まず一番に女峰山を推薦します
崩壊が進んでいる山塊ですが、少しでも長く現状を留めて欲しいと思います。
は、神様と分かち合うことで、少しでも近づければと思っています
本当は1月〜3月の山行が大好きなのですが、3月が決算期なので、なかなか時間がとれません。
その反動で、この時期の頻度が多くなります。
女峰山、すばらしい展望ですので、是非目標を達成してください。
でも、どちら回りの周回が多いかというと、今回出会った登山者は、皆さん逆回りでした。
コース中2箇所ある危険なガレ場を、登りで行くか、下りで行くか、もう一つは逆回りだと女峰山に登った後、富士見峠で林道エスケープできる
「聴きDVD」は100枚セットを購入しました。
効果絶大です
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