2泊3日南アルプス(北岳・鳳凰三山) リベンジ
- GPS
- 50:44
- 距離
- 43.4km
- 登り
- 5,145m
- 下り
- 5,142m
コースタイム
天候 | 12日 快晴 13日 快晴 14日 晴れ→曇り(晴れ間は多く気温高め) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
夜叉神峠駐車場に車でGO 12日は20〜30台ぐらい車があった。売店も営業していた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
12日の夜叉神登山口〜広河原は危険地帯なし。基本的にアスファルトをひたすら歩くので足を痛めやすいかな? 鷲住山〜広河原の間の道については山側は崩れてきた岩が多数あった。復旧大変そう。 13日の広河原〜白根御池小屋の間は雪もかなり融けて私はアイゼン無しで通過。 7日に来たとき使用しなかったが、御池小屋のトイレが雪で開かなかったのでピッケルで工事。1つは使用可能に。 御池小屋の上草スベリが終わり標高約2800m付近(7日撤退箇所)〜頂上までは基本的にすべて危険地帯。崩れそうな雪屁はなかったが急な斜面が天然の滑り台状態。緩やかなところは滑ってもリカバーできそうだが急斜面の雪面は滑ったら最後という感触だった。 特に肩ノ小屋〜頂上のわずか100m程が難関で登りはともかく、人によっては下山できないだろう。バディなしは怖かった。とにかくアイゼンのかかりが悪く難儀した。 14日広河原〜鳳凰三山〜夜叉神峠は危険な個所はなかった。7日苦戦した白鳳峠〜高嶺の間も雪が融けていて歩きやすかった。 |
写真
感想
まずは結果から。北岳リベンジ成功!!
今回は北岳をメインで行きのコースは2通り
〔觝疑静仍蓋〜アルプス林道〜鷲住山〜池山御池小屋泊→2日目広河原泊
¬觝疑静仍蓋〜アルプス林道〜広河原(1日目と2日目両方泊)
帰りのコースも2通り
‖領呂僕祥気あれば広河原〜鳳凰三山経由〜夜叉神峠方面
厳しかったら広河原〜アルプス林道〜夜叉神登山口
<流れ>
12日14時夜叉神登山口出発 まず往路の変更です。「車の渋滞」と「夜叉神トンネル通行不可」により時間が難しくなりました。特にトンネル通行禁止は予定外でした。
最終的に道路に戻るのにゲートを回避するためだけに1回夜叉神峠を登りトンネルを越えたところで下山です。
まぁ、わがままで迷惑をかけるのも嫌だったので仕方ないかな。結果は変わってませんが。
林道はアスファルトで長時間歩くと痛いのでソールの柔らかい夏靴で歩行。
天気も良く軽快に鷲の住山を超え発電所横を通ります。ここで池山御池小屋に行こうと思っていたのですが時間が遅れていて明るいうちに行ける広河原に進路変更しました。
12日は全ての行程で危険や厳しいと思うところは無かったです。
13日 広河原を出発〜白根御池小屋へ。とにかく軽快。雪山アタックなので靴を履き替えて厳冬用の靴です。
御池小屋までついてトイレに行きたくなり〜と思ったら入口の氷雪のせいでドアが開かなかったのでピッケルで工事しました。
トイレ後速やかにアタック開始。快晴で見通しもよく6日とは大違い。サクサク進み樹林限界地点へ。
ここからが難所
まず稜線まで上がるのが怖い。ほとんど何もない雪の斜面を滑らない様に稜線へ。一段上がったような稜線に這い上がり一息。
そして少し緩い斜面を上がっていくと肩ノ小屋へ。肩ノ小屋は8割ぐらい埋まっていました。
肩ノ小屋〜頂上は今回のアタックで最も急な角度かつ斜面の向きが小屋方向ではなく崖方向でした。つまり滑ってピッケルで止まれなかったら岩場へまっしぐら。
そこで時間をかけて丁寧に登りました。ただ登ってる最中一番気になったのは「下山方法」でした。
ともあれ相当な時間をかけて登り切り無事に登頂。素晴らしい景観でした。時間に余裕があれば夏の様に間ノ岳方面へも行こうと思っていましたが残念ながら無理でした。
そういえば、北岳山荘からトレースがあったので池山御池小屋経由の登山者が近い日にいたのかもしれません。
どの方角もとても青々としていて日本2番目の世界を堪能できました。
帰り、登りの際に時間をかけて大きく作った階段を上手く使って無事肩ノ小屋へ。登るときに階段作っていなかったら八本歯のコル方面から下山しなくてはいけなかったでしょう。
また稜線を少し歩き樹林限界地点までの下りも、のぼりとは別のルートを探しました。これもなるべく緩やかなところを探して1mでも高度を下げ進行方向にハイマツ等がある場所を選定しました。藁にもすがる思いというのはこういう感じでしょうか。
木があるところまで降り切って一息。本当に生きてて良かったと思いつつ。また来たいなという思いも。でも今度は下山は北岳山荘方向にします。
御池小屋についたのですが今回は1つ偵察したいものがありました。
何年か前(?)に崩落して以降ずっと通行止めになっている「二俣・大樺沢」ルートです。
どういう物なのかと思い下山で確認してきました。ただ思った以上に雪が多く不明瞭でした。
しかし確かに白根御池側の斜面が大きく崩落していて登山道はぶつ切りになっていました。沢にも土砂が被さって流れが埋もれているところもありました。
雪が積もり易い。雨が降ると崖崩れ、沢も増水する。そういうところから見ても復旧の効果・価値が薄いのかもしれません。
折角費用をかけて修繕してもあっという間に壊れそうなイメージしか湧きませんでした。
広河原について洗える道具を洗い、余りそうな食事を余分に消費しつつ翌日の準備へ。本当にたくさんのことがあった日でした。
14日 体力面では余裕があったので鳳凰三山経由で下山することに。広河原〜高嶺までは基本的には前回同様でした。
雪が融けているところが多く時間のロスも少なかったです。
また地蔵岳〜観音岳〜薬師ヶ岳も多少雪に足を取れれましたが危険も無く景観を楽しみながら歩けました。
日差しがとにかく強く日焼けがきになりました。
薬師ヶ岳以降は森林の中なので景色は楽しめませんでしたが日を遮ってくれたおかげで涼しく快調でした。
長い下山ルートでしたが足を活かして地図時間よりだいぶ早く消化できました。
下山したら案の定駐車場から車が消えていました。
積雪期の広河原からの北岳はすごいですね。
自分はあの斜面を降りる気には全くなりません。。
雪崩も心配ではなかったでしょうか?
しかしこのコースを3日で歩き切るのはタフですね!
天気に恵まれて何よりです。お疲れ様でした:)
今思うと池山御池小屋〜北岳頂上のコースをとっていたら広河原へ下山は諦めていたかもしれません。
広河原から登ったことで難所の状況が分かっていました。だから下山できたという感じもします。
この辺の判断は難しいと思います。目標に寄るのかなと思います。
安全を最優先した場合は間違いなく北岳山荘方面から下山です。これに間違いは無いと思います。
挑戦の意味合いを求めるなら今回のルートもありだと思います。ちょっと怖いですが。
ちなみにタフではないと自分では思ってます。いつも辛いです(笑)
登りきったときに「報われる」思いです。天候が悪かったら心からガックリすると思います!
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