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Yamareco

記録ID: 191051
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

2泊3日南アルプス(北岳・鳳凰三山) リベンジ

2012年05月12日(土) ~ 2012年05月14日(月)
 - 拍手
GPS
50:44
距離
43.4km
登り
5,145m
下り
5,142m

コースタイム

コースタイム作成中 データ読むのに失敗してます。
天候 12日 快晴
13日 快晴
14日 晴れ→曇り(晴れ間は多く気温高め)
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス 夜叉神峠駐車場に車でGO
12日は20〜30台ぐらい車があった。売店も営業していた。
コース状況/
危険箇所等
12日の夜叉神登山口〜広河原は危険地帯なし。基本的にアスファルトをひたすら歩くので足を痛めやすいかな?
鷲住山〜広河原の間の道については山側は崩れてきた岩が多数あった。復旧大変そう。

13日の広河原〜白根御池小屋の間は雪もかなり融けて私はアイゼン無しで通過。
7日に来たとき使用しなかったが、御池小屋のトイレが雪で開かなかったのでピッケルで工事。1つは使用可能に。

御池小屋の上草スベリが終わり標高約2800m付近(7日撤退箇所)〜頂上までは基本的にすべて危険地帯。崩れそうな雪屁はなかったが急な斜面が天然の滑り台状態。緩やかなところは滑ってもリカバーできそうだが急斜面の雪面は滑ったら最後という感触だった。

特に肩ノ小屋〜頂上のわずか100m程が難関で登りはともかく、人によっては下山できないだろう。バディなしは怖かった。とにかくアイゼンのかかりが悪く難儀した。

14日広河原〜鳳凰三山〜夜叉神峠は危険な個所はなかった。7日苦戦した白鳳峠〜高嶺の間も雪が融けていて歩きやすかった。
夜叉神登山口 写真奥に車多数
夜叉神登山口 写真奥に車多数
天気が良すぎる。暑い。
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天気が良すぎる。暑い。
夜叉神トンネルを迂回するために峠を越えて道路に降りたところ。ロスして残念です。
夜叉神トンネルを迂回するために峠を越えて道路に降りたところ。ロスして残念です。
道中こういうトンネルをいくつもいくつも通ります
道中こういうトンネルをいくつもいくつも通ります
トンネルの上等も意外に質感のある光景が
トンネルの上等も意外に質感のある光景が
まぶしい
殉職者の碑 最小年は17歳の方 なんとういうことでしょうか
殉職者の碑 最小年は17歳の方 なんとういうことでしょうか
鷲の住山入口
この吊り橋 結構フラフラです
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この吊り橋 結構フラフラです
あるき橋 ここから池山御池小屋へ行く予定でしたが少し日が落ち過ぎたので広河原へ
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あるき橋 ここから池山御池小屋へ行く予定でしたが少し日が落ち過ぎたので広河原へ
翌朝の北岳(広河原より)
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翌朝の北岳(広河原より)
森を抜けた瞬間の白根御池小屋 素晴らしい景色に言葉を失った
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森を抜けた瞬間の白根御池小屋 素晴らしい景色に言葉を失った
前回とは違うこの色 視程も良くアタックには最高
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前回とは違うこの色 視程も良くアタックには最高
草スベリをひたすら登ります
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草スベリをひたすら登ります
振り向くと鳳凰 向こうは雪が見えないです
振り向くと鳳凰 向こうは雪が見えないです
頂上が近くなってきた この先から危険地帯
頂上が近くなってきた この先から危険地帯
稜線に這い上がって甲斐駒ケ岳を撮影
ここまで必死でした
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稜線に這い上がって甲斐駒ケ岳を撮影
ここまで必死でした
野生動物はこんなところも問題無く歩けるのがすごい
3
野生動物はこんなところも問題無く歩けるのがすごい
左に仙丈ヶ岳 右奥に甲斐駒ケ岳
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左に仙丈ヶ岳 右奥に甲斐駒ケ岳
北岳の頭とバットレス
北岳の頭とバットレス
この迫力!!
バットレスは本当に登れるのか疑いたくなる(笑)
バットレスは本当に登れるのか疑いたくなる(笑)
仙丈ヶ岳もまた行きたい
上の方は雪が深そうです
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仙丈ヶ岳もまた行きたい
上の方は雪が深そうです
まだ遠く感じる頂上
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まだ遠く感じる頂上
仙丈ヶ岳方面の写りが非常に良い
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仙丈ヶ岳方面の写りが非常に良い
小屋〜頂上の間 人を振るい落とすであろう斜面
とにかく安全に注意しつつ丁寧に登る
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小屋〜頂上の間 人を振るい落とすであろう斜面
とにかく安全に注意しつつ丁寧に登る
写真だと分かりにくいですが危険地帯を振り返った画です
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写真だと分かりにくいですが危険地帯を振り返った画です
言葉が浮かんでこなくなる
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言葉が浮かんでこなくなる
さぁ、もう少しだ!!
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さぁ、もう少しだ!!
綺麗。本当にただ綺麗。
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綺麗。本当にただ綺麗。
雪山の綺麗さはこういうところでしょうか
本当に楽しい
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雪山の綺麗さはこういうところでしょうか
本当に楽しい
バットレス〜鳳凰にかけて
急ですがスキーとかで行けそうに見えるのが怖い
実際は無理でしょう
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バットレス〜鳳凰にかけて
急ですがスキーとかで行けそうに見えるのが怖い
実際は無理でしょう
頂上手前にて自然の造形にほれ込む
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頂上手前にて自然の造形にほれ込む
ついにきました。もう、胸はいっぱいです
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ついにきました。もう、胸はいっぱいです
間ノ岳方面
ここもまた、冬は孤高
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ここもまた、冬は孤高
白と黒のコントラスト
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白と黒のコントラスト
山と空が大きいです
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山と空が大きいです
頂上付近に休んでいた(?)蜂
3000mまで飛ぶことができる
自然の豊かさの象徴です
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頂上付近に休んでいた(?)蜂
3000mまで飛ぶことができる
自然の豊かさの象徴です
鳳凰とクロスライン
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鳳凰とクロスライン
鳳凰とクロスライン2
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鳳凰とクロスライン2
小屋の少し左が急になってます
そこが最難関
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小屋の少し左が急になってます
そこが最難関
下山しながら後ろを振り返る
またくるよ!
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下山しながら後ろを振り返る
またくるよ!
仙丈ヶ岳も面白そうと浮気する
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仙丈ヶ岳も面白そうと浮気する
ザ・稜線
ザ・稜線2
ザ・稜線3(2の微調整)
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ザ・稜線3(2の微調整)
ここまで降りて一安心し頂上方向を撮影
位置は二俣の上2700mぐらいでしょうか
ここまで降りて一安心し頂上方向を撮影
位置は二俣の上2700mぐらいでしょうか
大樺沢を下る
雪がほとんど覆ってしまい崩落が見つからない
大樺沢を下る
雪がほとんど覆ってしまい崩落が見つからない
雪の下をゴーゴーと川が流れる
雪の下をゴーゴーと川が流れる
こういう歩道というか登山道が整備されていたのでしょう
でもここぐらいしか残って無かった
こういう歩道というか登山道が整備されていたのでしょう
でもここぐらいしか残って無かった
3日目 北岳よさようなら
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3日目 北岳よさようなら
雪融けが早い 7日はほとんど雪でした
雪融けが早い 7日はほとんど雪でした
何度も振り返って写真を取る
名残惜しい
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何度も振り返って写真を取る
名残惜しい
右手前早川尾根方面 奥に甲斐駒ケ岳 その左が仙丈ヶ岳
甲斐駒は雪は少なそうに見えるがどうかな
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右手前早川尾根方面 奥に甲斐駒ケ岳 その左が仙丈ヶ岳
甲斐駒は雪は少なそうに見えるがどうかな
高嶺にて 時間通り丁度昼ぐらい
計画的にこなせている印象 気分は楽
高嶺にて 時間通り丁度昼ぐらい
計画的にこなせている印象 気分は楽
スカイライン
空・山・岩!!
薬師ヶ岳 小屋の上の岩場
スッキリ撮れた
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薬師ヶ岳 小屋の上の岩場
スッキリ撮れた
農鳥〜間ノ岳〜北岳
白峰三山だったか
農鳥〜間ノ岳〜北岳
白峰三山だったか
南御室小屋 テント2張ありましたが人の姿見えず
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南御室小屋 テント2張ありましたが人の姿見えず
苺平 ここには何もなかったですが展望広場への道がある様子
苺平 ここには何もなかったですが展望広場への道がある様子
駐車場 「そして誰もいなくなった」パート2
駐車場 「そして誰もいなくなった」パート2

感想

まずは結果から。北岳リベンジ成功!!

今回は北岳をメインで行きのコースは2通り
〔觝疑静仍蓋〜アルプス林道〜鷲住山〜池山御池小屋泊→2日目広河原泊
¬觝疑静仍蓋〜アルプス林道〜広河原(1日目と2日目両方泊)

帰りのコースも2通り
‖領呂僕祥気あれば広河原〜鳳凰三山経由〜夜叉神峠方面
厳しかったら広河原〜アルプス林道〜夜叉神登山口

<流れ>
12日14時夜叉神登山口出発 まず往路の変更です。「車の渋滞」と「夜叉神トンネル通行不可」により時間が難しくなりました。特にトンネル通行禁止は予定外でした。
最終的に道路に戻るのにゲートを回避するためだけに1回夜叉神峠を登りトンネルを越えたところで下山です。
まぁ、わがままで迷惑をかけるのも嫌だったので仕方ないかな。結果は変わってませんが。

林道はアスファルトで長時間歩くと痛いのでソールの柔らかい夏靴で歩行。
天気も良く軽快に鷲の住山を超え発電所横を通ります。ここで池山御池小屋に行こうと思っていたのですが時間が遅れていて明るいうちに行ける広河原に進路変更しました。
12日は全ての行程で危険や厳しいと思うところは無かったです。

13日 広河原を出発〜白根御池小屋へ。とにかく軽快。雪山アタックなので靴を履き替えて厳冬用の靴です。
御池小屋までついてトイレに行きたくなり〜と思ったら入口の氷雪のせいでドアが開かなかったのでピッケルで工事しました。

トイレ後速やかにアタック開始。快晴で見通しもよく6日とは大違い。サクサク進み樹林限界地点へ。

ここからが難所
まず稜線まで上がるのが怖い。ほとんど何もない雪の斜面を滑らない様に稜線へ。一段上がったような稜線に這い上がり一息。
そして少し緩い斜面を上がっていくと肩ノ小屋へ。肩ノ小屋は8割ぐらい埋まっていました。

肩ノ小屋〜頂上は今回のアタックで最も急な角度かつ斜面の向きが小屋方向ではなく崖方向でした。つまり滑ってピッケルで止まれなかったら岩場へまっしぐら。
そこで時間をかけて丁寧に登りました。ただ登ってる最中一番気になったのは「下山方法」でした。

ともあれ相当な時間をかけて登り切り無事に登頂。素晴らしい景観でした。時間に余裕があれば夏の様に間ノ岳方面へも行こうと思っていましたが残念ながら無理でした。
そういえば、北岳山荘からトレースがあったので池山御池小屋経由の登山者が近い日にいたのかもしれません。

どの方角もとても青々としていて日本2番目の世界を堪能できました。

帰り、登りの際に時間をかけて大きく作った階段を上手く使って無事肩ノ小屋へ。登るときに階段作っていなかったら八本歯のコル方面から下山しなくてはいけなかったでしょう。

また稜線を少し歩き樹林限界地点までの下りも、のぼりとは別のルートを探しました。これもなるべく緩やかなところを探して1mでも高度を下げ進行方向にハイマツ等がある場所を選定しました。藁にもすがる思いというのはこういう感じでしょうか。

木があるところまで降り切って一息。本当に生きてて良かったと思いつつ。また来たいなという思いも。でも今度は下山は北岳山荘方向にします。

御池小屋についたのですが今回は1つ偵察したいものがありました。
何年か前(?)に崩落して以降ずっと通行止めになっている「二俣・大樺沢」ルートです。
どういう物なのかと思い下山で確認してきました。ただ思った以上に雪が多く不明瞭でした。
しかし確かに白根御池側の斜面が大きく崩落していて登山道はぶつ切りになっていました。沢にも土砂が被さって流れが埋もれているところもありました。
雪が積もり易い。雨が降ると崖崩れ、沢も増水する。そういうところから見ても復旧の効果・価値が薄いのかもしれません。
折角費用をかけて修繕してもあっという間に壊れそうなイメージしか湧きませんでした。

広河原について洗える道具を洗い、余りそうな食事を余分に消費しつつ翌日の準備へ。本当にたくさんのことがあった日でした。

14日 体力面では余裕があったので鳳凰三山経由で下山することに。広河原〜高嶺までは基本的には前回同様でした。
雪が融けているところが多く時間のロスも少なかったです。
また地蔵岳〜観音岳〜薬師ヶ岳も多少雪に足を取れれましたが危険も無く景観を楽しみながら歩けました。
日差しがとにかく強く日焼けがきになりました。

薬師ヶ岳以降は森林の中なので景色は楽しめませんでしたが日を遮ってくれたおかげで涼しく快調でした。

長い下山ルートでしたが足を活かして地図時間よりだいぶ早く消化できました。
下山したら案の定駐車場から車が消えていました。

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コメント

こんばんわ
積雪期の広河原からの北岳はすごいですね。
自分はあの斜面を降りる気には全くなりません。。
雪崩も心配ではなかったでしょうか?

しかしこのコースを3日で歩き切るのはタフですね!
天気に恵まれて何よりです。お疲れ様でした:)
2012/5/17 2:27
コメントありがとうございます
今思うと池山御池小屋〜北岳頂上のコースをとっていたら広河原へ下山は諦めていたかもしれません。

広河原から登ったことで難所の状況が分かっていました。だから下山できたという感じもします。

この辺の判断は難しいと思います。目標に寄るのかなと思います。
安全を最優先した場合は間違いなく北岳山荘方面から下山です。これに間違いは無いと思います。
挑戦の意味合いを求めるなら今回のルートもありだと思います。ちょっと怖いですが。


ちなみにタフではないと自分では思ってます。いつも辛いです(笑)
登りきったときに「報われる」思いです。天候が悪かったら心からガックリすると思います!
2012/5/17 22:02
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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