仙丈ヶ岳トレッキング(北沢峠in/out)
- GPS
- 05:20
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,262m
- 下り
- 1,276m
コースタイム
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 5:18
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特にないが、馬の背ヒュッテから、藪沢ルート(大平山荘へ下りるコース)で下山する場合、途中に何箇所か雪渓を通過するポイントあり。ゆっくり、つぼ足で歩けば問題ないレベル。 |
その他周辺情報 | 下山後、南アルプス林道バスで戻ってくる「仙流荘」の日帰り温泉(600円)を利用 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
海の日の3連休。元々は、初進出となる荒川三山&赤石岳へ「毎日あるぺん号」でアクセスし、2泊3日で縦走予定でしたが、2〜3日目が雨予報のため、キャンセル料1万円の大枚を払い、南ア南部を断念。が、初日(7/13)に限れば、南ア全域に渡って、午前中は天気が持ちそう。ということで、午前中に登頂できる南アの山ということで、仙丈ヶ岳をセレクト!
実は2年前、仙丈ヶ岳へはテン泊装備18kgを背負って登ったが、小仙丈ヶ岳までは晴れで、絶景が見れたのに、山頂到着時は眺望がなく、悔しい思いをした山。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1225933.html
今回は、5,6kg程度まで荷物を厳選し、軽量・軽身で、好天のうちの最速登頂を目指します!
前夜、というか当夜2:30頃、仙流荘まで乗りつけた時点で、すでにバス停に最も近い駐車場は満車。ただ、まだバス待ち人もいなかったので、2時間だけ車中で仮眠を。で、少し騒々しくて4時半に目を覚ますと、、、駐車車両がドッと増えてて、バス待ち行列は軽く100人超え!「まぢか!!!」と思いながら、チケットを買って、行列最後尾へ。ちなみに、トレランザックだと、荷物代(210円)は免除です!
結果、8番目位の南アルプス林道バスに乗車。1番目のバスは5:05頃に発車し、私が乗った8番目のバスが、ちょうど本来の定刻5:30にバス停を出発!バス停から既に見えている鋸岳へグングンと迫っていき、ほどなく甲斐駒や駒津峰も見えてきます。仙流荘〜北沢峠まで21kmあるようですが、途中にランナーが1人いました!昨秋、白峰ゲートが封鎖された直後の白山に登るため、白峰ゲートから市ノ瀬経由で別当出合まで、同じく20km超を人力踏破したことを懐かしく思い出しました(笑)。
北沢峠到着は6:20頃。トイレ(100円)を済ませ、「240分」表記のある仙丈ヶ岳まで早々にハイクアップスタート!
2年前は、重たいテン泊装備を背負い、ひーこら言いながら登った急登も、今日は多数のハイカーを追い越し、楽々、快調に登っていきます。森林限界を超える6合目の少し手前で、甲斐駒や鳳凰三山が見え、青空ではないものの、モチベーションあげあげで進みます。
6合目に出て視界が開けると、右手側にはなんと、槍ヶ岳・穂高・乗鞍岳など、北アルプスの絶景が!振り返ると、甲斐駒の奥には、雲がかった八ヶ岳、その横には甲斐駒、アサヨ峰、そして鳳凰三山がクッキリ。そして眼前にそびえる小ピーク、小仙丈ヶ岳をまずは目指して、更にペースを上げます。
7合目でもある小仙丈ヶ岳手前で、この日初めて北岳が視界に!そして程なく富士山も!この時点で日本の高峰1,2コンビが完成!そして小仙丈ヶ岳まで登り上げると、ついに間ノ岳も含めた高峰1,2,3トリオが完成!コレが見たかった!そして、2年前も感動した小仙丈沢カール越しの仙丈ヶ岳が眼前に!2年前は青空の下で、今日より更にキレイでしたが、今日も青空はないものの視界は良好で、今日、仙丈ヶ岳をセレクトしてよかった!と思える瞬間でしたね。
その後も、小仙丈沢カールを左手に見ながら標高を上げていくと、右手側には、中央アルプスがドンドン見え始めます。御嶽山から始まり、木曽駒〜中岳〜宝剣岳(千畳敷カール)〜空木岳〜南駒ヶ岳と、標高を上げるたびに見える範囲が拡大し、かつあちら側にちょうどよく太陽が挿しこみ、絶景が繰り広げられます!一方、左手側には、常時、富士山・北岳・間ノ岳のトリオが見え続け、その先には、本当はこの3連休にいくはずだった南ア南部、そう塩見岳・悪沢岳・赤石岳・聖岳などが見え始めます。悪沢岳は、角度的に、塩見岳の後ろに隠れ、頭しか見えませんでしたが、南ア南部の盟主・赤石岳は、ずっと豪快な山容が見え続けていました。
そう、今日の仙丈ヶ岳からは、日本の高峰ベスト10(”抻了魁↓∨務戞↓4屮粒戞↓1穂、チ筌岳、Π沢岳、Ю崟亞戞↓涸沢岳、北穂、大喰)が全部見えました。なんとゴージャスな山旅でしょう!! ※日本百高山リストは↓参照。
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptlist.php?groupid=8
左手には高峰1,2,3、右手には北・中央アルプス、振り返れば甲斐駒&八ヶ岳。贅沢な百名山ラウンドビューを見ながら快調に進み、北沢峠から2時間半弱で、仙丈ヶ岳の頂へ。重たい荷物を背負いながら登った2年前の半分しかかかりませんでした♪。
山頂では、早速先週五竜山荘で買った「山が好き、酒が好き」Tシャツのバックショットを撮ってもらい、後は山座同定タイム!山頂まで登って初めて、中アの南端・恵那山も見えました!あと中々雲が取れなかった南ア深南部(田中陽希さんが現在滞在中)の光岳も少し見えました!少し肌寒かったですが、予め用意したプレモルもたしなみ、居合わせたハイカーたちと山談義を楽しみました。
2年前と全く同じルートとなりますが、藪沢カールを見ながら仙丈小屋まで下り、更に下って馬の背ヒュッテ、更に下り、分岐路は迷わず左に、そう、藪沢を通って、大平山荘へ下るルートで。数日前までこのルートは閉鎖されていたようで、今日来れてラッキーでした!
藪沢ルートは眼前に甲斐駒が見え続け、荘厳ないでたちに圧倒されまくり!この絶景を見ながら下るの、2年前には味わえなかったので、大満足。雪渓がたくさんありますが、上を歩行しないければいけない箇所は1,2ヶ所ほどで、慎重に歩けば危険度はほとんどありません。雪渓越しの滝が多数あり、目を楽しませてくれます。
丸太を渡って以降は沢から離れ、あとは黙々と林道を下るだけ。こちらのルートは登ってくるハイカーものべ10人足らずで、静かな山旅となりました。北沢峠より標高の低い大平山荘まで一旦下り、そこで冷たい水を頂き、再び北沢峠までハイクアップ。結局下りは2時間、トータル4時間半で北沢峠から周回登山となりました。
北沢峠到着は11:45頃。バスは13時なので、1時間程度滞留を余儀なくされるかと思いきや・・・、1分もしないうちに、臨時バスが現る!私の到着を待っていたかのような錯覚に陥り(笑)、一瞬言葉を失いますが、下山後のトイレに立ち寄ることも忘れ、急いでチケットを出し、渡し、車中へ!そして11:50頃に、北沢峠を出発!超ラッキー♪♪♪
順調にバスが下っていくと、、、なんと途中でクマさん発見!運転手さんが気を利かせてバスを停車してくださり、車中みんなで撮影タイム(笑)。これまでもクマらしき影を見たり、あっという間に走り去られてしまった経験はありますが、撮影できたのは自分登山史上初めて。人間(バス)を恐れるそぶりはなく、あくまでマイペースでのっそのっそと林間に消えていきました。何か、不思議な体験でした。
そんなかんやで、仙流荘には12:30頃に到着!仙流荘で、600円で日帰り入浴可能なため、汗を流させて頂き、13:25頃に駐車場へ戻る頃には小雨が降り始めました。まさに、天気予報どおり!ちょうど、これから、北沢峠へ向かう南アルプス林道バスが停車してて、乗客も15人ほどいましたが、今から向かっても、雨の中突っ込みにいくようなもので・・・(以下記載を自粛)。
今回は、荒川三山&赤石岳へいけなかったのが心残りでしたが、2年前に真っ白だった仙丈ヶ岳から百名山ラウンドビューが堪能できて、結果的には大満足の山行となりました。(黒戸尾根を18kgのテン泊装備背負って登った)甲斐駒も2年前、眺望がなかったので、いつかリベンジ予定ですが、北沢峠までアクセスしながら、甲斐駒には行けずに日帰りで上京するのだけが、少し悔しかったですね(笑)。
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