行者還岳、弥山、八経ヶ岳(近畿最高峰)
- GPS
- 12:02
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,595m
- 下り
- 1,827m
コースタイム
13:55一ノ峠(1460m)〜14:20奥駆出合(西口トンネル下山口)〜14:45弁天の森(1600m)〜15:20聖宝ノ宿跡〜16:15弥山小屋
2日目)6:40弥山小屋〜7:07八経ヶ岳7:15〜7:27弥山辻(レンゲ道分岐)明星ヶ岳ピストン7:40〜8:05日裏山〜
8:23狼平分岐〜9:12カナビキ尾根(熊坂)分岐〜9:40栃尾辻9:50〜10:32林道出合(昼食)11:00〜12:05川合
天候 | 1日目:晴れのち曇り 2日目:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
下山は、天川川合、洞川(洞川温泉)で汗を流してからバスで下市口駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【小坪谷登山口〜行者還小屋】(登山ルートをはずして苦労して天川辻へ) 当初予定していた大川口からの旧関電巡視道が危険とのことで、小坪谷の登山口から行者還岳を目指すルート(山と高原地図にも点線で表示)に変更。309号線沿いの吊橋を渡って小坪谷に入る。踏み跡は薄いが、最初の30分ほどは所々に標識やテープがあり、何とか辿れていたと思われるが、どこかで南(右)側の尾根への取り付きを見落とし、左側の沢をかなり上部まで詰めてしまい、途中戻って確認するも結局分からず、最後は近接していた旧関電道への急斜面を力任せに登る羽目になった。避難小屋の直ぐ近くで奥駆け道と合流したが、当初の予定より20〜30分ほど遅れてしまった。雨など天候が悪ければ、とてもあの急坂は登れなかったであろう。 当日の夜宿泊した弥山小屋のご主人によると、小坪谷の道は途中、ガレた沢から分かりにくいところがあり、右尾根への取り付きは、大きなカツラの樹が目印になりその直ぐ先だとのことでした。 この記録のGPS軌跡の天川辻への登り部分は間違っているのでくれぐれも参考にしないで欲しい。 尚、合流した旧関電道であるが、天川辻の手前にトラロープで通行禁止と表示されていた(写真参照)。 また、避難小屋から数分弥山方面に行った天川辻の標識の所に小坪谷からの登路が上がって来ていた。 【行者還小屋〜弥山】 行者還小屋からは奥駆け縦走路で、分岐ごとに道標も整備され、道もしっかりしている。弥山の近くまでは、大きな高低変化も無く、だらだらと高度を上げる感じ。弥山への最後の登りは少しきついが、階段が整備されている。 この時期は、花は咲いていなかったが、(コ)バイケイソウの群落やシロヤシロの樹が多く見られる。 【弥山〜八経ヶ岳〜川合】 弥山から八経ヶ岳、明星ヶ岳へは奥駆け路を辿る。明星ヶ岳手前で川合、坪内方面のレンゲ道へ。この付近にかけては、オオヤマレンゲの群落があり、鹿避けのネットで保護されている。明星ヶ岳から川合へのレンゲ道は、約11km(標高差1300m)の長大な尾根をだらだらと下っていく。かなり古い物が多いが、標識も整備され、道ははっきりしていて迷うことは無い。 途中、栃尾辻の避難所で坪内方面への分岐路があるが、大規模な山腹崩壊のため通行禁止になっていた。 |
写真
感想
1日目)
一度登ってみたかった近畿の最高峰・八経ヶ岳。toshiemonさんから山行の下見に行くので一緒にどうですか?と誘われ、即座に同行を承諾。楽しみにしていた。
日本で一番の多雨・多湿の地域とのこと天候が心配されたが、日頃の行いが良いのか幸いにも二日間とも予報では晴れ模様。登山口にタクシーから降り立ったときには抜けるような青空であった。
行者還岳への登山道は、当初大川口の吊橋から旧関電巡視道の予定であったが、天川川合から乗ったタクシーの運転手に小坪谷からのルートを強く勧められ、予定を変更したのが、結果的には失敗だったかもしれない。一応、山と高原地図(昭文社)にも載っていたし、登山口の近くには数台の車も駐車されていて、確かに登山者が入っていると言うことで安心感も有った。
スタートして30分ほどは、薄い道ながらもテープや看板を頼りに快調に進んだが、ガレた沢へ入ると踏み跡もはっきりしなくなり、いつしかテープなどの標も見かけなくなり、ルートをはずしたことに気付く。どうも右側の尾根へ取り付く所を見逃したようだ。GPSには当初の関電道の軌跡しか入っていなかったことも影響した。toshiemonさんが戻って確認しようとしたが結局分からず、できるだけ右側へ寄りながら沢を詰めるようにしたものの、結局北側の旧関電道にどんどん近接したことから、見上げるような急坂ではあるが、ここを登って関電道に合流するのが最も妥当だろうと判断、1時間ほど悪戦苦闘をして力任せに急坂を登り明るい尾根へ飛び出したときにはほっとした。
やはり、タクシーの運転手の言であっても、所詮は登山者からの聞きかじりの情報(自分では歩いてはいない)をもとに変更したことに問題が有ったのかもしれない。勿論、関電道自体も通行禁止のロープが張られていたことから、決してタクシー運転手の言が間違いだったとは思わないが、安易な場当たり的な変更は余り良い結果を生まない事例だったのかもしれない。
詰めた沢に滝などが無く、急では有っても関電ルートへ戻れたことが幸いだったが、本来ならもっと戻って確実にルートを探すべきだったかもしれない。
ここで遅れてしまった結果、当初予定していた行者還岳へのピストンを取りやめることになったし、この後、弥山への登りを前にして無理が祟った足に痙攣を起こしてしまったことなどの多くの影響を残すことになったのは残念である。toshiemonさんにも迷惑をかけてしまったが、足吊りの特効薬を教えていただいたり、足の吊りに良く利く飲み物(これは知的財産情報に相当するので秘密・・・)の作り方もご教示いただいた。
天候も昼を過ぎることから雲が多くなってきたが、幸いに雲高が高く、遠見が良く利いて、大台や大峰山脈の山々が遠くまで展望できたことは幸いであった。
弥山への最後の登り(聖宝八丁?)もよたよたで歩ききり、弥山小屋へ到着できたときは嬉しかった。。
今回の歩行距離:10.0km 今年の累積距離:242.5km
今回の累積標高:1,517m 今年の累積標高:19,665m
2日目)
2日目の朝は雲って明けた。天気が良ければ国見八方睨みの広場からご来迎をと話していたのだが、チョッピリ残念であった。朝食を食べて愈々出発。近畿地方最高峰の八経ヶ岳(1915m)を目指す。途中、オオヤマレンゲの群生地(花が咲くのは6月下旬とのこと)を抜けて山頂に。ほぼ360度の展望が開け、大峰、大台・台高、金剛・葛城などの山々を望むことができた(雲ってはいたが、高曇りでかなり遠くの山まで見通すことができたのはラッキー)。
明星ヶ岳で奥駆け道を離れて川合への長い稜線を下る。山頂付近のシラビソやトウヒといった高山性の樹木から徐々にブナなどの広葉樹林へ樹相が変化していくのを見るのも楽しい。
栃尾辻を経て順調に下って天川川合には丁度12時頃に到着。直ぐのバスで帰る事も考えたが、せっかくなので温泉にも入ってみたいとの欲求に勝てず、奥の洞川温泉までバスで入った。ゆっくりと温泉を楽しんでも午後3時前のバスに乗ることができ、充実の山歩きを終えることができた。
今回の歩行距離:13.4km 今年の累積距離:255.9km
今回の累積標高: 497m 今年の累積標高:20,162m
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