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Yamareco

記録ID: 192621
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

行者還岳、弥山、八経ヶ岳(近畿最高峰)

2012年05月19日(土) ~ 2012年05月20日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:02
距離
22.6km
登り
1,595m
下り
1,827m
歩くペース
とても速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目)10:00天川川合BS〜(タクシー)〜小坪谷登山口10:30〜12:43天川辻・行者還小屋(1400m:昼食)13:00〜
13:55一ノ峠(1460m)〜14:20奥駆出合(西口トンネル下山口)〜14:45弁天の森(1600m)〜15:20聖宝ノ宿跡〜16:15弥山小屋
2日目)6:40弥山小屋〜7:07八経ヶ岳7:15〜7:27弥山辻(レンゲ道分岐)明星ヶ岳ピストン7:40〜8:05日裏山〜
8:23狼平分岐〜9:12カナビキ尾根(熊坂)分岐〜9:40栃尾辻9:50〜10:32林道出合(昼食)11:00〜12:05川合
天候 1日目:晴れのち曇り
2日目:曇り
過去天気図(気象庁) 2012年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
近鉄下市口駅から奈良交通バスで天川川合、タクシーで小坪谷出合
下山は、天川川合、洞川(洞川温泉)で汗を流してからバスで下市口駅
コース状況/
危険箇所等
【小坪谷登山口〜行者還小屋】(登山ルートをはずして苦労して天川辻へ)
 当初予定していた大川口からの旧関電巡視道が危険とのことで、小坪谷の登山口から行者還岳を目指すルート(山と高原地図にも点線で表示)に変更。309号線沿いの吊橋を渡って小坪谷に入る。踏み跡は薄いが、最初の30分ほどは所々に標識やテープがあり、何とか辿れていたと思われるが、どこかで南(右)側の尾根への取り付きを見落とし、左側の沢をかなり上部まで詰めてしまい、途中戻って確認するも結局分からず、最後は近接していた旧関電道への急斜面を力任せに登る羽目になった。避難小屋の直ぐ近くで奥駆け道と合流したが、当初の予定より20〜30分ほど遅れてしまった。雨など天候が悪ければ、とてもあの急坂は登れなかったであろう。
当日の夜宿泊した弥山小屋のご主人によると、小坪谷の道は途中、ガレた沢から分かりにくいところがあり、右尾根への取り付きは、大きなカツラの樹が目印になりその直ぐ先だとのことでした。
この記録のGPS軌跡の天川辻への登り部分は間違っているのでくれぐれも参考にしないで欲しい。
尚、合流した旧関電道であるが、天川辻の手前にトラロープで通行禁止と表示されていた(写真参照)。
また、避難小屋から数分弥山方面に行った天川辻の標識の所に小坪谷からの登路が上がって来ていた。
【行者還小屋〜弥山】
 行者還小屋からは奥駆け縦走路で、分岐ごとに道標も整備され、道もしっかりしている。弥山の近くまでは、大きな高低変化も無く、だらだらと高度を上げる感じ。弥山への最後の登りは少しきついが、階段が整備されている。
この時期は、花は咲いていなかったが、(コ)バイケイソウの群落やシロヤシロの樹が多く見られる。
【弥山〜八経ヶ岳〜川合】
 弥山から八経ヶ岳、明星ヶ岳へは奥駆け路を辿る。明星ヶ岳手前で川合、坪内方面のレンゲ道へ。この付近にかけては、オオヤマレンゲの群落があり、鹿避けのネットで保護されている。明星ヶ岳から川合へのレンゲ道は、約11km(標高差1300m)の長大な尾根をだらだらと下っていく。かなり古い物が多いが、標識も整備され、道ははっきりしていて迷うことは無い。
 途中、栃尾辻の避難所で坪内方面への分岐路があるが、大規模な山腹崩壊のため通行禁止になっていた。
天川川合のバス停からタクシーで25分ほど走った小坪谷の吊橋が行者還岳への登山口。真正面に行者還岳が望める
2012年05月19日 10:31撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 10:31
天川川合のバス停からタクシーで25分ほど走った小坪谷の吊橋が行者還岳への登山口。真正面に行者還岳が望める
小坪谷に沿って登る。踏み跡は薄いが、途中までは標識やテープもあって何とかトレースできたが..
2012年05月21日 21:56撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/21 21:56
小坪谷に沿って登る。踏み跡は薄いが、途中までは標識やテープもあって何とかトレースできたが..
ガレた沢を詰めるうちにテープなどの標しも見かけなくなり、どうも南(右)側の尾根への取り付きを見逃したようである。
2012年05月19日 11:01撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/19 11:01
ガレた沢を詰めるうちにテープなどの標しも見かけなくなり、どうも南(右)側の尾根への取り付きを見逃したようである。
そんな時にみつけた沢の斜面に咲くヤマシャクヤク(後ほど出会ったベテラン女性トレッカーの方に教えていただく)。途方に暮れてはいたが、その清楚な姿に暫し癒されました
2012年05月19日 11:56撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/19 11:56
そんな時にみつけた沢の斜面に咲くヤマシャクヤク(後ほど出会ったベテラン女性トレッカーの方に教えていただく)。途方に暮れてはいたが、その清楚な姿に暫し癒されました
GPSの軌跡から本来の道へ戻るより関電道へ登る方が妥当と考え、急な斜面を力任せに登る。明るい尾根へ飛び出したところが関電道との出合いだった。正面にどっしりとした弥山。。右端は、バリゴヤの頭
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GPSの軌跡から本来の道へ戻るより関電道へ登る方が妥当と考え、急な斜面を力任せに登る。明るい尾根へ飛び出したところが関電道との出合いだった。正面にどっしりとした弥山。。右端は、バリゴヤの頭
関電道を辿って天川辻へ。途中、朽ちて崩れそうな木の梯子も
2012年05月19日 12:27撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/19 12:27
関電道を辿って天川辻へ。途中、朽ちて崩れそうな木の梯子も
奥駆け道との出合い直前に、通行禁止のロープが。。やっぱり危険なところがあるのだろう
2012年05月19日 12:41撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/19 12:41
奥駆け道との出合い直前に、通行禁止のロープが。。やっぱり危険なところがあるのだろう
行者還避難小屋には予定より30分ほど遅れて到着。小屋は、未だ新しくトイレも付いている。部屋には毛布も置かれていて、いざという時の利用にも心強そう。小屋の背景が行者還岳。昼食を取りピストンする予定だったが、遅くなるので今回は中止。
2012年05月19日 12:42撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 12:42
行者還避難小屋には予定より30分ほど遅れて到着。小屋は、未だ新しくトイレも付いている。部屋には毛布も置かれていて、いざという時の利用にも心強そう。小屋の背景が行者還岳。昼食を取りピストンする予定だったが、遅くなるので今回は中止。
天川辻付近から大台ケ原の山並みが展望できる
2012年05月19日 13:00撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 13:00
天川辻付近から大台ケ原の山並みが展望できる
避難小屋から3,4分で天川辻の標識。この地点に小坪谷からのルートが上がってきていた。やれやれ
2012年05月19日 13:02撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 13:02
避難小屋から3,4分で天川辻の標識。この地点に小坪谷からのルートが上がってきていた。やれやれ
一ノ峠への稜線の所々から大普賢、小普賢の特徴的な山容が望める
2012年05月19日 13:09撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 13:09
一ノ峠への稜線の所々から大普賢、小普賢の特徴的な山容が望める
バイケイソウだろうかコバイケイソウだか分からないけど登山道周辺に凄い群落です。この草は毒なんだそうですね。
2012年05月19日 13:13撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 13:13
バイケイソウだろうかコバイケイソウだか分からないけど登山道周辺に凄い群落です。この草は毒なんだそうですね。
弥山と八経ヶ岳(左)はまだまだ高い
2012年05月19日 13:28撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 13:28
弥山と八経ヶ岳(左)はまだまだ高い
行者還トンネル東口へ下る道を分ける一ノ峠
2012年05月19日 13:59撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 13:59
行者還トンネル東口へ下る道を分ける一ノ峠
ミヤマカタバミだろうか
2012年05月19日 14:06撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 14:06
ミヤマカタバミだろうか
トンネル西口から登ってくる奥駆け道出合。ここまではすれ違う人も少なかったが、ここからは急に増える
2012年05月19日 14:22撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 14:22
トンネル西口から登ってくる奥駆け道出合。ここまではすれ違う人も少なかったが、ここからは急に増える
弁天の森(1,600m)山頂。この辺りで両足の大腿筋がつり、暫しダウン。toshiemonさんから足吊りによく利くという漢方薬「芍薬甘草湯」を頂く。確かに足の吊りは引き、痛みは若干残るもののこの後の弥山への登りにも何とか耐えることができた。
2012年05月19日 14:42撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/19 14:42
弁天の森(1,600m)山頂。この辺りで両足の大腿筋がつり、暫しダウン。toshiemonさんから足吊りによく利くという漢方薬「芍薬甘草湯」を頂く。確かに足の吊りは引き、痛みは若干残るもののこの後の弥山への登りにも何とか耐えることができた。
聖宝ノ宿跡からいよいよ弥山への最後の300mの登り。急坂ではあるが、整備された階段状の道が結構助かった
2012年05月19日 15:51撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/19 15:51
聖宝ノ宿跡からいよいよ弥山への最後の300mの登り。急坂ではあるが、整備された階段状の道が結構助かった
弥山山頂(1,896m)直下にある小屋に到着。20年前に浩宮皇太子も宿泊された山小屋とのこと
2012年05月19日 16:14撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/19 16:14
弥山山頂(1,896m)直下にある小屋に到着。20年前に浩宮皇太子も宿泊された山小屋とのこと
雨の多い地域らしく美しいコケが一面に。。まるで日本庭園のようである
2012年05月19日 17:00撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 17:00
雨の多い地域らしく美しいコケが一面に。。まるで日本庭園のようである
弥山から隣の八経ヶ岳を望む。
2012年05月19日 16:40撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 16:40
弥山から隣の八経ヶ岳を望む。
山頂に建つ弥山神社
2012年05月19日 16:41撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/19 16:41
山頂に建つ弥山神社
二日目の朝、国見八方睨みの展望所には色とりどりのテント。天気が良ければ東の大台ケ原から登るご来迎が美しいようだが、この日は雲って太陽の姿は見られなかった。
2012年05月20日 05:38撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/20 5:38
二日目の朝、国見八方睨みの展望所には色とりどりのテント。天気が良ければ東の大台ケ原から登るご来迎が美しいようだが、この日は雲って太陽の姿は見られなかった。
準備運動をして二日目の出発、八経ヶ岳へ向かう
2012年05月20日 06:44撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 6:44
準備運動をして二日目の出発、八経ヶ岳へ向かう
山頂周辺は立枯れの木が多い。近くの大台ケ原でもそうで有ったが、ここも鹿が増えて樹皮を食べられてしまうことで枯れてしまうのだそうだ
2012年05月20日 06:46撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 6:46
山頂周辺は立枯れの木が多い。近くの大台ケ原でもそうで有ったが、ここも鹿が増えて樹皮を食べられてしまうことで枯れてしまうのだそうだ
弥山から八経ヶ岳への稜線付近はオオヤマレンゲの群生地があり、鹿の害から守るために所々金属フェンスで囲われている
2012年05月20日 06:53撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 6:53
弥山から八経ヶ岳への稜線付近はオオヤマレンゲの群生地があり、鹿の害から守るために所々金属フェンスで囲われている
オオヤマレンゲの花はまだまだ..1ヶ月先とのこと
2012年05月20日 06:57撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 6:57
オオヤマレンゲの花はまだまだ..1ヶ月先とのこと
近畿の最高点、八経ヶ岳山頂(1915m)。三角点はあるが、一等三角点ではないようだ
2012年05月20日 07:07撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/20 7:07
近畿の最高点、八経ヶ岳山頂(1915m)。三角点はあるが、一等三角点ではないようだ
山頂から南側の奥駆けの長〜い稜線。中央は仏生ヶ岳と釈迦ヶ岳。曇ってはいるが、意外と遠見が利いている
山頂から南側の奥駆けの長〜い稜線。中央は仏生ヶ岳と釈迦ヶ岳。曇ってはいるが、意外と遠見が利いている
山頂から北方の展望。手前の弥山の向うに大普賢岳から竜ヶ岳、山上ヶ岳(大峰山)の稜線がシルエットのように見える。
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山頂から北方の展望。手前の弥山の向うに大普賢岳から竜ヶ岳、山上ヶ岳(大峰山)の稜線がシルエットのように見える。
八経ヶ岳から明星ヶ岳へ向かう途中、金剛・葛城の山々が意外な近さで眺められた
2012年05月21日 21:53撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/21 21:53
八経ヶ岳から明星ヶ岳へ向かう途中、金剛・葛城の山々が意外な近さで眺められた
明星ヶ岳山頂。背後は八経ヶ岳。
2012年05月20日 07:34撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 7:34
明星ヶ岳山頂。背後は八経ヶ岳。
2012年05月20日 08:08撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 8:08
高崎横手の狼平からの道(左奥から)との出合い
2012年05月20日 08:24撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 8:24
高崎横手の狼平からの道(左奥から)との出合い
高度が下がるとトウヒやシラビソと言った高山性の針葉樹からブナの林に。。新緑の緑が美しい
2012年05月20日 08:56撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 8:56
高度が下がるとトウヒやシラビソと言った高山性の針葉樹からブナの林に。。新緑の緑が美しい
栃尾辻の避難小屋。ここから右手に下っていく。真っ直ぐ進む坪内へのルートは通行止めだ
2012年05月20日 09:42撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 9:42
栃尾辻の避難小屋。ここから右手に下っていく。真っ直ぐ進む坪内へのルートは通行止めだ
栃尾辻から40分ほどで林道と出合う。この付近から東側に展望が開け、稲村ヶ岳と大日山のピラミッドピークが目立つ
2012年05月20日 10:34撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
5/20 10:34
栃尾辻から40分ほどで林道と出合う。この付近から東側に展望が開け、稲村ヶ岳と大日山のピラミッドピークが目立つ
結構急な最後の下りを経て川合の集落へ。ここが沢谷の登山口である
2012年05月20日 11:57撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/20 11:57
結構急な最後の下りを経て川合の集落へ。ここが沢谷の登山口である
丁度、昼に下山。。このまま12時30分頃のバスで帰っても良かったのだが、折角なので逆方向の洞川まで行き、洞川温泉で汗を流した
2012年05月20日 14:29撮影 by  DMC-TZ20, Panasonic
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5/20 14:29
丁度、昼に下山。。このまま12時30分頃のバスで帰っても良かったのだが、折角なので逆方向の洞川まで行き、洞川温泉で汗を流した

感想

1日目)
一度登ってみたかった近畿の最高峰・八経ヶ岳。toshiemonさんから山行の下見に行くので一緒にどうですか?と誘われ、即座に同行を承諾。楽しみにしていた。
日本で一番の多雨・多湿の地域とのこと天候が心配されたが、日頃の行いが良いのか幸いにも二日間とも予報では晴れ模様。登山口にタクシーから降り立ったときには抜けるような青空であった。
行者還岳への登山道は、当初大川口の吊橋から旧関電巡視道の予定であったが、天川川合から乗ったタクシーの運転手に小坪谷からのルートを強く勧められ、予定を変更したのが、結果的には失敗だったかもしれない。一応、山と高原地図(昭文社)にも載っていたし、登山口の近くには数台の車も駐車されていて、確かに登山者が入っていると言うことで安心感も有った。
スタートして30分ほどは、薄い道ながらもテープや看板を頼りに快調に進んだが、ガレた沢へ入ると踏み跡もはっきりしなくなり、いつしかテープなどの標も見かけなくなり、ルートをはずしたことに気付く。どうも右側の尾根へ取り付く所を見逃したようだ。GPSには当初の関電道の軌跡しか入っていなかったことも影響した。toshiemonさんが戻って確認しようとしたが結局分からず、できるだけ右側へ寄りながら沢を詰めるようにしたものの、結局北側の旧関電道にどんどん近接したことから、見上げるような急坂ではあるが、ここを登って関電道に合流するのが最も妥当だろうと判断、1時間ほど悪戦苦闘をして力任せに急坂を登り明るい尾根へ飛び出したときにはほっとした。
やはり、タクシーの運転手の言であっても、所詮は登山者からの聞きかじりの情報(自分では歩いてはいない)をもとに変更したことに問題が有ったのかもしれない。勿論、関電道自体も通行禁止のロープが張られていたことから、決してタクシー運転手の言が間違いだったとは思わないが、安易な場当たり的な変更は余り良い結果を生まない事例だったのかもしれない。
詰めた沢に滝などが無く、急では有っても関電ルートへ戻れたことが幸いだったが、本来ならもっと戻って確実にルートを探すべきだったかもしれない。
ここで遅れてしまった結果、当初予定していた行者還岳へのピストンを取りやめることになったし、この後、弥山への登りを前にして無理が祟った足に痙攣を起こしてしまったことなどの多くの影響を残すことになったのは残念である。toshiemonさんにも迷惑をかけてしまったが、足吊りの特効薬を教えていただいたり、足の吊りに良く利く飲み物(これは知的財産情報に相当するので秘密・・・)の作り方もご教示いただいた。
天候も昼を過ぎることから雲が多くなってきたが、幸いに雲高が高く、遠見が良く利いて、大台や大峰山脈の山々が遠くまで展望できたことは幸いであった。
弥山への最後の登り(聖宝八丁?)もよたよたで歩ききり、弥山小屋へ到着できたときは嬉しかった。。

今回の歩行距離:10.0km  今年の累積距離:242.5km
今回の累積標高:1,517m  今年の累積標高:19,665m

2日目)
 2日目の朝は雲って明けた。天気が良ければ国見八方睨みの広場からご来迎をと話していたのだが、チョッピリ残念であった。朝食を食べて愈々出発。近畿地方最高峰の八経ヶ岳(1915m)を目指す。途中、オオヤマレンゲの群生地(花が咲くのは6月下旬とのこと)を抜けて山頂に。ほぼ360度の展望が開け、大峰、大台・台高、金剛・葛城などの山々を望むことができた(雲ってはいたが、高曇りでかなり遠くの山まで見通すことができたのはラッキー)。
明星ヶ岳で奥駆け道を離れて川合への長い稜線を下る。山頂付近のシラビソやトウヒといった高山性の樹木から徐々にブナなどの広葉樹林へ樹相が変化していくのを見るのも楽しい。
栃尾辻を経て順調に下って天川川合には丁度12時頃に到着。直ぐのバスで帰る事も考えたが、せっかくなので温泉にも入ってみたいとの欲求に勝てず、奥の洞川温泉までバスで入った。ゆっくりと温泉を楽しんでも午後3時前のバスに乗ることができ、充実の山歩きを終えることができた。

今回の歩行距離:13.4km  今年の累積距離:255.9km
今回の累積標高: 497m  今年の累積標高:20,162m

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