野口五郎岳、烏帽子岳


- GPS
- 13:21
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 2,348m
- 下り
- 2,336m
コースタイム
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 8:56
- 山行
- 3:46
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 4:25
天候 | 13日: 曇り、14日:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
7/13よりタクシー営業開始5:30. |
写真
装備
個人装備 |
夏山テン泊装備
防虫ネット
軽アイゼン
軽ピッケル
|
---|
感想
土日+月曜海の日で三連休となる週末で、職場の仲間と新穂高-水晶岳を計画していたが、梅雨が明けず、天気予報が思わしくないのでキャンセルとなった。
さて一人でもどこかに登ろう、ではいずれ行くことにしていた富山百山残りの山である野口五郎岳、烏帽子岳に1泊で行くことにした。天気のパターンが先週と似ていて、土曜は降らずに持ちそうだが日曜は雨。行動パターンも土曜目いっぱい歩いて日曜はさっさと下山できるように考えた。
実はこの2山初めてではなく、40年前学生の時に仲間2人とテント装備で、烏帽子小屋、三俣蓮華、槍の肩の3泊かけた裏銀座コース縦走以来だ。テント3泊縦走はこれが生まれて初めてで大変思い出深い山行だった。ともかく今回はヤマレコ初記録。
未明の午前2時に七倉山荘前の駐車場に着いていた。この先高瀬ダムまでは東京電力の管理道路で、90分歩くのでなければタクシーで上がることになり、その営業時間は5:30以降と定められている。5時半少し前に先ず予約済みの人達が、マイクロバス1台とタクシー2台で上がった。僕ら予約なしの連中が6人いたが、往復して来たタクシー2台に乗り込んで高瀬ダム降車が5:50となった。40年前には、東京から夜行列車で大町、大町からタクシーで来た筈だが、高瀬ダム堤のジグザグ道を歩いて登った覚えがある。その時はタクシーはダム下までだったのか。
ダム上から西側のトンネルを潜り、不動沢を吊り橋で渡り、濁沢を丸木橋で渡ってブナ立尾根の取り付きとなるが、この間の記憶は殆どない。ブナ立尾根をえっちら登り、その日の内に烏帽子を往復したのは覚えている。その後の野口五郎の辺りは印象薄く、水晶、鷲羽の方が記憶にあり、ハイライトの槍ヶ岳がやはり強く記憶に残っている。
高瀬ダムに僕と同時に着いたのはテン泊装備と思われる男性2人(A)、女性2人(B)もテン泊らしい、そして軽そうな荷物の男性1人(C)。僕を含めた男性陣4人は尾根取り付きの水場までほぼ一緒に進み、水を汲んで尾根登りは僕が先行、取り付きの12番から烏帽子小屋の0番まである道標の8番で僕が休んだ時に男性(C)が僕を抜いて行った。その後彼らとは会うことは無く、僕は4番の2200m三角点で2回目の休み、烏帽子小屋には取り付きから3時間で着いた。テント場は小屋から5分ほど南に進んだところにあり、まだ一張りも設置してなく、一番の高台をゲット。
10時丁度にサブザックで出発し、野口五郎を目指す。途中のピークが三ッ岳、こんな山もあったかなぁとうろ覚え。この三ッ岳の山腹がコマクサ群生で、先週の蓮華岳よりも密度濃く素晴らしい。三ッ岳の手前で男性2人(D)を抜いたが、その内の一人が足が攣ったりして調子悪い様子。この時彼氏は、山強くないんだけどガンバって水晶小屋まで行く、と言っていたが、その後この日には合わなかったのでどうしただろうと思っていた。
曇り基調ではあり、最初は周辺の山々は雲を被って見えなかったが、低い雲は次第に晴れて、後ろには烏帽子岳が、斜め後ろに立山が見えて来た。斜め前方に水晶岳がはっきり見えて、野口五郎小屋の窪地を経て野口五郎岳に到着。そこで初めて、ドーンと見えたのが槍ヶ岳。烏帽子岳もそれだけ見れば槍と同じようなものと感じられるが、比べてしまうと全く迫力が違う。水晶、鷲羽と連なる稜線が見渡せて、40年前のルートと記憶をさらに辿りたくもなるが、今日はここまでで引き返す。直ぐ後に登って来た女性2人組(E)にシャッターを押してもらう。この2人大変元気で饒舌なお姉さま方で関西弁の掛け合いが傍で聞いてて大変楽しかった。
烏帽子のテン場へと戻る途中、三ッ岳の肩でマイクロバスで上がった人達と思われる団体とすれ違い。野口五郎の小屋までだそうで、ここから2時間、午後4時頃には着くだろう。三ッ岳から大分下りて来たところで朝タクシーで一緒だった2人(A)が上がって来た。彼らも五郎小屋だそうだが、着くのは5時くらいになりそうだ。荷物の大きさから、2泊目はテン泊なのだろう、双六辺りか。
テント場に戻ると、格段にテントが増えていたがまだ余裕はある。直ぐ近くに朝の女性2人(B)が張っていた。夕食作ってビールを空けるまでは一人寂しく過ごしていたが、ウイスキーを携えてお二人のところにお邪魔した。東京から夜行バスで来たと言う。明日の目標は高天原なのだが、天気次第で雲の平かも知れないし、考えるとのこと。僕の歳からすれば大変可愛いお姉さま方で、楽しく過ごさせていただきました。
2日目は、船窪岳経由で七倉に下りる選択肢もあったのだが、夜半からずっと雨の状態で端から諦めて目を覚ました。5時の時点で僕以外は皆撤収を終えて大半は出発していた。僕はお姉さんたちを見送り、のんびり朝食を済ませてテントを畳み、出発は6時になった。
烏帽子小屋に登り返して大荷物をデポし、サブザックで烏帽子岳へ。烏帽子の取り付きまでの道端が、これまた素晴らしいコマクサの群生地。この場所は小屋の人達の管理を受けていて、良い状態が守られているようだ。船窪方面との分岐を経て烏帽子の取り付きへ。通常の山道で相当深く入り込み、最初の鎖場から頂上までは6分位のものだった。標高差でせいぜい30m位だろう。霧雨が続き、眺望は基本的にはないが足元を霧が流れる幻想的な景色も見られた。
小屋に取って返して大荷物を担ぎ、ブナ立て尾根を下る。特別急がないが、着実にのんびりでもなく下りる。雨は上がり、途中でレインジャケットを外し、レインパンツも外した。登りの時と同じ4番と8番で小休止し、取り付きの水場までは小屋から2時間15分。ここまで登りの人と1人会ったが、下りの人はいなかった。高瀬ダムで他にだれもいなければ七倉まで歩こうかと思っていたのだが、釣り橋の手前で2人組に追いついた。三ッ岳の登りにいた2人(D)だった。野口五郎まで行かずに烏帽子小屋に戻って泊まっていたのだと言う。3人でタクシーを頼む相談がまとまり、ダムに着くとタクシーが1台泊まっていたが、これは予約済みでもう1台上がって来るからそれに乗れると言う。これで行きも帰りもタクシー代700円で済んだ。
富山百山74, 75座目完了。標高2000m以上の山は、池平山を残すのみとなった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
nishidenさん こんばんは。
同じ烏帽子岳でも私は浅間山麓の烏帽子岳(2066m)でした。
北アルプスの烏帽子岳はスケールが違いますね。
昔、頑張って登った時の事がいろいろ思い出されて感慨無量です。
北アルプスのほうが標高があるから梅雨の影響が少なかったのでしょうか
花達が元気に咲いていますね。
浅間山麓の烏帽子岳は雨や低温の影響で花が少なかったですよ。
OBABAさんこちらにもコメントありがとうございます。
梅雨が続いていますが、太平洋岸に前線が横たわっている時が多くて、関東なんかよりも北陸の方が相対的には良い天気が多い様です。
6月には富山県宇奈月の烏帽子山に登って来たので、全国に烏帽子岳、烏帽子山はどれだけあるのかと思い、ヤマレコの検索では岳は40件、山は24件出てきますね。ダブっているのもありますが。
それ眺めて気がついたんですが、僕の登った後立山の烏帽子岳2628mが日本一高い烏帽子だと思っていたら、南アに2726m、乗鞍岳に2692mがありますね。南アのどこかと思ったら塩見岳の南、三伏峠の直ぐ東、あれここは2015年8月9日に越えてるじゃないかと。やっと思い出しました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する