神の恵み 奥穂高岳登頂
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- GPS
- 50:59
- 距離
- 36.1km
- 登り
- 2,266m
- 下り
- 2,258m
コースタイム
8:45上高地BT-9:30明神館-10:40徳沢園-11:30横尾山荘-12:58本谷橋-14:45涸沢小屋
5/19
7:20涸沢小屋-9:40穂高岳山荘10:10-11:30奥穂高岳山頂12:00-13:50穂高岳山荘14:25-15:50涸沢小屋
5/20
7:10涸沢小屋-9:00横尾山荘-10:00徳沢園-10:50明神館-11:45かっぱ橋
天候 | 5/18:雨のち晴れ 5/19:快晴 5/20:曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:さわやか信州号 (上高地発 5/20 14:00 〜 横浜着 5/20 21:00) |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜横尾 山道に残雪は一切無し 横尾〜涸沢 横尾から少し入ったところから残雪 本谷橋から先は2日前からの積雪で完全な雪山。 涸沢までアイゼン無しでも自分は大丈夫でした。 下山時は大分溶けていた。 涸沢〜穂高岳山荘 ザイテンは2日前からの雪でトレース無し、新雪20cm位積もっていた。 白出コルまで先頭のガイドさんがずっとラッセル。 9番目を歩いていた私はとても楽をさせて頂いた。 午後の下りは溶雪に疲労した脚が取られ2度も滑った。登りより時間が掛った。 途中からアイゼン外してピッケルをブレーキにシリセードで下る。 穂高岳山荘〜奥穂高岳山頂 ハシゴ2つを登り鎖を過ぎると凍った斜面が現れる。 アイゼンの前爪とピッケルを突き刺して登る。 一番の核心部。滑り落ちない様に前爪を蹴り込む。 脚が攣りそうになる。いや攣ってたと思う。 下りはガイドさんに上下を確保して貰い 2人ずつロープを使いぴょんぴょんと降りた。 全員を降ろす為、ここで時間が掛った。 |
写真
感想
北アルプスは去年9月に行った槍ヶ岳のみでした。
夏の涸沢にも言った事が無い自分には無謀に思えた5月の奥穂高岳。
ガイド付きとは言え、他の参加者に迷惑を掛けられないし
更に追い打ちを掛けるようなGW中の相次ぐ遭難事故。。
直前まで参加を本当に悩みました。
とにかく体力を付ける為に日々筋トレをして、出来るだけ低山でも
長い時間を歩くようにして自分なりに努力はして来ました。
3月の三国山での8時間に及ぶラッセルをどうにか踏破出来て体力も
そこそこ付いて来た。後は天候に恵まれれば・・
そんな思いで参加に踏み切りました。
初日の5/18は雨で本谷橋を過ぎた辺りからは雪に変わりました。
涸沢カールまでもが想像以上にキツく、あきらかに他の参加者より
遅れを取っている感じ。その上、途中木をくぐる際に腰を痛め(>_<)
涸沢小屋に到着後、またもや自信が無くなってしまいました。。
でもガイドさんから「明日は天気も良いし大丈夫だよ」と言って頂き
ここまで来たらヤルしかないんだと自分に言い聞かせる。
夕方から天気も好転して満天の星空の涸沢カールにて
腰の痛みも気持ちも大分落ち着いてきました。
翌日、5/19は朝から最高のお天気となりました。
素晴らしい涸沢の景色に圧倒され腰の痛みも忘れる程でした(^^ゞ
新たに雪をまとった白い涸沢カール。
涸沢小屋からザイテンまでは私は9番目を歩いていたので
踏み固められた上を歩く事が出来て
そのおかげで白出コルまで順調に皆に付いて行けました。
風も無くメリノウールのシャツ一枚でも暑い程の陽気でした。
穂高岳山荘からのハシゴや鎖の岩場は難無くやり過ごし
問題はその上でした。
凍った急斜面をアイゼンの前爪とピッケルを突き刺して登るのですが、
そういう訓練はほとんど皆無の自分。。
緊張の連続で前爪で支えている脚が攣って来る感じでしたが、
とにかく動きを止めずに必死で登り切りました。
そこからの風景はもう感動の連続で夢の様でした。
山頂から滑走するスキーヤーの方々を観戦した後
あっと言う間に山頂へ。
紺碧の空と新雪をまとった山々、風も無く音も無く
自分が今いる世界が異次元の様に感じました。
その感動を言葉で説明するのがとても難しいけど
確かに自分は今ココに立っている。
今までに味わった事のない感動でした。
穏やかな気候の為、山頂に30分程滞在。
その後、山頂に登ってくる人は他に1名だけでした。
そして下山は更に気を引き締めて。。
凍った急斜面はロープを使って順番に降下したので
少々時間が掛りました。
お腹が大分減ってしまい穂高岳山荘で昼食を取りました。
ザイテンの下りも緩んだ雪に脚を取られ2度も滑ってしまい
ガイドさんに渇を入れられる。登りより時間が掛ってしまい
安全な所まで降りてからはシリセードで一気に降りました。
アイゼン外した方が歩き易く感じました。
無事に小屋まで戻り、やっと緊張も解けて
シリセードで湿った道具を乾燥室へ。
この日の健闘を皆で語り合いながら乾杯しました。
翌日5/20は涸沢から上高地までの下山のみ。
涸沢カールに別れを告げてアイゼン無しで下りました。
横尾を過ぎるとハイカーの方々とすれ違う。
かっぱ橋は沢山の観光客で賑わってました。
かっぱ橋で解散となり、バスの時間までのんびりと昼食を取り
お土産を買ったり着替えたりして時間を過ごしました。
雪道の下りが苦手だった私ですが今回で大分、早く歩けるようになりました。
あらためて今回の山行において、天候に恵まれた事、
一緒に参加した皆さんとの結束、ココまで連れて来てくれたガイドさん、
あらゆるすべての重なりが幸運となっての登頂でした。
本当に感謝の気持ちで一杯です。
本当にありがとうございました!!
とてもとても思い出深い奥穂高岳への登頂でした。
奥穂高、登頂おめでとうございます。
最高のお天気でしたね
最高の仲間とガイドさん。
良かったですね。
コルからのスキー滑走、すごいですよね。
僕もじかに見て驚きました。
山荘の御食事もおいしそう。
いつか食べてみたいです。
はじめまして。コメントありがとうございます。
涸沢は本当に素晴らしい所ですね!
人気なのがわかります。
makasioさんはテント担いで1泊で行かれたんですね!
ザイテンのラッセル御苦労さまでした!
小屋泊は老後の楽しみにとっておくのもいいかもですね(^.^)
私も今度は自分だけの力で行ってみたいです。
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