岳山〜鳥越峰〜岩阿沙利山〜滝山〜ヤケ山〜ヤケオ山〜釈迦岳〜カラ岳
- GPS
- 08:56
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,642m
- 下り
- 1,638m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 8:56
ヤマレコMAPの位置と実際の位置とに、ずれがあるよう。
実際には、登山道の北側にあります。
『山と高原地図』やヤマレコMAPでは、岳山の山頂はP565となっているようで、このレコでも形式上はそれに従っています。
地理院の地形図では、東寄りの標高560m超のピークが岳山の山頂となっており、現地の標識にもそのように記されています。
そのピークには石造観音三尊があるようで、コースタイムの欄にはそのように記載しておきます。
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の比良駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■近江高島駅〜岳山〜鳥越峰 近江高島駅からスタートし、音羽バス停にて左折すると、少し先に長谷寺があり、すぐそこが登山口となっており、ゲートを越えて入山します。 少し未舗装の林道を歩き、分岐にて標識に従って左の山道へ。 全般的に道幅は狭く、滑りやすそうな岩が露出しがちな印象。 時期によって多少の違いはあると思われるけど、道脇はシダが多く、路面の状態を確認しにくいとの印象で、下りで利用する際には特に注意しておきたいですね。 雨後には、道に水が残りやすいようだし、所によっては水流を形成するようで、歩きにくくなるかも。 白坂に取り付く場合、標識のすぐ近くではなく、少し進んだ位置からの方が良さそう。 白坂を経るルートについては、実際に歩かれている方のレコを見て下さい。 その後は樹林帯を歩く比率が高まるとの印象で、参道の雰囲気の残る辺りや、岩っぽい所などを経て、岳山山頂へ至ります。 どこを岳山の山頂とするのかは、定まっていないよう? その後は特に問題のない道のはずで、展望所となっているオウム岩に寄りつつ、見張山方面との分岐に至ります。 そちらへ少し進むと、鳥越峰山頂へ至ります。 ■鳥越峰〜岩阿沙利山〜滝山〜寒風峠 鳥越峰山頂から分岐に引き返して来て、先へ。 P693の手前の岩っぽい辺りでは、踏み跡が分散気味のようですが、目印があるし、あまり問題はなさそう。 岩阿沙利山山頂を経て、少し滑りやすそうな斜面を下って行くと、舗装路に出合い、ここが鵜川越ですね。 すぐ近くから再び山道に入ります。 その後は何度となく方向転換しつつ進みますが、標識があるし、問題ないでしょう。 滝山山頂は縦走路から離れ、南東方面へ少し進んだ位置にあります。 縦走路に戻り、歩きやすい道を辿ると、寒風峠へ至ります。 ■寒風峠〜ヤケ山〜ヤケオ山〜釈迦岳 ヤケオ山までについては、ザレている辺りや、段差の大きい箇所など、逆方向に進む場合には、少し注意しておきたいけど、この進行方向では特に問題はないはずで、頑張って歩くのみでしょうか。 ヤケオ山から釈迦岳までは緩やかな尾根歩きで、崩落箇所がありますが、特に問題はありません。 ■釈迦岳〜カラ岳〜八雲ヶ原〜ダケ道〜大山口〜比良駅 比良山系でも歩きやすい区間の上位に入ると思われ、問題はないはず。 大山口から少し進んだ後、舗装路歩きとなります。 イン谷口バス停があり、比良駅まではバスを利用するのが一般的かも知れません。 寒風峠以降については、簡易版です。 |
写真
感想
例年のような夏らしい天候の日は少ないままに、もう7月の最後の週末です。
梅雨は明けたものの、この週末は台風の影響を受け、日曜日は何とか山行が可能なよう。
天候に不安の残る週末が続き、歩き慣れている山域への山行となっていた事もあり、そろそろ未知の山を歩いておくべきかなとの思いが強まり、今回は比良山系で未踏のままになっていたリトル比良をメインに歩きます。
比良山系としては標高が低い一帯なのだけど、それなりに難しさがあるようなので、暑い時期に歩くのに適していなさそうと思うものの、これ以上は先送りしたくなくて。
他にも登山姿の方々を見つつ、近江高島駅からスタートです。
音羽バス停にて左折し、長谷寺の近くの登山口からゲートを越えて入山です。
沢の様子を少しだけ確認し、未舗装の林道を歩いて行きます。
分岐にて標識に従い、山道へ。
少し進むと、やや開けた場所となっていて、ここが『賽の河原』のよう。
道幅は狭めで、その両脇はシダが繁茂して足元を覆い隠しがちで、登りだと大丈夫だけど、下りだと苦労しそうな印象。
前日までの降雨の影響が残っており、歩きにくさが増しています。
ある程度は想定内なので、黙々と歩いて行くと、印象的な灯籠があります。
本来なら、この辺りからは好展望を得られるのだろうけど、ガスの影響で展望はなし。
すぐに『白坂』の標識があり、その白坂の白い斜面が見えています。
取り付きは大きめの段差の階段状になっていて、降雨の影響なのか、水流があります。
素通りしようかとも思ったけど、それだと技量は上がらないので、白坂へ。
注意しつつ下ると、ノギランが咲いているけど、愛でる余裕はなし。
濡れていて滑りやすそうな辺りを超え、白坂の露岩地へ足を踏み入れます。
花崗岩だと思われますが、嫌な滑り方はしなさそうで、踏み跡を辿るような感じで上へ進んでみます。
引き続きガスの影響で展望は得られないのだけど、そういう事を考える余裕はなし。
ここから先へ進むルートもあるようだけど、無難に一般ルートを進むべきと考え、引き返します。
一般ルートに戻り、半ば小さな沢と化している道を進みます。
それなりに苦労しながらも、やっとの事で岳山山頂に到着です。
どこを岳山の山頂とするのかは、微妙なよう。
ここまでの道程、とにかく暑くて大変でした。
P565を経て、写真27の分岐から進んで行くと、山野草の葉を多く見かけるようになり、花期に歩いてみたいなと思わせてくれます。
狂い咲きのスミレもありました。
オウム岩でもガスの影響で展望は得られないけど、休憩適地なので、ここでパンを食べつつ体を休めます。
分岐から見張山方面へ少し寄り道して、鳥越峰山頂に到着です。
こちらの尾根もいずれは歩いておきたいけど、暑い時期は止めておこう。
岩っぽい辺りは踏み跡が分散しているようで、周りを確かめつつ通過。
P693を確認できず、次回以降への宿題でしょうか。
独り言の頻度が増しつつも、何とか岩阿沙利山山頂に到着です。
アブなどが周りに集り、ストレスの値が上昇。
下って行くと林道に出合い、ここが鵜川越ですね。
少し進むと、それなりの傾斜の登りとなり、再び汗が噴き出して来ます。
方向転換する地点には目立つ標識があり、それに従います。
嘉峰ヶ岳には寄り損ないますが、気にする余裕はなく、次の分岐で左折し、滝山山頂に寄り道です。
その後は歩きやすい道が続いたはずで、寒風峠に到着です。
これまでに気になっていた倒木を少しだけ片付けます。
ここからは何度か歩いている道なので、かなり気が楽です。
快調に歩いて行きますが、ヤケ山への最後の登りはちょっとしんどい。
P705を経て、斜度が増して来る辺りから体が重くなり、なかなか前へ進まない。
虫が飛び交い、ストレスは溜まりまくり。
ヤケオ山で昼食にしようと思い、何とかヤケオ山山頂に到着です。
しかし、先着のグループがおられたので、息を整えるのに数分だけ費やし、先へ。
お気に入りのルートながら、この日はガスで展望はなく、黙々と歩いていると、何か動く物体が目に入り、近づいてみます。
何と、カメです。
こちらの動きを先に察したのか、首を縮めたのが見えたので気づく事ができました。
緊張を強いては悪いなと思い、写真を撮り、軽く甲羅に触れて、お別れです。
フジハゲのピークで昼食をとの思いも飛び交う虫に断たれ、先へ。
すれ違う人がありつつ、釈迦岳山頂に到着です。
虫を無視できれば良いのだけど、邪魔なままで我慢の昼食です。
虫を引き連れつつ歩き、カラ岳を経て、比良ロッジ跡の辺りから八雲ヶ原へ。
コヤマノ岳の右に少し武奈ヶ岳が見え、撮影しようとしたけど、すぐにガスが覆い隠し、がっくり。
池の主のイモリをぼんやりと眺めた後、しばし休憩です。
武奈ヶ岳から下って来られた方と少しだけ話し、北比良峠へ。
北比良峠は程々の人で、平和な空気が流れています。
ガスは少し薄まっており、何とか下界は見えています。
ダケ道での下山となり、歩きやすい道を下って行きます。
疲れているはずなのだけど、意外と体は軽く、快調に進みます。
先行者さんに道を譲ってもらい、カモシカ台を経て、大山口に到着です。
汗の処理をして、先を急ぎます。
イン谷口バス停に目をやると、それなりの人が並んでいますが、負傷でもしていない限り、当面はこの路線を利用するつもりはなく、今回も徒歩で比良駅へ。
電車の発車時刻を考慮して、それなりに走りつつ進んで行きます。
比良駅の少し手前でいつものように振り返ると、比良のお山が横たわっており、この日も頑張って歩いたなという感じ。
高架下にヤギの姿はもうなく、すぐに比良駅に到着し、今回も無事にゴールです。
比良山系を歩く機会が多くなり、早くリトル比良にもと思っていたけど、なかなかタイミングが整わず。
それなりに難しさがあるようだし、山行に適した時期ではなさそうだけど、歩き慣れた山への山行が続いた後でもあり、ある程度の負荷が必要かなと思い、やっとの訪問です。
結果としては、暑さや虫などに苦しめられ、しんどい山行となりました。
楽しさだけを求めるのなら、他に何かあるのだろうし、こういう苦労を経て感じられるものは山歩きの重要な要素のような気がします。
まあ、暑さや虫に毒づいていた道中だったのは間違いないのだけど。
この暑い季節にこのルートを、ましてやJR比良駅まで歩かれていつもながら以上の健脚ぶりですね。
ヤケオ山までのタンヤマノ頭の上りが時刻的なものもあって一番辛い所かと。
高架下のヤギは居なかったんですか? 草刈りも担っているみたいですから他の場所にいるんじゃないですかね。私が行った時は、バスの回転場の下に居ました。
今年は夏らしさが感じられないままの日が続いていたとの印象です。
この日もすっきりしない感じでしたが、それなりの気温の中で湿度が高くて、歩くのには不向きでした。
でも、過去2年の経験を踏まえ、しんどいなりに歩いていられるとの感触を得ており、頑張って歩いている次第です。
冷静に過去の同じ時期のレコを見てみると、今回以上に頑張っている自分がおり、負けていられないと思ったりするのだけど、まあ、競うようなものでもないので、無理のない範囲で今後も歩きたいですね。
お察しの通り、ヤケオ山への登りは疲労困憊状態に近く、周りを飛び交う虫へのイライラ度は結構なものでした。
花の時期だと、結果的に休憩しつつ登る事になるので、あの辺りも特に苦にならないのだけど、今回は展望もなく黙々と歩くのみとなり、暑さも手伝ってか、このルートの大変さを思い知った感じです。
でも、寒風峠から釈迦岳へ至るルートはお気に入りで、今後も積極的に歩きたいですね。
ヤギは見当たらなかったですね。
以前に見た所は草が少なくなっているようで、他へ移ったのか、no2さんが書いておられるように、昼間はどこかで活動しているのかなと思いましたが、実際はどうなんでしょう。
比良駅をスタート地点にすると、確認できそうだけど。
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