前穂高岳北尾根(奥又白池経由)初めての夏期バリエーション
- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,753m
- 下り
- 1,740m
コースタイム
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 7:47
- 山行
- 11:50
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 13:00
- 山行
- 2:23
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 2:32
天候 | 8/9(金)晴(夜は雷雨) 8/10(土)晴 8/11(日)晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
・上高地シャトルバス 往復2,050円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【中畠新道分岐〜奥又白池】 木々や笹で見えませんが急で左右が切れた道、藪こぎが続きます。 【奥又白池〜5・6のコル】 暗闇の中はルートファインディングがかなり難しい。藪こぎ、ガレ場、樹林帯のトラバースを経て、コルへ続く尾根の取り付きに出る。ガレ場では滑落と落石に注意! 【北尾根】 浮き石の宝庫。岩は引っぱらずに押して登る。ルートファインディングも重要。間違うとタイムロスに繋がる。4峰の最後?と3峰、2峰の懸垂下降でロープ使用。行動は常に慎重に。 |
その他周辺情報 | ・奥又白池テント場 近くに沢があり、そこで水がとれます。 ・岳沢小屋テント場 1,000円/人 |
写真
感想
夏期バリエーション未経験の私にとって、前穂高岳北尾根はこの夏の第1目標。入門レベルとは言えども、未知の世界に踏み込むのはやはり緊張します。
初日は上高地から奥又白池まで。奥又白池には初めて行きましたが、中畠新道分岐からの登りがえげつなかったです。地図上で実線ではなく点線になっている意味がよくわかりました。
奥又白池はまさに別天地。とても穏やかな環境で、何もせずにボーっといるだけでストレスが飛んでいきそうでした。
翌朝は暗闇の中、奥又白沢をトラバースして5・6のコルへ。藪こぎに始まり、ガレ場のトラバース、急な樹林帯の下り、ガレ場を経て、ようやくコルに繋がる尾根に。ルートファインディングはGPS頼りで、かなり難航しました。
5・6のコルからはいよいよ北尾根へ。他パーティーが誰もいないのが想定外でした。5峰は予行、4峰から本格的なクライミングになります。ロープを使うのは3峰の数ピッチだけと聞いていたのですが、4峰から使わざるを得ない状況に。一般ルートよりも難しいルートを登ってしまったようです。
そして核心部と言われる3峰へ。下から3ピッチ目でチムニーを登りましたが、よく見るとホールドもスタンスもあり、意外とすっと登れました。にしても北尾根からの景色は絶景です。ここに来ないと見られないアングルの槍ヶ岳から奥穂高岳の景色、後立山連峰、富士山に南アルプスと、好天も相まって最高でした。
3峰を過ぎると2峰へ。目の前に本峰が見えていますが、その前に10m程度の懸垂下降があります。
程なく前穂高岳山頂に到着!ガスが出始めていましたが、360度の絶景が広がっていました。かなり疲れましたが、充実感でいっぱい。リードしてくださった山岳会の先輩方と喜びを分かち合いました。
その後はヘトヘトになりながら重太郎新道を下山。岳沢小屋のテント場は既にいっぱいで、暗闇の中、上高地までの下山を覚悟しましたが、翌朝6時までの撤去を条件に急遽ヘリポートをテント場として解放していただき、九死に一生を得ました笑。本当にありがたかったです。
翌朝は上高地に無事下山。河童橋から穂高連峰を眺め、あそこから下りてきたんだと、改めて充実感でいっぱいになりました。
初めての夏期バリエーション、大変なこともありましたが、とても楽しかったです。
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