カムイエクウチカウシ山へ 感謝!念願叶う!
- GPS
- 14:50
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 1,496m
- 下り
- 1,681m
コースタイム
- 山行
- 13:13
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 14:50
8月1日(木)
16:00 安曇野穂高発
23:05 新潟港 フェリー出航
8月2日(金)
17:30 苫小牧東港 到着
20:40 帯広 宿泊
8月3日(土)
9:30 帯広発
11:30 札内川ヒュッテ ゲート横駐車場
<復路>
8月4日(日)
19:20 札内川ヒュッテ出発
21:00 帯広 宿泊
<後日>
8月6日(火)ニセイカウシュッペ山へ
8月7日(水)大雪山旭岳へ
8月8日(木)自宅着
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
〇テ眄逎劵絅奪討ら七ノ沢出合は自転車利用 ほぼダートだが補修中で問題ない ⊆轡梁出合からは河原に出てすぐ徒渉 河原・徒渉・巻き道繰り返す 分かり難いところもあり時間かかる 八ノ沢出合のキャンプ場も沢の奥にあるので注意 Hノ沢出合から三股は石が大きくなり目印のケルンも見つけにくいので河原・徒渉・巻き道注意 徒歩はほぼ膝ぐらいだがこの時期この日は天候もよく気持ちよかった(ローカットの登山靴、ひざ下までの靴下利用で問題なかった) せ宛圓ら 雪渓なし 滝の巻き道になる 長い急登、下りも同時間かかるぐらい険しい 印があり問題ない(登山靴がいい) トノ沢カールに出る 全く問題ないが クマに襲われた方がいたということで注意(被害者のテントが張りっぱなしになっていた)早朝、夕方の行動は控えたほうが良いとのこと 山頂へ 一般的な登山コース 稜線のハイ松は問題ないが踏み外し注意 Я竿姪にルートファインディングに時間要した 毎年のように河原の様子も変わるということで印がなくなる 新たなテープ付け、ケルンの設置が徐々に進んでいる(我々もケルンを積んできた、神奈川のお二人はテープを付けていた) |
その他周辺情報 | 道の駅なかさつない ピョウタンの滝 花畑牧場 |
写真
感想
2019年8月3日(土)〜4日(日)
カムイエクウチカウシ山へ 感謝!念願叶う
「3年越し 河原徒渉 カムエク遠し」
三百名山を目指す中で最難関といってもいいカムエク。
北海道にある三百名山を意識して登り始めて5年目。
5年連続で北海道に足を運んでいる。
カムエクは登る決心がつかない山で、ずるずると先延ばしをしてきた。
登ろうと決心したのは2年前。
2年前は、札内川ヒュッテ前まで来たが、山岳センターで雪渓が多く危険との情報を得て、さらに登っている人もいないようだったので断念する。
昨年は大雨のためにヒュッテ付近は土砂崩れでかなりのアルバイトが必要ということで、登山道も心配で当初からあきらめた。
ということで3回目のカムエクへの計画になる。
今回はカムエクとやはり昨年林道が閉鎖されていたニセイカウシュッペ山を登れば北海道の三百名山が完登できるというのもあった。
調べると今年はカムエクもニセイカウシュッペ山も状況は良く、
多くの方が登られていることを知った。
雪渓がないというのも朗報で条件が良い。
是が非でも登らせてもらいたいと準備を進めた。
軽量のテント、寝袋、マット、コンロ
そして折りたたみ式の自転車も借りるよりも買ってしまえと用意した。
靴はどうするか。
沢靴は必要だろうか。登山靴と沢靴を持って行くのは抵抗があった。
そこで濡れてもさほど重くならないだろうとローカットの登山靴一足で沢も登坂も行こうと決めた。
これは大正解だった。
徒渉も何回もあったが問題ないし、ごろごろ石の河原歩きも靴底が厚いために安定した。さらに三股からの登りには登山靴の方が断然有効だと思えた。カールから山頂へも当然登山靴が安全だ。
準備万端
札内川ヒュッテ前のゲートを出発する。
そこで出会ったのが福島県の池さんだった。(名前省略してごめん)
今回のカムエクの山行が事なく成功したのもこの出合があったからだと思っている。
先行した池さんはどこかで待っていてくれるとのことで、
少し遅れて新調した自転車に乗って七ノ沢へ向け林道を進んだ。
真っ暗なトンネルを過ぎるとダートとなった。
しかし比較的平坦で自転車に乗ったまま距離を稼ぐことができた。
それでも登ってはいるので数回自転車を押すことにはなった。
といっても杖代わりとなり七ノ沢へ難なく着くことができた。
歩くとなると7kmほど、2時間は要するところを1時間弱で行けるので
自転車の威力は相当なものだ。
そのため七ノ沢出合にはすでに何台もの自転車が止められていた。
ということはかなりの人が登っていることが明らかで少し安心感が出た。
そこへ私も進もうとしていた道の方から池さんが下ってきた。
こちらじゃない、橋に出てしまったというのだ。
そこで二人で河原に出てまずは徒渉するとの情報から膝ぐらいある水深を渡ることにした。
渡りきったが広い河原、どちらへ行くのか迷う。
全く印がないので不安に駆られてしまった。
それでも心強かったのが池さんがいることだった。
二人でも進む方向が決められないということで、一人だったら引き返したくなるくらいの不安に襲われた。正直このまま進む方向が分からなければ引き返してしまったかもしれないほどだ。
それでも上流方向へ少しでも進もうとさらに徒渉して上流へと歩みを進めた。
するとテープ発見。
小さなテープだが方向が間違っていないと分かると勇気が出るものだ。あとはふたりで目印を見つけながら河原、徒渉、巻き道と徐々にルートファインディングもスムーズになり八ノ沢出合へ近づいた。
少し手前で神奈川からの男女お二人に出会った。
同じく八ノ沢出合でテントを張り明日アタックするとのことだ。
今回で3回目の挑戦とのことで三股までは行ったことがあるという。
雪渓で引き返したということで今回はその雪渓がないので期待が持てる。
八ノ沢出合のキャンプサイトにはすでに2張りのテントが張られていた。
4時過ぎ3人の方が下山されてきた。
一人の方は三百名山完登をこのカムエクで達成されたという。
前回は雪渓で滑落したというから、改めて今回の条件の良さを感じた。
明日は薄明るくなる4時には出発する。
できるだけ4人で行動し、池さんと私はできれば下山したいとの旨を話し沢の音を聞きながら眠りについた。
池さんに声をかけ4時きっかりに出発。
最初巻き道を進むので少し暗さを感じたが、河原に出ると明るく空に雲が見られない。
絶好の山行日和になった。天気を気にしなくて良いのは気分も楽だ。
足下の八ノ沢の河原は大きな石がゴロゴロして歩き難い。
ルートはケルンだけが頼りだが、見失うことが多くルート選択に時間を取られた。巻き道もブッシュに覆われているところもあり、入って良いものか迷うこともあった。
三股に着く。
美しい3本の滝が見られた。正面の滝の脇を登り始める。
この登りがカムエクの核心部になる。
急登に加え、ひたすら直登に近い体力勝負だ。
さらに岩場、ブッシュで見えにくい登りもあり精神的にも疲れた。
登り切るとご褒美が待っていた。
2時間近く登り詰めると目の前に八ノ沢カールが広がる。
カムエクへの稜線、そして山頂も青空に浮かび上がっていた。
そのぱっと明るく空が開けたときは感激が走った。
しかしここが熊出没地帯になる。
この7月29日にはこのカールで熊に襲われけが人が出ている。
福岡大の慰霊碑の近くには、その方のブルーのテントが放置されている。
登山靴、ポールなども置かれたままになり恐怖を醸し出していた。
熊の行動は朝夕が中心で、我々の行動している昼間そして音を出しながらの行動によって熊の姿は見られなかった。一安心だ。
最後の登りになる。カールを大きくカーブを描くように登り切る。
この登山道は今回の登りで一番快適な登りになった。
尾根に出ると日高の山並みがうっすらと雲に隠れるが見られた。
尾根道はハイ松で歩きにくいところもあったが、
切れ落ちた崖に注意すれば全く問題なく山頂へと近づくことができた。
山頂付近はお花畑で白、黄色の花々が咲き、沢歩きとは全く違う表情を見せてくれた。
長い道のりだったが山頂へ。
登れることができるのだろうか、その心配が常にまとわりついていたが
とうとうカムエクの山頂にたどり着くことができた。
それだけに感動し、その満足感が内から湧き出るようだった。
念願叶い、登らせてもらったというカムエクへの感謝も湧いた。
本当にカムエク山頂に、今いるんだという思いを強く持った。
下山は登りよりも注意して下った。
記憶にあるルートをできるだけ歩き七ノ沢出合の堰堤が見えたときは、
大声を出し無事下山してきたことの喜びを爆発させた。
もちろん池さんも最初から最後まで一緒に行動し喜びを分かち合った。
何とか明るい内に札内川ヒュッテへと無事下山することができた。
今回は天候に恵まれた。
沢の水量も一定で恐怖を感じなかった。
雪渓がない登山道だった。
そしてなんといっても同行者がいたことが大きい。
一人の山行の良さもあるが、カムエクへ心強い同行者 池さんに感謝だ。
ふるちゃん
コメント
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カムエクでご一緒させて頂いた、池さんです。北海道にある300名山、登頂おめでとうございます。今年のメインイベントのカムエクでしたので、私こそ同行出来て感謝です。
池さんと気軽に書いてしまい申し訳ないです。カムエクは本当に不安でいっぱいの山だったので登ることができ幸せでした。満足感のある山でした。三百名山完登まで時間がかかるかもしれませんが、数えてみるとあと49座となりました。
地元の山を大事にしながらも、三百名山に近づきたいと思っています。
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