白山
- GPS
- 11:14
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,562m
- 下り
- 1,560m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇りのち雨のみぞれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
近くにあったのだが日曜だからか、時間が5時を回っていたからか休みだった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
砂防新道は甚之助避難小屋から黒ボコ岩の間は雪渓トラバースあり。滑落注意。 6月3日現在ではピッケル、アイゼン(あれば12本)がいい。 観光新道も雪渓トラバースあり。ルートファインディングが必要。 別当坂分岐から別当出合までは崩落や倒木箇所がいくつかあるので慎重に。 雪渓や倒木で登山道が隠れている箇所があるので落ち着いて。 初心者や下りが苦手な人は、上級者に確保してもらうほうがよい。 GPS、25000地形図、コンパスは必携。 |
写真
感想
基本的に細かい計画は立てません。気まぐれで山を選びます。今回も実は気まぐれでした。
比良は先週行ったし、鈴鹿はヒルが・・・地図でびわ湖の北の方を見ていたら白山が!
去年から行ってみたくて高原地図も購入済でして「行ってみるか」となりました。
仕事終わりが前日土曜の夜8時だったのでそこから支度して出発は夜10時。
竜王ICから福井北ICを通って、別当出合に到着したのは午前1時過ぎ。
缶ビールを飲んで、車中泊。
当日は5時に起床して、コーヒーを沸かして、レーズンロールを一袋食べた。
このときの気温は13度で半袖アンダーとメリノウールの長袖とソフトシェルを着用。
この日の予定ルートは別当出合-砂防新道-甚之助避難小屋-黒ボコ岩-室堂センター-御前峰-
室堂センター-観光新道-殿ヶ池避難小屋-別当坂分岐-別当出合である。
5月30日に白山に登られたtomo1839さんのレコを参考にさせていただきました。
甚之助避難小屋-黒ボコ岩のトラバースと観光新道の崩落と道迷いに注意。
5:50、身支度を整えていざ、出発。
つり橋を通過するといきなりきれいな花たちが出迎えてくれる。
その花を見ながら石段の急登を上がっていく。
約10分ほどで下に着ていたメリノウールをザックに片付ける。
山登りの時は登り始めに少し寒いくらいで丁度よい。という山の先輩に聞いた言葉を思い出す。
6:30。中飯場に到着。トイレの水場もあり、ここで5分休憩をとる。ハエがたくさんいる。
さらに進んでいくと少しずつ雪が表れてくる。まだ軽アイゼンはつけない。
8:00。甚之助避難小屋に到着。別山がとてもきれいに見える。
15分ほど休憩して、ここで軽アイゼンを装着する。
ここから黒ボコ岩まで間にかなりの危険度が上がってくる。
冬の高山を歩いた経験のある方なら問題ないであろうが、僕自身、雪のついた高山は初めてで
2000m級の山も昨年の10月の赤岳以来二度目である。
しかも今日は息子を連れてきているので一人の時よりも尚一掃、緊張度が増す。
雪渓トラバースである。「ホンマにここ歩くの??」とかなりビビッてしまった。
雪質がシャーベット状なので一度滑るとどこで止まるかわからないくらいである。
念のため6mmの細引きで息子を確保する。教えておいた「もやい結び」を使う時がきたと少しテンションがあがる息子。始めはうまくできなかったがきちんとできた。
少し石段が見えるいうことは夏道は恐らくジグザグの石道があるのだろうが雪があるため直登である。
ここでも、トレースを歩くのだが大人の歩幅のため息子が足を滑らせて滑落するのが心配である。
息子の無理のない歩幅にするためにキックステップで階段をしっかり作りながら歩く。
靴は3シーズンのものでゴアテックスだがさすがにつま先が濡れてくるのを感じる。
9:50。ようやく黒ボコ岩に到着。少し天気が怪しくなってきた。
弥陀ヶ原にでるとその景色は圧巻である。
10:30。室堂センターに到着。センターは開いているがまだまだ準備中といった感じである。
センターの中では火が使えないため、外で湯を沸かして少し早い、昼食のカップヌードルカレー味を食べる。
雨が本降りになってきたのでセンターの中に入る。
息子は念願の登山バッジを手に入れた。
少し小雨になってきたので、荷物をデポして御前峰を目指すことにする。
12:00。雷が少し鳴っている。ビビリながらも御前峰に到着。
眺望はないが、白山の山頂に来たという出来事にただ感動していた。
山頂から降りる頃にはみぞれが降ってきた、トレランのようにダッシュで降りていく。
室堂センターで身支度を整えて、13:00、下山開始。
センターでヤマレコをやっておられる方と下山ルートについて話をした。同じレコを見ておられて
やはり崩落が気になるようでその方は砂防をピストンするそうだ。
息子を連れてもう一度あの雪渓トラバースが嫌だったので、地形図では
観光新道の方が尾根歩きが多いようだったので予定通り観光新道を下山ルートに選ぶ。
しかし、そこは2000m級の山である、ここでもやはり幾度となく雪渓トラバースが顔を出す。
もう一度、確保して、一歩づつ慎重に歩みを進める。
14:00。殿ヶ池避難小屋に到着。ここにもトイレは完備されてある。この山はトイレには困らない。
小屋を離れ登山道を歩くが途中で雪で道が見えなくなった。
人気のないルートなのかとレースも少ない。
そして、急にガスってきて視界が少なくなった。
センターを出た時は後一組だけでおそらく砂防ルートで帰るだろうということはここは僕と息子だけである。一瞬、あせってしまう。が、そこは落ち着いてロガーで現在地を確認。
25000の地形図とコンパスでルートファインディングである。
無事に見つけることができたのでよかったが
もし、ロガー、地形図、コンパスがなければ小屋でビバークだろう。
雨の中の尾根歩きはそれはそれでいいものである。
ガスの中からちらりと顔をだす山々もきれいだ。
15:00。別当坂分岐に着く。ここからが崩落していると情報のあったところ。
崩落したからか、雪渓のせいか、倒木のせいなのか、2,3箇所、登山道を見失うところがあった。
これもロガー、地形図、コンパスで切り抜ける事ができた。
ただし、雪渓歩きでは間違えたトレースもトレースなので
この後、同じルートを歩く人はぼくの間違いとレースを追わないように注意してください。
16:30。無事下山。
帰りは市ノ瀬ビジターセンター向いにある白山温泉で貸切状態の風呂で疲れをいやす。
今回は持ってきた装備をフルに活用した山行であった。
普段は保険程度に持っている、細引きや予備の電池(途中でロガーの電池が切れた)
補修用の結束バンド(息子のポールが壊れたので補修した)がいいところで大活躍。
カッパ、ザックカバー、軽アイゼンはもちろんのこと、ロガー、地形図、コンパスは本当に助かった。
本当は12本のアイゼンやピッケルがほしかったがまだ購入していない。
2700mの景色は曇っていても最高によかった。
そして何よりも「一歩踏み外せば、死んでまうかも」というドキドキ感(死にたいわけではないw)
とクリアした時の安堵感。
見失った道を自分の地図読みで見つけることができた感動。
登るという体力的なこともそうだが
「生きている充足感」のようなものを存分に味わう事ができた山行であった。
senrakuyaさん、Rくんおかえりなさい。
雪渓トラバース、ルートファインディング
2人ですべてクリヤーされ、おめでとうございます。
今までの山行経験が生かされたんですね。
チームchuraでは、このレコを参考に、雪のないときゆっくりチャレンジするのが目標です。
PS.コメントつけてる間に携帯が鳴りました。
ほんとにごめんなさい。
感謝のご報告をさせていただく予定でした。
なんと息子さんと同行ですか
体力と同時にかなり気疲れもあったのでは?
ただお父さんと登り切った想い出は一生もんです!
私が白山デビューしたときはスタートからゴールまでガスの中でした
室堂センターの前に立たないと建物が見えなかったです!
そのときの経験が今の私の基本になっているようです。
お互い体で覚えることがたくさんありますが、切磋琢磨していきましょう
日本が3−0で勝ちましたが、
まさかsenrakuyaさんの祈り勝ちだったとは(笑)
まだまだ雪がたっぷりですね
3週間後、雪は少なくなるでしょうか?
装備は同じく軽アイゼンのみ(churaさんは10本)、
南竜でまったりして終わるだけかもしれませんね
息子さんもいい顔されてますね、充実感が伝わります
でも、一歩踏み外せば、死んでまうかも・・・。
ダメですよ!! 腰のメンテ、頼めなくなりますから
ほんまにちょっと、僕がバテテしまいました(^。^;)
最近、楽な尾根歩きに慣れすぎてました…
でも、やっぱり2000m級の山は違いますね!
チームchuraで行くなら3号さんのこともあるので一泊二日がいいかもしれませんね。
別山のほうから回るのも楽しそうです!!
それはもう、万が一のことがあればカミサンにどやされますからね。(ってそれだけではすまんかw)
どんな山行でも一つ一つ経験ですよね。
しかし、今回ほど持っている装備を活用した山行はなかったですね!
オマーン戦は帰りの南條のサービスエリアで1点目を見ました!
そうです、僕の祈り勝ちです!…嘘です!!
3週間後にはもっと人も入ってるしもっと減ると思いますけどね…
南竜でまったりか…別山もきれいなのでそれもありかもしれませんね^^;
もともとがヘタレなんで人よりもドキドキするだけかもしれませんよ。
2000mを越えるとスケールが違いますね。
「白山」・・・登ってみたい山の一つです。
割と近いって言うのもありますが、
帰りの運転はしんどかったんじゃないでしょうか?
しかし意外と人が少なめなんですかね?
日曜日に私が見ていた別山の裏側(表側!?)の景色を、
senrakuyaさんは白山方面から見ていたのですね
息子さんも一緒に白山登山、すごいです!
まだ雪がどっさりですね
途中、ハラハラドキドキもあったようで、無事下山されて
「生きている充足感」が、ひしひしと感じられたとのこと。
今回の白山登山、忘れられない思い出になったことでしょう
息子さん、しっかり歩かれて、いい達成感経験されたようですね。
それに引き替え我が家は・・・
我が家の今年の大妄想?の筆頭は白山2泊3日です。
雪があるときはとても無理ですが、花が咲く季節をねらってます。
帰りの運転はしんどかったですね^^;
ガソリンの補給がうまくいかなくて
ナビでガソリンスタンド探してうろうろして
痛恨のタイムロスでした。
南条SAで夕食を食べてから眠気に襲われ、多賀で仮眠をとりました。
人は少なかったと思います。
別当出合の駐車場は10台は止まってなかったかな…
これから雪がなくなればもっと人が増えるんでしょうね!
その考え方はおもしろいですね!
どっちが表でどちらが裏か??
白山がきれいに見えなかったですが、別山はかなりきれいでしたね!
息子はホントによくがんばったと思います。
下山後に聞いた話ですが、山頂降りる頃から軽度の高所障害か少し頭痛があったようですが
「ゆうてもしゃあないし、ゆわんかった。どうせ自分で降りなアカンし。」と言ってました^^;
親父よりたくましいかもしれませんw
いや〜ほんとがんばってくれました。
足の疲れは、日頃走って鍛えているので大丈夫だったそうです!
そのうち荷物もってもらいますw
夏の白山2泊3日!いいですね!
トイレもあるし避難小屋もあるし、
何よりあの景色の中で寝て、起きる、最高ですよ、きっと!!
こんにちは、初めまして。
今年は雪が長く残っていますね。
月末に行けたらと思っていますので、装備、大変参考になりました。
もやい結び、スムーズにできるよう練習したいと思います。
雪融けの具合が気になりますー。
もやい結びね〜右手でくるくるってやったらできる方法があるんですよ!
youtubeか何かに上がってると思うから探してみてください!
気をつけていってらっしゃい!
息子さんと男の二人旅!素敵です〜
今頃でもこんなに雪だらけで真っ白なんですね〜。 (@_@)白山 いつの日か(こんなに雪のある時は無理かも^^;)行ってみたいです。
頂上での息子さんの嬉しそうな顔!(^^)
senrakuyaさんの祈りのポーズもカッコ良すぎますね〜!
今後ともよろしくお願いします。
息子はいいパートナーです^^
雪はたくさんあるけど寒くはなかったです。
こちらこそ、よろしくお願いします!
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