奥武蔵縦走 雷に注意
- GPS
- 28:04
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,295m
- 下り
- 2,265m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 5:39
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:39
天候 | 1日目:晴れ→曇り→強烈な雷雨→晴れ 2日目:晴れ→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路)西沢渓谷入口→(山梨中央交通バス)→JR中央線「塩山」駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
甲武信ヶ岳登山道「徳ちゃん新道」「戸渡尾根」は以前より荒廃が進んでいます。 |
写真
感想
山の日三連休ということで、春に行けなかった甲武信ヶ岳へ。
バス停で降りた人もいつもより少なく、人が少ないのはやっぱり暑いからかな?と思っていました。上高地から奥穂高岳もプランの一つでしたが、さすがに混むだろうということでパス。標高2,400mオーバーなら涼しいだろうというのも、甲武信を選んだ理由です。雁坂小屋にも行けるしね。
新地平バス停で降りた方が亀田林道の手前で、かなりのペースで追い抜いて行かれました。最近体力低下を痛感しているし、まあ、今日は暑さも心配なので、こちらはゆっくりマイペースで。と思っているうちに1時間くらいして、抜き返し。どうもオーバーペースで入られたようで。
長い亀田林道歩きでしたが、かたわらを流れる川の水量がいつもより5割ほど多いような。はじめは容赦ない日差しでしたが、第1渡渉点ぐらいからは曇り空に。雁峠に到着した際は笠取山は霧の中。あたりは冷たい空気に包まれて、笠取方向からはときどき雷鳴も。
雷に遭遇するのは勘弁してほしいので、短い休憩を取った後はすぐに燕山へ。燕山付近ではついに小雨が降り始め、とりあえずザックカバーをかけて様子を見ながら歩きます。雨具を着ると暑くて歩けなくなるので、少々の雨なら雨具は着ないのですが、とりあえず取り出しやすいところに入れて.....。10分もすると雨はやみましたが、後方ではときどき雷鳴。先を急がねば。
古礼山山頂は笹原で休憩用のベンチも少し手前にあります。この稜線を歩く人は巻き道ではなく、この山頂は寄るべきです。ただし、この日は乾徳山山頂に雲がかかっていて全貌が見えませんでした。ただ、ガスが深いといった状況ではありませんでした。
古礼山からの下りは滑りやすい坂ですが、ここを下るうちに再び雨が。と思っているうちに、雷鳴。それも近い。あわてて、ザックから雨具を取り出し、ポールとザックを稜線に放置して、いそいで避難。落雷時には金属を体から遠ざけて...って、首の周りにカメラかかっているじゃん。あわてて、カメラを首から外そうとしたのですが、雨具のフードや帽子に引っかかって、取れない!!
左右から1-2分おきにすごい音と振動が響きます。姿勢を低くということで斜面にうつぶせになっていましたが、電気は地面を走るということを思い出し、足をそろえて膝を抱えてうずくまることに。雨は激しさを増し、ときどき雹も。冷たい風が体の周りを吹き抜けていくので、寒い!体が恐怖と冷感で震えて...まさに低体温症。立ち上がて運動し体を温めることもままならず、ここはじっと我慢。雷鳴は古礼山方向でも鳴り響き、これから向かう水晶山からも聞こえます。まさに、雷雲の中にいるようです。このまま、命が尽きていくのか?雷に打たれると痛いのかな?そんなことを考えつつも30分程度。いったん雨が弱まり、少し明るさが戻りかけましたが、再び強雨と雷鳴。次から次へと雷雲が押し寄せているのか?
さらに10分ちょと我慢すると、ようやく雨が小降りに。この間に少しでも歩を進めておかないと。水晶山山頂へはかなりのスピードで。40分ほど停滞しており、体も冷えていたので、思いがけない速度が出ました。
水晶山山頂で雨がやんでいたので雨具をしまっていると、後方からポンチョ・半ズボンの若者がやってきました。お互い顔を見合わせて、思わずほっとしました。ひとりではなかったんだ。彼は古礼山の巻き道通過中に雷に遭遇。雨具を出そうとしたところでパニックになり、雨具はがけ下へ落としてしまったそうで。予備のポンチョで耐え忍んだということでした。彼は近くに落雷したときには、びりびり電気を感じたということで、僕より危険な状況だったみたいでした。水晶山からは二人で駆け下りましたが、途中で再び小雨。雁坂小屋には3時前に到着し、やっと一安心。
小屋に先着していた女性からは左右の足の間に電気が流れないように、両足をつけてしゃがんでいるのがよいと教えてもらいました。高い木から離れるようにということは知っていたのですが、もっとも林の中なので木のない場所はありません。まあ、結局稜線から離れた場所では、運次第といったところでしょうか。
雷雨時の姿勢や対処法、そして低体温症が起こりうるということを教えてもらった出来事となりました。
*********
翌日はショックもあり、雁坂峠からそのまま下山しようかとも思いましたが、気を取り直して甲武信ヶ岳へ。朝は晴れていたのですが、8時過ぎからは再び雲やガス。雷鳴のように聞こえたのは、飛行機の音だと思いますが、昨日のこともあり気が抜けません。
甲武信ヶ岳でも眺望が得られず、下りのコースはかなり荒廃。連日雨が降っているようで、登山道は滑りやすく、この時期はよくないのかな。甲府盆地で温められ、加湿された空気が不安定な状況を作るので、この山域の夏は良くないというのが、今回の山行きの教訓でした。
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