(過去レコ)剣山⇒三嶺縦走
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- GPS
- --:--
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,665m
- 下り
- 2,128m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:40
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所無し 稜線はミヤマクマザサに覆われて展望秀逸 |
写真
感想
剣山(1954.7m、日本100名山)と三嶺(みうね、1893.4m、日本200名山))はそれぞれ別個に何度か登ったことがあるが、2座間を縦走したことはなかった。
一昨年10月に四国へ山登りに行った時、日帰りで縦走することにして、登山口に置いた車の所へ戻るためにタクシーを前日に予約したところ、あっさり断られた。そのタクシー会社はタクシー業は兼業なので、ほかの仕事を優先したのだろう。今回は27日に実家(徳島県)で法事があるので帰郷し、その翌日に縦走することにしていたので、早くから予約していた。
26日、新宿発徳島行きの夜行高速バスで徳島市へ着き、27日朝、レンタカー会社の始業時から28日の終業時まで2日間、軽乗用車を借りる。
三嶺は徳島・高知県境にあり、高知県側では“さんれい”と呼ばれる。高さでは石鎚山(1982m)、剣山、二ノ森(1929.2m)、瓶ヶ森(1896.2m)に次ぐ第5位だが、山頂一帯はシコクザサとコメツツジが広がる別天地で、ピラミダルな山容からも百名山並みに登山者が多い。
8年くらい前までは標高1340m付近の林道終点まで車で上がれたが、現在は国道439号から祖谷(いや)川を渡った名頃(集落名)から標高差1000m近くを登ることになる。名頃から三嶺へ登り、剣山への縦走は日帰りでは厳しいので、その逆に縦走する。剣山の登山口、見ノ越(みのこし)は標高1400m。見ノ越→剣山→三嶺→名頃のマップタイムは10時間40分、多分10時間くらいで縦走できるだろうと見込む。
見ノ越からは剣山中腹の標高1700m付近の西島までリフトも運行されているが過去一度も使ったことはない。
28日(土)朝4時45分、ライト無しで足元が見える時刻に、144の石段上りからスタート。夜明けは関東より20〜25分ほど遅く感じる。西島から頂上までは多くのルートがあり、まだ一度も歩いたことがない行場寄りのルートで上がる。
私とほぼ同時に別ルートで上がって来た単独の男性が登頂。東京から来たという中年の方で、剣山を下山後は三嶺へ登るという。お互いのカメラで写真を撮り合い、次郎笈(じろうきゅう)へ。剣山から眺める次郎笈は山全体が小さなシコクザサに覆われ、とても穏やかで優しい感じの山容だ。次郎笈から南も丸石(1683.8m)周辺は一面にササが広がる。上空はよく晴れているが、春山特有の霞が掛かり、石鎚山は見えない。穏やかな山並みの彼方に鋭鋒の三嶺と白髪山がひときわ目立っている。
高ノ瀬(1740・8m)の手前付近で、三嶺から縦走して来たカップルと行き会う。三嶺の避難小屋に泊まったそうで、この人とは名頃へ下山した時も会った。剣山まで縦走し、見ノ越からスクールバス(※)で車を置いてある名頃へ戻ったそうだ。※剣山のある祖谷地方では学校が統廃合され、児童・生徒はスクールバスで送迎されており、一般者も利用できる。
白髪山分岐まで来た時、予定より少し早く下山できそうなので白髪山へピストンする。三嶺から先は天狗塚まで行ったことがあり、一度登ったことのある山より未踏の山を選ぶ。白髪山は頂上のすぐ先が絶壁上の岩場となっていて、北側の展望がとっても良い。絶壁の岩棚で髪を金髪に染めたカップルの男性が上半身裸で休んでいた。
白髪山分岐まで戻り、ピークをふたつ越えて、三嶺頂上への標高差200mほどの急斜面を上がる。所々に鎖があるが、岩場や危険な所ではないので、鎖につかまることはない。
頂上には10人近くが休んでいた。剣山から歩いて来た稜線を眺め、ひとしきり感慨無量。
縦走した感想では、稜線の平均的な標高は1700m前後でアップダウンの少ない非常に歩きやすいハイキング道みたいな感じだった。急斜面は三嶺の南側と下りで歩いた西側だけで、次郎笈や剣山への登りも急斜面というほどではなかった。
樹林帯に入る所はどこにもなく、立ち枯れ木の多い好展望の笹尾根で、稜線を吹き抜ける風がとても爽やか。ネットの山行記は多くが避難小屋泊まりだが、稜線上には水場がなく、登山地図にある水場も渇水期は涸れるかも知れない。雪は三嶺避難小屋脇の池に少し残っていただけで、他には全くなかった。
タクシーで見ノ越へ戻り、レンタカーで国道438号を貞光へ下る。見ノ越から少し走った所で剣山と三嶺がよく見える所があり、今日一日を遊ばせてくださった故郷のお山に心の中で謝意を述べる。山よ、ありがとう!
今回、東京から往復とも夜行高速バスを使った。本日の未明、関越道の藤岡付近で7人死亡、39人が重軽傷の夜行高速バスとしては前代未聞の大事故が発生した。
私が乗ったのは往路と復路は別会社だったが、往路は東京から徳島までずっとドライバーは一人だった。(復路は交代要員がいた。)復路で海老名SAへ寄った時、駐車場のバスエリアには色とりどり、十数台の高速バスが停まっていた。
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