裏銀座縦走のはずが…
- GPS
- 51:45
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,556m
- 下り
- 2,903m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:15
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 7:04
天候 | 17日 曇り 18日 晴れ 19日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
七倉温泉からタクシーで扇沢へ戻り |
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線登山道は標高差もあり、悪場も多くて難儀する。 小屋間の距離が長いのでできるだけ早出が必要。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
半袖シャツ
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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備考 | 途中でクマに遭遇した(見た)という人が複数いたので、熊ベル持った方が安心。 |
感想
未踏の北アルプス裏銀座を7日間かけて扇沢から上高地まで歩こうと計画。昨年の南アルプス縦走の経験から達成することに不安はなかった。
【1日目】
扇沢の駐車場に前泊して6時前に扇沢を出発。意外に沢山の登山者がこの時間から登山道を歩いている。やや気温が高めでペースを抑えないと息が上がってくる。1時間余りで大沢小屋に着き、休憩がてら雪渓や夏道の状況を聞くと、雪渓上を歩くのは100mくらい、夏道は行けば分かる、と面倒くさそうな答え。
やや長めに休んでから出発。他の登山者と前後しながらゆっくり登る。
やがて雪渓が見えてくるが、あちこちが薄くなっているので上を歩くことはできず、一旦沢の流れを渡って右岸(下から見ると左側)へ移って雪渓の横の岩場を伝って登る。この辺りからは傾斜が一段と急になり、少し進むのも時間がかかるようになる。
休み休み1時間ほど登って行くと雪渓が一旦切れている箇所があり、ここで沢を渡り直して左岸(下から見て右側)へ移り、さらに岩場の斜面を這い登って高巻きの道を行く。ここでかなり疲労してしまう。
雪渓のそばに出たところで少し休憩。朝は曇っていた空が少しずつ晴れてくる。小屋の人が雪渓へ渡る部分の雪に階段を作っている傍を通って雪渓を対岸に渡る。
雪の上を歩くのはこの数十mだけだが、渡り終えたところで急に足の疲れを覚えて進めなくなる。休み休み登って、少し開けたところで大休止。みんなこの辺りで疲れるのか、座っているとだんだん人が増えてくる。
意を決して小屋へ向かって登り始めるとジグザグの急な登りが続く。谷の対岸でサルの鳴いている声が聞こえる中を汗を絞りながら登る。やがてやっと峠が見え始めるが、なかなか近づかない。
結局休憩した場所から1時間ほどもかかって、12時に針ノ木小屋に到着。扇沢を出てから6時間以上かかった。
台風の去った土日ということもあって小屋は混雑。だが2年前に泊った時とは異なり、同部屋の人同士のやり取りは殆どなく、つまらない半日を過ごす。
【2日目】
この日は船窪小屋までの予定。針ノ木小屋の前からは北葛岳と船窪小屋のある七倉岳が見える。蓮華岳の大下りの後に二度も登り返すのが気になる。
朝食後にゆっくり準備をし、6時に出発。天気は昨日よりさらに良く、一日晴れそうな空。小屋の前からの蓮華岳への急な登りは20分余り続いた後に緩やかになり、コマクサも咲く中を進んでいくが、1時間ほど経つとその先に頂上へ続く大きな尾根が見えてきて、そこを再び20分程登って頂上に着く。
ひと休みして早速この日の最初の難所の蓮華の大下りへ足を踏み出す。最初のうちはザレた小石混じりの急坂をジグザグに下って行くが、やがて大きな岩の間を手足を使って下る箇所が増えてきて疲労と緊張が増す。最後は鎖が連続する岩壁を下りて、頂上から1時間15分程かかって北葛乗越に下りる。
かなり疲労したのでここで15分程休憩。腰を上げて北葛岳への急登を登り始めるが強い陽射しも重なって、がっくりペースが落ちる。乗越から標高差300m近くを1時間15分かけて登り返し北葛岳の頂上でひと休み。疲労の度がさらに増している。
ここからもう一度200m下った七倉乗越からの登り返しは、いきなりロープを掴んで体を引き上げなければいけない急坂。これですっかりエネルギーを奪われて、この後は数歩歩くのも苦しい程になる。
七倉岳までの200mほどの登り返しは超スローペースで進んだり、止まったりを繰り返す。結局針ノ木小屋から7時間余りかかって船窪小屋に着く。
船窪小屋はどういう訳か小屋泊まり客は少なく、天泊が多い場所。小屋の前で情報交換した登山者も殆ど天泊者。中には種池山荘から一日で来たという客もいて度肝を抜かれる。
この日の天気予報では翌日は途中から雨模様。烏帽子小屋からこの日歩いて来た人の話では、烏帽子までの道はさらにアップダウンが強く、体を使って登下降する場所も多いので雨の場合は危険かも知れない、とのこと。
歩くだけなら小雨でもOKと捉えていたが、危険かも知れないと言われると体の疲れと考え併せて無理をしない方が良いか、という考えに傾く。
【3日目】
朝起きてみると靄はあるが好天。しかし疲労が殆ど取れず、やはり七倉へ下山することに決める。
朝食後、5時半に小屋を出て、泊まっていた数グループの登山者たちと前後しながら船窪新道の超急坂を下る。下りても下りても続く坂道に疲労が増し、何度も何度も座って休みを取っては歩き出すことを繰り返して、4時間かかって七倉温泉に下山。
裏銀座の山々の様子を知らず、一気に縦走できる想定で計画を作ったのは甘すぎた、と反省の山行だった。
これ以降をどう繋いでいくかは相当情報を集めて検討しないと難しいと理解した山行だった。
針ノ木から船窪小屋までは辛いですよね。
我々もかなり苦労しました💦
satoo様、レコ読ませて頂きました。やはり船窪の先も大変そうですね。
次はちゃんと予習して計画します
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