南アルプス荒川三山ツエルト泊〜待ちに待った晴天の3000m
- GPS
- 50:26
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 3,059m
- 下り
- 3,052m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 7:11
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 8:24
天候 | 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
8/24(FRI) 竹橋駅23:00→5:50畑薙(はたなぎ)夏期臨時駐車場(アルペン号,往復19,000円) 8/25(SAT) 畑薙臨時駐車場7:30→8:30椹島(さわらじま)ロッヂ(東海フォレスト送迎バス) ※アルペン号は6人のみ。一人二席使えて広々。 ※7:15に臨時便が出ました。椹島到着は8:15 【帰路】8/26(MON) 椹島ロッヂ 13:00→14:00畑薙臨時駐車場 畑薙第一ダム14:10→21:00新宿駅西口 ※帰りのアルペン号も一人二席使えました。少し遅れて新宿駅西口21:30到着。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【椹島→赤石岳】標高差2000mを一気に登るこのルートですが,頂上付近の砲台型休憩所まではほぼ樹林帯。多少の急登はあるものの柔らかい土のトレイルが主体で歩き安いです。一方,砲台型休憩所から先は厳しいガレの急登が続きます。 【赤石岳→中岳】ザレ,ガレが殆どなので下り時は注意。荒川小屋まで一度標高を下げ樹林帯を抜け,その後400m程,登り返します。 【中岳→悪沢岳→千枚岳】中岳からも一度標高を下げ,今度は300m登り返します。悪沢岳の中岳側は標高3100m付近でこのルート唯一の岩登り。距離は短いですが,ここだけはストックはしまった方が安全。千枚岳側はゴーロ帯で歩きにくい。丸山付近は楽々ハイキングコースですが千枚岳はガレの山。下山ルートにあるお花畑の山かと思ったら意外に気を使いました。 【千枚岳→千枚小屋→椹島】千枚岳からしばらくザレの下り,それ以降は樹林帯に入り歩きやすくなります。終盤の岩頭見晴の前から先はガレの急登下降で簡単には終わらせてくれません。 |
その他周辺情報 | 【赤石岳頂上避難小屋】とても親切で大酒飲みらしい?名物小屋番さんの元に,多くの常連客が集まる噂に名高い避難小屋のようです。この日も一年に一回集まるという常連さん達が主催の高級すき焼きパーティーに,私も誘って頂きご馳走になってしまいました。 【千枚小屋テント場】フラットでペグ刺さりの良い森のテント場です。昼間も木陰で涼しく,ツエルトに安マットですら寝心地は最高。ただ,テン場が小屋より少し離れた低いエリアにあり,疲れているなかトイレや水場に行くのにビルの10階まで登るような感じはちょっとキツイ。 |
ファイル |
【後日参考用】初日の天気予報
(更新時刻:2019/08/29 23:04)
【後日参考用】2,3日目の天気予報
(更新時刻:2019/08/29 23:04) |
写真
装備
個人装備 |
半袖シャツ
長袖インナー
フリース(薄)
レインウェア(上下)
タイツ
ズボン(薄)
靴下
指だしグローブ
アウター手袋(夏用防水)
ゲイター
夏帽子
靴
ザック
朝昼夜ご飯
行動食
非常食
飲料(計2L)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
時計
サングラス
タオル
ツエルト
フットプリント
マット
シュラフ
身体ふき
燃料
コンロ
調理一式
ナイフ
ロールペーパー
ストック
カメラ
スマホ
ラジオ
虫除け
マキロン
着替え(下着&半ズボン&歯ブラシ)
|
---|---|
備考 | 初のツエルト泊:ツエルトにも色々な種類がありますが,私が持っているのは登山を始めたときに何も考えずに買ったオーソドックスなファイントラックのツエルト1です。身長176cmの私が寝ると足先と頭がツエルトに触れてしまいますが,気にしないか,横向いて足を折るなりで何とか凌げました。高さも足りなく,ツエルト内で座ると頭が天井にぶつかり,頭で天井を押し上げてしまうので,座っての作業はなかなか厳しいものがありました。横幅は狭いもののザックは足元でツエルトに立て掛け,使うものはシュラフに平行に配置することで問題なし。靴も夜露を避けるためレジ袋に入れて足元に。大雨が降ったらイチコロでしょうし,快適さとは無縁の世界ですが,寝るだけならまあ何とかなる,というのが感想です。今回は入り口側の固定に立木が利用できたので出入りが楽だったのと,サイドリフターを上手く設置できたのが,少しだけ快適さの向上に役立てたと思います。 |
感想
今年の夏は南アルプス南部も登るぞ!と思いながらも,お天気の神様がなかなかそれを許してくれませんでしたが,漸くこの週末,その第一段として荒川三山に赤石岳を周回するこのメジャールートを踏破する事が出来ました。
いつの間にか北風ビュービューの秋の気配を感じましたが,南アルプス3000m級5つのうち3つを待ちに待った晴天の下で楽しむことが出来ました。荒川三山からの南アルプスオールスターズが一望出来る豪華な景色,悪沢岳や千枚岳付近の一面に広がるお花畑,晴れる日を待った甲斐がありました。また,最初に泊まった赤石岳避難小屋では,素泊まりなのに高級すき焼きを堪能するという嬉しい事件も。一年に一度集まるという常連さんたちの宴会に混ぜて頂けたのですが,本当にご馳走様でした。食材や調理器具を一人20kg,標高差2000mを担ぎ上げる根性,真似できません。登山ってつくづく色々な楽しみ方があるんですね。
二日目の夜は初のツエルト泊に挑戦。ご存知の方も多いと思いますが,このルートの起点,椹島に立つには,一般車が通行出来ない区間を繋ぐ送迎バスに乗る以外にありません(あるいは5時間歩くか自転車で登るか)。送迎バスなので,例えテント泊でもどこかで一泊は小屋か有料避難小屋に泊まらないとバスに乗せて貰えません。せっかく重いテントを担いで縦走しても1日しか使えないんじゃ寂しいなあ,と今まで持っているだけで使ったことのないツエルト泊に挑戦してみました。実際のところ,1kgちょっとぐらいの軽減にしかならないので,テント泊の快適さと天秤に掛けると微妙といえば微妙。でも,選択肢としてアリだな,と言うことが体験できたので良かったです。
南アルプスは行きにくいのですが,その分,達成感は高いです。さて,残りの塩見岳と聖岳+光岳,どう攻略するかなぁ。
相変わらずタフな距離とスピードですな。
上の方もう秋の空気ですね
今シーズンは7月まではダメダメでしたが,8月に入ってからというもの仕事の都合と週末の天気が良い感じでシンクロしていて,いつになくアルプス縦走が出来ています。お陰で,身体が慣れてきたのか,テン泊装備でも良い感じで登れていて絶好調!
まだまだ登る時は汗だくになりますが,稜線ではとても気持ち良い風を感じるようになりました。
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