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Yamareco

記録ID: 1998012
全員に公開
沢登り
白山

【白山】大白水谷から御前峰

2019年08月31日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 石川県 岐阜県
 - 拍手
GPS
--:--
距離
13.6km
登り
1,527m
下り
1,520m

コースタイム

日帰り
山行
9:00
休憩
0:00
合計
9:00
6:10
40
大白水谷入渓地点
6:50
160
転法輪谷出合
9:30
140
1820m二俣
11:50
20
遡行終了点(平瀬道と合流)
12:10
30
室堂
12:40
20
御前峰
13:00
130
室堂
15:10
平瀬道登山口
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
岐阜県道451号線(白山公園線)経由で大白川(平瀬道登山口)の駐車場に駐車。
大白川の駐車場は広く,十分空きがあった。
コース状況/
危険箇所等
・大白水谷は、登れる滝はホールドが豊富で,3級程度の簡単な登攀で登ることができ,登れない滝もすべて巻くことができます。そういう意味で,決定的な悪場がある沢ではありません。
・中間に出てくる3m滝(15m滝の直前に出てくる滝)は少し通過に難儀しました。滝の右手の垂壁をショルダーや空身+荷揚げでクリアされている記録も見られますが,ちょっと難しそうだったため,滝手前の右手のガレた斜面を這い上がって高巻きしました。過去の記録では簡単にこのガレを登ることができているようなのですが,今回私が通過した際は,時間とともに浸食されたためか,かなり切り立って不安定になっていました。
・雪渓は融解してしまったようで、全く見当たりませんでした。
その他周辺情報 大白川露天風呂。駐車場のすぐ近くにあります。白山レイクサイドロッジで料金(大人350円)を払って入浴できます。秘湯のイメージで野趣に溢れる建物を想像していたのですが,実際にはこぎれいな温泉です(きちんと男女別,脱衣所もあり)。
大白水谷の岩に付着していた白い温泉成分と同じものがこの温泉の湯船にもびっしり付着しており,大白水谷の水を沸かしたらこんな感じになるのかな、と感慨深いものがあります。大白水谷遡行とセットでぜひ。
駐車場から道路を少し戻ったところにある大白水橋の右岸側から踏み跡を辿り,堰堤を越したところから入渓。写真ではものすごい藪に見えるが,ちゃんと踏み跡があります。
2019年08月31日 06:15撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/31 6:15
駐車場から道路を少し戻ったところにある大白水橋の右岸側から踏み跡を辿り,堰堤を越したところから入渓。写真ではものすごい藪に見えるが,ちゃんと踏み跡があります。
白い岩と青い水,周囲の樹林も豊かな素晴らしい渓相で,初見から心を奪われる。心配していた水量はそれほどでもなく,渡渉は容易。ただ,さすが白山,たくさんの雪渓に育まれた水は冷たく,足が痛いほどに冷えていく。
2019年08月31日 06:28撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 6:28
白い岩と青い水,周囲の樹林も豊かな素晴らしい渓相で,初見から心を奪われる。心配していた水量はそれほどでもなく,渡渉は容易。ただ,さすが白山,たくさんの雪渓に育まれた水は冷たく,足が痛いほどに冷えていく。
転法輪谷出合いまでは爽快な平流が続き,空が開けて明るい谷の中を悠々と遡っていける。ゆったりとした幕開けで,今日一日の沢旅への期待が高まる。
2019年08月31日 06:47撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/31 6:47
転法輪谷出合いまでは爽快な平流が続き,空が開けて明るい谷の中を悠々と遡っていける。ゆったりとした幕開けで,今日一日の沢旅への期待が高まる。
転法輪谷の出合いは水流2:1くらいで大白水谷のほうが大きく,入る谷を間違えることはないと思う。
転法輪谷を過ぎると谷が狭まり,最初の関門である3m滝,8m滝,20m滝が連続して現れる。
最初の3m滝(写真)は,瀑水を激しく浴びながら左手から登っていく。
2019年08月31日 07:26撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 7:26
転法輪谷の出合いは水流2:1くらいで大白水谷のほうが大きく,入る谷を間違えることはないと思う。
転法輪谷を過ぎると谷が狭まり,最初の関門である3m滝,8m滝,20m滝が連続して現れる。
最初の3m滝(写真)は,瀑水を激しく浴びながら左手から登っていく。
次の8m滝。右手の壁際が登れる。階段状でホールドは豊富なので,ごく簡単である(2級くらい)。
2019年08月31日 07:29撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 7:29
次の8m滝。右手の壁際が登れる。階段状でホールドは豊富なので,ごく簡単である(2級くらい)。
次の20m滝。今日は少し水量が多いようでなかなかの迫力だ。
2019年08月31日 07:32撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 7:32
次の20m滝。今日は少し水量が多いようでなかなかの迫力だ。
滝の左手の壁が登れる。3級程度の登りで,ホールドは豊富にあり,決して難しくないが,高度感があるので少し緊張する。また,浮石も多いので,ホールドを使うときには安定しているか確認が必要。滝からあまり離れないラインを登ったほうがホールドが多くて登りやすい気がした。
(ちなみに,この滝は無理に直登しなくても,左右どちらからでも高巻きが可能なように見えた。実際には確かめていないので難易度は不明ですが…)
2019年08月31日 07:33撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 7:33
滝の左手の壁が登れる。3級程度の登りで,ホールドは豊富にあり,決して難しくないが,高度感があるので少し緊張する。また,浮石も多いので,ホールドを使うときには安定しているか確認が必要。滝からあまり離れないラインを登ったほうがホールドが多くて登りやすい気がした。
(ちなみに,この滝は無理に直登しなくても,左右どちらからでも高巻きが可能なように見えた。実際には確かめていないので難易度は不明ですが…)
途中のテラスにて。(セルフビレイしたうえで撮影しています。)
2019年08月31日 07:37撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 7:37
途中のテラスにて。(セルフビレイしたうえで撮影しています。)
20m滝を通過後,すぐに写真の8mほどの滝が現れる。水を太くまっすぐに落とした美しい滝だ。
2019年08月31日 07:43撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 7:43
20m滝を通過後,すぐに写真の8mほどの滝が現れる。水を太くまっすぐに落とした美しい滝だ。
この滝を直登する場合,右手の壁をトライする記録が多いが,左手からのほうが難易度は低く登りやすい。最後の一手が少しだけ思い切りが要るが,ホールドはちゃんとあり,それほど難しくない(3級程度)。
(なお,この滝も右手の斜面から簡単に巻けそうでした。)
2019年08月31日 07:45撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/31 7:45
この滝を直登する場合,右手の壁をトライする記録が多いが,左手からのほうが難易度は低く登りやすい。最後の一手が少しだけ思い切りが要るが,ホールドはちゃんとあり,それほど難しくない(3級程度)。
(なお,この滝も右手の斜面から簡単に巻けそうでした。)
この後も小滝が続くが,通過には問題ない。
2019年08月31日 07:50撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 7:50
この後も小滝が続くが,通過には問題ない。
登れる小滝が続き,とても楽しい。
2019年08月31日 07:56撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/31 7:56
登れる小滝が続き,とても楽しい。
両岸の壁が迫っているにもかかわらず空が開けており,水も岩も木々も光に溢れていて,遡っていて本当に気持ちがいい。
2019年08月31日 07:59撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 7:59
両岸の壁が迫っているにもかかわらず空が開けており,水も岩も木々も光に溢れていて,遡っていて本当に気持ちがいい。
しばらくして3m滝と15m滝がセットで現れる。前衛の3m滝がちょっとした核心であった。
2019年08月31日 08:02撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 8:02
しばらくして3m滝と15m滝がセットで現れる。前衛の3m滝がちょっとした核心であった。
記録では3m滝の右手の壁を空身で越えている方もいらっしゃるが,ちょっと難しそうだったため,滝の手前右側のこのガレた斜面を這い上がることにした。取りついてみるとかなり不安定で,一歩ごとに岩がボロボロに崩れていき,安定したスタンスがない。試行錯誤の末,最後は覚悟を決めて一気に安全地帯まで這い上がった。
2019年08月31日 08:03撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 8:03
記録では3m滝の右手の壁を空身で越えている方もいらっしゃるが,ちょっと難しそうだったため,滝の手前右側のこのガレた斜面を這い上がることにした。取りついてみるとかなり不安定で,一歩ごとに岩がボロボロに崩れていき,安定したスタンスがない。試行錯誤の末,最後は覚悟を決めて一気に安全地帯まで這い上がった。
冷や汗をかかされた3m滝のすぐ上にある15m滝。直瀑でなかなか立派である。右手に階段状の岩があり,簡単に越えることができる。
2019年08月31日 08:24撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 8:24
冷や汗をかかされた3m滝のすぐ上にある15m滝。直瀑でなかなか立派である。右手に階段状の岩があり,簡単に越えることができる。
この後も断続的に小滝が続く。斜滝で水線沿いに登れるものが多く,飽きさせない。
2019年08月31日 08:30撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 8:30
この後も断続的に小滝が続く。斜滝で水線沿いに登れるものが多く,飽きさせない。
面白いのは,このあたりの滝は写真のように温泉成分?が付着して白くなっているものが多いこと。この温泉成分のせいかどうかわからないが,確かにこの沢は,沢独特の生臭いにおい(いわゆる「沢臭」)が全くしない。魚影も全くない。水をすくって飲んでみると,心なしか少しケミカルな後味がするような気がする。
2019年08月31日 08:31撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 8:31
面白いのは,このあたりの滝は写真のように温泉成分?が付着して白くなっているものが多いこと。この温泉成分のせいかどうかわからないが,確かにこの沢は,沢独特の生臭いにおい(いわゆる「沢臭」)が全くしない。魚影も全くない。水をすくって飲んでみると,心なしか少しケミカルな後味がするような気がする。
2019年08月31日 08:32撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 8:32
青空の下,美しい小滝がにぎやかに続く。
2019年08月31日 08:46撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 8:46
青空の下,美しい小滝がにぎやかに続く。
2019年08月31日 08:53撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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2019年08月31日 08:56撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8mほどの滝。左手が登れそうだったが,安全第一で右手の樹林帯から簡単に高巻いた。
2019年08月31日 09:01撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 9:01
8mほどの滝。左手が登れそうだったが,安全第一で右手の樹林帯から簡単に高巻いた。
次第に両岸の壁が低くなり,谷が開け始めた。
2019年08月31日 09:12撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 9:12
次第に両岸の壁が低くなり,谷が開け始めた。
谷が開けた。さきほどの8m滝を最後に核心部を越えたようだ。
2019年08月31日 09:27撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 9:27
谷が開けた。さきほどの8m滝を最後に核心部を越えたようだ。
水がケミカルな青みを帯びて美しい。
2019年08月31日 09:35撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 9:35
水がケミカルな青みを帯びて美しい。
二俣に到着。通常,日帰りの場合は左俣に進路を取って大倉山避難小屋付近に詰めあがることが多いが,現時点で9:30。時間は十分ある。せっかくなので右俣の本谷に入り,稜線まで詰め上げることにした。
2019年08月31日 09:36撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 9:36
二俣に到着。通常,日帰りの場合は左俣に進路を取って大倉山避難小屋付近に詰めあがることが多いが,現時点で9:30。時間は十分ある。せっかくなので右俣の本谷に入り,稜線まで詰め上げることにした。
右俣は概ね平流であるが,断続的に小滝が出てくる。簡単に登れるものばかりで楽しい。通過は全く問題ない。
2019年08月31日 09:41撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/31 9:41
右俣は概ね平流であるが,断続的に小滝が出てくる。簡単に登れるものばかりで楽しい。通過は全く問題ない。
標高を上げるにつれ,空がどんどん開けてきて,谷は高山の雰囲気に満ち始める。
2019年08月31日 10:04撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 10:04
標高を上げるにつれ,空がどんどん開けてきて,谷は高山の雰囲気に満ち始める。
光り輝く小滝を何度も越えていく。
2019年08月31日 10:13撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 10:13
光り輝く小滝を何度も越えていく。
空に向かって登っていくかのような。
2019年08月31日 10:15撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 10:15
空に向かって登っていくかのような。
2019年08月31日 10:20撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/31 10:20
と,爽快な雰囲気から一転して急に両岸が険しくなり,奥に滝の気配が…緊張が走る。
2019年08月31日 10:32撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 10:32
と,爽快な雰囲気から一転して急に両岸が険しくなり,奥に滝の気配が…緊張が走る。
回り込むと,ごく穏やかな斜滝が一本あるだけだった。ほっとしながら直登。
2019年08月31日 10:34撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 10:34
回り込むと,ごく穏やかな斜滝が一本あるだけだった。ほっとしながら直登。
しばらくして,水流が数条に分かれた美しい滝が出てきた。左手を直登。これが最後の滝であった。
2019年08月31日 10:48撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 10:48
しばらくして,水流が数条に分かれた美しい滝が出てきた。左手を直登。これが最後の滝であった。
最後の滝を越えると,谷はいよいよ源頭の雰囲気となった。
2019年08月31日 10:58撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 10:58
最後の滝を越えると,谷はいよいよ源頭の雰囲気となった。
あたりは草原となり,風が吹くたびに谷一面に銀色の波が渡っていく。
2019年08月31日 11:01撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:01
あたりは草原となり,風が吹くたびに谷一面に銀色の波が渡っていく。
途中,斜面から盛んに水が湧きだしているところがあった。白山の大量の雪解け水は山の中に蓄えられて,こうして方々で湧き出しているのだろう。
2019年08月31日 11:02撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:02
途中,斜面から盛んに水が湧きだしているところがあった。白山の大量の雪解け水は山の中に蓄えられて,こうして方々で湧き出しているのだろう。
青空の下に気持ちのいい草原が広がり,その中に延びる白い散歩道のような沢を歩いていく。ここは本当にいいところだ。「いいところだなー」と,一人なのに何度もつぶやいてしまった。
2019年08月31日 11:12撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:12
青空の下に気持ちのいい草原が広がり,その中に延びる白い散歩道のような沢を歩いていく。ここは本当にいいところだ。「いいところだなー」と,一人なのに何度もつぶやいてしまった。
高原植物もそこかしこに見られるようになった。
2019年08月31日 11:35撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:35
高原植物もそこかしこに見られるようになった。
そしてついに,大白水谷の最後の一滴。
2019年08月31日 11:14撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:14
そしてついに,大白水谷の最後の一滴。
本当に天国のようなところなのだが,歩いても歩いても,なかなか稜線が近づかない…。天国的な長さ…。
2019年08月31日 11:16撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:16
本当に天国のようなところなのだが,歩いても歩いても,なかなか稜線が近づかない…。天国的な長さ…。
振り返ると,緑の大空間。いつの間にか周囲の山々ははるか低くなっていた。
2019年08月31日 11:22撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:22
振り返ると,緑の大空間。いつの間にか周囲の山々ははるか低くなっていた。
結局,雪渓は全て溶けてしまったようで,一つの残骸も見当たらなかった。
2019年08月31日 11:25撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:25
結局,雪渓は全て溶けてしまったようで,一つの残骸も見当たらなかった。
とうとう右手に御前峰が見えた!
2019年08月31日 11:36撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:36
とうとう右手に御前峰が見えた!
と,ついに沢形は斜面に吸収され,行く手にハイマツの藪が現れた。ここで思案。このままハイマツの藪漕ぎに突入し,御前峰の山頂まで道なき道を直登するのが沢登りのフィナーレとしては最も正統的で美しい。しかし登山道からは丸見え…。結局,近くを通っているはずの平瀬道に合流して,正規の登山道経由で御前峰を目指すことにした。
2019年08月31日 11:46撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:46
と,ついに沢形は斜面に吸収され,行く手にハイマツの藪が現れた。ここで思案。このままハイマツの藪漕ぎに突入し,御前峰の山頂まで道なき道を直登するのが沢登りのフィナーレとしては最も正統的で美しい。しかし登山道からは丸見え…。結局,近くを通っているはずの平瀬道に合流して,正規の登山道経由で御前峰を目指すことにした。
谷から離脱する直前,遡ってきた大白水谷を振り返った。本当にいい谷だった。ありがとうございました。
2019年08月31日 11:47撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:47
谷から離脱する直前,遡ってきた大白水谷を振り返った。本当にいい谷だった。ありがとうございました。
地形図で平瀬道が通っているであろう方角に当たりをつけ,頭より高いハイマツの藪漕ぎに突入。枝に乗っかり宙を進むハイマツ独特の藪漕ぎで進んでいく。
2019年08月31日 11:52撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/31 11:52
地形図で平瀬道が通っているであろう方角に当たりをつけ,頭より高いハイマツの藪漕ぎに突入。枝に乗っかり宙を進むハイマツ独特の藪漕ぎで進んでいく。
10分もしないうちにぽっかりと平瀬道に合流。ハーネスなどの沢装備を解除。室堂に向かう。
2019年08月31日 11:58撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 11:58
10分もしないうちにぽっかりと平瀬道に合流。ハーネスなどの沢装備を解除。室堂に向かう。
室堂にザックをデポし,御前峰に向かう。
2019年08月31日 12:28撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 12:28
室堂にザックをデポし,御前峰に向かう。
室堂方面を振り返る。
2019年08月31日 12:37撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
8/31 12:37
室堂方面を振り返る。
御前峰に着。5月に山スキーで登って以来。
2019年08月31日 12:40撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 12:40
御前峰に着。5月に山スキーで登って以来。
大汝方面。
2019年08月31日 12:41撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 12:41
大汝方面。
東面台地方面。谷筋も雪渓は跡形もない。やはり今年は雪が少なかったのだろうか。
2019年08月31日 12:51撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 12:51
東面台地方面。谷筋も雪渓は跡形もない。やはり今年は雪が少なかったのだろうか。
御前峰で眺めを楽しみ,お社で下山までのご加護をお祈りした後,平瀬道を下山。途中,大白水谷を眺められるポイントが何か所かあった。遡ってきた谷を眺めると何か感慨深い。
2019年08月31日 13:28撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 13:28
御前峰で眺めを楽しみ,お社で下山までのご加護をお祈りした後,平瀬道を下山。途中,大白水谷を眺められるポイントが何か所かあった。遡ってきた谷を眺めると何か感慨深い。
真ん中の尾根が平瀬道の通っている尾根。その左手の白くうねっている谷が大白水谷。
実は平瀬道を使うのは今回が初めてだったが,ブナやシラカバの大木がびっくりするほど林立しており,お気に入りの白山の道の一つとなった。
2019年08月31日 13:52撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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真ん中の尾根が平瀬道の通っている尾根。その左手の白くうねっている谷が大白水谷。
実は平瀬道を使うのは今回が初めてだったが,ブナやシラカバの大木がびっくりするほど林立しており,お気に入りの白山の道の一つとなった。
御前峰と剣ヶ峰を振り返る。また来ます。
2019年08月31日 14:11撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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御前峰と剣ヶ峰を振り返る。また来ます。
歩きやすい平瀬道を無事下山。大白水の露天風呂で汗を流し,帰路に就いた。
2019年08月31日 15:15撮影 by  FinePix XP120 XP121 XP125, FUJIFILM
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8/31 15:15
歩きやすい平瀬道を無事下山。大白水の露天風呂で汗を流し,帰路に就いた。

装備

備考 ・40mロープを持参しましたが,使いませんでした。
・この谷は水に温泉成分が溶け込んでいるせいか,岩にぬめりが全くと言っていいほどなく,フリクションは非常に良好です。ラバーの沢靴の性能を最大限に発揮できます。
・この谷の水には温泉成分が含まれているようですが,谷の水を飲みながら遡行しましたが今のところ体に異変はありません(味は確かに少し変わった後味がしましたが,そこまで悪くありません。)。ただ,気になる人は水を担いでいったほうがいいかもしれません。

感想

 白山東面は山スキーで何度か行ったことがあったが,夏に,しかも沢登りで訪れるのは今回が初めてだった。スキーを担いで自転車を延々と漕いで通った白山公園線を自動車でかっ飛ばすのは何だか不思議だった。あのカンクラ雪渓の下はどうなっているのか見てみたいというのも,今回の山行の隠れた興味の一つだった。
 しかしそんな興味とは関係なく,大白水谷はそれ自体として素晴らしい谷だった。爽快に登れる滝や,谷全体に満ちた明るい雰囲気も素晴らしいが,何よりも延々と谷を遡った末にたどり着く源頭の高山的な雰囲気が良かった。広い高原の中をゆったり散歩しているようで,本当に気持ちがいい。序盤の静かな始まり方,中盤のスリリングな核心部,そして源頭の天国的なフィナーレと,通してみるとなかなかよくできた物語性がある谷であると思う。日帰りの場合,核心部が終わったら大倉山避難小屋にショートカットするのが一番経済的だが,源頭まで詰め上がってみるのも起承転結が楽しめてなかなか楽しいと思う(「結」部分があまりに長すぎる,というきらいは確かにありますが^_^;)。
 今度は是非お隣の小白水谷を遡って,御前峰と剣ヶ峰のど真ん中に直接詰め上がってみたいと思っている。

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