浄土山・龍王岳(富山百山 11、12座目)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 652m
- 下り
- 1,573m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
前日お昼ぐらいまでは降水確率予報が悪かったので「週末は二上山で歩荷訓練かな」と思っていたところ、夜になって劇的に予報が良くなったので前々回お預けになった「一の越と黒部湖の間を歩く」を決行することにした。
アルペンルートでは8月の終盤を「富山県民感謝デー」に設定しており、簡単な申込書を提出し富山県民である証拠(免許証など)を提示すれば乗り物が3割引になる。自分が加入しているアルペン倶楽部の割引を合わせると相当のディスカウントになるはず、という思惑もあって今回はこのコースを狙う。予報では午後から天気が崩れ気味ということなので基本的には単純に室堂から黒部湖までを歩く計画にするが様子を見て浄土山、龍王岳に寄り道するオプションも考慮する。
3時半起きの4時出発で立山にGO。前日にチャリダーの兄が「岩峅寺あたりまで乗せて行ってくれ」ということだったが岩峅寺ではまだ暗かったので立山博物館あたりで降ろす。立山へ向かう車がいつもの早朝より少なく、立山駅の駐車場もかなり余裕があった。いつもだと5時過ぎなら1番便のチケットがとれるぎりぎりのはずだが自分は順番待ち3番手だった。駅の掲示を見てがっくり。始発便は繁忙期の6時ではなくて6時40分だった。こんなことならもう少しゆっくり出てくれば良かった。
チケット売り場では「アルペン倶楽部と富山県民感謝デーの重複適用はない」と言われてまたがっくり。どちらを使っても3割引なのでアルペン倶楽部を適用。こちらで室堂片道と黒部湖から立山駅の片道を買ってしまうより、室堂往復を買って黒部湖へ降りてから室堂片道(こちらで富山県民感謝デーを適用)を買うやり方が合理的なのでそれでいくことにした。
乗り物(高原バスでは猿の群れに遭遇、よけながら通過)を使って一気に室堂へ。室堂は風が強くガスが急速に移動していた。
浄土山への分岐点までは寄り道しようかどうしようか考えながら歩を進める。分岐点で浄土山が見えていたので「行ったれー」と思って浄土山へ進路をとる。
歩きにくい急登のところで歩き方のしっかりした女性登山者を追い越したのだがなんとテント泊装備のソロ。「今日は五色ヶ原までですか?スゴ乗越までですか?」と声をかけたら「剱沢のテン場まで」とのこと。室堂からの最短コースではなくてわざわざ立山三山を縦走して行くのだな、テント装備担いで。去年辺りから「女の子のソロが多くなったなー」と思っていたがザックの大きさからして日帰りか小屋泊まりまでだった。マスコミ報道を通して「最近の山ガールは進化していてテントを担いで山を歩くようになった(なのでテント製作会社が大忙し)」とは知っていたが現実に遭遇すると「すごいな」と思う。
浄土山も龍王岳もガスガスで眺望はきかなかった。この辺りは特に風が強く、時々よろけるぐらいだし寒い。これで雨でも降っていようものなら本当にヤバかっただろう。このコンディションは「もう夏山は終わりです」ということだな。そそくさと一の越へ向かう。
室堂方向にはみくりが池とみどりが池が見える。一の越からの登山道ではどこかの学校登山で学生たちが一団になって下山している(この時間に下山しているということは雄山への登頂は断念したと思われる。強風だしな)。
一の越からいよいよ未知のルート。歩いてみて思うにここから東一の越までは「見過ごされている好ルート」と思う。
(参考)
http://yiz00776.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-087d.html
視界はそんなに良くなかったが龍王岳、鬼岳、獅子岳を裏側から見ることができるし、東一の越では黒部湖の一部と白馬岳から赤沢岳に至る稜線を見ることができる(もう少し降るとスバリ岳、針ノ木岳も見えるようになる)。
一の越から東一の越を往復するのが「おいしい」コースかと思う。
それはともかく、風が強かったので東一の越から少し降りて風の当たらないところで休憩する。ロープウェイが遠くに見えるのだが運行していないようなのでちょっと慌てる。「もしかして強風で動いてないのか?そうすると今日中に帰れなくなるのでここから引き返した方が良いのではないか」と思い、アルペンルートの駅に問い合わせ電話をしようと思い立つが電話番号を知らない。携帯で104のつもりで106に繋げてしまいまた慌てる。家に電話して駅の電話番号を調べてもらおうかと思って通話をしかけたところでロープウェイが動いているのを確認。ほっとする。
大観峰駅と同じ標高当たりから登山道は灌木帯に入って下るにつれて樹林帯になり眺望が利かなくなる。
渡渉も2か所ぐらいあるので増水時は要注意だな。黒部平までの下りは我慢の歩きになる。
ロープウェイの斜め下を歩くので時々ロープェイが上を通過する。手を振ってみたりするがあちらからは見えていないだろうな。
普通の樹林帯で面白みがあまりないし、少し藪が進出しているようなところもある(とはいってもこの程度で文句を言っていたら罰が当たるだろう)。
黒部平駅への分岐点を過ぎると道は良くなる。どうも黒部湖の奥から下山してくる登山者の一部はアルペンルートを使う場合、ロッジくろよんからは黒部湖駅へ向かうより黒部平駅を目指すようだ。整備状況はそれを反映しているのではなかろうか。
そろそろ湖畔近くかなと思っていたら突然ロッジくろよんの玄関真ん前へ出た。これ、逆コースだと道わかるのかな?ちなみに一の越からここまで誰にも遭遇しなかった(乗り物で通過できるコースをわざわざ歩く物好きはなかなかいないということだろう)。
ロッジくろよんのテントサイト(タンボ沢キャンプ場)をチェックしながらダム方面を目指す。さっそく観光客の一団に遭遇。脇の散策道から出てきたのでちょっと驚く。で、さらに行くとまた散策道の分岐があったので「時間もあるし、この辺を散策するオプションをつけよう」と考え、散策道に入る。ロッジくろよんの辺りは黒部湖へ岬が突き出ており周遊の散策道がついてる。おりしも男女2人の観光客の後ろにつくことになった。
展望休憩所からは黒部ダムが見える。
一番奥まで来ると薄い踏み跡があってそれを辿ると湖畔に出た。打ち上げられた倒木が散乱している個所をうまく抜けて岬の突端に出る。ダムを湖側から正面に捉えることができるのはここぐらいかな(あるいは観光船ガルベに乗るかだな) 。
記念に黒部湖の湖面に手を触れてから帰途に就く。この散策コースは良かったな。
かんぱ谷橋から先は観光客の世界。
ガルベの乗船場を過ぎて黒部湖駅へ。今回はダムサイトを歩かないことにした(先程の散策でお腹いっぱい)。
黒部湖駅から乗り物を乗り継いで立山駅へ。乗り物代が小さくないお大尽登山もそろそろしまいにしないとなあ。
今回の山旅も良かった。降水確率予報の大変わりで「よし、じゃあ行こう」とできるのも地元に居るからだろう。心配だった午後の天気も持ってくれたし、稜線・山頂付近のコンディション以外は言う事なしの山だった。
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