地蔵ヶ岳(広河原〜日野春駅)
- GPS
- 10:50
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 2,043m
- 下り
- 2,970m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になし。 |
その他周辺情報 | ・スパランド ホテル内藤 http://www.hotel-naito.com/spaland/ |
写真
感想
公共交通機関を使って関東から日帰りで鳳凰三山に登るには、甲府駅に09:05発のバスを利用することになり、しかも帰りの終バスも早いため、かなりの健脚でなければ難しい。だったら帰りはバスを使わず駅まで歩けばいいじゃない。
…ということで、いろいろとルートを検証し、燕頭山コースの途中にある西ノ平の北側にある林道に降りて、日野春駅まで歩くコースを思いつきました。
あわよくば、地蔵ヶ岳だけではなく、観音ヶ岳と薬師ヶ岳も狙っていたのですが…
【ルート状況】
■広河原〜登山口
・広河原到着は11:00前。当たり前ですが、日帰りで計画する登山ではありえないスタート時間です。
・広河原インフォメーションセンターには、トイレ(水洗・洋式)と水場(建物内)があります。
・登山口は、広河原インフォメーションセンターから北沢峠方面への舗装道路をしばらく歩いたところにあります。
■登山口〜白鳳峠
・登山口からは、いきなり斜面の急登が始まります。
・しばらく登ると、巻道となり、そしてまた急登となります。
・谷筋の登山道に入ると、傾斜が緩み、やがて樹林帯を抜けて、ガレ場の登りとなります。
・振り返ると、北岳が良く見えます。
・始めのうちは、向かって左側のハイマツ帯に沿って登り、その後、ハイマツ帯の中の登山道を歩きます。
・再びハイマツ帯を抜けたガレ場では、逆に向かって右側のハイマツ帯に沿って登ります。
・やがて樹林帯に再び入り、白鳳峠に到着します。
■白鳳峠〜高嶺
・白鳳峠からは、高嶺を目指し、斜面を直登します。
・標高が高い割には、ハイマツやシャクナゲが生い茂っていて、意外に歩きにくいです。
・景観が開けてくると、甲斐駒ヶ岳、北岳、八ヶ岳が一望できます。
・時折、岩場もありますが、三点支持で登れる程度のものです。
・白鳳峠への登りでペースを上げていたせいか、この時点で足の調子が怪しくなります。
・高山帯のせいか、意識がボーッとしてきて、すぐに息が上がる有様でした。
・どうにか休み休み、高嶺に登頂し、景色に癒やされます。
■高嶺〜アカヌケ沢の頭
・高嶺からは稜線歩きとなりますので、比較的楽かと思いきや、そうでもありません。
・これまたハイマツやシャクナゲが生い茂っていて、登山道を歩いていても、かき分けるように進まざるを得ません。
・また、花崗岩の砂礫で足元も滑りやすく、慎重に歩かないといけません。
・そして、意外にアップダウンもあります。
・ヘロヘロになりながらも、なんとかアカヌケ沢の頭に登頂します。
・時間的には、薬師ヶ岳どころか、観音ヶ岳もままならないため、この時点で下山を決意。
・最後に北岳を見届けてから、地蔵ヶ岳に向かいます。
■アカヌケ沢の頭〜地蔵ヶ岳〜鳳凰小屋
・アカヌケ沢の頭からわずかに降ると地蔵ヶ岳のオベリスクの直下にたどり着きます。
・オベリスクは登れるらしいのですが、それなりにクライミングの技術が必要だそうです。
・時間があればアタックしてみたかったのですが、終電を逃すわけにはいかないため、再訪を誓い、早々に下山します。
・地蔵ヶ岳からの降りは、グズグズに崩れる砂?の登山道です。
・中には、グリセードができそうなくらいの傾斜の箇所もありました。登りでは使いたくないルートです。
・樹林帯の中に入ると、普通の土の登山道となります。
・しばらく降りると、鳳凰小屋にたどり着きます。
■鳳凰小屋〜西ノ平
・鳳凰小屋には、水場・トイレ(200円)がありました。ちょうど団体さんが到着したため、給水だけして、下山開始。
・西ノ平までは、標高差約1,000m。2時間もあれば余裕で降りられる、と思っていたのですが、地形図を見たら、嫌な予感しかしない。
・最後のピークの燕頭山まで、わずか280mほどしか降らない。赤岳の真教寺尾根の核心部を抜けた後にそっくりです。
・というわけで、ほとんど標高差が変わらない巻道・尾根筋を延々と降っていきます。
・どうにか燕頭山に到着後、日没に追われながら、傾斜が急になった登山道を降っていきます。
・なんとかヘッドライトを使うことなく、18:30に西ノ平に到着しました。
■西ノ平〜日野春駅
・西ノ平からは、北に伸びる林道を歩き、麓の集落まで降りたら、日野春駅を目指します。
・事前にGoogle Mapで確認したところ、距離にして約15km。降り基調であれば、2時間30分程度で降りられる、と踏んでいたのですが…
・実はこの林道、傾斜がかなり緩く、実質的には平坦といっていいレベルで、想定していたほどスピードがでません。
・林道を降りると麓の集落の間の道を歩きます。
・困ったことに、トイレ・コンビニはおろか、自販機すら終盤までありません。
・どうにか国道20号まで出たところで、ハッピードリンクショップがあり、水分補給ができます。
・そして釜無川を渡った最終盤では、登り返しが待っています。
・どうにか終電には間に合い、本日の山行は終了。
【まとめ】
・かくして、日帰りで鳳凰三山を登る計画は、完全に破綻しました。
・同じバスでアプローチした場合は、おそらく夜叉神峠から狙ったほうが、まだ可能性があると思われます。
・とはいえ、広河原から登ると、なんといっても甲斐駒ヶ岳の勇姿を見られます。
・鳳凰三山のうち、地蔵ヶ岳しか登頂できませんでしたが、天気に恵まれ、景色は最高でした。
・やはり、鳳凰三山は日帰りで登る山ではないと思います。
【余談】
・実はこの日、諏訪湖花火大会があったため、「快速 諏訪湖花火大会号」が運行されていて、後に検証したところ、21:40の電車に乗れていれば日帰りはできたことが判明。
・また、同じく「快速 諏訪湖花火大会号」として、深夜に運行するものがあったのですが、こちらは全席指定で、満席だったため、利用できず。
・結局、終電に乗れなかった場合に備えて検討していた、石和温泉の24時間営業の温泉で一晩過ごしました。
・石和温泉には、3件の24時間営業の温泉があり、いずれも約3,000円で朝まで過ごせます。
・また、甲府駅まで徒歩で1時間程度であるため、広河原へのバスの始発に乗ることもできます。
・一瞬、「始発のバスに乗って北岳に登ろうかな?」とも思いましたが、台風が迫る中、無謀極まりないため、諦めました。
・さすがに温泉としては結構なお値段であるため、施設は充実しています。朝風呂も満喫して、ゆっくりと帰ってきました。
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