【幻のツクモグサを探して日帰り大雪渓】白馬岳


- GPS
- 07:13
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,810m
- 下り
- 1,804m
コースタイム
天候 | くもりのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは猿倉荘にあります。 白馬尻小屋の200m手前位から雪渓が始まり、村営宿舎まで雪渓歩きです。 一部夏道が出ていますが、ほぼ雪渓といってもいいです。 小雪渓直下などの急斜面は夏道を歩いた方が滑落の危険がなくていいと思います。 小雪渓直下の直登は前爪のあるアイゼンでないと私は厳しかったですね。 小雪渓のトラバースは山荘スタッフの方が21日にステップ切ってくださいました。 この日(23日)に今シーズン初の紅ガラ撒きが行われましたので、ルートがはっきりすると思います。 |
写真
感想
この土日は久しぶりの晴れ、こんな週末は山に行くしかありません。
でも日曜日には乗鞍天空マラソンに参加の予定。受付が前日の14時から17時までしか行われないこともあって、土曜日から長野入りしなくてはいけません。
ただ長野に行くのもなんかな〜、どうせいくなら山登りしたいな。ということで、日帰りで白馬岳に登ることにしました。17時に乗鞍高原までいかなくてはならないので、大雪渓のピストンです。
17時までに乗鞍ですから、時間逆算すると大体12時には猿倉に戻っておいた方がよさそう。暗いうちから登るのはちょっと怖いので、スタートは4時30分ごろ、下山は12時までと決めてスタートです。
この時期はハイシーズン入りの直前期ということでしょうか、猿倉荘前の駐車場は結構余裕あります。
この時期の大雪渓は初めてなので、いろいろと事前にレコ調べて参考にさせてもらいました。ただ、私のチョンボはアイゼンを荷物を軽くしたいがばっかりに6本爪にしたこと。
前爪あった方がいいですよとosanpoさんのレコにも書いてあったんですが...
夏なら大雪渓は軽アイゼンで十分かなという思いもあって...うかつでした。
ハプニングは後述します。
雪渓は白馬尻小屋の200mくらい手前から始まります。まだ紅ガラ撒いてなかったので、ルート取りは自己責任。両サイドから落石の跡がハッキリしてるところは回避してひたすら登ります。うつむいて登ってると落石がわからなくて危険なことに加え、知らず知らずに斜度のゆるいところを選んで歩くため、コースを外れてしまいます。適度に立ち止まってはコースを修正します。
朝早くは雪渓も締まっていて、足が潜ることはありません。ただ凍っていて少し固い部分もあります。この段階で、前爪のないアイゼン持ってきたことを激しく後悔しました。
小雪渓の直下ではそのまま直登したのですが、キックステップをガンガン蹴りこんでピッケルを深く刺しながらの登り。ただ、前爪がない分すべるため体力は余分に消耗したと思います。
小雪渓と大雪渓はこの時期では分離してません。トラバースはステップ切ってあったので安心して歩けましたが、ステップ切ってなかったらあの急斜面は相当怖かったと思います。
村営宿舎直下まで雪渓は続いていて、夏道歩けるのはわずかでした。村営宿舎以降の稜線は雪は全くなく、夏道を歩きます。
お目当てのツクモグサですが盛りにはまだ早く、チラホラといったところ。ウルップ草も色づき始めといった感じで、花のシーズンはこれからでしたね。
その代わりといっては何ですが、ライチョウはそこかしこに見られました。見張りのオスもまだいました。この時期はオスのライチョウにはよくお目にかかれますよね。
頂上付近は風もなく、とても穏やか。のんびりしたいところですが時間の制約もあるので、写真を撮ったらあわただしく下山開始です。
出だしの雪渓は斜度も緩いためガンガン飛ばして行けました。雪渓降りは時間もかからないので調子に乗って小雪渓のトラバースをトラバースせずにそのまま降りました。早朝よりは雪は緩んでいましたがなにしろ傾斜が急、一部固い斜面で足がもたつきそのままザーッと滑落。
幸いスピードもそれほど出てなく、ピッケルを突き刺して滑落停止姿勢をとり、止めることができましたが、あれは雪面がもっと凍っていたら絶対止められないと思いました。
思いがけずに滑落停止訓練を実地でやる羽目になってしまいました。あぶなっかしい足取りを横で見ていた山荘のスタッフの方に「ここらは夏道歩いた方がいいですよ」と言われましたが本当にその通りですね。
このスタッフの方たちは今年初めての紅ガラ撒きに来られてて、紅ガラ撒きを実際に見学。二人一組で、先頭の方が底の部分に穴を開けた大きなペットボトルの中に紅ガラ詰めて、パラパラ撒きながら降ります。二人目の方は足で雪にまぶしながら降る。登山靴は真っ赤に染まってました。
これで明日から登る人はルートファインディングに悩まされることなく歩けますね。紅ガラルートは急傾斜を直登するような無茶なコース取りにはなってません。地道な作業ご苦労様です。
プチ滑落というハプニングもあって最後はふらふらになりながら下山。なんとか12時前には猿倉に到着。
さて、この後は乗鞍高原まで天空マラソンの受付にいきます。途中の大町〜安曇野では北アルプスの名峰が残雪をまとった姿が見られてとてもきれいでした。
しかし、こんなんで翌日の標高差1200mのマラソンは走れるんだろうか。
こんばんは。
滑落は大事に至らずよかったですね。
でも1度は経験したほうがいいかもしれないですよ。
もちろん、私みたいに何百mも落っこちてはマズイですけどね。
ピッケルで止められるくらいがいいです。
なんか自分が落ちた時のことを思い出してしまいました。
乗鞍のマラソンは気持ちいいでしょうね。
でも標高差1200mなんてきつそう。
頑張ってきて下さい。
siriusさん おはようございます
ザーッと滑り始めたときは、止まらない(止められない)恐怖がありました。たぶんそんなに距離はなかったと思いますが、自分には長く感じられました。
たしかに一度は経験したほうがいいのでしょうね。停止訓練だと、これから滑りますよという事前の準備がありますから、本番?ではどこまで役に立つか。
本当に滑落したときは慌てるもんだなと思いました。滑落しない歩き方を身につけるのがなによりですね。
乗鞍のマラソンは翌日だったので、走ってきましたよ。気持ちよかったですけど、それよりしんどかったです。
小生の記録にコメントいただきありがとうございます。
な なんと 翌日 マラソンとは・・・
やはりスーパーマンですね。
滑落は大事にいたらずよかったです。
私は、びびって しっかりトラバースで下りました。
mitsuishiさん こちらにもきていただきありがとうございます
mitsuishiさんのレコ読ませていただいて、本当に白馬に登った喜びがあふれる内容で、こちらまでうれしくなりました
滑落はお恥ずかしい限りです。トラバースが正解でした
お互い夏山を楽しみましょう
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