池山尾根-空木平カール(空木平避難小屋)-空木岳(百名山)(中央アルプス/木曽山脈)
- GPS
- 31:53
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,795m
- 下り
- 1,778m
コースタイム
…耕邯駒ヶ根市
長野県木曽郡大桑村
【●今回のコース●】
【●『2012年6月23日(土)』●】
『駒ヶ根高原スキー場登山口(標高1274m/4:57/初日登山開始/全12名)-タカウチ場(5:55)-池山尾根水場(6:43)-尻無(7:48)-マセナギ(8:00)-大地獄(9:02)-小地獄(9:34)-ヨナ沢ノ頭(標高2282m/10:14)-空木平カール分岐(11:49)-空木平避難小屋(標高2800m/12:17/初日登山終了)』
【●『2012年6月24日(日)』●】
『空木平避難小屋(標高2800m/5:50/二日目登山開始)-空木平カール分岐(6:07)-駒石(6:37)-駒峰ヒュッテ(7:09)-空木岳(標高2863m/7:18)-駒ヶ根高原スキー場登山口(標高1274m/12:50/全行程終了)』
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
新宿駅前23:00(金曜)-辰野SA2:30-駒ヶ根高原スキー場登山口4:40 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【▲登山道状況(赤線一般登山道)▲】 ゞ陬根高原スキー場登山口〜水場:危険箇所なし・眺望無し ⊃緇譟船茱並凜瞭:迷い尾根の大地獄と小地獄のクサリ場に要注意 ヨナ沢ノ頭〜空木平カール分岐:残雪に注意 ざ木平カール分岐〜空木平避難小屋:危険箇所なし ザ木平カール分岐〜駒石:展望良好・危険箇所なし Χ霎弌繕木岳:展望良好・危険箇所なし Ф木平避難小屋〜空木岳:残雪が多いので空木平カールの直登は危険 ※空木平避難小屋は昔から怪奇現象の噂が多くて、今回はこの小屋に他の人も入れて16名泊まりましたが、私を含めた4名の人が深夜に誰もいないはずの外のヤブの中から大勢の人の話し声を聞きましたので、気が弱い人の単独での宿泊は注意して下さい。ちなみに私も今回は少しトラウマになりました。インターネットで『空木平避難小屋 幽霊』検索をすると何件か載っております。 |
写真
感想
【■感想と解説■】
今回は私の故郷の隣の隣の自治体の山である百名山の空木岳(うつぎだけ)に12名(私も含める)で登りました。今回の登山の企画は私の古いヤマレコの知人であるtanzawaさんが企画しました。
まず初めに空木岳の池山尾根の林道終点付近で12人分の食材や調理器具などを一人3kgほどに分割して自分の荷物も含めて15kg〜20kgを共同ボッカして池山尾根に取付きます。池山尾根は非常に長く急峻でパンチが効いた登り坂でした。12名全員が金曜まで仕事をしていて深夜の車での移動で睡眠時間2時間弱で重い荷物を背負って池山尾根を登りましたがみんなは意外とタフでした。池山尾根水場までは笹が生い茂る無展望のショボ山で、蚊やブヨが多いので14箇所も刺されてしまいました。水場からヨナ沢ノ頭までは急峻な道でクサリ場が多く難儀しましたが、ヨナ沢ノ頭を越えるとショボ山の植生からアルプスの植生に変わって空木平カール分岐点に着きます。この辺りにくると眺望が良くなってきます。そして空木平カール分岐点からは15分程で空木平避難小屋に着きます。小屋では我々12名とヨソの登山者4名の16名の宿泊でした。運んだ食材で料理人である丹沢が好きさんが一流の食材で手の込んだ料理をいくつか作ってくれて皆で酒を飲みながら楽しく山談義に花を咲かせました。
ここまでは良かったですが、空木平避難小屋や空木平カールは昔から怪奇現象が多いという噂があって、消灯後40分ほど時間が経った頃に誰も居ないはずの小屋の外のヤブの中から7〜8人くらいの大勢の男女の声が聞こえてきました。怖いのでシュラフを頭からかぶって寝ましたが、小屋の中は総勢16名なので安心でした。朝になってこの出来事を皆に話すと我々の12名の中では私を含めて2名がその奇怪な声を聞いておりましたし、あとの4名のうちの2名の人も聞いておりました。もうこの小屋には二度と泊まりたくないですし、単独で泊まるのは絶対に嫌だと思いました。朝は味噌汁に蕎麦を入れた味噌味蕎麦を皆で食べて6時前に空木岳に向けて登山を開始しました。駒石までの眺望は最高に良好で四方の山々や眼下の空木平カールが美しく見えました。
駒石からは眺望良好の尾根を進みまして駒峰ヒュッテからは10分ほどで空木岳頂上に着きました。空木岳頂上からの眺望は非常に素晴らしく、私の故郷の山である恵那山や御嶽山の山容に感動しましたし、南アルプスや乗鞍岳や穂高連峰や八ヶ岳や浅間山や富士山も見えました。空木岳頂上で記念写真を撮影して空木平カール分岐点にデポしておいた重い荷物を再び背負って長い長い池山尾根を下りました。そして登山道入口付近に三名の遭難者の碑がありましたので、昨夜の怪奇現象を思い出して三名の碑一つ一つにお祈りをしてお辞儀をしておきました。そして下山後は皆で温泉に入って食事をして東京への帰路に就きました。今回の総括は人生で3回目の山での超常現象を経験して怖かった反面、山に対する敬意の念が少し足りなかったという事も反省しております。
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