中ア・空木岳へ木曽山脈の稜線を歩く(木曽殿山荘泊)
- GPS
- 15:13
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,344m
- 下り
- 3,108m
コースタイム
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 8:47
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:16
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
中央アルプス(木曽山脈)の空木岳(うつぎだけ・2,864m)。
日帰りだと駒ケ根スキー場から往復19辧⇔濱冑弦2,200m超、CT12時間超。
コース定数は51と夏道ならなんとか、でも私だと登るだけになっちゃう難儀な山。
深田久弥氏は、中アでは、空木岳から木曽駒ヶ岳方向に縦走し百名山に選出。
「長い尾根道は磊磊(らいらい)というむずかしい漢字が似合うような岩の群が
巨人のおもちゃ箱をひっくり返したように散乱していて、しかもそれが皆白い
花崗岩なので配松の緑と相映して美しい景色を作っていた…」
と書いた。うん、木曽山脈の主稜線を2日で歩いてみたい。
そこで、計画を、
菅の台BT🚌→🚡千畳敷駅→極楽平→主稜線→小屋泊→空木岳→菅の台BTに。
問題その 弔匹海貿颪泙襪?
候補は2つ。檜尾小屋と木曽殿山荘。どちらも営業期間外でビバーク目的の避難小屋
の扱い。最近登られたsam1553さんに檜尾小屋のことを丁寧に教わり(感謝!)
快適なのはわかっていたが、行程2日目午後の天気予報が悪くなり、空木岳に近い
木曽殿山荘に。
問題その◆朕緇
稜線上には水場がない。木曽殿御山荘から少し歩くと「義仲の力水」があるが、
「ちょろちょろしかでてない」のコメントがあり、この時期に取水できるか不安。
それなりに担ぐ必要がある。
問題その…ザックの重さ
日帰りや営業小屋泊に慣れてしまいシュラフ、マット、食料分、さらに水を
含め15堋兇┐離競奪がずっしり。2年前の朝日連峰以東岳避難小屋泊以来で
2,700m級の空気の薄い稜線でどのくらいで歩けるのか…
【菅の台BT〜ロープウェイ千畳敷駅】
・明治亭で大好物の桜丼(馬肉丼)→こまくさの湯→BT車中泊。駐車数台!
・バスとロープウェイセット券はネットで買えるようになり朝並ばなくてよい
・早朝から観光客も含め人が増え、乗場は長蛇の列に…
【千畳敷駅〜極楽平→濁沢大峰】
・バス酔いでダウン、気持ち悪い。小一時間千畳敷を眺めながら準備
・極楽平(主稜線)までの直登は緩んで滑る。2,600mスタートで息が切れる。
12本爪アイゼンでないと登れないし、ピッケルがないと滑ったら止まらない
・極楽平に登り、振り返ると宝剣岳、そして木曽駒ヶ岳。ザックをデポして
宝剣岳ピストンしたかったけど、この後の行程を考え断念(でも結果的に正解)
・登山道周りのチェックをする環境事務所の方に、中央アルプスには一夫二妻の
ライチョウがいることを教わる(珍しいとのこと)
【濁沢大峰〜檜尾岳】
・天気がよく主稜線からの眺めが素晴らしい!空気が薄くアップダウンで息切れ。
やはりザックが重く感じる
・大峰少し先で先行者と話す。この方はここで折り返し。さらに先行者がいて
木曽殿山荘に泊まると言っていたとのこと
・檜尾岳から眼下にきれいな檜尾小屋が見えるが往復する元気はなかった
(ここまで概ね計画通りの行程)
【檜尾岳〜木曽殿山荘】
・ライチョウ発見、しかもつがい(二妻ではなかった)ご褒美だ!ドンちゃんの
悔しがる顔が目に浮かぶ(イヒヒ)
・水は2.5Ⅼ担ぐ。浄水器の水を半分飲む→残雪をぶち込み融かすを繰り返す。
結果、重量は減らない
・ここからのアップダウンはさらに堪える。空木岳がきれいにみえて(手前に
前衛のピークが2つほど見えてちょっとゲンナリ)、この方向からの空木岳を
見ることができるのは少数だな、とちょっとニンマリ
・BTから登ってきて檜尾小屋に泊まるという猛者とすれ違う
・東川岳から急な下りで山荘へ。コルにあるが上から見えず不安…
・木曽殿山荘は倉庫を冬季開放してくれている。先行者は室内でテント。
単独・テン泊で冬季アルプスを登れる若者(年齢半分!)すごい。話しを
色々聞き楽しかった
・先行者が「義仲の力水」はじゃばじゃばでていると。往復15分ほどなので
現地を見に行く。こんなに出てるなら水を減らせたのに!振り返ると南駒ヶ岳
・倉庫は4人限度か。トイレはないので泊まるつもりの方は携帯トイレ推奨
【木曽殿山荘〜空木岳】
・前夕から風が強まり、朝から曇りがち。2,600mスタートでいきなり急坂。
息が続かない。ゆっくり一歩一歩
・誰もいない。この広大な稜線にたった一人。大自然の中で生きている実感
・鎖場、岩場、奇岩など、磊磊の意味がよくわかる。赤いマーキングが薄く
なっているところがままあり、ルーファイに注意する
・ほぼ計画通り強風の山頂へ。すごくしんどかったけどドンちゃんと来たかった。
今回仕事でお留守番。まぁどうせまた来ることになるけど…(^_^;)
【空木岳〜菅の台BT】
・山頂直下の残雪など、ヨナ沢の頭より上は残雪あり。トラバースのところ
などは結構厄介な感じ。下山時、また雪が締まっていたのでノーアイゼンで
通れたが、緩むと危ない印象
・山頂直下の駒峰ヒュッテは小屋開け準備のため数人の方々が前日から掃除など
されて下山するところ(ありがとうございます)。7月小屋開けで素泊まりのみ
(東北の避難小屋スタイル)とのこと。水は池山分岐の水場から担ぐ必要。
この先のコースのことをお聞きし、丁寧に教えてもらう
・駒石を見た途端、頭にラピュタの音楽が流れる。小鳥がさえずっていて、
いまにも巨神兵が出てきそう。無性にジーンとする
・この先の分岐でミスコース。雪上の踏み跡を鵜呑みにしてバリルートに。
稜線の滑りやすい雪、最後は下りの急坂で、それを避けて雪のない斜面を
かき分けて夏道復帰
・下りもアップダウン、残雪ありでなかなかしんどい。雨もパラパラ…
・池上分岐の水場は水量豊富。そこから池山登山口→菅の台BTまでが長い長い!
しかも標識わかりにくい
【おまけ】
・BT側の明治亭で下山後の桜丼2日ぶり)。温泉はこぶしの湯
・中央道の渋滞にはまり、夜になって帰宅。何かいい方法ないですかね?
日帰りでは厳しい空木岳。ロープウェイで標高を稼いで小屋泊しても大変でした。
小屋の営業が始まるとザックも軽くなり、水場もでていたのでストレスは軽くなる
かと。
その分、木曽山脈の主稜線は壮大で、南アルプス、その後ろに富士山、北アルプス
などが見渡せる、さすがの中央アルプスの景色。すれ違いなど初日も2日目も3人
ほど。特に空木岳〜木曽駒の稜線はほとんど人に出遭わず、山とじっくり向き合え
ました。
コース定数は40(YAMAP)
※初日の山行時間に山荘についてから泊まり準備〜水場往復の1時間が含まれています。
体調が優れない中、緩くなった雪で極楽平まで登るのはほんと地獄だと思います。
その後も高い標高のまま、高重量の荷物でアップダウンが激しいあのアスレチックな稜線歩き、体力的にほんときついですよね~ぇ。😵💫
でもあの最高の稜線をほとんど独り占めできるのは最高ですね!👍🏻
懐かしい景色を見て益々また行きたくなったので、また早く私もチャレンジしたいです!
それにしても、kopalさん、桜丼、ほんとお好きなんですね。(笑)
まだ食べたことがないので、次回、食べてみようと思います。😋
みんなソースカツ丼を食べるでしょう、明治亭。でも、僕はやっぱり赤身の桜丼。だってコレステロール高いんだもの(美味しい)。
kenさん、完全復活待ってるよん。
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