東電歩道〜野反湖〜岩菅山〜烏帽子山(切明温泉からの周回)


- GPS
- 24:04
- 距離
- 51.5km
- 登り
- 4,092m
- 下り
- 4,109m
コースタイム
- 山行
- 10:39
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 11:38
- 山行
- 10:11
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 11:37
天候 | 9月14日(土):快晴→晴れ→ガス 9月15日(日):ガス→快晴→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※駐車スペースは切明温泉雄川閣から5分ほど車道を上がったところにあります |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース全般 野反湖から赤石山までの上信国境稜線は今年は刈り払いされていません。 笹に覆われてしまってルートが不明瞭なところもあり、 笹薮を払い除けながら進む必要あり。 藪漕ぎとぬかるみもたくさんあって思ったよりも行程が捗りませんでした。 烏帽子岳からの下り出しから広場(マムシ沢の頭付近)の手前も同様に 刈り払いが入っていませんでした。 ●切明温泉〜野反湖 ゲートからは中津川の右岸に沿って1.4kmほどの林道歩き。 吊橋で左岸に渡って高低差200mほど九十九折を登ると水平歩道へ入ります。 水平歩道は東電渋沢ダムまでおよそ5.2km続きます。 途中トンネルが4箇所ありますが馬の背トンネルは通行止めで尾根を乗り越えます。 第一トンネルは長いし、切明側は天井が低いためヘッデンがあった方がいいでしょう。 渋沢ダムを過ぎると再び吊橋を渡り、西大倉山まで百二十曲りと呼ばれる 九十九折を高低差650mほど登ります。 西大倉山(1748)の山頂は、ピークらしくなく目印もありません (むしろその先の1790ピークの方が標高も高いしピークっぽい感じ)。 その後は地蔵峠までトラバース気味に進んでいきますが、 イタドリ沢、荒砥沢、北沢など渡渉前後のアップダウンが続きます。 足元も斜めに傾いていて刈り払い後に残った笹の切り株で歩きにくい区間でした。 ●野反湖〜赤石山 白砂山登山口から野反ダムの堰堤を渡りキャンプ場方面に舗装路を進み、 三壁山登山口から再び登山道に入って高低差450mほど登ると三壁山山頂へと至ります。 途中の1850m付近で地蔵峠でいったん離れた国境稜線と合流します。 この付近から足元にはぬかるみが目立ち始めます。 高沢山(手前の分岐)から高低差120mほど下った一面笹に覆われた鞍部がカモシカ平。 カモシカ平から高低差300mほど登り返すと大高山に到着です。 高沢山付近から国境稜線方面は刈り払いされておらず藪漕ぎ気味に。 大高山から200mほど下ると五三郎小屋の分岐へ。 ちなみに天狗平への道は完全になくなっているようでした。 小高山(1937)を経て緩やかに下るとオッタテ峠へと至ります。 オッタテ峠からダン沢ノ頭まで170mほど登り返した後は、 小刻みにアップダウン繰り返し、湯ノ沢を経て赤沢山へと至ります。 【テン場】 オッタテ峠はテント2〜3張りできるスペースあり。 取水は小ゼン沢の源頭から岩ゴロの涸沢を高低差およそ60mまで下ったところから。 五三郎小屋での取水の方がぜんぜんラクでした。 ●赤石山〜岩菅山 赤石山から国境稜線を離れ北に2.7kmほど進んだ金山沢ノ峰で 岩菅山から延びる稜線と合流します。 ここからノッキリまでは視界も開けてアップダウンの小さい快適稜線歩きが楽しめます。 ノッキリから岩菅山までは、高低差230mほど岩場を一気に登ります。 この区間は比較的メジャールートだからでしょうか、 笹薮に悩まされることはありませんでしたが足元は依然としてぬかるみ多数。 ●岩菅山〜烏帽子岳 岩菅山から烏帽子岳までの稜線歩きは今回のルートのハイライト。 岩菅山から裏岩菅山までは緩やかな稜線を1.6kmほど辿ります。 途中小ピークを2つほど超えていきます。 裏岩菅山からは中岳との鞍部まで高低差160m下り中岳まで緩やかに登り返します。 中岳の手前でちょっと慎重に登る必要のある岩場がありました。 中岳から烏帽子岳までは、ほぼ平坦な道のりです。 ●烏帽子岳〜切明温泉 烏帽子岳を過ぎると笠法師山との鞍部まで急坂を高低差360mほど下ります。 序盤は滑りやすい急斜面、傾斜が緩んでから鞍部までは深い笹の中を進みます。 鞍部から笠法師山南稜の急斜面の痩せ尾根を登り返して (個人的にはここが一番キツかった)、笠法師山の山腹を巻いていきます。 その後1780付近の幕営スペースを通過すると、 切明温泉まで高低差およそ930mを一気に下ります。 1780手前から、刈り払いがしっかりとされていて、 それまでとは比較にならないほど歩きやすくなりとても助かりました。 1070で東電切明発電所の施設の中を通過すると、 その先はさらに整備が行き届いた登山道となります。 |
その他周辺情報 | 【温泉】 石打ユングパルナス(900円) ※下山が遅く付近の温泉は終了していて石打へ |
写真
感想
ここ2年くらいの念願になっていた野反湖から赤石山までの上信国境稜線を
切明温泉からの周回で歩くことができました。
昨年秋には天気で諦めました。
今年のGWには雪の積もった水平歩道は難路に変貌していて跳ね返されてしまいました。
このルートを歩くには紅葉の季節がベストなんだろうけど、
天気がまずまず良さそうな三連休がやってきたから、
「山は逃げるから、行ける時が行き時」の精神を発揮。
東電歩道から野反湖までは道もしっかり整備されていて順調でしたが
(西大倉山から野反湖間が歩きにくかったりしてちょっと辛気臭かったけど)、
野反湖から赤石山までが予想外。
ぐんま県境稜線トレイルが昨年開通したばかりで、
てっきり歩きやすい道が続くのかと思いきや、
今年は?刈り払いが入っておらずルートは笹に覆われてしまっていました。
足元もぬかるみの連続でペースを上げることができません。
オッタテ峠では夜半に雨が降り「明日は途中下山しなきゃいけないかなぁ」と
気持ちが沈みながらウトウト。
朝起きるとスッキリ晴れてくれてテンションが上がります。
なにせ、寺子屋峰から岩菅山を経て烏帽子岳までは今回のルートのハイライト。
晴れていてくれてないと。
岩菅山に到着した時点でこれまでの藪漕ぎと悪路がボディーブローのように効いたのか、
komemameのペースが一向に上がらず、
明るいうちの下山がちょっと難しくなってきました。
ということで、ここからは先はひとり旅となりました。
裏岩菅〜烏帽子岳も緑の絨毯が続く極上の稜線が続いていて結局最後まで誰ともあわず。
2人で最後まで歩けなかったの心残りですが、
今回の山行で上信越国境稜線が尾瀬から渋峠まで繋がりました。
GWには恐怖のトラバース道と化していた東電歩道は、
なんとも平和な道で、あのとき間違えてココ登っちゃったんだなぁとか、
季節が違うとこんなにも違うのかぁ、、と思いつつ歩きました。
歩道が終わってからは登りになるわけですが、
今回はこの辺から、あまりペースがあがりませんでした。
その後、休憩できるところもなく一気に野反湖まで歩ききり、すっかり消耗。
野反湖〜さらに藪は濃くなり、どろんこ道でさらにペースダウン。
きっと後ろを歩いていたdanyamaはさぞかしやきもきしていたことでしょう。笑
こんな藪ヤブで、湿気の多いドロドロ道、テントを張る場所はあるのかな?と心配でしたが、
ようやくテント場らしき場所を見つけたときは、嬉しかったな。
夜はよく眠れたので、翌日は快調に歩けるかなと思いきや、
やっぱり悪路つづきでヘトヘト。
岩菅山までが私の限界でした。
ここから私のペースで歩いたら、あと7-8時間。下山時間は20時近くなるでしょう。
ひとりとぼとぼ下山することにしました。落ち込むなーー。
ひとりだし、時間もあるしと、かなりゆっくり歩いたけどそれでも2時間ほど。
あっというまの登山終了、さらにタクシーで戻るという状況に
テンションはさらに下がりました。
私としては、かなり消化不良の二日間。
一刻も早く、どこかで取り返さなくちゃ。
おしまい。
コメント
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ご無沙汰しております。 笹狩りの件、関係者に話をしておきます。ぐんま県境トレイルと銘打って売り出している!?のに迎える側がこれではいけませんね。
群馬側の尾根にも以前は長野県山之内町の手が入っていたこともありなかなかグレーなゾーンなのかもしれません。
群馬県知事が最近変わりそのあたりの引き継ぎまでうまく行っていないのかな?目下 知事様は尾瀬の三県関係に気をとられているようです。なかなか大変だったかと思いますが嫌気差すこと無くまたいつかご訪問ください。
ありがとうございました!
E-gunmaさん
こちらこそ、ご無沙汰してます。
なるほど、そもそも登山道って管理者がはっきりしてないってことに加えて、
それが県境になると余計に曖昧になっちゃうんでしょうね。
でも、笹の藪漕ぎはキライじゃないんで、今回も楽しませてもらいましたよ。
これからは、渋峠からなるべく車道を使わずに中央分水嶺を辿って鳥居峠まで繋ぐかが、
テーマになってきそうなので、今後も群馬県にはお世話になります。
コメントいただき、ありがとうございます!
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