剱岳・立山 〜一瞬の晴れ間に剱岳登頂!ラッキー!!


- GPS
- 16:42
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,932m
- 下り
- 1,929m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:04
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 10:09
天候 | 15日:快晴、16日:曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢駅:有料駐車場(12時間1000円 扇沢〜室堂:立山黒部アルペンルート(往復9050円) 9/15は室堂始発7:30(切符販売6:50開始) 宿泊費関係 剣山荘:10500円(一泊二食付き) |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
【想定外の出発遅れ】
のっけから、やってしまいました。
扇沢6:30始発のバスに乗って、室堂8時登山開始のはずでした。
無料駐車場には目もくれず、有料駐車場に6時着。身支度を整え切符売場に向かうと、既に50人ほどの列。慌てて並ぶものの、一向に列が進まない。
6:30になっても動く様子がなく、先頭の様子を見に行くと、なんと始発は7:30の掲示。なんと6:30始発は昨日までの季節運行だったのです。連休初日までってどういうこと?おかしくない?勘弁してよ。何て言っているのは我々だけだったかも。
気を取り直して、黒部ダムに着くと、それはもう、これ以上の天気はないってくらいの青空のもと、ダムの両脇に広がるアルプスの峰々。派手な観光放水もあって、写真撮るしかないっしょ。次のケーブルカーの出発時間まで余裕余裕。さてそろそろ駅に行きますかとか言って駅に着くと長蛇の列。既に先発は出発済。またやってしまいました。黒部ダムの誘惑に負けて20分のロス。ここの出遅れが尾を引いて、結局、室堂には9時15分着。まあ、往復9050円も払っているのですから、途中の観光がないのも寂しいですよね。
【雄山の大渋滞】
室堂には、真っ青な秋空の下、ど〜んと横たわる立山が出迎えてくれました。おお!こりゃ凄い、ブラボー、写真撮りまくり。周りをキョロキョロしつつ、雄山を目指します。広々とした快適な遊歩道を歩くこと約1時間、山荘のある一ノ越に着きました。トイレ休憩を済ませて、それじゃそろそろ雄山に行きますか、なんてのんびりしていると、えっ?なんか頂上まで渋滞しているですけど・・・。マジか・・・。一度に数歩ずつしか進めない状況がしばらく続きましたが、おかげで疲れは全くなし。周囲の景色をゆっくり眺めつつの低燃費登山になりました。それでも高度が上がるにつれて、年配の方々など列から脱落する人が徐々に増え、後半は多少スピードアップした気がしました。一ノ越から雄山まで約1時間。驚くことにコースタイムでした。途中休憩なしでゆっくり進んだ方が、楽なのかもと実感。
【大汝山の撮影行列】
雄山山頂は、多くの登山客でごった返してました。座る場所はほぼなく、落ち着いて周りを眺める雰囲気ではありません。有料かつ大行列の頂上拝観をパスして、人気の少ない岩場の影で昼食タイム。さっと済ませて大汝山に向かいました。立山最高峰の大汝山ですが、雄山から先に進む人はグッと少なくなりました。それでも大汝山山頂付近にはたくさんの人々が押し寄せてました。山頂へ続く岩場は待ち行列ができ、頂上では手際よく後続の人にカメラ撮影を依頼するルーティーンが出来上がってました。我々はY部員が一足先にならび、Y部員の順番に合わせて他の部員が撮影に便乗する作戦?で時間短縮できました。
【感動的な剱岳との対面】
大汝山から先は、100分の1と言っても過言ではないほど登山客が減りました。白くて、つるりとした真砂岳へ向かって快適な稜線歩きです。予定をだいぶオーバーしていたので、時間短縮のため、冨士ノ折立、真砂岳、別山の山頂はことごとくパス。別山の巻道はマイナールートのためか、やや不明瞭なポイントがありました。
巻道から別山の稜線に着くと、スゲーカッコいい剱岳が、ドカーーンとか、ジャジャーンとか、ズビーンとか、そういうチープ言葉では形容しきれない姿で鎮座しているではないですか!本当にマジヤバイです(ボキャブラの少なさを嘆く)
【ビール販売制限(テント組)】
などと、感動に浸るのもそこそこに、テント組の場所キープのため、先を急ぎます。そう言いつつも、稜線からテン場を見ると、随所に空きがあって余裕な感じ。ホッとして通常ペースで剣沢へ急降下しました。M部員の今回の山旅の大きな目的の一つは、テントで雄大な剱岳を眺めつつ、ビールで乾き切ったのどを潤すと言うもの。ようやくテン場に着くと、翌朝4時剣山荘待ち合わせの予定を確認し、剣山荘組はテント組と別れを告げます。
この後はテント組から聞いた話。予想通り良い場所を確保すると、ビール購入のため、5分ほど降った剣沢小屋にゴー。小屋からテン場に戻る人の手にはたくさんのビール!。意気揚々と小屋にビールを求めると、なんと販売拒否。えええぇぇっっ、、、、そんな殺生な(とか言ったどうかは想像)。どうやら、先に到着していたテン場の人達が大量に購入したため、小屋泊の人達の分を確保するため、販売が制限されてしまったらしい。
M部員の落胆ぶりは想像以上だったらしく、その日は寂しくふて寝したようです。この一点でテン泊にしたことを非常に悔いてました。
【出発時間をめぐる駆け引き】
さて、剣山荘組の様子。新しくてきれいな館内。案内された2階の部屋は我々3名とツアー客の年配女性4名+ガイドの計8名が多分定員での利用。とりあえずシャワーを浴びることにしました。シャワー付きの小屋とは「何ということでしょう」!。男女それぞれが3名ずつ利用できます。入り口前のベンチで順番待ち。狭い脱衣所の奥にカーテンで仕切られた3つのシャワーエリア。カーテン内は十分な広さがあります。ちょうど良い温度のお湯が気持ちよい。環境上、シャンプー類の使用は禁止なので、サッと洗って完了。比較的早いサイクルで交代していたと思います。サッパリしたらビール!。テント組の悲劇など知る由もなく、テラスでぐびぐび、プハ〜〜!五臓六腑に染み渡るぜ〜!
さて気になるのは、カニの縦バイの渋滞情報。既に下山した人によると、連休中日の今朝は、4時出発でも1時間待ちだったとか。マジ?こりゃ3時出発に変更だ。テント組に急いで連絡しようとするが、電波事情は最悪。辛うじてauで繋がったがM部員の携帯は電源オフ状態。I部員の番号は皆知らないという状況。テント組を置いて先に行ったとしても、どこかで待つことになるし。夕食時に隣席の人に出発時間を尋ねられ、一旦3時と答えると驚いた様子。彼らは4時半出発のつもりだったらしい。結局我々は当初の4時発と決め、18時に床に着きました。18時なんて時間に寝たことのないH部員は一人眠れず、テラスで満月を眺めることに。寝付いたのは消灯の21時近くでした。Y部員は前夜ワクワク病でほとんど寝てなかったらしいです。
廊下のゴソゴソした音に寝覚めると2時半。廊下に出ると多くの人が身支度中。既に起床していたI部員2が準備中。食堂にオニオンスープがあり、前夜受け取った弁当を食べるというので同行すると、沢山の人達が準備万端で食事中。夕食時に4時半出発と言っていた若者もいるじゃない!みんな前日の様子を聞いて前倒ししている感じがしました。どうやら3時〜4時に出発のピークで、我々は完全に出遅れ状態でした。
【 I 部員の不調と登頂中止勧告】
身支度を整えて4時少し前に山荘前に出たものの、テント組がまだ到着していない。遠くに見えた一つの明かりはM部員でした。あれ?I部員は?遅れること5分。ようやくI部員が到着し4時15分頃に出発です。I部員は呼吸が上がり、妙にテンションが高い状態。普段物静か ですが口数が多く、モチベーションを上げるため100m登る事に教えてほしいとか、富士山に何回も登っているとか、普段からトレーニングを欠かしていないとか・・・。おかしい。なんか様子が変。まだ100mも登っていないのに妙に呼吸が荒い。先頭は女性のI部員2で比較的緩やかなペースなのにどんどん遅れていく。体調が悪いんじゃない?難所続きのこれからの行程や、室堂までテン泊装備を担いで戻る体力を考えると非常に厳しいのではないかと思い、断腸の思いで登山中止を提案。それでも本人の強い意志があれば続行もありかと思ったが、その様子もなく、I部員はテン場に引き返しました。楽しみにしていただろうに、本当に辛い状況でした。
【年配者が引き起こす剱岳の渋滞】
周囲はまだ暗く、一服剱から前剱に登る人のヘッデンの光の列が見えました。前剱大岩の鎖場の少し前あたりから渋滞。山荘出発時点では快晴だった空が急に曇り始め、周囲に霧が立ち込め始めました。それでも前剱山頂に近づくにつれて渋滞は解消です。難所があると渋滞する感じがします。前剱山頂からは剱岳が全く見えず、今日は登る山だから、景色は二の次と言い聞かせてました。困ったことに、霧の細かな水滴がメガネを曇らせ始め、鬱陶しい状態に。
前剱からの下りの第6鎖で、またも渋滞。コルから先の登山道には全く人影がないじゃないですか?上部から様子を眺めていると年配者のパーティが先頭にいました。下ったところで年配者たちは休憩のようです。我々が下るまで休んでいてとの願いが叶い、パーースすることができました。それからは混雑が嘘のような状態。第7鎖の平蔵の頭もほぼ待ち時間なく通過、そして懸案の第9鎖カニのたてばいに到着。前日1時間待ちだったのに、わずか数名のみの待ち。呼吸を整えたり、先行者の登り方を眺めたり、丁度良いインターバルでした。大したことないと高を括ってましたが、先行者を岩場の途中で待つうちに、急に恐怖心が芽生えてしまいました。途中で写真撮るなんて余裕は全くなく、微妙に震えが出る始末。途中で止まらずテンポ良くのぼるため、前の間隔は十分に開けて登ることをお勧めします。
ここから山頂まで意外に長くてちょっとウンザリしていたところ、振り返れば、見る見る霧が晴れていくじゃないですか!!!!行けーー、そのまま一気に晴れろーーーー!
山頂まであと少しのポイントにくると、ブロッケン現象に遭遇!!ちょっとボケ気味でしたが、霧の中に後光が差した影が見えました。さあ、山頂に急ぎましょう!!
【奇跡的な晴れ間と山頂からの絶景】
頂上まであとわずか。既に山頂は雲の上に頭を出し、上空には青空が広がっていました。周囲を取り巻いていた分厚い雲も取れ始め、我々の登頂に合わせたかのように、山頂に立ったときは、全ての雲が消えました!!
眼下には剱沢越しに立山と、北アルプスの核心部。鹿島槍・五竜から白馬につながる後立山連峰、西には遠く白山が見えました。山頂は10人くらいの登山客。山頂が広くて、かなり空いている印象でした。山頂神社の前で写真を撮りまくった後は食事タイム。ガス欠寸前のY部員はようやく山荘弁当にありつくことができました。
絶景に後ろ髪を引かれつつも下山開始。室堂まで無事にたどり着くミッションが残ってます。
後半最大の難所、カニのヨコバイが待ってます。ひとり剱岳を知り尽くした女性、I隊長が指導し、足の置き方などを細かくチェック、無事通過することができました。その後の難所も無事クリアし、全員揃って無事に剣山荘に戻れました。
剱沢のテン場に着く頃には、剱岳はすっかり雲の中。以後、室堂に着くまで周囲はガスに覆われて、さっきの絶景が夢のように感じました。
何はともあれ、皆無事に生還でき、ミッションコンプリートです。
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