鳥屋戸尾根 迷走ののち蕎麦粒山 仙元峠 浦山大日堂
- GPS
- 06:20
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,278m
- 下り
- 1,216m
コースタイム
川乗橋 07:30
鳥屋戸尾根入り口 07:32
笙之岩山 09:21
眺望よき所 09:38
出合い 10:53
蕎麦粒山 11:07
仙元峠・一杯水分岐11:17
仙元山 11:24
大楢 12:02
広河原分岐 12:30
鉄塔57号 12:48
鉄塔58号 12:54
鉄塔59号 13:07
浦山大日堂 13:33
渓流荘バス停 13:38
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り;14:01秩父市営バスりぬくもり号渓流荘前→14:27西武秩父駅入り口 15:07西武秩父駅発飯能行き→ |
コース状況/ 危険箇所等 |
・東日原行きバスは途中落石のため、大沢バス停止まりです。 多くの作業のひとがバス停付近にいます。 →『日原・白妙橋』のパウチっこされた道案内に沿って進み、民家を通り巣窟をくぐりはしを渡ると舗装道路に出て(ここにも作業のひと達がたくさんいました)、少し歩くと川乗橋のゲートに出ます。 ・皆さまのレポを参考にしたのにもかかわらず、迷いました。 ・仙元峠下り、4つ目の鉄塔(60号)が見える手前に右側へ行く道があり、左側に鉄塔を見ながら進めます。 ・トイレは駅、浦山大日堂。『大日堂』バス停にもあるらしいです。 ・『浦山大日堂』バス停は赤い橋を渡り、右側へ戻ればあったらしいです。 進行方向かと思い、渓流荘まで歩いてしましました。 ・渓流荘では100円で入浴が出来るそうです(運転手さんの話)。調べましたら秩父市民65才以上の方の施設のようでした。 ・ぬくもり号バスは西武秩父駅前まで300円、前払い制です。 ・アミノ酸飲料400cc、水400cc消費。 ・熊避け鈴、ラジオ、ホイッスル、大声で喋る人、必要。 |
写真
感想
水曜日、梅雨の合間の晴れ。
計画をずいぶん前からしていた鳥屋戸尾根から仙元峠、浦山大日堂へ下りるコースへ行って来ました。
奥多摩駅からのバスが大沢まで、ということを直前に知り、みなさんのレポを参照させていただきましたら
「問題ない、むしろ面白い」
奥多摩駅からのバスの乗客はわたし達を含めて4名。
運転手さんの説明で男性1名と山ガールさんは初めて知った様子でした。
なるほど、花を育てている民家の間を通り抜けて行き、橋を渡り、洞窟を通って行く道は、バスが開通しても今度川乗橋へ行く時、ここから行っても時差で少しずらせていいかもしれません。
鳥屋戸尾根。
急登がずっと続きます。
なまけていたカラダがいけないのか、増えた重みがいけないのか、武甲山の長者屋敷の頭への上りとシラジクボと、酉谷山から熊倉山への上りを足したような…、本仁田山の大休場の上りとはまた、違う、とにかくきつい。
かかとにガムテープを貼って来なかったのが悔やまれた、かかとが擂れ始めた程でした。
笙之岩山まで頑張って、あとはとにかく道を間違えないようにしよう、ということが大事。
樹木に覆われた道は風がなくても日を遮ってくれて、助かります。
笙之岩山のすぐあとに眺望が得られます。
風も少し出てきて、上りも少しゆるやかになりました。
でも、『間違えそうな場所』がわからない。
川苔山があそこ、三ツドッケはあそこ、コンパス出して北へ向かっていることは明らか。
「とにかく、まっすぐ方向だから」
この道で大丈夫、北方向、と確認して、同行者はターボが入る。
早いなぁ。
あれよあれよというまに急坂をずんずん進んでしまう。
あれ?
なんかおかしい。。
アップダウンのダウンし過ぎ。。
明らかに東方向に下りている。。?
同行者の気配がない。。。
ホイッスル鳴らして呼ぶと、はるか上の方に同行者がいる!
「そっちじゃない、戻って来て!
下りた道上がって来て!」
上がれって、道はあるけれど上の方には上がれない斜面。
どうやって下りたのか自分でもワカラナイ。
道はあるから戻ってとにかく進む。
さっきは通っていない道だ、くらいはわかる。
そうすると、
『←一杯水 踊平→』の道標が!!
あっ、これでいいんだ!
ジグザグに上ると、『←川乗橋 ↓踊平まき道 ↑一杯水 →蕎麦粒山』の立派な道標が現れる。
わー、助かった、戻れた!!
で、同行者はどこ?
『←川乗橋』の方へ少し戻るとガサガサとプンプンと同行者が来る。
「なんであっちの方向へ行くの?!北方向だ、って確認したばっかじゃん?!
上ったり下りたり消費したヨ!!」
…じゃぁ、ワタシが間違えそうな所は立ち止って待っててくれればいいじゃない。。。
「間違えそうな所って、明らかに方向が違うから行かないだろう、これくらいはわかっているだろう、と思ったし、自分だって『間違えそうな所は左方向だってさ、』ってわかってたじゃない?!」
…そんなこと言ったって、わたしが『考えられもしない道を進んでしまう』こと、知ってんじゃん。。。
罵りあいながら蕎麦粒山へはすぐに着く。
立ち止ると虫もとまるのですぐ出発する。
この道を上る人もいるんだよなー、と感心する程の急な下り道。
ゴロゴロ岩場があまりないのと、足元が柔らかいのが助かりですが、フンがやたら多いのが気になっていたら、
なんというか、ちょっとした雛段のようなところに、黒い泥饅頭をこんもりとお供えでもしたかのように円錐形の山が4・5個。。。
手前には大量の未消化の泥状態の。。排泄物。。。
「これ、こんなにたくさんの量の、…間違いないよ、…クマのだよ。。。」
近くをキョロッと見回し、そのフンの山の脇を通るとき、どれだけ恐かったことか!!
今日は鈴を右手の近くに装着していたので手で振り振りジャラジャラいわせて、
「うるさい」と言われるまでしょうもないことを喋り続けて逃げるように下りる。
ひたすらの下りは山側の足が段々疲れてきます。
長さのちいさな木段が出てきたときは、あぁ、もうそろそろ終わり頃かな、
と思っていたら
「屋根が見えてきた」
と先に行く同行者が教えてくれる。
「今、シカが通った」
見たと言う。
なんか、キキッ、とか声は聞こえましたが、シカの声だったのですね。
静かな浦山大日堂に到着。
川の流れの音が涼しい。
バンガローが点在しています。
どなたともすれ違わなかった山から下りて、庭先にいたおじいさんにバス停の場所を確認します。
他にお会いしたのは一緒にバスに乗った91歳のおばあさんと相当な年齢のネコのみ。
ピンク色の15人も乗ればいっぱいになってしまいそうなバス。
靴裏がドロドロでなくて良かった、と思ったほど清潔なバスです。
秩父さくら湖を見下ろしながら、以前行った高ワラビ尾根の登山口の石垣を見送りながら、軽快にバスは秩父の町へ入って行きます。
14:37発の電車にも間に合ったのですが、町なかの道路沿いの『ようこそ蕎麦の里へ』『蕎麦のまち秩父』の幟や看板に、キャンディーと水分しか入れていないわたし達の胃はいたく刺激されて電車を1本遅らせて仲見世のお蕎麦屋さんへ。
そういえば最初、蕎麦粒山で蕎麦がきを作る、とか言っていたのですが行く前から時間的にも危ないからと、バーナー類は今日は何も担いでは行きませんでしたが結果的には正解でした、はい。
蕎麦打ちまでやってのけた方達もいらっしゃるのだからすごい。
あの激上りでどんだけ重かったことでしょ。。。
西武秩父駅は暑くもなく寒くもなく、本当にさわやか。
武甲山もきれいに大きく目の前に。
この後、電車の中でえんえんとわたしの今日の迷走の不毛な罵り合いが展開されるなどと予想だにしないで、今日はお天気で本当に良かったね〜、お蕎麦、あそこで久しぶりに食べたねー、などとのんびりお気楽の、山登りを終えて電車を待つおだやかな時間でした。
31452歩。
久しぶりに筋肉痛になりました。
コメント
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miketamaさん、こんにちは。
レコ楽しく拝見させて頂きました。
鳥屋戸尾根は、やはり急登なんですね。
お疲れ様でした
※いつか歩いてみたいと思いながら、未だに歩けずにいます。
確かここは破線ルートだったと思いますが、作業道などの分岐が多いでしょうか?
レベル的にはバリエーションルートと考えた方が良いでしょうか?
shadow1100
…
未だにルートミスした場所がわからなくて。。
皆さんのレポ
『ここが間違えやすい、ここさえ気をつけて』
mmmm…
でも、そこをミスしたにしては、蕎麦粒山・一杯水分岐に、ほうほうのていで辿り着いたのは距離的に合わないのですよ、、、。。
命拾いをした『踊平』の巻き道に何故出合えたのか?
過去ミスの方達はもっと手前、川苔山が見えたすぐ先のようなので。。。
静かで、確かに急登ですが、尾根は違っていてもあのあたり独特の山系の雰囲気好きです。
shadow1100さんにも、ぜひ行って楽しんで頂くと同時に現場検証してもらいたいのですが、写真には撮れない程ダッシュ通過した仙元尾根の下りに、木の幹の皮をべりーっと剥いた跡がま新しく残っていたので、くれぐれもくれぐれも気をおつけになってお出かけください!!
miketamaさん、こんにちは
相変わらずのご健脚、とてもすばらしいです
広河原への下降路ですが、もともとは鉄塔管理用の道だと思うのですが、
その先にはキャンプ場(彩の国キャンプ村)があるようです。
分岐の道標を設けているのが、そのキャンプ場ですので、キャンプ客向けの道なのでしょうかね?
まだ歩いたことないので、そのうち機会があったら、確認してみようと思います。
明治神宮の森、改修用だったんですね〜知らなかった
なんで明治神宮が、こんなところの森を所有しているのか、
いままで大いなる謎でしたが、氷解です
気になっておりました仙元尾根、行って来られることが出来ました。
hirohisaさんは…あそこを下るだけでなく、上られたこともあるのですよね。
スゴいですよ!!
で、昔のひと達はあそこを往還道にしていたというのですよね、驚きですねー。
『沢には下りるな!』
と注意書きがあって『→広河原』でしたから疑問でしたが、地図にも彩の国キャンプ場、と記載があり、あの辺りがあの辺なのですね!
あ、明治神宮所有の森、改修や補修用の木の森林ではないかな、はわたしの推測です。
前に伊勢神宮へ出かけた折、伊勢神宮は20年に1度改修するから100年先、200年先の木を育てている森があると聞いたので、なんでこんな場所に明治神宮の森?でしたので、勝手に憶測したまでです。
hirohisaさん
コメントありがとうございました。
正確な情報をきちんと把握してから載せるようにします。
森のことも、調べてみます。
『ガセネタのmiketama』と言われないように
あ、『ぬくもり号』は音楽は♪靴が鳴る♪でした。
miketamaさん、こんばんは。
コメントをいただき、個性的なプロフィールの
写真はいぜんから知っていましたが、
どんな方だろうと拝見にきました。
パートナーとの合図にホイッスルを利用
されているのですか。
いいかもしれませんね。
一般的なのでしょうか?
楽しそうな会話?をしながら歩かれて
いるのですね。
羨ましいです。
奥多摩や奥武蔵が多いのですか?
私も今度奥武蔵に進出します。
何処かでお目に書かれることを期待してます。
toratora48さん、ガンガン登られていて羨ましく思っておりました。
プロフィール写真は始めてヤマレコアップした時に何故か今の写真になっていて、?、その後、同じ場所へ行ったらあの『おまわりさん』は撤去させられていて、懐かしい(苦しかった )思い出とともに、そのまんまにしておりまして、わたし自身はお上の関係者ではありませんからネ
toratora48さんの『ファイヤー』もあかあかと素敵です。
同行者とお山へ行きますと、『単独行』が二名で行動して静かに山歩きをしていて、道標のあるところで一応待機、というパターンが多いのです。
健脚の同行者と『迷い』が多いわたしが、
迷う、笛を鳴らす、応える、捜す、出会う、『どうしてそっちの道へ行く?』『だって、だって。。 (←実は、全然そんなにかわいくない)』、というパターンになりますので、笛は必帯です!!
あ、モチロンわたしだってたまには先行する時もありますが
大勢で山行の時、集合写真撮ります、なんていう時も集合〜 の合図でてんでんばらばらを号令かけるのにも有効でした
もし、お求めになられるのなら『笛』の音らしい『笛』がいいと思います。
同行者の笛の音は上品で小鳥の声みたいなので、聞き漏らす事があるのですよ〜。
奥武蔵はアクセスが良いし、静かで大好きです。
熊倉山の林道コースを行けたのがチョッピリ自慢です。
お会い出来ましたらいいですネ、
わたくしは身長164cm、体重は…
48kgを目指しています!!
ご無沙汰です。
鳥屋戸尾根は、自分にとってのバロメーターです。
クマの糞は、棒っ切れでつっついてみてください。
サックっといけば古いもの。
ホックっといけば新しい。
湯気がでていれば、ブランニューです。
これからの時期、里の方がくまが出ます。
このときの糞の山は、本当にいち段あがったところに整然と並んでましたから、冷静になれませんでした。。
もっと接近して鮮明に撮影しなければヤマレコユーザーとしては失格ですよね。、、
あー、怖かった!
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