雲取山・七ツ石山・鷹ノ巣山
- GPS
- 09:33
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,043m
- 下り
- 2,062m
コースタイム
8:20 堂所
9:00 七ツ石小屋−9:10
9:30 ブナ坂
9:55 奥多摩小屋
10:30 雲取山山頂(2017.1m)−11:00
12:10 七ツ石山山頂(1757.3m)
12:30 千本ツツジ
13:25 鷹ノ巣避難小屋
13:45 鷹ノ巣山山頂(1736.6m)
15:15 木橋−15:25
16:25 奥多摩湖
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
電車 6:00JR青梅線奥多摩駅着 西東京バス 6:05奥多摩駅発(鴨沢西行き) 6:30(610円) 【復路】 西東京バス 奥多摩湖→奥多摩駅(340円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に安全で安心して登れます。 強いて言えば、水根沢林道の水根川沿いでは、ところどころ道細く、若干危険な箇所がありますが、慎重に進めば問題ありません。 歩行が困難な泥濘はなく、堂所手前の水場手前で靴が汚れる程度でした。 道標は分岐点ではないところにもあって不安になることはありません。 【鴨沢BS→七ツ石小屋】 バス停には綺麗なトイレがあります。 奥多摩方面行きのバス停には屋根つきの待合所があります。 バス停横の階段を上って鴨沢集落の中の舗装路を通過していきます。 登山道をしばらく進み、舗装路に出たところが駐車場のある小袖乗越です。 舗装路を300mほど登ると左手に登山道の入り口あります。 緩急の登りを進んでいくと右側に水場が現れます。 左斜面を少し登った所にも水場があり、こちらの方が豊富な水量がありました。 その先が堂所です。 堂所から左手の斜面が開けて、逆に右手が山側になります。 しばらくゆるやかな坂が続きますが、すぐに急登になります。 右手の七ツ石小屋近道の標識に従って進むと急登が続きます。 う回路?本線?と合流してからも急登が続き、やっと、七ツ石小屋に到着します。 七ツ石小屋には冷たいビールやジュースのほかカレーやラーメンも提供してくれます。 トイレは男女兼用で2室あって100円のカンパで利用できます。 【七ツ石小屋→雲取山山頂】 七ツ石小屋からブナ坂までは緩やかな登山道です。 ブナ坂は十字路になっていて、右から七ツ石山方面、唐松谷林道方面、そして雲取山方面に分岐します。 広く平らな場所で腰かけるのにちょうどいい丸太が置いてあります。 ブナ坂からの登山道は防火帯なので明るく開放的です。 途中、振りかえると七ツ石山が望めます。 ヘリポートを過ぎるとテン場、そして右手に奥多摩小屋があります。 カラマツ樹林を通り、富田新道との分岐を左手に進んで小雲取山を目指します。 つづら折りの急登を登り切ると右手から富田新道と合流する小雲取山です。 左方向に進路を取ると飛龍山からの稜線が徐々に伸びてきて、さらに進み続けると、ついに雲取避難小屋が現れます。 最後の急登を登ると雲取山避難小屋に到着、ついに山頂・・・よく勘違いする方がいますが、右手50m先、雲取山避難小屋の奥が山頂です。 東京都最高峰で一等三角点があり、よく目にする秩父多摩国立公園と書かれた山頂を示す標識、東京都、埼玉県がそれぞれ設置した標識があります。 雲取山避難小屋は、入口に2枚の扉が設けられていて、中は6畳ほどの土間と15〜16畳ほどの板の間があり、板の間の上部には若干荷物が置けるスペースもあります。 避難小屋の横にはトイレがありますが、男性用は使用不可で個室一つが利用できます。 【雲取山山頂→ブナ坂】 石尾根を下りますが、右手には美しい尾根が重なり天気がいい時には富士山を眺めながら進めます。 小雲取山からの下りは急峻で小石に足を取られることがあるので注意が必要です。 ヘリポートを過ぎると七ツ石山山頂とそこに続く登山道の斜面が見え始めます。 進むに従ってそれは次第に近づき、ブナ坂の十字路手前で木に遮られ見えなくなります。 【ブナ坂→七ツ石山山頂】 ブナ坂の十字路を直進して七ツ石山を目指します。 山頂まで幅広い防火帯が切り開かれていて、斜面の左側に登山道があり、急登を登り切ると七ツ石山山頂です。 振り返ると手前にブナ坂、その先に小雲取山と雲取山避難小屋、そして雲取山山頂が見えます。 山頂は広く、南西側斜面も開けています。 【七ツ石山山頂→鷹ノ巣山山頂】 ブナ坂から山頂を通り過ぎるように進み、古びた七ツ石神社の前を通過すると、右に七ツ石小屋に向かう道があります。 直進して穏やかな登り下りの樹林帯の登山道を進むと急に前方を横切る広い防火帯が現れた所が千本ツツジです。 ヤマツツジがところどころに赤い花をつけ咲き競っています。 高丸山と日蔭名栗山には巻き道があり、巻き道は左手に山の斜面、右手がところどころにケモノ道のある藪になっています。 左手から下って来る登山道と合流して林の中を少し進むと鷹ノ巣山避難小屋が見えてきます。 鷹ノ巣山避難小屋には、建物の真横と少し離れたところにベンチ・テーブルが設置してあり、男女兼用のトイレも2室あります。 鷹ノ巣山避難小屋のある場所は、小屋から峰谷に至る浅間尾根に分岐する道があります。 鷹ノ巣山に向かう登山道に進路を取ると右に分岐して樹林帯を抜ける鷹ノ巣山山頂を巻く道があります。 そのまま左の防火帯の急登を登ると鷹ノ巣山山頂に到着します。 こちらの山頂も広く開放的で、南面が開けています。 山頂は自然林を抜けて日原方面へ下りる道と防火帯を下りて水根山・六ツ石山方面に下りる道に分かれます。 【鷹ノ巣山山頂→奥多摩湖】 広い防火帯を急坂を下りて水根沢林道に向かいます。 水根山との分岐、熱海BSとの分岐を経て、急坂を下りる水根沢林道に入ります。 水音が聞こえ出して、その音が次第に大きくなり、なおも急坂を下りていくと谷を横切るように水根川支流をいくつか渡ります。 橋がかけられている所もあれば、ない所もあります。 ところどころ登山道が細くなっていたり、山側から谷にかけて落石の痕跡のある箇所がありますが、慎重に進めば問題ありません。 水音が近くに滝でもあるのかと勘違いするほど大きくなるころ、30〜40m崖下に激しい水流の渓流が見えてきます。水根川です。 本流にかかる木橋を左岸に渡り、右手の水根川沿いに下っていきます。 登山道は細く、右手は切り立った崖になっています。 ときどき支流を渡ったり、登山道を補強するための木橋がかけられています。 水音が次第に遠のき、右下に建築物が見えてくるとゴールが近い証拠です。 集落の中を抜けて舗装路を下っていくと青梅街道に出ます。 青梅街道を渡るとすぐに水根BS、その先の階段を登っていくと水と緑のふれあい館があります。 |
写真
感想
【計画】
最近、天候が芳しくなく、お山に行っても景色を楽しむことができませんでした。
前回、展望の悪い奥多摩三山を選んだのは、どうせ景色が見れないのならという消極的な理由もありました。
今回は、予報では晴れでしたので山頂に限らず、登山道からも景色を楽しめる雲取山にしました。
鷹ノ巣山経由で千本ツツジも見ることができるということもこのルートを選んだ理由の一つです。
例によって、始発電車、始発バスで行くことにしました。
鷹ノ巣山からの下山は幾つもルートがありますが、水根に向かうルートが奥多摩駅へのバスの本数が多くなるので利便性がぐっと上がります。
【お気に入り】
今回のコースは私の一番のお気に入りのコースです。
東京都最高峰、2000m超え、石尾根、長く穏やかな林間道、川沿いの登山道・・・。
また、要所要所に私の好きなスポットが出現するので、それも楽しみです。
例えば、堂所。
ここは樹林帯を抜けて急に左斜面が開け、急に風通しがよくなり、ひんやりした空気が谷から上ってきます。
カジカの大合唱が遠のき、水音が耳に心地よく聞こえます。
千本ツツジの林間道も大股でのんびり散歩を楽しむように長く歩けます。
【装備】
少しずつ装備をそろえ、日帰り又は山小屋泊であれば必要なものは大体揃ったところですが、今回の山行で必要なものが一つ増えました。
それは、蚊取り線香です。
皆さんの山行記録にもあるように、とにかく虫がすごかったのです。
カメラを構えて構図を決めたり、ズームを操作しているわずかな時間でさえ虫がまとわりついてきます。
全身を覆うと言っても過言ではないくらい、尋常ではない数です。
養蜂家の方がつける頭から首までを覆うネットがついた帽子をつけた人やバンダナでマスクをした人を何人も見ました。
丸腰の私は、鼻や耳に入ってこようとする虫と格闘しながら登りました。
雲取山山頂でお会いした方は蚊取り線香の煙をモクモク発しながら登ってきました。
肩口につけた丸い金属から煙を出し、そして、あの独特のにおい。
「オレの周りにはいないでしょ」と涼しい顔をしていました。
おびただしい量の虫の前に、私はもちろん、その方も外での食事がままならず、避難小屋の中で摂る始末でした。
【木橋】
水根沢林道には幾つもの木橋が設置されています。
川を渡るためのもののほか、登山道を補強する役割を果たしているものも写真で紹介しました。
朽ちかけてだいぶ痛んでいるものもありますので、そっと渡りたいものです。
決して怖いからとか、滑りやすいからではなく、少しでも長く使えるように、損傷させないために。
見つけるたびに撮影していたら、物言わぬ木橋が健気にがんばっているようで、一つひとつが愛おしくなってきました。
こういった設備が整えられて初めて私たちは山歩きを楽しむことがきるのです。
避難小屋やトイレ、水場も登山道でさえ大切に使わなければいけないという思いがします。
そして、危険を伴う作業を完了させて設けてくれた方の御苦労に感謝しながら、帰路につきました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する