紅葉真っ盛りの裏岩手縦走路【八幡平〜三ツ石山〜岩手山】

2019年09月26日(木) ~ 2019年09月28日(土)

• GPS: 18:19
• 距離: 36.0km
• 登り: 2,121m
• 下り: 2,997m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:33
• 休憩: 0:49
• 合計: 4:22

11:12 八幡平山頂レストハウス
11:16 11:17 鏡沼分岐
11:22 11:22 見返峠
11:27 11:28 ガマ沼
11:33 11:37 八幡平
11:50 11:50 鏡沼
11:54 11:54 鏡沼分岐
11:57 12:16 八幡平山頂レストハウス
12:28 12:28 裏岩手縦走路入口
12:34 12:34 藤七温泉分岐
12:43 12:43 畚岳分岐
12:48 12:53 畚岳
13:00 13:00 畚岳分岐
13:38 13:48 諸桧岳
14:11 14:11 石沼
14:26 14:26 前諸桧
14:58 15:07 嶮岨森
15:34 大深山荘

2日目

• 山行: 8:05
• 休憩: 1:14
• 合計: 9:19

5:27 大深山荘
5:32 5:33 大深山荘水場まで0.4km道標
5:47 5:48 大深岳分岐
5:53 5:54 大深岳
6:05 6:06 八瀬森分岐
6:46 6:55 小畚山
7:18 7:18 ニセ小畚
7:25 7:25 三ツ沼
7:50 8:13 三ツ石山
8:38 8:53 三ツ石山荘
9:26 9:27 大松倉山
10:29 10:30 犬倉分岐
10:39 10:44 犬倉山
10:58 11:08 犬倉山水場
11:45 11:46 姥倉分岐
12:10 12:10 黒倉山分岐
12:20 12:21 黒倉山
12:38 12:41 切通し
13:11 13:11 鬼ヶ城西
13:38 13:38 割れ岩（仮称）
14:41 14:42 鬼ヶ城分岐
14:46 不動平避難小屋

3日目

• 山行: 3:43
• 休憩: 1:20
• 合計: 5:03

4:53 不動平避難小屋
4:54 4:55 不動平
5:43 5:53 岩手山
5:57 5:57 焼走り分岐
6:15 6:15 不動平
6:16 7:12 不動平避難小屋
7:19 7:20 鬼ヶ城分岐
7:56 7:58 笠締
8:31 8:32 大滝展望台
8:54 9:03 わらじ脱ぎ場
9:20 9:20 切接
9:56 岩手山御神坂登山口

天候

1日目　晴れ
2日目　晴れ
3日目　晴れのち高曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

往路
東京駅6:32発（東北新幹線「はやぶさ・こまち」）盛岡駅8:45着
盛岡駅9:10発（八幡平自然散策バス）八幡平11:00着
復路
御神坂登山口（徒歩）たきざわ自然情報センター（同乗）網張温泉
網張温泉（タクシー）小岩井農場まきば園　約20分　5,000円
小岩井農場まきば園15:40発（路線バス）盛岡駅16:10着
盛岡駅18:15発（東北新幹線「はやぶさ・こまち」）東京駅20:32着
※盛岡駅から御神坂登山口を経由して網張温泉までのバスを予定していましたが、御神坂登山口に下山後、バス停探すも見つからず、たきざわ自然情報センターまで歩いて聞いたところ今年3月末で廃止とのこと。網張温泉まではたきざわ自然情報センターの方に送っていただきました。本当に助かりました。

コース状況／危険箇所等

30km以上に及ぶロングコースですが、藪なども刈られて整備されたトレイルです。
三ツ石山周辺は紅葉見頃のため人が多かったですが、八幡平〜三ツ石山、犬倉山〜岩手山避難小屋までの間は、ほとんど人に会わず、熊鈴を鳴らしながら歩きました。
岩手山の鬼ヶ城の通過は岩場の登下降が長時間続きます。滑落の危険や高度感などは少ないですが、気象条件によっては注意が必要です。

その他周辺情報

【山小屋情報】
大深山荘
定員15名程度　この日は16人で一人のスペースは1畳ほどでした（紅葉時期の週末は入りきれないこともあるそうです）。トイレは建物内に２基あり。水場は徒歩5分ほど。
岩手山九合目避難小屋
定員20名程度　この日は７名ほどで余裕あり。トイレは建物内に２基あり。水場は徒歩20分ほどの八合目避難小屋にあり。

【日帰り温泉】
網張温泉　飛鳥時代開湯と伝わる1300年の歴史のある白濁の硫黄泉。
本館（大釈の湯、白泉の湯）、温泉館（薬師の湯）、混浴野天風呂（仙女の湯）があり、湯めぐり券1,000円で全てに入浴ができます。それぞれ日帰り入浴の利用時間が異なるので注意。

【下山後の飲食】
盛楼閣　盛岡駅前にある冷麺と焼肉のお店。昼夜通しで営業しているので利用しやすいです。

写真

9/26 6:23

東北新幹線に乗って一路東北へ

9/26 8:52

2時間ちょっとで盛岡に到着

9/26 9:02

バスに乗り換えて八幡平へ

9/26 11:11

バスに揺られること約2時間、ようやく八幡平

9/26 11:17

八幡平は整備された散策路が続きます

9/26 11:20

遠くに最終目的地の岩手山

9/26 11:26

八幡沼
ここで朝夕を迎えるのも気持ち良さそう

9/26 11:33

八幡平山頂
全然山頂という感じがなく、頂上の標柱がなければ分かりません

9/26 11:35

展望台から八甲田を望む
岩木山、鳥海山もうっすらと見えました

9/26 11:49

鏡沼
草木の色付きと雲が秋を感じさせます

9/26 12:17

レストハウスで軽食をとった後、いよいよ裏岩手縦走路へ

9/26 12:19

縦走路入口までしばらく車道を歩きます

9/26 12:21

最初に目指す畚岳（もっこだけ）の特徴ある山容

9/26 12:28

ここから裏岩手縦走路に入ります

9/26 12:39

紅葉がきれい
でもこれはまだ序の口

9/26 12:49

八幡平のなだらかな山頂

9/26 12:52

縦走路の1座目　畚岳
遠くに見えるは森吉山

9/26 12:54

岩手山までの遥かなる道

9/26 13:02

ロングトレイルですが、よく整備されて歩きやすい

9/26 13:06

振り返って畚岳

9/26 13:16

沼の周辺も草紅葉

9/26 13:21

石がゴロゴロしていたり、ぬかるんでいて歩きにくいところもあります

9/26 13:38

縦走路2座目　諸桧岳（もろびだけ）　
ここもなだらかな道の途中に標柱があって山頂感なし

9/26 13:47

登山っていうよりハイキング気分

9/26 13:53

緑（ハイマツ）と赤（紅葉）のコントラストが素晴らしい

9/26 14:15

石沼

9/26 14:26

前諸桧
英語表記がMt.ってなってないから、山頂ではないみたい

9/26 14:34

一旦下って、山頂部が赤く染まる嶮岨森（けんそもり）へ

9/26 14:42

このルートの中では珍しく、山頂が険しそうな山です

9/26 14:54

北日本の秋は午後3時ともなると日が傾いてきます

9/26 14:56

石鎚山のような山頂部

9/26 15:00

嶮岨森山頂

9/26 15:07

右側の禿げた部分が大深湿原みたいなので、小屋まではもう少し

9/26 15:34

大深山荘に到着
先客は10名ほど
その後5名ほど増えてこの日はほぼ定員の16人

水場は小屋から徒歩5分ほど
いかにも熊が出てきそうな雰囲気

9/27 0:39

夜中に目が覚めて外に出てみる
周囲に灯がなく、満天の星空

9/27 5:35

【2日目】
5時半に大深山荘を出発
昨日歩いた背後の山々が染まってきた

9/27 5:53

ゆるい坂を登り切ったところが大深山

9/27 5:57

朝の光が紅葉を引き立てる

9/27 6:03

おはよう岩手山
これから向かいますよ〜

9/27 6:13

ここからが今回のトレイルのハイライト
小畚山（こもっこやま）の斜面も色づいています

9/27 6:34

前を見ても後ろを見ても紅葉

9/27 6:38

斜面の紅葉アップ

9/27 6:46

小畚山山頂

9/27 6:57

紅葉の海が拡がります

9/27 7:05

息をのむ美しさです

9/27 7:10

青空が紅葉を引き立てます

9/27 7:15

振り返るとこんな感じです

9/27 7:18

地図には△1447.9しか書かれていないところ
三ツ石覘標ノ台というらしい

9/27 7:20

紅葉で人気の山　三ツ石山まではあと少し

9/27 7:42

このあたりを赤く染めている主役はミネカエデ

9/27 7:46

三ツ石山山頂には数人

9/27 7:48

振り返ると赤いじゅうたん

9/27 7:53

三ツ石山山頂

9/27 7:55

バックには秋田駒ケ岳

9/27 8:06

岩手山は逆光ですが、紅葉が輝いてキレイ

9/27 8:15

紅葉の中を三ツ石山荘に下ります

9/27 8:43

山荘の前はこの景色

9/27 8:51

三ツ石山荘
ここもきれいに管理された小屋です

9/27 8:54

今度はここにも泊まってみたい

9/27 9:15

紅葉と秋空

9/27 9:15

三ツ石山を振り返る
山頂部だけ真っ赤

9/27 9:20

展望の稜線上を行く

9/27 9:28

ここも紅葉が素晴らしい

9/27 10:41

八幡平から歩いてきた山々

9/27 11:41

青空に飛行機雲が縦横無尽

9/27 11:58

姥倉山から黒倉山付近は地熱地帯で、土や岩が温かい

9/27 12:20

裏岩手縦走路最後の山　黒倉山山頂

9/27 12:20

黒倉山から大地獄を挟んで岩手山を望む
岩手山の右側は鬼ケ城の急崖が荒々しい

9/27 13:10

鬼ケ城の北側は断崖ですが、南側はなだらかで紅葉が拡がります

9/27 13:19

断崖と紅葉も絵になります

9/27 13:25

断崖絶壁の鬼ケ城とたおやかな岩手山

9/27 13:57

溶岩の急な斜面を登ったりもします

9/27 14:06

崖と反対の南側に登山道は付けられているので、あまり危険な箇所はありません

9/27 14:11

この辺りからの鬼ケ城はなかなか見ごたえあります

9/27 14:22

ここだけ見ると、大キレットのよう？
溶岩でごつごつしているので、登りやすいです

9/27 14:32

長った鬼ケ城もようやく終わり

9/27 14:47

今日の宿泊地　9合目不動平避難小屋に到着

9/28 5:00

【3日目】
日の出前に小屋を出て岩手山山頂に向かいます

9/28 5:11

10分ほどでお鉢に上がります
ここから山頂を目指してぐるっと半周

9/28 5:15

きれいな朝焼けと雲海

9/28 5:24

素晴らしい日の出が迎えてくれました

9/28 5:32

山頂付近の赤茶色の溶岩が赤く染まります

9/28 5:45

3日かけて岩手山山頂に登頂

9/28 5:43

影岩手山

一昨日、昨日歩いてきた裏岩手縦走路の山々

9/28 5:55

鬼ケ城の断崖と複数の山頂を持つ秋田駒ケ岳

9/28 5:58

お鉢のところどころに石碑が立っています

9/28 6:03

噴火口って感じです

9/28 6:06

砂走り

9/28 7:15

小屋に戻って朝食のあと、岩手山を後にします

9/28 7:19

下山は御神坂コースで

9/28 7:35

紅葉に彩られた神の道

9/28 8:00

紅葉のトンネル

9/28 8:31

急な岩場やザレ場もあって、3日目の疲れた足取りのため慎重に降りました

9/28 8:45

中腹から下は、まだ緑のままの森が続きます

9/28 8:54

ワラジ脱ぎ場まで来れば一安心

9/28 9:29

あとは緩やかな下りです

9/28 9:56

無事に下山
3日間、約36�劼離蹈鵐哀肇譽ぅ襪盻�了

下山後の温泉は網張温泉へ
混浴野天風呂　天女の湯
※入浴者多数いたため写真撮れず、こちらは旅行サイトからの借り物

9/28 14:54

タクシーで小岩井農場へ
せっかくなので岩手山を望める有名なポイントへ

9/28 15:02

小岩井農場でジェラート
牛のデザインカップがかわいい

盛岡に戻ってささやかに一人焼肉で打ち上げ

〆は盛岡冷麺

新幹線であっという間に東京

撮影機器：

OLYMPUS OM-D E-M1 オリンパス

感想

ken_poplar

本州で一番早く紅葉が始まると言われる三ツ石山。数年前から裏岩手縦走と合わせて訪れたいと考えていたルートです。
なかなか天気と紅葉と休みのタイミングが合わなくて延期になっていましたが、今年は天気と紅葉のタイミングの良いときに職場の理解を得て休みを取得。ようやくこのロングトレイルを歩くことができました。

見晴らしの良い稜線歩きは、秋の広い空とちょうど見ごろの紅葉を存分に楽しむことができ、適度なアップダウンで山登りも十分堪能できました。北アルプスなどに比べて人も少なくて静かに山を楽しむことができたのも魅力的でした。（全く人と会わずに、逆に熊などと遭遇しないか不安なところもありましたが…）

途中の避難小屋もとても整備され綺麗で安心して利用することができました。平日だったのでそれほどの混雑はありませんでしたが、週末などは入りきれないこともあるようです。

ストックを折ってしまったり、モバイルバッテリーが使えなかったり、バスが廃止されていて途方に暮れたりといろいろとトラブルもありましたが、その辺りは今後はちゃんと調べていくようにしたいと思います。

岩手まで車で行くのはさすがに遠いと思い新幹線を利用しましたが、早いし、行き帰りは寝られるし、飲めるし（笑）、自由度は限られるけれど、たまにはこのようなスタイルも良いですね。