甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 2,475m
- 下り
- 1,223m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:10
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:10
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
切り立った場所もあるが慎重に行けば、それほど危険ではない |
その他周辺情報 | 温泉 甲斐駒ヶ岳温泉 尾白の湯 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
かねてより注目していた甲斐駒ヶ岳に黒戸尾根よりアプローチした。甲斐駒ヶ岳へのアプローチは主に北沢峠からのお気楽コース、夜叉神峠から鳳凰山を経由し早川尾根を経るロングコース、そして竹宇・横手の両駒ヶ岳神社より急坂の長い黒戸尾根をひたすら登る超きついと噂されるコースがあった。山家を自負する小煩い方達には『黒戸尾根からでないと甲斐駒ヶ岳を登ったことにはならない。』と言う人もいるらしい。
初日はとりあえず白州口より七丈小屋を目指した。白州口を出発し、平らな砂利道を数分行き竹宇駒ヶ岳神社に到着、竹宇駒ヶ岳神社脇の尾白川を渡ると、いきなり急斜面の登山道らしい道となった。横手口からの合流点である笹ノ平付近までは鬱蒼とした樹林帯の急坂であるが、その先は斜度も少しだけ緩い場所となる。ただ、背の高い樹林帯であることは変わらないので遠望はほとんど無い。さらに進むと徐々に周辺の木々の丈が低くなり始め、やがて地図には危険印の付いた”刃渡り”と呼ばれる地点にたどり着いた。確かに狭い岩の稜部を伝って行かなければならず、危険と言えば危険かもしれない。ただ、鎖もあるので慎重に進めば危険性は低い感じた。ただし、頂上に近づくにつれて危険印の無い場所でも数ヶ所ほど用心を要する場所が連続して現れた。また、所々で垂直に登る階段や岩稜上の鎖場があり、このような場所はザックが邪魔して真上を確認しづらいために、予想以上に登りにくかった。このような場所は足を踏み外す可能性もあるので緊張してしまう。とにかく、黒戸尾根はこのような場所が多く、予想以上に油断できない険しいルートでもある。
七丈小屋近辺にはもう一つ七丈第二小屋と呼ばれる小屋があり、併せて50人ほどのキャパがあるらしく、この日は七丈小屋と第二小屋の両方とも使用するほどの盛況であった。また、現在は七丈小屋では食事の供用はできないらしい。理由は航空運輸関連の法律改正でヘリでの荷揚げができなくなったためらしい。インスタント食品やレトルト食品などの販売があり、とりあえず食事を用意してこなかった方にも対応すできる準備は整っている。因みに『七丈第二小屋はあるが、第一小屋というのは無い』らしい。あくまでも『七丈小屋』というのが小屋番のコダワリらしい。
翌朝、小屋を出発し、とりあえず甲斐駒山頂を目指した。テント場を過ぎ、緩い傾斜のハイ松林を行く。辺りも明るくなり始め日の出の気配が漂う頃、八合目の鳥居跡近辺に差し掛かった頃に雲海上に浮かぶ奥秩父の山から朝陽が昇り始めた。日の出を眺めた後はひたすら山頂を目指すのみだった。山頂へのルートには大きな岩をよじ登らねばならない場所もあり、思っていた以上に緊張を要する難所だった。
山頂に向かう道筋には信仰の山らしく社や祠が多い。甲斐駒ヶ岳の山頂にも社がある。この日は天気も良く、南アルプスの山々や北アルプス、中央アルプスなど、甲信越の名だたる山々が望めた。
さて、さすがに黒戸尾根を下る元気が無かったので、北沢峠に向けて下山した。砂礫の巻き道を駒津峰に向かい下った。振り返ると甲斐駒ヶ岳は白く光る花崗岩の山であることが解り、まるで雪が被っているようにも見えた。
北沢峠からはバスとタクシーを乗り継いで車を置いてある白州口に戻った。広河原から乗った乗り合いタクシーの運転手さんや釜無タクシーの運転手さんに非常に親切にしていただき、下山後の交通費もリーズナブルに済んだ。
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